ジガンスクード

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GS-01 ジガンスクード(Giganscudo)

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』に初登場した特機。機体名の由来はイタリア語の「巨大な(Gigante)」+「盾(scudo)」。

もともとはスペースコロニーの反乱鎮圧用として作られた拠点防衛用の砲戦型機動兵器。当時はまだ四肢が取り付けられておらず、スパーダと似た四門の砲身が装備されていた。文字通り連邦の盾として運用されていたが、宇宙暦172年にテロリストによって奪われ、その際に連邦が人質を考慮せずに奪われた機体を破壊したため多数の犠牲者が出た(ホープ事件)。以降、コロニーの居住者からは忌み嫌われており、「呪われた」「忌まわしい」などの接頭句がよくつけられるようになった。また、「地球圏の番人」の異名も持つ。なお漫画「Record of ATX」においてパイロットとなるタスクはこういった評価について「こいつが何かしたってわけじゃない。むしろ被害者側だ」とし、「貧乏クジを引き続けた分、今度こそ俺が上手く使ってやる」と積極的に運用している。そのためこのタスクの考えを知らないレオナは「忌まわしい機体を能天気に使う恥知らずな男」としばらく誤解する事になったが…。

その後、ヒリュウの艦載兵器となるが、外宇宙でエアロゲイターの攻撃を受けて大破。イカロス基地に帰還した際に大幅な改修を受け、さらにラングレー基地にてテスラ・ドライブを搭載され、人型機動兵器として生まれ変わることになった。「Record of ATX」では改修の経緯が異なり、いつからかは不明だがマオ社に預けられ、ムーンクレイドルで改修を受けている。このとき、ショーンが「足がつきましたな」と発言していることから、ここで完全な人型になったようである。ある意味因縁の斬艦刀ロボ・スレードゲルミルがアースクレイドルでグルンガスト参式から改修された事と対象的である。 また、前述しているようにコロニー出身の人物からの憎しみは大きく、コロムナでの戦闘の際、ヒリュウ改の上に置かれた本機を落す事に執着し、艦橋を破壊されてしまった程。

人型機動兵器の開発技術が確立する以前の機体であるため、完成度は低く扱いづらいが、火力と装甲は現在でも通用するほどの高い水準を保っている。地球圏の人型機動兵器の中では今のところは最大級のサイズを誇り、特機サイズとしてもトップクラス(ジェアン・シュヴァリアーデア・ブランシュネージュはもっと大きいが人型ではない)。その大きさは、OGsのネビーイームでのトラウマシャドーのイベントムービーで、他の機体とのサイズ差がはっきりとわかる。ただし、OG未登場の地球側人型機動兵器であるバンプレイオスの方が実はサイズが5mだけ大きい(ただし、バンプレイオスは複数のPTの合体である為、合体型ではない人型機動兵器ではジガンスクードが現在最大級)。

PT適性テストに落ちていたはずのタスクが、改修後の初陣でクセの多い特機である本機を起動・操縦する等、タスクに機動兵器操縦の潜在的才能がある事を証明している(尤も、タスクがPT適正テストに落ちたのは体力面の問題だが)。なお、この時のジガンスクードのコクピットは戦闘挺の時の二人乗り仕様のままである。後にPT仕様の一人乗り用コクピットに換装されるが、PT操縦が向いていないとされていたタスクが操縦できたのは、旧式仕様だった事が大きかったと考える事も出来るが、「Record of ATX」では旧仕様のジガンスクードはタスクが「格納庫に自分から入るのにも難儀する」と嘆いており、その後の戦闘でタスクがヒリュウ改を守るためにジガンスクードに乗り換えた(元々量産型ゲシュペンストMk-IIで出撃していた)際も「細かい機動は無理だ」と発言している。

なお、GS-01の形式番号があるがGSの形式番号が付く後継・関連機体は今のところは開発されていない。

OGでは、搭乗してすぐグルンガスト零式の斬艦刀を受け止め、刃こぼれさせた。以降、様々な斬撃をことごとく耐え抜いており、OG版マジンガーのような印象を受ける機体である。しかし、大部分の武器に気力制限があり、初期で使えるのは射程1の格闘のみと、武装面ではとても扱いにくく、クセのある機体でもある。装備している兵器から(ブラスター系兵器・ナックル攻撃等)グルンガストに割と近く、太刀を持つ零式と対を成す存在となった。

OG2では、武装強化や防御性能の上昇が行われジガンスクード・ドゥロとなった。

登場作品と操縦者

汎用特機なので、乗り換え可能なパイロットならば誰でも乗せられる。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
デフォルトではタスク・シングウジがパイロット。火力はあるがとにかく移動力がないために使いづらい。敢えてヒット&アウェイEセーブ持ちのキャラを乗せ、ギガ・ワイドブラスターで攻めるのもあり。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS

装備・機能

特機なのでWゲージは存在せず、換装武器の装備は不可能。上記のとおり、腕部による打撃、胸部の大型砲、重装甲と、OG版マジンガーというべき機体になっている。バンプレストオリジナルのカテゴリでは系統が異なるが、グルンガスト系統に近い。

武装・必殺武器

ギガントナックル以外の武器は、全て気力制限がある。

ギガントナックル
腕部のナックルによる打撃。
シーズサンダー
両腕部のシーズシールドで挟み込んで高圧電流を放つ。
ギガ・ワイドブラスター
胸部から放射される大型エネルギー波。OGsでは全体攻撃。
G・サークルブラスター
全方位を攻撃するマップ兵器。移動後使用可能だが、敵味方識別は不可能。
ジガンテ・ウラガーノ
エネルギーを纏っての体当たり。ジガンテ・ウラガーノはイタリア語で「巨大な嵐」の意。タスクは「大暴風」と呼ぶ。

特殊能力

ABフィールド(アンチビームフィールド)
ビーム兵器を軽減するバリア

移動タイプ

テスラ・ドライブにより飛行可能。

対決・名場面など

グルンガスト零式
今にも斬られんとするヒリュウ改より発進、斬艦刀を受け止めた。最強の矛対最強の盾は引き分け。ちなみに零式斬艦刀は82mもあり、ジガンの全高よりも上である。なお、ディバイン・ウォーズでは斬艦刀に弾き飛ばされ、ヒリュウ改にダメージを与えてしまった。
ガーリオン・カスタム“無明”
整備途中で出撃、ゼンガーと同門のムラタと対峙・斬撃を食らうも宇宙空間での装備換装でドゥロにパワーアップして返り討ちに。ムラタもムラタで、サイズが無明の3倍以上あるジガンに斬艦刀ならまだしも、特機用ではないシシオウブレードで挑むあたりが無謀としか思えない。余談ではあるが、この時のジガンは胴体周りがドゥロ仕様でシーズシールドを装備しているはずなのだが、グラフィックは改修前のままである。

関連機体

ジガンスクード・ドゥロ
本機をより戦闘向けに改修した。具体的には、四肢の関節をグルンガスト系のTCGジョイントに変更している。
ジガンスパーダ
OGSで登場した、ノイエDCの機動兵器。こちらはイタリア語で「大きな剣」。ホープ事件時代の四肢を持たないジガンスクードに似ているとされ、実際にジガンスクードの四肢を全て砲に置き換えた移動砲台のような機体である。量産型も存在。

余談

  • 零式とジガンが対決した際、タスクが互いの機体を故事成語の「矛盾」に例えている。結果としては相殺となって双方の武器が破損するわけであるが、本来の故事では「どんなものでも突き貫ける矛」「いかなるものでも突き貫けぬ楯」を売り込みに来た商人に対して「ならばその二つを互いにぶつけたらどうなるのか」という問いに商人は答える事ができなかった事に由来する。フィクションでこの「矛盾」がネタにされる場合、武器と防具の関係だと零式とジガンのように互いが破損してしまうというシチュエーションを用いるケースが好例だが、中には互いをぶつけるとそのエネルギーで宇宙が崩壊してしまう(という事が発覚する)というものもある。