サヤ・クルーガー

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サヤ・クルーガー(Saya Cluguar)

スーパーロボット大戦UXのヒロイン。傭兵部隊アンノウン・エクストライカーズの隊長を務めるリチャード・クルーガー少佐の娘。

傭兵のプロだけあって任務には私情を挟まず、常に傭兵としての緊張感を保ち続ける。平時でもクールな言動が目立つが、人間味がないわけではない。

その一方で奔放な父親に振り回されており、一般人を装っての潜入任務などでは無茶苦茶なセンスの持ち主であるリチャードの選んだ服装を着せられて登場し、周囲を呆れさせることもある(一応、おかしいという認識は持っている)。加えてアーニーに次ぐ天然ぶりもそれに拍車をかけている。

実はノーヴル・ディランによって生み出されたエルプスユンデ、つまりは意志を持った鉱石オデュサイトそのもの。その存在理由は、オデュサイトによって無限に加速する意志の力を制御することであり、人造生命として生み出されたのはそのため。しかし、サヤの制御能力は不完全なものであり、オデュサイトに由来するエネルギーを完全に御することは出来なかった。オルフェスの空間跳躍がパイロットに著しい負荷を与えていたのも、実はサヤが不完全な存在であったためである。しかし、リチャードとの死別などを経てその意志を確固たるものにし、レプトン・ベクトラーの完全な制御を可能とした。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦UX
最序盤からほぼ全編使用できる。中盤からはオデュッセアのサブパイロットになることもできるが、ライラスで運用することも珍しくない。
精神コマンドがサポート面で優秀であり、ライラスの高性能もあって彼女にお世話にならないプレイヤーは殆どいないだろう。サブパイロットになっていると「期待」の効果を受けられない点に注意したい。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

精神コマンド

直感追風信頼祝福
サポートに向いたラインナップ。追風は使い手が少ない中で最初に習得するので、飛べないオルフェスのサポートを始めとして様々な状況で重宝する。
一方で防御系は直感しかないため前線に放り込むのは危険。ライラスが強力な機体なだけにこの構成は評価が分かれるだろう。

特殊スキル

底力 援護攻撃 援護防御 ガード 全体攻撃
ガードはあるに越したことはないものの、被弾のリスクが大きいライラスにはあまり合ってはいない。「見切り」が手に入ったら優先的につけるといいだろう。
ちなみにSP回復は合体時には発動しないので付ける場合は注意。

人間関係

リチャード・クルーガー
義父だが、自身が人造人間であることに負い目を感じてか基本的に「少佐」と呼び、サヤがリチャードを「お父さん」と呼んだのは彼の死後であった…
アニエス・ベルジュ
リチャードの戦線離脱後、パートナーとなる。彼との出会いが彼女を変革させたといっても過言ではない。
リチャードの場合と同様に、基本的に「少尉」と呼ぶが、感情的になると「アーニー」と呼ぶ傾向にある。
作中、徐々に関係が深まっていっているのは明らかだが、二人の真面目な性格もあって恋愛に直結する描写は控え目。
ノーヴル・ディラン
彼女の手によって生み出されたため、母親と言える人物。
アユル・ディラン
同じくノーヴル博士の手によって生み出されたエルプスユンデで、言うなれば妹にあたる。

版権作品との人間関係

リアル系

アレルヤ・ハプティズムソーマ・ピーリス
エンディングにて彼らと共に恵まれない子供達のための施設を設立する。
道明寺誠
早瀬軍団に半ば強制的にサヤを引き入れる。

スーパー系

真上遼
同じくノーヴル博士の手によって生み出されたエルプスユンデ。
エイーダ・ロッサ
潜入活動をするときは彼女と行動することが多いが、風変わりなサヤの服装を見て呆れることも。
城崎絵美
共に行動している(初対面ではあまりにもおかしな登場に絶句したが)。
ナイア
彼女との初対面時に、得体のしれないものを感じていた。

名台詞

サヤ「ではあなたは、戦場であなたの家族や友人と相対した時…トリガーを引けますか?」
アーニー「!? そ、それは…!」
サヤ「その戸惑いが答えです。あなたは、戦場にいるには優しすぎる…」
「決別-ともだち-」にて、アーニーに対して、彼の優しさを認めつつもプロとしての心構えを教える。その直後の戦場でその友人と相対するとは誰も思いもしなかった…。が、更にこの発言が後々ブーメランとなって自身に返ってくる事になるとは皮肉なものである。
「………」
「う、撃てません…」
「できません…!私には、少佐は撃てません…!」
「できない…できないんです!」
「う、うぅぅ…うわあああぁぁぁ!」
第31話「Final Count」にて、重力炉崩壊を阻止するためにアイアンカイザーごとリチャードの搭乗したライオットBを破壊しろとその当人から命令されるが…。
彼女は少佐を失うことを恐れてたのか、撃つことを躊躇し、ついには絶叫してしまう…。その場を見かねたアーニーにより、その役割を引き受け…。
「私は、少佐の娘ではありません…」
「粒子加速炉の制御キーとして、オデュサイトに宿らせた『意志』…」
「それが私です…」
「そう、わたしもまたエルプスユンデ…創られた命なんです…!」
第31話エンドデモにて、「子供が父親を撃つべきではなかった」と諭すアーニーに己の正体を明かした。サヤは人間ではなく、粒子加速炉を制御するためにオデュサイトに意志を宿した存在――つまり彼女もまた生まれながらにして原罪を背負った者だった。
「何もかも私のせいだったんです!」
「私の意志が…命の力が足りないばっかりに、何もかも…!」
「う、うぅぅ…うっ、ううぅぅ!私が…私のせいで…!」
エルプスユンデとしての能力・器が未熟だったためにリチャードやアーニーの肉体を蝕み、そしてリチャードを死なせたのではないかと自責の念に駆られながら哀しむサヤ。
「わかっています。あなたが覚悟を決めたんですもの。私も覚悟を決めましょう」
「リチャード・クルーガーの娘として、その名に恥じぬ戦いを見せて差し上げます!」
第32話「BIG“C"」にて、リチャードを失ってから最初の戦闘でサヤを気遣うアーニーに対して。リチャードの志を継ぎ、未来を変えるために戦う決意を固めたアーニーに、サヤもまたリチャードの娘として再び戦いに身を投じる覚悟を固める。
「言ったはずです…私も、覚悟を決めると…」
「今まで、私は…すっと逃げ続けてきたんです…」
「少佐の覚悟も、優しさも…自らの運命すら、受け止められず…」
「だけど…もう迷わない!」
「これが私の運命なら…自らの意志で!この、命の力で!」
「私は、すべてに立ち向かってみせる!」
第32話にて、ジンの攻撃からアーニーを庇って。父親として愛情を注いでくれたリチャードの優しさを受け止められなかった事、エルプスユンデである事を受け止められなかった事への苦悩をアーニーに告白し、サヤは自分の運命を受け入れる。
そして…命の光が輝き、人の意志が目覚める
「う、うぅ…うぅぅ、少佐…」
「お父…さん…」
第32話終了後の部隊分岐前の会話で、アーニーから「リチャードの想いに応え、『命』を学ぶ事が出来たのだから、リチャードを撃てなかった事を恥じる必要はない」と告げられた際に。その言葉に、サヤは改めて亡き父を偲び、涙するのであった…
ちなみにサヤの「お父さん」呼び自体は32話戦闘中で既にやってたりする。

迷台詞

「しぇいしぇい」
「わーい、わーい。ぼんぼやーじ」
「えーん、えーん。ていくみーほーむ、かんとりーろーど」
最初期の「演技」中の台詞の数々。どのような調子で言っているのかは謎に包まれている。
「支援機…?ふふ、戦闘爆撃機と呼んでいただきましょうか!」
対ドクターウェストの戦闘前台詞。「そんな支援機では破壊ロボに勝てない」と言われ、珍しく好戦的な返答をする。
「よろしくピース」
第5話にて、JUDAに収容されたアーニーに対してリチャードと共に落語家のふりをしている時の発言。
「よろしくピース。それでは、毎度バカバカしいお噺を…」
中断メッセージでも聴ける。もちろんボイス入りであり、リチャードとは対照的に完全にいつもの調子で「よろしくピース」と言い放つサヤを見ることができる。
「同感です。私も激しく不安を感じています」
第8話宇宙ルートでフロンティア船団に潜入したはいいが、グルメツアーになってしまっている事を案じた由木に続いて。なんだかんだ言いながら付き合っているのもどうかと思うが、それ以前に、全身メタリックブラックのキャットスーツで言えることではない。もちろん同行しているエイーダからも突っ込まれてしまう。まあ、リチャードが「この服装しかありえない」という理由で着させたが。
「黙りなさい!そのメガネ…叩き割って差し上げましょう」
同話にて、ランカを無理やり連れ出そうとしている(訳ではなかったが…)ミシェルに対して。この後、彼を袋叩きにしてしまう。
「待つぞね!」
「女を泣かせる悪党ども…! おまんら、絶対許さんぜよ!」
第14話日本ルートにて浩一のみならず、絵美を引き入れようとした道明寺に対して。セーラー服にヨーヨーという服装に加えて「唸る必殺の一撃」をバックに登場、という珍展開に浩一は混乱して絶句、道明寺は困り果てて彼女に「どちら様でしょう?」と尋ねる始末。
「あてぇはスケバン、麻宮サヤ! あ、違った…」
「貴様らに名のる名前はないッ!」
上の続き。エイーダが現れるまでは全員は新手のドッキリか何かと勘違いされてしまう。ちなみに下段のセリフはジョウ仕込みだが、その時の服装はやっぱり少佐のゴリ押しだった
「………」
「わかってはいたんです。あの人の持ってくる衣装は、いつも常識はずれなモノばかり…」
「だけど、それに慣れてしまった私は、自分ではどうすることも出来ず…」
第26話にて、リチャードの指示でスクール水着を着て現れた時の台詞。もはや、慣れてしまったために断れなくなっている。エイーダやシズナはサヤに同情していたが、アーニーは「演技」を信じているせいで見当外れの方向に…。
「ふふ、ふふふ…そうですね、そうかもしれない」
「ありがとう、アーニー…おかげでなんだか吹っ切れました」
「そうだ!砂浜で一緒に、大喜利をやりましょう!」
で、アーニーの余計な天然ボケ発言により、吹っ切れてはいけない方向に吹っ切れてしまった。しかも何故か大喜利をやろうと提案し始めてしまう。「少尉」ではなく「アーニー」と呼んでいる事から、よっぽど嬉しかったのだろうが…
城崎「サヤさん、私に変わって彼に何か言ってあげてください」
「いっぺん死んでみますか?」
第27話地上ルートにて、浩一が自分に黙って美海と会ったことに根を持った城崎がサヤと一緒に浩一に集中砲火した。これには浩一も、「ホントにいっぺん死んでますから!」と返すのが精一杯だった。
サヤが言った台詞は能登氏が城崎と同じく演じた『地獄少女』の閻魔あいの決め台詞からとっている(なお、このネタは前にもあった)。
「その手は桑名の焼きハマグリ、ですね」
回避時。おいおい。