エキドナ・イーサッキ
エキドナ・イーサッキ | |
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外国語表記 | Echidna Isakki |
登場作品 | |
声優 | 鈴木麻里子 |
デザイン | 河野さち子 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | Wシリーズ(W16) |
性別 | 女 |
年齢 | 20歳代前半 |
髪色 | ピンク |
所属 | シャドウミラー |
エキドナ・イーサッキは『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』の登場キャラクター。
概要
OG2より登場したシャドウミラーの一員で、「Wシリーズ」と呼ばれる人造人間。ナンバーリングは「W16」(ダブリュー・ワン・シックス)。序盤からノイエDCと行動を共にし、量産型Wシリーズのテストやシロガネ鹵獲などの任務を実行した。
ホワイトスター戦においては、創造主レモン・ブロウニングからアクセル・アルマーの副官として任に付き、レモンから「アクセルの護衛、及び自身の生還」を命令された。その後アクセルから「レモンの命令の撤回、及びホワイトスターの護衛」を命令されるが、アクセルがキョウスケ・ナンブに命を奪われるその瞬間、命令を二重(見方によっては三重)にも無視しその身を呈してアクセルを守って散った。その最期の瞬間の行動は紛れも無く他者の命令でなく、自身の行動であり、それはエキドナのレモンとアクセルに対する愛情からくる「感情と自我」であった。しかし、どこまでも「人形」であろうとしたエキドナは、同じ存在のラミアにそのことを指摘されると、自らの自我を否定し、そして散って行った。
なお自身の最期の行為はOG2とOGSではアクセルと、それに対するエキドナの反応が異なっている。OG2ではその行為にアクセルはキョウスケの対決を邪魔されたと一層の侮辱を篭ったセリフを発する。逆に性格が異なるOGSではアクセルは驚愕し、エキドナを「人形」でなく、「仲間」として認めるなど彼女の行為を「闘争に殉じようとした兵士の最期」として受け取る一方で、感情が芽生えた彼女を「人間らし過ぎて、戦争には向いていない」と評している。
なおエキドナとラミアはギリシャ神話に登場する蛇女の名から取られているが、本来ギリシャ神話ではエキドナが蛇女で、ラミアは人を誘惑する人物。
OGシリーズには登場しない、『A』における「敵としてのラミア」の役割を担ったキャラクターといえる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 直接は登場しないが、ラミア主人公時の宇宙ルートでは、エキドナに相当するW16がバームとの会談を失敗させるためにリオン大元帥を暗殺したことが語られる。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 初登場作品。敵としてのラミアの役割通り、彼女自身はあまり目立った存在ではないが、スパロボ中でも屈指の難解な隠し要素の初期条件を担う。
- 人形から脱却したかのような最期に、ラミアは「最期に自分と同じようになった」と悟るが、守られた側はそれを認めようとせず、「自我が宿ったのに味方とは心が通わなかった」という悲劇に終わった。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- リメイクに伴い声が付いた。担当声優の鈴木麻里子氏は本作でSRW初参加となる。
- 原作と基本的には同様だが、レモンが自我を獲得することを推奨しているものの、それを「兵器として不要」と皮肉にも自己判断している上に、最期の行動の理由を「レモンが悲しむため」と明言するなど、より自我が宿ったことが強調されている。
- そしてアクセルの性格が変更されたことで、「我儘な兵士を助けたのに意に介されなかった」という展開から「殿として己の職務に殉じようとした兵士を助け、助けた相手にその死を惜しまれる」という展開となり、悲劇のベクトルが変化し悲壮感も大いに増した。
パイロットBGM
- 「CHAOS」
人間関係
- アクセル・アルマー
- 隊長であり、その副官。彼を守ることが任務の最優先であるが、それはそのような命令だからだ、と考えていた。だが、やがてアクセルと行動を共にすることで、エキドナ自身はただの「命令」でなく、「使命」を持って接してくる。OG2では終始「人形」と見下されていたが、OGsでは部下として指導を受け最期には「仲間」として受け入れられた。
- レモン・ブロウニング
- 創造主であり、アクセルの副官に抜擢。レモンからアクセルを守るよう常々言われるが、その言動の奥に感じるレモンのアクセルへの愛情を感じ取ったことで、エキドナ自身に自我が芽生えてきた。
- ラミア・ラヴレス
- OGにおいてのA敵対時のラミアの代役としての役割も果たしているものと思われる。ラミアが自我を手に入れたことで、Wシリーズ本来の「人形」としてでなく「人間」としての変わりように驚く。自身の最期の瞬間までラミアに指摘された「自我」を否定したのだが…。
- カルディア・バシリッサ
- W06。プロトタイプに当たる。
- ユウキ・ジェグナン、リルカーラ・ボーグナイン
- ノイエDCのメンバーとして共に行動していたが、任務より感情を優先した彼らを軽蔑していた。
- アーチボルド・グリムズ
- 部下として行動していたが、己の快楽のために無駄に弾薬を消費していた彼を「非効率的」と評していた。
名台詞
- (自分の楽しみのためにあれだけの弾薬を消費するのか。……非効率的すぎる)
- 「過去、そして彼方より」にて、超機人発掘現場に無差別攻撃を仕掛けるアーチボルドを見て。任務の遂行を第一に考えるエキドナらしい台詞であるが、彼女でなくとも普通の感覚なら正論であろう。
- (……任務より己の感情を優先したか。くだらん)
- 「ワイズ・ドール」にて、自分の身を挺してカーラを庇ったユウキに対しての心情。全く感情を持たず、与えられた任務を遂行するだけの「人形」としてのエキドナの存在意義を表しており、時同じくして「感情」に戸惑っているラミアと好対照になっている。
- 「心などない。W17は機能不全に陥っただけだ」
「私をW17と同じにするな。私は、与えられた指令に疑いなど持たない……」
「壊れたW17とは違うのだ」 - 「壊れた人形」にて、エクセレンとの戦闘前会話。この時は任務を放棄し自爆したラミアの「自我」を完全に否定してしまっていたのだが…。
- 「『命に代えても』というやつだ。人間はこういうのが好きなようだからな」
- OGクロニクル「雲霞割り立つ三矢の訓」で、特攻したエルアインスを見ての発言。相当な皮肉混じりの台詞だが、よもや自分が後に「こういうの」を実行するとは思いもよらなかったであろう。
- 「目的の達成のためだけに造られながらそれがさも自分の意志のように自覚し行動する」
「それはWシリーズのコンセプトではない」
「Wシリーズの……Wナンバーの機能不全は Wナンバー自身によって修正する」 - RoAにて、プランタジネットの最中にラミアと対峙して。
- 「偵察部隊と深読みし、追撃してきたお前の作戦ミスだ。まさに策士策に溺れる、だな」
- シロガネ拿捕作戦において、エキドナの艦の動きを「偽撃転殺の計」と読み違えて深追いしてきたリーを皮肉って曰く。
- 「レモン様が……悲しみます……それが……この場での、臨機応変な……私の判断です……」
「アクセル隊長……すぐに……撤退なさって……下さい。我々の作戦を成功させる……ためにも」
「レモン……様の……ためにも……」
~中略~
「申し訳……ありません……」
「……ああ、隊長……ありがとう……ございます……」 - OGSでのエキドナがアクセルを身を挺して守った瞬間。この時の行為にアクセルは「人形の貴様のほうが人間らしい…か。戦争に向いてない、な」と苦言しつつも彼女の言うとおりに撤退する事を告げる。その後エキドナを「仲間」として認めた。この時エキドナのアクセルへの感情は隊長と部下の絆に溢れている。
- 「未練だと……? W17、お前はどうしてしまったのだ……?」
「私の……いや、我々の代わりは……いくらでもいる」
ラミア「そうだ。しかし、エキドナ・イーサッキという固体はここで消滅する……お前は……それで構わないのか?」
「無論だ……。我々に……自我など必要ない」
「任務を果たす……人形……兵器であればいい……Wシリーズは……そのために……作られた」
「そして……任務を遂行できぬお前は……壊れて……いる」 - OG2におけるエキドナの最期の瞬間。一部の台詞はAにおいてラミアが発言した内容。
- 「我々に……自我など必要ない……。レモン様の……お考えを……自分から理解する必要など……ない」
「必要……ならば……レモン様が……教えてくださる……はずだ……」
「私は……W16……エキドナでは……な……」 - OGSではセリフが入れ替わっている。この時のラミアは(それはお前の意思だ)と心の淵を読み取っている。少なくとも、この時点ではラミア以上にレモンとアクセルの想いを感じ取っていた。
搭乗機体
- ランドグリーズ
- 最初に超機人発掘現場を襲撃した際に搭乗したが、すぐに撤退してしまう搭乗期間は短い。
- エルアインス
- 普段はこの機体に搭乗。
- ラーズアングリフ
- OGシリーズでは最終搭乗機。
- アンジュルグ・ノワール
- ジ・インスペクターで搭乗した、黒いアンジュルグ。
余談
- 声優の鈴木麻里子氏は、『無限のフロンティア』からのゲストキャラクター、『ゼノサーガ』の「KOS-MOS」というアンドロイドを演じていた。なお、無限のフロンティアとOG2のキャラクター素案を担当したのが現在モノリスソフト所属の森住惣一郎氏である。
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