マリリン・キャット

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マリリン・キャット(Marilyn Cat)

ブリタニア・ユニオン所属の傭兵部隊ファイヤバグの隊長。

黒尽くめのゴシックロリータファッション(実は仕掛け付きの戦闘服)を着こなし、「黒」を好む。肉体改造と整形手術により身体能力を維持したまま20代の美貌を保っている。よって実年齢は不明。性格はお気楽で、楽天家のような言動だが、あくまでそれは自分への「個性付け」であり、本性は敵対するものに容赦しない戦闘のプロフェッショナル。クロウが身に着けた護身術「システマ」の達人である。クロウやカン・ユーベックウェインなどには「化け猫」呼ばわりされているが、本人はまるで意に介していない。

再世篇の劇中は聖インサラウム王国に雇われ、幾度となくクロウやZEXISの前に立ち塞がる。当初はインサラウム軍の中でもあくまでも傭兵としての立ち位置を維持していたが、やがてインサラウムの聖王としての使命に目覚めたユーサーに惹かれていき、傭兵の仕事の為でも自身の欲望の為でもなく、ユーサーの為に戦うようになる。最後までユーサーに従い続け、火星でのZEXISとの最終決戦に敗れて戦死した。それは紛れもない、インサラウムの…ユーサーの忠将としての最期だった。

なお、彼女の体はある「組織」により改造されていたらしく、死亡前にその事実が判明する。その組織に関する情報は一切不明であり、Zシリーズで明かされる事は無かった。

外見と言動、そして普段の振る舞いと最終局面での姿のギャップから何かと人気のあるキャラクターで、電撃プレイステーションの攻略本ではカバーの裏が彼女の全身画になっている。

名前の由来は、アーサー王伝説に登場する魔法使いマーリン=アンブロジウス。アンブローン・ジウスと親友なのもうなずける。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
直接登場はしないものの、第22話でクロウがロックオンに話した「WLFに参加していそうな、会いたくもない知り合い」は間違いなく彼女の事であろう。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
PVで先行登場。雪野五月氏は本作がスパロボ初参加である。極めて高いパイロット能力の持ち主で、搭乗する機体及び部下の機体の全てにジャミング機能もついており、命中率と回避率が圧倒的に高い。中盤からパールファングに乗り換える。特殊部隊の隊長の証か持ち。
あるシナリオで登場する彼女は自機と部下のジャミング機能、本人の極の相乗効果により、なんと最終命中率・最終回避率+120%というとんでもない数値を誇る。この状態の彼女の攻撃はこちら側も最終回避率+21%以上を得ないと最終補正の仕様上、精神コマンドひらめきを使うか、特殊能力分身で無ければ回避不能になってしまう。正攻法で挑むのは危険。密集している所を蜃気楼マップ兵器で殲滅してやろう。また、リ・ブラスタBのマップ兵器だと範囲ぴったりだったりする。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
本人は登場しないが、ファイヤバグ残党がちょくちょく話題に出すためか、用語事典に『姫』名義で登録されている。前作でファイヤバグを解散したことについては、「心優しい姫が自分たちを巻き込まないように計らってくれた」と解釈されていた。

パイロットステータス設定の傾向

特殊部隊の隊長だけあって、全能力が高い。ティンプと同クラスの能力値。地形適応も空・宇宙が共にS。最終決戦ではDMアダプターSで強化されたパールファングで全力を発揮してくる。

能力値

最終的にはほとんどの能力値が200を超えるかなりの実力者。成長タイプの関係か、防御だけは少し低め。

精神コマンド

第2次Z再世篇
偵察かく乱直撃直感
精神のコンプリートが異様に遅く、LV70になっても最後の一枠が空いたまま。「最後の最後で愛に目覚めた」という事を表しているのかもしれない。

特殊技能(特殊スキル)

第2次Z再世篇
指揮官L4、闘争心Eセーブサイズ差補正無視ダッシュ再攻撃カウンターL8
極・ダッシュ・再攻撃が凶悪。乗機の全てにジャミング機能・部下のジャミング機能の効果でかなりの最終補正を誇り、その補正を自身の極で底上げしているので、こちら側も最終補正を得なければ苦戦を強いられる。部下達もマリリンの指揮官で大幅に強化され非常に厄介。極を有効活用している強敵と言っていいだろう。底力を持っていない事に付け入る隙がある。何故か内部データには極の代わりに下位スキルの天才を所持したものが存在する。

固有エースボーナス

戦闘した相手の気力を-5する。
第2次Z再世篇で採用。戦闘しただけで一方的に気力を削られてしまう厄介な能力。しかし、再世篇では未修得のまま退場してしまう。

パイロットBGM

「殺戮人形ノ詩」
マリリン専用BGM。パールファングに乗り換えてからは優先度が上がる。

人間関係

クロウ・ブルースト
元部下。クロウの女嫌いの理由はマリリンである。マリリンはクロウをお気に入りだが、クロウは逆に嫌悪し、彼から「化け猫」、「クソ女」呼ばわりされた事も。死亡前には「ファイヤバグ」の名を託した様だ。
エスター・エルハス
彼女の言い草が気に入らず、徹底して痛めつける。
ユーサー・インサラウム
客将として招かれ、最初は軽んじているような面を見せていたがジェラウドの死後以降、変わっていく彼に惹かれていく。最終的には忠節を尽くす将に。
アンブローン・ジウス
彼女の行なっている禁忌を「カッコイイ」と形容し、「おばさま」と呼ぶ仲に。一方のアンブローン自身もまんざらではなく、ユーサーに忠節を尽くす同志としてマリリンを「我が友」と呼ぶ。最終決戦のシナリオではアンブローンの最後を見届ける。
マルグリット・ピステール
搭乗機繋がりから冗談半分で「お姉さま」と呼ぶ。もっとも、当人からは「黒い悪鬼」と完全否定されているが。
ガイオウ
唯一、マリリンが戦慄した存在。暗黒大陸に設置されていたZONEを苦も無く破壊し、人造次元獣群れすらも一蹴した彼の底知れぬ実力を目の当たりにして、さしものマリリンも負け惜しみを口にするのが精一杯であった。
ファイヤバグ隊員
部下。ほとんど崇拝に近い信頼を寄せられており、中にはアイドルのおっかけ状態の隊員が一人いたりしたが、最終決戦の直前に全員を解雇したため、最終決戦時には一人も出てこない。

他作品との人間関係

リアル系

エウレカ
アンブローンの命令で彼女を連れ去った。
桂木桂
アテナと合わせて捕縛する。
ティンプ・シャローンカン・ユー
彼女を「極悪非道の化け猫」と呼ぶ。

スーパー系

ジェイソン・ベック
悪役仲間(?)。仮にも百戦錬磨の彼ですら、マリリンにとっては「若造」。

名台詞

戦闘台詞

「美少女ガンダムキラー参上だヨ!」
ガンダム系との戦闘台詞。尤も、ZEXISにはガンダムを駆逐するガンダムガンダムを越えた存在がいるのだが。
「ガンダムキラー」といえば、ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦に出てくる同名のオリジナルキャラクターがいるが…。
「か弱い女の子に何するのよ、ガンダム!」
ガンダム系から攻撃を受けた際の台詞。ハッキリ言って、全然説得力が無い。
「ドリルは男のロマン! 殺戮は美少女のロマン!」
シモンとの特殊戦闘台詞。中々黒い。
ファイヤバグを抜けた罪……死を以って償え!」
クロウとの特殊戦闘台詞。雪野氏の熱演も相まってドスの利いた口調となっているが、実は下記の桂への台詞と合わせ、マリリンが怒りを露わにする台詞はこれ以外には一つしかない。
「フフ……誰かのために戦うっていうのも悪くないね……」
「笑っちゃうよね……この私がこんな戦いなんてさ……」
「大逆のインサラウム」「最後の聖王」限定の開始台詞。ファイヤバグとして散々好き勝手をして来たマリリンが最後に臨んだ戦いは、ユーサーの、ひいてはインサラウムのための戦い。奇妙な取り合わせを自嘲しつつ、表面はそのままに、真珠の牙が火星を飛ぶ。
「最後までやるよ…! 殿下のため、自分のため!」
「殿下も覚悟を決めたんだ! 私だって!」
「私は生きる! 生きて殿下を助けるんだ!」
こちらも「大逆のインサラウム」「最後の聖王」限定の戦闘台詞。
「ごめん、殿下…。私…ここまでみたいです…」
「大逆のインサラウム」及び「最後の聖王」でマリリンを撃墜した時の台詞。上記の台詞も合わせて、彼女の性格から想像もつかないような台詞に驚いたプレイヤーもいたのでは無いのだろうか。

シナリオデモ

「違いますよ。これはゴスロリです」
「あ…でも、ゴシックな感覚は喪服に通じますから間違いじゃないですね」
初登場した場面より。初対面のエスターに着ている衣服を「喪服」と間違われて…。
「あの方はとてもお優しくて、とても気高くて、とてもお強くて…でも、臆病者のクソ野郎でしたわ」
「あの男は急に人間性なんてものを思い出して、私の命令を拒否したんです」
「クソ溜めのハエがお上品にも自分の飛び方がおかしいって気づくなんて…。フフフ、今さらなのに」
「ご挨拶が遅れました。私はマリリン・キャット…。ファイヤバグの隊長です」
「オーディスの生き残り、エスター・エルハスさん。あなたの事も資料で見ました」
「フフ…あなたにかまうとは、いかにも、あの男らしいですわ」
上の場面の後にクロウとの関係をエスターに聞かれて、マリリンが返した返答。
「どこまで? 決まってるじゃない……どこまでもよ」
クロウに「どこまで調子に乗りゃあ気が済むんだ!?」という台詞に対して返答。(この時点での)マリリンというキャラがわかる台詞である。
「マルマル、マリマリ~♪」
マルグリットとの共通点を言ってフザけて歌った。おそらくはフジテレビドラマ「マルモのおきて」の主題歌「マルマルモリモリ」が元ネタ。
「いくら必要なの? 何だったら、マリリンが用意してあげようか?」
第20話でクロウと戦闘した時の会話。借金の肩代わりで懐柔しようとしていたが、クロウからは当然拒否されてしまう。もっとも、本気であったのかは不明である。
「……殺してやろうか?」
捕らえたアテナとの会話中に。女好きの桂が自分に反応しなかった理由を説明されて発した一言。彼女の本性と逆鱗が垣間見られる。
「大体虫が良すぎるのよね。ピンチだからって節操無しに助けを頼むってその根性が」
「そんなんで助っ人が来てくれたら、世話ないっての!」
第33話宇宙ルートにて。ピラー破片を破壊するために敵味方問わずに救援を求めるZEXISを嘲笑する。……のだが、この手の台詞の直後救援が現れるのは半ばお約束となっており、案の定駆けつけておりマリリンは見事に憤慨した。
「あんた……いったい何者なのよ!?」
「加速する世界」にて、ZONEを破壊し、人造次元獣を一蹴したガイオウに対して。
この時の彼女は完全に余裕がなくなっており、口元や目元に深い皺が見られ、本来の年齢を伺わせる顔グラになっている。
「いいのです、殿下。与えることしかなさらない殿下には、マリリンが全てを差し上げます」
「ですから、殿下。ただ一言だけ、私に下さいませ」
第59話のシナリオデモにて。
(さよなら、おばさま……カッコよかったよ)
(また会えるよね、私たち……地獄の底でさ!)
エクサ・アダモン撃墜時にマリリンが残っていると、この台詞が出る。SRポイントと引き換えになるが。先に逝った「」を追うかの如く、黒真珠の牙がZEXISを襲う。
「させるかよ!」
「最後の聖王」で、マリリンより先にユーサーを撃破した時、ユーサーを庇う間の台詞。
「笑っちゃうね……染み付いた傭兵の癖で……簡単に死ぬことも……出来ないなんてさ……」
「でも……いい潮時……かな……傭兵稼業も……暇に……なりそう……だし……」
「ファイヤバグの名前は……フラフラちゃんが……継いで……くれるし……ね……」
「………そういえば……幸福の……皇子の話って……最後は……ツバメも……死んじゃうん……だっけ……?」
「自己満足で……独りよがりだったけど……幸せ……だったのは……王子だけじゃ……ないよ……」
「ツバメ……も……きっ……と…………」
マリリンの最期。墜落したグリンガルに身を隠しつつも、致命傷は免れなかった。
臨終の彼女の脳裏をよぎったのは、最後に全てを捧げた再世の皇子の姿。ユーサーのために戦った自分は確かに幸せだったと感じ、新たなる忠将はその戦いを終えた。

搭乗機体

アクシオ・バーグラー
アクシオの改造機で、原型機に比べて遥かに性能が向上している。
パールファング
パールネイルと同系機。