ソーラーアクエリオン

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ソーラーアクエリオン(Solar Aquarion)

1万2000年前に堕天翅族が自らが神となるために作り出した高次元粒子エネルギー増幅器(但し堕天翅族であっても起動がやっとという欠陥があったため計画自体が破棄された)を、アポロニアスが3機のベクターマシンに分離・合体が可能なものに改良し完成させた「機械天使」。パートカラーは赤。

ベクターソル、ベクタールナ、ベクターマーズの3機が元の機体であり、「念心(創聖)合体、Go! アクエリオン」のコールで合体する。最大の特徴はパイロットの精神・魂が調和融合する「エレメントシステム」で、3人のパイロット特性に合わせた能力を発揮する。アポロニアスの死後、その翅がコアクリスタルに封印されている他、魂の一部が宿っている。

当初は対堕天翅族用の決戦兵器であるとされていたが、アポロニアスが人間と堕天翅族との調和を望んでいたため、人間と堕天翅族の双方が搭乗しないと真の力を発揮できない事が終盤に明かされた。

ソーラーアクエリオンは主にパイロットの「気」を高め、アクエリオンの各形体の中でも潜在能力を最も引き出す形態である。物理的防御力も高く、主に格闘戦に使用され、アポロとは相性が一番よかった。

アクエリオンの形態の中で唯一名前のパターンが違うのだが、これはアポロ搭乗時のみの呼称(アポロの自称ではなく周りもそう認識している)。その他の者がヘッドの時は『アクエリオンソル』となる(壱発逆転篇など)。ちなみにこの姿はアポロニアスによってベクターマシンに分割された後の姿であり、厳密な意味での本来のアクエリオンとは異なる。

本来の姿は神話的複合生命体たる黄金の機械天使(オープニング冒頭で映る翼を広げた状態。逆光だが手足が金色なのがわかる)であり、トリコロールカラーのこの状態や、ミカゲの顕現させたエンシェントAQは不完全な状態に当たる。人と天翅が搭乗することで真の力を発揮し、大元の黄金に戻る。また、アポロニアスが搭乗していた頃は、背部にソーラーウイングとは別に翼が一対あった。

搭乗していないエレメントメンバーは司令所でオペレーターを務めながら待機、不動の指示によってテレポートで交代する(元々乗っていた方は全裸の状態で帰還する)。なお、このシステムはEVOLでも健在だが、共通項としてエレメントスーツを着用していないと使えないため、私服で乗るアポロだけはこの方法では呼び戻せない。

また、マーズ・ルナへの分離変形以外に、ソーラーの状態から直接の変形機構を持ち、犬を模した四足獣の姿となる。この状態ではベクターソルが頭部、ベクターマーズが首と前半身、ベクタールナが後半身、無限拳が合体して尾を形成する。ただ、ベクターソルがまるごと頭になるため、その部分だけが本体に比してかなり大きくアンバランスな姿となっている。

「太陽の翼」について

「アクエリオン」のキーとなる概念。翼そのものではなくそれを持つ存在を指す。

第1話においてリーナは「もう一人の翼が、アクエリオンの魂を司るアトランティスの勇者、太陽の翼が、目を覚ます」と予言しており、ここからは「もう一人の翼=太陽の翼=アポロニアスの転生体」と見るのが自然であった。

人類側は長らくこれをアポロニアス及びその転生体(と目されていたアポロ)を指すと見ていたが、実際にはソーラーアクエリオンがその正体だった。頭翅がソーラーを「太陽の翼」と呼ぶのは、その言葉の由来であるアポロニアスの翅がコアクリスタルに封印され、本人の魂の一部が宿されていることが理由。12000年前は人類側も「太陽の翼=ソーラーアクエリオン」との認識を持っていた。

しかし、この言葉が「アクエリオンの魂を司る存在=アポロニアス及びその転生者」を示すのもまた真実であり、12000年の間に何が起きて二つの意味を持ったのかは未だ不明となっている。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
メインパイロットがアポロに固定されており、対堕天翅族用の重要な戦力となる。エレメントシステムによりパイロット能力が三人の最高値になるのでPPを上手く配分すれば超強力な機体へと変貌する。アポロに特殊技能再攻撃ヒット&アウェイを覚えさせ、シリウスの格闘値、シルヴィアの技量値にPPを振り分けることで、無限拳を軸にした対ボス戦用のダメージソースにするのが定石。アポロが覚醒を覚えるのでSPアップで2回使えるようにしておくと、再攻撃を絡めた太陽剣の6連発が可能となる。この時、アポロの他の精神コマンドはシルヴィアので代用する。また、自軍に復帰したシリウスは気迫を持っているため一発でエレメントシステムを起動可能。
ストーリー面では1万2000年前に起きていたブレイク・ザ・ワールドに深く関わっていた様子が窺える。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
太陽剣が使えなくなってしまったが、劇場版の技「壱発逆転拳」が新たに追加された。再攻撃連続行動で遠距離から殴りつつ進軍しよう。問題はEN消費の激しさ。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
概ね破界篇と同じ使い方が通用する。今回は終盤で太陽剣が追加されるが、演出が大きく変わっている。また、メメントモリ攻略戦では「無限拳でアロウズの陣形に穴をあけプトレマイオス2の突破口を開く」というクロスオーバーがある。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
アクエリオンEVOL』設定。グラフィックは前作までのものを金色に着色したもの。「開かれた扉」にてユニットアイコンで登場した後、終盤でカグラ機として敵対。12000年前にアポロ達によって世界を支える柱とされていたらしく、開放されたことで次元のバランスが崩れることに。ちなみに今回はミカゲ言うところの「同質の存在」第2の使徒に惹かれてNERV本部があるジオフロント深くに存在していた。
最終話ではイベントの演出で不動がこれに乗って現れるが、味方仕様のアイコンが用意されていないためか、顔が右向きのままになっている。
P武器がないが射程が長いのでアウトレンジ攻撃は無理。EVOLに援護役を貼り付けて殴り合わせるのがベター。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
『創聖』版が復帰参戦。当面はエンシェントAQと化して敵対する為、参戦は中盤終わり頃と遅め。グラフィックが書き直されて若干頭身が高くなっており、一部『EVOL』を意識した演出となっている。今回は公式の『創勢』先駆け後継型というべきEVOLと共演。合体攻撃も終盤追加される。
一方で今回はパイロットがアポロ、サブパイロットがシリウス・シルヴィア固定となっており、おまけに長年埋まっていたせいで変形不可能となってしまっている。
さすがに機体性能はEVOLを上回っているものの、カスタムボーナスの影響で総合耐久や継戦力ではあちらに劣ってしまう。アポロを育てれば育てる程カスタムボーナスが死んでしまうのもマイナスか。だからと言って使用を躊躇するほど弱いわけではないので、EVOLの相方にはぴったり。終盤で合体攻撃が追加されれば爆発力も出る。
なお、ロボット大図鑑の全長・重量が何故かコン・バトラーVのものになってしまっている。ちなみに本作でソーラーアクエリオンだけが登場した理由は、本来「創聖」が出る予定がなかったところに「なんとかソーラーだけでも出せないか」と言う意見があったからとの事。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω

装備・機能

武装・必殺武器

アクエリオンはヘッドを務めるエレメントによって武装が変わる。そのため固定武装はビーム砲しかない。ただしソーラーアクエリオンの場合原作ではアポロしか乗っていない(エレメント能力が相当高くないと乗れないとされている)。但し、ソーラーアクエリオンと同等の組み合わせであるシルバーアクエリオンでは、アポロリーナが同乗している。変化前はアポロがメインだが、変化後はリーナである。(アポロのプラーナを大量にリーナが吸収する為、アポロのエレメント能力が減少する為と思われる)

ビーム砲
唯一の三形態共通固定武装。分離時の主武装でもあり、本機は両肩上部に装備。トライチャージ版もあるが、格闘タイプのアポロには不向きの上、各種必殺技とのバランスを採るためか性能はかなり悪い。時獄編で『EVOL』時のソーラーアクエリオンが使用するときはボス仕様の為か高性能なALL武器になっている。
ソーラー拳(パンチ)
Zシリーズでの格闘攻撃の名称。普通にぶん殴る。原作序盤ではこの一撃でケルビム兵を破壊する場面も多かった。第2次Z以前は左アッパーから右フックのコンビネーションだったが、天獄篇ではEVOLを踏襲した右フックのみに変更されている(EVOLの「格闘」と違って当たった後ためずに吹き飛ばす)。
太陽の翼
背部ソーラーウイングから展開されるアポロニアスの翅。時獄篇では自機中心型のMAP兵器。

エレメントの必殺技

無限拳むげんパンチ
アクエリオンの作風を表現しているといえるソーラーアクエリオンの代表的な必殺技。伸ばした腕が節ごとに展開し、どこまでも伸びる。フィニッシュした場合アポロは「月面パンチ」と称して敵をまで吹き飛ばす。また、射程がデフォルトで実に14(それでも原作や戦闘アニメを見れば「短い」と言わざるを得ないほど)もある為、普段は勿論、近づくと厄介なオーバーデビル戦では重宝する。ちなみに単なる最大射程なら、携帯機に登場したトゥアハー・デ・ダナンが上(15)。しかし、こちらは始動射程が5のため、攻撃範囲というならやはりソーラーアクエリオンに軍配が上がる。
なお、作品公式サイトの特別ページにて、柳田理科雄氏による現実の物理法則に則した科学的な考察がなされている(後に『空想科学読本』第5巻でも紹介されている)。この場合、足腰が乗っていないため手打ち以下のパンチとする説と、伸びる速度が尋常でないため月に叩き付けた瞬間天文学的な威力が発生する説について述べられている(ただし、後者の場合アクエリオン自身や地球そのものも尋常でない反作用を受ける)。
創聖無限拳そうせいのむげんパンチ
「EVOL」にてカグラ搭乗時に使用された発展形。基本は同じ。
ファイヤーフィスト
マーズにピエールがいるときだけに発動できる技で、ピエールのエレメント能力を利用して炎をまとった拳(掌底)を放つ。第12話ではケルビム・シュルルクベラに使用したが通用しなかった。シリウス離脱時に重宝する強力な単体攻撃で、射程こそ短いが攻撃力と燃費のバランスに優れている。その反面、意外とアニメーションは地味。
無限交差拳むげんクロス
第10話でケルビム・イスキューロンの分離攻撃を破る為に、アポロとシリウスの互いのいがみ合いから発現した二重(双方向)無限拳。威力はあるが射程が短い為、再攻撃と絡めて対ボス用武器として使おう。Zでは太陽剣が追加されるまでの最強の単体攻撃。
天獄篇ではまさかのMAP兵器化。正面2マスとその正面2×3マスを空けて大きく輪を描くようなかなり特殊な範囲を攻撃するため使いづらい。
超3D無限拳こうじげんむげんアタック
第18話でミラーソーラーアクエリオンに対して「高次元合体」で巨大化したアクエリオンから発現した技で、アポロの無限拳、シリウスのロングレンジセイバー、シルヴィアのルナティックアーチェリーによる同時攻撃。EN消費こそ激しいがソーラーアクエリオンにとっては貴重なALLのP兵器。本来は散開している敵を攻撃するものだが、破界篇以降は敵1体への集中攻撃になっている。
ちなみにスーパーロボット大戦Zでは使用時にアポロ・シリウス・シルヴィアの三人のカットインが入るのだが、この時のカットインはご丁寧に原作での作画崩壊が忠実に再現されている。
太陽剣
アポロ、シリウス、シルヴィアの思いから発現した剣。OPなど1万2000年前の回想における「黄金の機械天使」の姿ではこれと同形の剣で戦っていたが、本編中でソーラーアクエリオンが使用したのは終盤のみ。武装追加されるのはやはり終盤だが、前述の運用法で驚異的な威力となる。本作では貴重な適応Sの必殺技であり、終盤の堕天翅族やジ・エーデル戦における切り札。ちなみに劇中ではアポロ、シリウス、麗花で使ったのだがなぜかスパロボでは使えない。
Zでは握ったまま無限拳を放ち、数度切り裂いた後串刺しにして手元に引き寄せ、一気に両断する。第2次Z 再世篇では、ソーラーアクエリオンの体が黄金の輝きに包まれ、背中のウイングが、太陽の翼になる演出になった。天獄篇でも使用可能だが太陽の翼はなくなった。
壱発逆転拳いっぱつぎゃくてんパンチ
『劇場版・壱発逆転篇』にて拳のみを巨大させ文字通り一発でケルビム・イスキューロンを倒した技。巨大化した拳は最後は花になる。スパロボでは第2次Z破界篇にて太陽剣と入れ替わる形で実装された。搭乗するエレメントの構成に関係なく使用可能。天獄篇ではタッグシステムの導入に伴い全体攻撃に変更されている。
アクエリオンLOVE
天獄篇で追加されたアクエリオンEVOLとの合体攻撃。アポロ・シリウス・シルヴィアとアマタ・ミコノ・カイエン、6人のオーラの力によって、ソーラーは向かって左、EVOLは右腕から同時に無限拳を放ち、その軌道でハートマークを描く。EVOL原作でのLOVEを意識した合体技。

未登場・ゲームオリジナル・スパロボ使用不可のエレメントの技

吸血のシルバークロス
第16話「黒い鏡」でリーナが放った技。偽者リーナが吸血行為を行っていたが、堕天翅の仕業と確信。アポロシルヴィアの力を借りて十字架を差した。SRWでは強攻型アクエリオンでしか使えない技なので、ソーラーアクエリオンの技としては未登場なのでこちらに分類する。(原作ではシルバーアクエリオン"リーナスペシャル"-銀色に輝くソーラーアクエリオン-で使用。エレメントの組み合わせはヘッド:アポロ&リーナ・バックパック:シルヴィア・脚部:ジュン)
光影合一拳
第14話「光る影」で発現した技。アポロの気持ちが伝わった、シルヴィアがアポロと同化し、影を光で打ち破った。
無限地竜拳
『フィーバーCR 創聖アクエリオン』オリジナル技。地を這う無限拳。
地球創星拳
OVA『創星のアクエリオン』および『劇場版・創星神話篇』にて荒廃した地球を再生させた最終技。
超時空無限拳フォールドむげんアタック
Another Century's Episode:R』で登場のゲームオリジナル技。『マクロスF』との競演によるクロスオーバー。アクエリオンをハイパー化よろしく巨大化させ、フォールド断層すら打ち破って転移した。なお、両作品とも同じ河森作品であり制作元もサテライトという繋がりがある。さらに、EVOLにも同名の技が存在。
ファイヤーパンチ、ファイヤー無限拳、グランド・コンプレッション、デスペラント・ラ・ローズ、昇竜天雷ver.ソーラー、情熱のブラジリアン・ダンス、大照耀、激突ハートブレイカー
主にPS2版『創聖のアクエリオン』より。

特殊能力

エレメントシステム
気力130以上で、3人のパイロットの格闘、射撃、防御、技量、回避、命中を、最も高いキャラクターの数値に統一する。天獄篇ではシリウスとシルヴィアがサブ固定で能力値がないため飾りに近いが、EVOLの「エレメント能力共有」を引き継いでいるため二人の「振動剣」と「念力」がアポロに適用される。
変形
分離・再合体を行い、アクエリオンマーズ、もしくはアクエリオンルナへと変形する。天獄篇ではオミット。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

L/1L

カスタムボーナス

特殊能力『HP回復(中)』を得る
第2次Z。継戦力が上がる優秀なボーナスだが底力との相性が悪いのが難点。
エレメントシステムの発動気力が120になる
天獄篇。このカスタムボーナスを入手すると何故か搭乗者3人のエレメント能力の発動も気力120まで引き下げられる為撃墜数が足りない間は役に立つ。
しかしアポロがエースボーナスを取得すると事実上初期気力125となるため、気力130にするだけならば闘争心やアドレナリンアンプル、連獄の紋章に「軍神の鼓舞」があれば良い為一気に使い道の無いカスタムボーナスと化す。

機体BGM

「創聖のアクエリオン」
「一万年と二千年前から愛してる」のフレーズで名高い本作の前期OP曲。
「Go Tight!」
前期とは対照的に、アップテンポな後期OP曲。主にZでのイベント発生時に流れる。なお、タイトルは「合体」のもじりであり、本作のテーマはここでも一貫している。

対決・名場面

想い彼方へ
第6話より。こちらの間合いギリギリを見切る新型ケルビム兵相手にロングレンジセイバーは不発、シリウスの力を借りたロングレンジアローもかわされ窮地に陥るシルヴィア。ようやく己だけの力では限界があると気付いたアポロは2人の力を借りて初の無限拳を放つが、1撃目は防がれ反撃を許してしまう。シリウスの叱責を受け、3人の全てをぶつけていく覚悟で放たれた2撃目の無限拳。それは逃げる敵をどこまでも追い詰め、ついには月面にまで相手を叩きつけるのだった
無限叱責掌むげんビンタ
Zではイベントで登場した必殺技の一つで、双翅を叱るために放ったビンタ。あの長さの腕を大きく振り上げてのビンタは、さぞかしよく効くことだろう。
無限合體拳むげんがったいけん
アポロ、シリウス、そして頭翅の3人が搭乗し、太陽の翼として真の力を目覚めさせたソーラーアクエリオンで放つ最後の必殺技。不完全な受粉のために朽ちた生命の樹に無限拳を纏わせ、崩壊した大地を繋ぎとめるために楔を打ち込む。この後アポロ、シリウス、頭翅、そして不動GENは、彼らの言葉を借りれば、1万2千年後の時の彼方へと旅立ってしまう。無限叱責拳と同じくZではイベント扱いで、最終局面でこの場面が再現される。尚、条件を満たせば、原作とは異なりアポロ達が帰還するエンディングに進むことも出来る。

関連機体

アクエリオンマーズアクエリオンルナ
変形形態。
アクエリオンオオカミ
『創勢のアクエリオンEVOL』(SRW未参戦)において、対EVOL戦で披露した特殊形態。犬を模した四足獣の姿をしている。
アクエリオンアルファ
量産型の機械天使、強攻型アクエリオンの第一形態で、ソーラーアクエリオンをモチーフとしている。
アクエリオンEVOL
創聖のアクエリオン』の一万二千年後を描く続編『アクエリオンEVOL』に登場する機械天使。
強攻型アクエリオンから発展した量産型で、よりソーラーアクエリオンに近い意匠になっている。
エンシェントアクエリオン
続編における変化形態。ミカゲの憎しみによる「復讐の婚礼」によって顕現した異形のアクエリオン。アポロニアスが分割する前の『古代の神々が纏う鎧』としての本来の姿だとされるが、実質天翅しか乗っていないため本来の力は発揮できておらず、カラーリングも異なる。合体コールは「蹂躙合体」。

余談

  • この機体はゲッターロボの3機合体変形に対し、よりリアリティを追求して生み出された。アクエリオンの総監督の河森正治氏は組み立てブロックによる検証(この手法は氏が変形・合体機構を考案する際によく用いられている)を行い、その案がバンダイ関係者で通ったため、完全変形の超合金「アクエリオン」が生み出された。
    • ちなみに、元祖であるゲッターも『ゲッターロボ號』(未参戦)にてリアリティのある完全変形を採用している(但し完全変形の玩具は後年になって発売されている)。
  • 本機の代名詞である「無限拳」だが、Zではギンガナムがアポロに対し「度々月面に拳を打ち付けていた奴」と言っている。また、地球からが見えない昼間のマップや、月面上、果てはパラダイムシティ等の別次元の空間からであっても問答無用に月面に叩きつける。演出上の問題とはいえ、次元の壁を超えているとしか形容しようがない技と化している(Zの第58話において、マリンバルディオスの亜空間飛行ですらパラダイムシティから脱出できないと語っているが、無限拳は問題無く月に届く。「アクエリオンだから」と言ってしまえばそれまでだが)。
    再世篇ではさらに、地上からメメントモリの防衛艦隊を攻撃するという場面もある他、演出上とはいえ、月に匹敵するサイズの敵を月面に叩きつける事が出来る……のだが、前述の御大将の発言を考えると、恐ろしいことに演出ではなく本当に月面送りにしている可能性がある
    • 無限拳については、フィクションにおける表現を真面目に科学法則に基づいて分析することで知られる柳田理科雄氏が考察している。その内容は現在でも公式サイトで閲覧できる
  • 前述である『Another Century's Episode:R』のイベント技「超時空無限拳」については、後に『アクエリオンEVOL』にて同じ名前の技が登場する(ただし、読み方と技の中身は全て別物)。

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