石神邦生
石神邦生(Kunio Ishigami)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:中田譲治
- 性別:男
- 年齢:不明(原作漫画版では外見と経過年数からすると、100歳前後と思われる)
- 身長:186 cm
- 体重:70 kg
- 血液型:O型
- 所属:加藤機関→JUDA
- 搭乗機:ジュダ(原作)、フラッグ(アニメ・ゲーム)
- 役職・称号など:加藤機関一番隊隊長→JUDAコーポレーション社長
- 趣味:料理
- キャラクターデザイン:下口智裕(原作漫画版)、平井久司(アニメ版)
JUDAコーポレーションの社長。元加藤機関の幹部であり、過程に至る方法のすれ違いにより機関を離脱した。内閣総理大臣とも対等に話せるなど政界に太いパイプを持つ。
アニメ版
戸惑う浩一を諭す一方で、着替え中の絵美の部屋に浩一を誘導するなど悪戯好きな面や、パーティーが大好きで事あるごとに自身の料理(ちらし寿司)の腕前を見せたがる部分など子供っぽい面もある。後に桐山のクーデターが起こった際、森次に射殺されるが、後にJUDAメインシステムのホログラムとして復活。
その全ては統一意志セントラルに対抗するための措置であり、それに必要な戦艦「フラッグ」の起動のためであった。その後はホログラムとしてJUDAの面々を導いたが、最終作戦テルミノ・クレメンティアにおいて久嵩とともにシャングリラでグラン・ネイドルに特攻をかけ、消滅した。
ゲーム版ではフラッグ起動後も存命。悪戯の度合いがますます激しくなっている。
原作漫画版
10体目のマキナ「ジュダ」のファクター。 元加藤機関1番隊隊長であり、久嵩が最も信を置いていた腹心だった。 ファクターにも関わらず外見年齢が中年であるのは彼がファクターになったのがおよそ50歳の時であり、その時点から老化が止まっているため。なお、ファクターになったことで持病の腰痛が治っており、マキナにとっては病気も死の要因と見なされていることがわかる。
「やり直された」世界における「新」西暦1941年当時海軍中尉だった若き日の彼は長崎で久嵩と出会う。久嵩には石神が自ら中尉の立場に止まっていることを見抜かれており、今後の時代情勢を的確に読む読む想像力を認めた彼によって世界の真実を知らされ、加藤機関へと誘われる。その後は加藤機関で専用アルマ・スサノオに乗り、ツクヨミを駆る久嵩とともにマキナ狩りを行っていた。
新西暦1956年12月、北海道でのマキナ狩りの最中にネイキッドに乗っていたマサキを保護。以後息子同然に可愛がる。同1968年2月、久嵩より発見された出自不明のハグレマキナ・ジュダがヒトマキナの中枢に存在した機体である可能性が高くジュダの持つ情報を手に入れるためにファクターが必要であり、信頼できる石神にしかジュダのファクターになることを頼めないと告げられる。この時の石神は既に妻子ある身であり、時の流れから外れてしまうファクターとなることは家族を捨てることに等しかったが、人類を救う「正義の味方」となるため、妻子を信頼できる人物に託してジュダのファクターとなる。
同年4月、ファクターとなった石神はジュダから膨大な情報を与えられ、ある事実とそのための計画を突きつけられる。だが、計画の成功の為には久嵩に計画の内容を打ち明けず、なおかつ久嵩の『敵』となることで彼の目を向けさせる必要があったため、石神は加藤機関よりジュダを始めとした数機のマキナを強奪してJUDAを設立。加藤機関を裏切り敵対する道を選ぶ。
その後はマキナを研究し、表向きはマキナ研究の副産物である医療器具を販売する医療系大手企業「JUDAコーポレーション」として各方面にコネクションを築き、水面下では加藤機関と対等に立ち向かえるだけの戦力を整える。それと並行して2009年7月森次と桐山の間に起きた事件をテストケースとし、そして2019年、「正義の味方」という計画遂行のための重要な因子を得た石神は、全てのマキナにファクターを生むため本格的な行動を開始する。
加藤機関の『世界征服』を阻止しつつ、キリヤマ重工を吸収するなどして戦力を高め、久嵩の意表を突く作戦とラインバレルの力により情勢を徐々にJUDA優勢に傾けていき、最後の詰めとして力を欲する沢渡を唆し最後のマキナであるロストバレルのファクターとさせてヒトマキナ達の襲来(オーバーライド)を引き起こしたことでついに彼の計画は重大な局面を迎える。
ジュダによれば、石神が人類を救うことは不可能であったが、彼にもできることがあった。 それは「人類を救える存在」たる久嵩を絶望から救い、真に人類の存続のため立ち上がらせること。浩一と石神の説得によりついに久嵩は世界征服を止め、JUDAと協力してヒトマキナと戦う道を選ぶ。そして、石神はヒトマキナの主によって開かれた転送フィールドを閉じるため、ジュダのフィールドをぶつけて相殺しパラドックスを引き起こす。だが、それもまた人類を救うために必要な事象のひとつであり、最後の最後まで久嵩の思惑を裏切ったまま、石神は虚空へと消えていった…。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初参戦作。今回はJUDA本社がLOTUSの拠点となり、度々ちらし寿司を振る舞うなどで出番が多い。悪戯好きな部分もキチンと再現されている。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作漫画版設定で参戦。作中で見せた味方側の黒幕ぶりをみせている。その反面、悪戯好きな部分は序盤で多少描写される程度。本作でもちらし寿司は健在で、初登場早々にジョウたちに振る舞うほか、スキルパーツとして「石神特製ちらし寿司」が登場している。また、中田譲治氏がスパロボシリーズの収録に参加したのは(ドラマCDを除けば)新スーパーロボット大戦にてゴッドワルド・ハイン役で参加してから実に17年ぶりである(スパロボαでもハインは登場していたが新録がなかった)。
- 「ユダ」でスポット参戦した後原作通り特攻してしまうが、このステージまでに条件を満たしているとSEED主人公の三人に止められ、部隊全員の力を合わせて転送フィールドを破壊することで生存し、正式に参戦してくれる。射程その他の関係で久嵩と組ませるのがベター。エンディングではなんと森次に社長職を譲って自分は引退、加藤機関の一番隊隊長に収まっている。同じく生存したジュダがメインコンピュータに復帰している可能性は高いので、多少は森次の負担も軽いだろうが…。
余談だがUXの世界は所謂「現代」より200年ほど後の年代設定の為、第二次大戦頃から加藤と行動を共にしていた石神の年齢も200は軽く超えている物と思われる。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
さすがに元加藤機関だけあり、全ての能力がトップクラスに高い(参戦直後、養成なしの状態で全能力が250超え)。長らく実戦に出ていなかったとは思えない強さであり、丙型相手なら無双が狙えるほど。
精神コマンド
特殊スキル
戦術指揮効果
人間関係
- 早瀬浩一
- 正義の味方となる事を期待し、彼の行く末を見守る。悪ふざけの対象にされる事も。
- 城崎絵美
- 記憶喪失となった彼女を保護する。が、彼女も同様に悪ふざけの対象にされる事も。
- 森次玲二
- 部下。上司の悪ふざけにはあまりいい思いをしていない様子。後に彼によって殺されてしまうのだが……。
- 緒川結衣
- 秘書。悪ふざけの諫め役でもある。
- 加藤久嵩
- かつての同志にして「敵」。最終的には彼のために(アニメ版では彼とともに)血路を開き、散った。
- 菅原マサキ
- 原作漫画版では幼少の頃の彼を保護し、実の息子の様に育てた。
- 沢渡拓郎
- 原作漫画版では彼にロストバレルの在り処を教え、久嵩の計画を潰すための決め手に仕立てた。
- 五十嵐忍
- 特殊自衛隊の隊長だが、JUDAに協力的であるため面識がある。
- 児玉
- 日本の内閣総理大臣。理解者でもあり、友人の様な関係。
その実は石神がファクターになったことで外見年齢を追い越された息子。SRW未登場(UXの石神は200歳越えなので出したくても出せなかったというのが正解かもしれない)。 - 大二郎
- 原作漫画版番外編に登場したペットのネズミ。Dソイルの研究の中で、劣化コピーのソイルを投与されて変貌した実験ネズミで、名前は石神がつけた。情が移って大事にしていたが暴走して逃げ出し、騒ぎを起こしたため特務室が追撃に出る。結局最後はラインバレルに両断されたが、後に再生していたところを捕獲、牧の処置で元に戻った。石神が死亡した現在どうしているかは不明。
他作品との人間関係
スーパー系
- 草薙剣児
- Lでは彼の悪戯の巻き添えを食らってしまう。まぁ嬉しそうではあったが。
- ツワブキ・ダイヤ
- Lではちらし寿司を作って待っていると言われた際に、楽しみにしていた。
- 猿渡ゴオ
- Lでは石神のふるまうちらし寿司にさすがに食べ飽きていた様子を見せる。
- 加納渚
- Lでは当初、戦う事に迷っていた彼女に助言をする。ちなみに彼女もちらし寿司にうんざり気味であった(カロリーが高いかららしい)。
- エイーダ・ロッサ
- Lではアイドルコンテストの豪華ゲストとして勝手にオファーを出していた。
- ピンクカバ
- Lでは何故かJUDAの秘密通路のトラップとして登場。…飼っていたのだろうか?
- ゼーレ
- Lでは、彼の報告書で人類補完計画の進行に大な影響を与えた。
ガンダムシリーズ
- レディ・アン
- LではLOTUSのトップとして様々な情報をやり取りしていた。その際に「喋りまでエレガントにしなくてよい」と釘を刺されてしまう。
- シン・アスカ、キラ・ヤマト、アスラン・ザラ
- UXの終盤に生存フラグが成立した場合、ヒトマキナの転送フィールドに特攻を仕掛けようとしたところを彼らに止められる。
- 孫権ガンダム、孫尚香ガーベラ
- UXでは序盤に地球に転移してきた彼らを保護し、彼らからは恩人として感謝されている。
- 孔明リ・ガズィ
- UXでは未来を知る石神の真意を量り、度々彼に真意を問い質される事になる。石神社長も彼を「孔明先生」と呼び敬語を使って接している。
- 曹操ガンダム
- UXでは終盤になっても真意をはぐらかし続けたところ、彼に静かなる怒気と共に問い詰められ、その気迫に戦々恐々する。
マクロスシリーズ
- ランカ・リー
- Lではアイドルコンテストの豪華ゲストとして勝手にオファーを出していた。
- シェリル・ノーム
- Lではアイドルコンテストの豪華ゲストとして勝手にオファーを出していた……のだが、彼女からは断られている。
バンプレストオリジナル
- 南雲一鷹
- 最初期からのLOTUSメンバーで、石神からは大いに期待されている。彼も悪戯の巻き添えを食らってしまう事があるが。
- リチャード・クルーガー
- 彼の率いるアンノウン・エクストライカーズに対し、多く依頼を寄せる。リチャード自身とは「過去の未来」を知る者同士であり、意味深な会話を繰り広げる。ただし、これはあくまでも我々の眼にたまたま触れたループでの話であり、他のループでどうだったかは不明。
名台詞
アニメ版
- 「何を言ってるの?これは…」
「切実な願いだ!」 - 半ば自棄になっていた浩一に対して、彼の助けを促す。
- 「私は犠牲を肯定できない。たとえ、それが絵空事だと謗られようとも、誰も犠牲にならずに済む道を探したい」
- 「南海より愛を込めて」における久嵩との会話。その真意を理解し、納得してはいても、犠牲を払ってでも突き進む加藤機関を受け入れることはない。
- 「君たちがこれを見ている時、私は既に死んでいるだろう」
- システムのホログラムとなった際のセリフ。最初はもちろん、石神が死んでホログラムが初めて起動された時の第一声なのだが、その後も都合が悪くなると、この台詞を連呼しつつエラーを起こす。
原作漫画版
- 「あ それともアレか?君としては昔の自分を見てるようでどっかもどかしいって感じ?」
- 浩一の初陣での勝利を見た直後、森次に対して。後に出てくる彼の過去を見た後だと感慨深い台詞である。
- 「ああ 知っているさ」
「お前が欲しいのは 力だろう?」 - 沢渡と対面して。加藤に対して疑問を感じていた沢渡を利用するためにとある情報を渡す。
- 久嵩「信じているぞ」
石神「安心して待ってて下さいよ」 - 二人の加藤機関時代の最後の会話。ジュダに乗り込む石神への信頼は、裏切りという形で返されることになるが…
- 「だからあの時ちゃんと言ったじゃないですか 安心して待ってて下さい――ってね」
- 50年の時を超えて明らかになった全てを欺き裏切り続けた『ユダ』の真実は、誰よりも主を想い忠義を貫いた士であった……。
- 久嵩「……終わるのか …何もかもが……」
石神「いいや 始めるんですよ加藤司令」
「人類がもう一度 自らの力で歩いていく為に」
「始めるんです」 - 全てのマキナにファクターが生まれオーバーライドが発生した時の会話。UXではDVEで収録されているが、石神の顔が悪巧みの際の物なので…。また、見開きを挟んでいるせいか最後の台詞はなぜか抜けている(おそらくスタッフのミス)。
- 「――俺には人類を救うコトはできないが 人類を救うコトが出来る存在を救うコトは出来る と」
「その存在こそ加藤総司令 アナタなんですよ」 - 石神が加藤機関を裏切った真の理由。ジュダに最初に自分が人類を救えないと言われた後に知らされた人類救済の方法が『久嵩を正しい方向に導くことで救う』事で、それを行うために裏切ることになった。
- 「ヒトマキナ達を殲滅しない限り 真に人類を救うコトにはならない」
- 加藤に対して語ったヒトマキナの計画の結論。UXでは「ユダ」での最初の戦闘前台詞で使う。
- 「マサキ 理由はどうあれお前を一人にしてしまったコト 本当に申し訳ないと思っている」
「でさ 謝ったついでで悪いんだケド お前に預けていたモノも返してもらうよ」 - 原作漫画版でのマサキとの最後の会話。そしてこの後…。UXでも再現されている。
- 「俺は加藤機関 私設部隊一番隊隊長 石神邦夫」
「参る」 - 原作漫画版でジュダに乗って登場した時の名乗り。当時を思い出しているのか、一人称が俺になっている。上記の会話で預けていたモノはこの事である。
- 中田譲治氏がTwitterでこの台詞を演じるのを熱望していた事もあり、UXでは下記のセリフともどもオリジナルのDVEで収録。
- 「愛おしき人類たちよ……さようなら」
- 原作漫画版の最期。ジュダと共にヒトマキナの転送フィールドに特攻をかけ、未来への布石となって石神は空に消えた……。
- UXではこちらもDVE。生存フラグが立つとこのセリフまで行かなくなるので、そのデータでは以降二度と聞くことができない。ただし、その代わりに非常に熱いイベントが見られる(サコミズや呂布が参戦すれば尚更)ため、どちらがいいかは悩みどころ。
- 「フィールド最大出力で展開!!!」
- ヒトマキナの転送フィールドに特攻をかける前の台詞。UXでも上記の台詞の前にでる。
- 「いや ね司令……」
「どうやら俺がここで死ぬコトも 人類を救うために必要な事象らしいんですよ」 - 久嵩との最後の会話。UXではアーニーに対しての台詞になる。
- 「あれ? これもう録ってるの?」
「えーっと こういうちゃんとした形は久しぶりなんで まずは ご挨拶から」
「ご無沙汰しております 加藤司令 そして これまでの無礼の数々はお許しください」
「アレは故あってのコトでして……ってこれ観てるんだからもう全部知ってますよねぇ」
「とりあえず……え? 違うって 今録ってるの! 大事な映像を録ってる最中なんだって!」 - 84話「遺された未来」にて、久嵩に届けられたメッセージより。自身の死後に久嵩に渡すよう緒川に指示していたらしい。
- 映し出された石神は、久嵩の知る当時と全く変わらぬマイペースで飄々とした物腰だったが、途中で特務室の誰かが入って来たのか話が中断されてしまう。そして、そんな彼がもうこの世界にいないことを実感し、加藤機関の総司令、人類の未来を託された男は一人、涙する……。
スパロボシリーズの名台詞
L
- 「誰しも、心の中に正義と悪を併せ持つものさ」
「子供じみた正義論を振りかざすつもりはないけど、彼女が正義の味方になれる子でよかったよ」 - L第9話にてイクサー1とともに戦うことを決めた渚を見送って。
- 「アイドルコンテストだ!」
- 『L』にて仏前報告をしていた緒川にいきなり言い放った一言。ダリウス軍との決着がついた(≒ガイキングのシナリオが終了した)矢先にこれである。
ちなみにアイドルコンテスト自体はガイキングが原作ではあるが、本作ではリミテーションシンドロームが発生しない上に親和性がかなり高いせいか、ラインバレルが原作の様に見えてしまう。 - 「……うむ、もちろんだ!!」
- ムーンWILLを倒したチームDに「マッサージチェアを用意してあるよ」と言ったのだが、「妙な仕掛けはないでしょうね?」と聞き返されての一言。一鷹は「今の間は何だよ!?」と突っ込み、くららには「今度は私が社長を撃っていい?」と森次に尋ねる形で言われてしまった(しかも森次は許可した)。
- 久嵩「君のその想いは、これから先、時に自身を傷つけることになるだろう……」
石神「だが、その想いは触れた人々の心も少しずつ変え、紡いでいくのだろう……まるで一つの線で結ぶかのようにね」
石神「だからこそ、これから先もどうか今のままの君でいてほしい」
石神「……これは我々の切実なる願いだ……」 - シャングリラで久嵩と共に特攻をかける直前、仲間の犠牲を拒む浩一に向けた言葉。何気に主題歌「鬼帝の剣」とかかっている。
UX
- 「俺とお前……本来対峙し得ぬ存在……その意味はわかるね?」
- 「麗しのディストピア」以降のボス格との戦闘台詞。
- 「俺がこの手で世界を救う、ねェ……」
- 対デウス。ヒトマキナを倒し、「世界を救う」コトは石神には出来ない……そのハズだった。しかし、積み重なった可能性が僅かにその運命を変え、目の前にはヒトマキナの主がいる。奇妙な巡り合わせに何かを思いつつ、ジュダと石神は「機械仕掛けの神」に対峙する。
- 「未来は変わらない」
- 「石神祭り」使用時の台詞の一つ。汎用パターンなので普通に聞く機会はあるが、生存フラグ成立後だと少々違和感が。
- 「九条君、君はもう下がっていなさい」
- 美海への援護攻撃時。今作の彼女への援護台詞はダメ出しを喰らわせるモノが多いのだが、石神のこれは遠まわしながら意外とキツい部類。
- 「まあまあ、とにかく孫権君達が人間であるコトは身体検査で証明されたんだ」
- 6話のエンドデモにて。一体どんな検査をしたのだろう…。
- 「ふぅ~…ああ、怖かった!」
「曹操将軍なんて、今にも斬りかかってくるんじゃないかと思ってドキドキしちゃったよ」
「あのノコギリみたいな剣で、『うるさいよオマエ』とか言ってさァ」 - 竜宮島ルート第43話のエンドデモにて。未だに本意を明かさない事で曹操たちに問い詰められ、彼らが立ち去った後に安堵して。『BBW創世記』にて描かれた、若き日の曹操の口癖に触れている。
- (未来は既に変わった、か……)
(さすがにお前も、ここまでは予測できなかったよなァ、ジュダよ?) - 「ユダ」にて生存フラグ成立時。部隊全員の力を結集して転送フィールドを打ち破ったその光景を目にし、加藤や己が見た未来は既に実現しないことを悟る。その彼を主とする「裏切り者」は、果たして何を思ったか……。
- 「この世界に起こりうる事象は無限。それを全て予測しようなどとは、おこがましいコトなのだよ」
- 第51話にて自分が描いてきたはずのシナリオが崩壊し、ただ取り乱すばかりのナイアに向けて言い放った一言。ジュダの予測した事象が幾度も覆されてきたのを見てきた石神社長の言葉だけに、直後の加藤の台詞と併せて、その威力は絶大である。
- 余談だが、とあるゲーム作品でも、石神とよく似た声をした「復讐」を意味する偽名を持つ男が、その世界を襲った全ての悲劇の元凶にして黒幕である、『デモンベイン』の「ナイア」とは別のナイアルラトホテップに対して、同趣旨の痛烈な一言を浴びせている。その作品とUX、『デモンベイン』原作のいずれにも共通しているのは、ナイアルラトホテップが今まで散々弄んできた人間達の反撃によって自身の計画を粉砕されるまで、自身が犯した唯一にして絶対のミス――障害があることをすっかり忘れていたという点である。障害があり、曲折の末にナイアが敗れること自体が最早、避けられない運命だったのだ。ちなみに同ゲーム内において「全ての可能性は混沌より生ず」という台詞を言い放ったキャラクターがいる(こちらの台詞も、ある意味本作で石神や加藤がナイアに突きつけた台詞やUXのテーマそのものにも通ずる)。
- 「どうやら、『全員』集まったようだね」
「そう……本来であれば、ここにいるはずのない人間達、というワケさ」 - 最終話のIMにて。この場面は石神を中心に、マスターテリオンや翔子、グラハム、ブレラ、呂布やサコミズなど、本作の隠しキャラたちが一堂に会するという特異な会話である。通常はノーヴルのモノローグからタイトルコールに入るが、隠しキャラを全て仲間にするとコールの前にこの会話が入る。原作ではいるはずのない人間たちは死んでいたかもしれないが、それでも今、こうしてここにいることを再確認して最後の戦いへ赴く。
- 「だから、俺はもう社長じゃなくて一番隊隊長なんだってば」
「元々経営とかは苦手だったからねェ。肩の荷が下りてすっきりしたよ」 - エンディングにて。社長職を森次に押し付けて一番隊に戻ってしまったらしい。JUDAの設立目的は果たしており、彼がこだわる理由も無いと言えば無いのだが、いいのかそれで。
搭乗機体・関連機体
- ヴァーダント、ハインド・カインド、ディスィーブ、ペインキラー
- 加藤機関から離脱する際にこれらのマキナを強奪していった。
- アパレシオン
- 原作漫画版では大破したアパレシオンを回収、修復させた。
- ジュダ
- 原作漫画版ではこのマキナのファクター。社長室の真下にあり、JUDAのメインシステムとして機能していた。望むべき結果を意図的に引き起こし、そのための方法を伝えるというとんでもない能力を持っている。
その正体は同胞の計画に反対し、マキナを裏切って人類側にコンタクトを取ったヒトマキナであり、乗り手とパイロットと言うよりは相棒か共犯者といった関係である。 - フラッグ
- アニメ版におけるJUDA本社そのものにして、シャングリラの片割れ。起動には誰かが一度死亡し、その意志をメインシステムに移植する必要があったため、石神は森次を介して死亡、メインシステムとなった。
- スサノオ
- 加藤機関在籍時に乗っていた、ツクヨミと同型機のアルマ。「マキナ狩り」に使用されていた。