ひらめき
一度だけ、自分に向けられた攻撃を必ず回避する精神コマンド。一部作品では「閃き」表記。味方のマップ兵器も対象になるが、「激怒」やイベントによるダメージは含まれない。消費されない限り何ターンでも持続する。略字は「閃」。
どれだけ回避率が低くても発動するその確実性が最大の魅力であり、ボス戦の必須コマンド。一度だけ被ダメージを10にする「不屈」との併用も可能で、その場合は実質2回分まで敵の攻撃をほぼ無力化できる(ただし、「不屈」と併用できるのは殆どが多人数乗りユニットである点に注意)。
欠点は、プレイヤーの任意で効果の発動を選択する事が出来ない為、「たとえ相手の攻撃命中率が元から0%であったとしても、効果が発動し消費される」こと。その点では、攻撃が当たらない限りは消費されない「不屈」の方が実質的な効果継続性は優るといえる。
一方で、被弾と同時に特殊な効果を与える武装を相手にした場合、被弾そのものを避ける「ひらめき」の方が優位だと言えるだろう。
これらの点を総合すると、「ひらめき」は一見リアル系に向いた精神コマンドであるようにに思えるが、実際は回避率の低いスーパー系や母艦等に向いた精神コマンドといえる。
基本的には切り払いや分身等の無効化判定を通った攻撃に対して使われるため、分身持ちでは消費されない事もある。
また、必中の効果より優先されるため、敵が使った場合には主力以外の攻撃で解除する必要がある。なお、ツメスパロボでも「ひらめき」は効果を発揮する。
『スーパーロボット大戦XO』では「敵が命中率0%のユニットへの攻撃を行わない」という思考が「ひらめき」使用中のユニットにも適用されるため、「『ひらめき』の効果を残したままエネミーフェイズに以降すると、敵から狙われなくなる」という使い方も出来、援軍が到着するまで小勢で耐えるマップや撃墜されそうな味方ユニットがいるのにプレイヤーフェイズを終了させなくてはならない状況での一時しのぎなどに便利である。ただし、原作で因縁のある敵など、一部の敵は「ひらめき」がかかっていようとお構いなしに攻撃を仕掛けてくるため、この戦法が通用しない敵も存在する(ボスクラスの敵に多い)。
登場作品
- 多くの登場作品
- 消費SPは10~15位の場合が多い。消費SPが個別設定の場合は、わずか5で使えるキャラも稀にいる。なお、『第3次α』の主人公の一人クォヴレー・ゴードンは、みずがめ座のO型設定でスタートした場合、消費SP45と恐ろしく高コストになってしまう。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 前作『OG1』と比べ、ゲームバランス上ひらめきはほぼ必須。GBA版OGシリーズでは不屈が登場しないこともあり、殆どのキャラが所持している。『OGs』以後は不屈が採用され、修得者が減った。
- スーパーロボット大戦NEO
- 「閃き」表記。Lv1~3のレベル制で、レベルが上がると消費SPが減る(Lv1で消費SP25)。エネミーフェイズでも戦闘直前に使用できるため、食らいたくない攻撃をピンポイントで回避することができる。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 「閃き」表記。レベル制だが、「回避率を30~90%アップさせる」という効果に変更(しかも最終回避率でもない[1])と、性能面で大幅に下方修正された。
- よって、集中も使いつつ回避しきれない時に追加するのがメインの用法になり、回避の低いユニットにはこのコマンド単体ではあまり期待できなくなった。なお、回避できなかった場合は消費されず次の戦闘に効果が持ち越しになる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z
- メインシリーズとしては初の「閃き」表記となる。
- スーパーロボット大戦BX
- 「不屈」共々「一度だけ」ではなく「1戦闘中」に変更されており、援護攻撃やPUの攻撃で連続で攻撃される場合にはそのいずれをも完全回避できる。
- スーパーロボット大戦V
- 『BX』と同様に「一戦闘中」で効果がある仕様。『NEO』等と同じくエネミーフェイズ中にも使用できるので、援護攻撃つきで攻撃された際に両方回避が見込みやすい。
- スーパーロボット大戦リンクバトラー
- 全ての攻撃を回避する。気力が10上昇する。
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
- 「閃き」表記。消費SPはハーケン・ブロウニング、アシェン・ブレイデルとも30。他作品と比べ高位のコマンドに位置付けられ、習得は遅い。1回だけ自分への攻撃を全てMISSにする他のスパロボと違って、被ダメージを30%に抑える効果。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 小牟も使えるようになった。前作同様高位コマンド扱いで、消費SPはハーケンと小牟が60、アシェンが50。また、今回は味方全員に閃きがかかる強力な特殊技『キャンフィールド』が登場している。
関連作品
- リアルロボット戦線
- 消費SP15、1回のみ、回避率が100%といつも通りの効果だが、消費が重めに。本家SRWに先駆けて漢字で「閃き」表記。
主な使用者
スーパー系、リアル系関係無く多くのパイロットが修得対象となるが、全員が覚えるわけではない。効果が被っている直感の登場以降はリアル系の主人公格等はそちらを修得する場合が多く、相対的に「ひらめき」の習得者数は減少傾向をみせている。また、「不屈」が登場する作品では、熱血・努力・根性タイプの性格のパイロットはそちらに置き換えられていることが多い。
- コウ・ウラキ
- 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の主人公。スパロボでオールドタイプが冷遇されていた頃も、「ひらめき」のおかげで使いようはあった。現在は問題無く一軍になれる。
- 神隼人
- 複座の2号機は主にひらめき担当。ゲッターシリーズの2号機には分身もあり、隼人自身の回避力も低くはないので、総合的な回避力は高い。
- 普段は1号機が熱血付きで削る場合の支援に使われる。欠点は、隼人が「加速」(『Z』では「迅速」)や「幸運」担当でもある事。
- ファ・ユイリィ
- 戦死者が少なくなかった『機動戦士Ζガンダム』作中で生き残れたのは、「ひらめき」のお陰か。
- 逆に戦果が無かったせいか、「ひらめき」以外はほぼ全部支援用コマンドなので、戦闘を諦めて修理で育てた方が楽。なお、『GC』やZシリーズでは修得しない。
- ロム・ストール
- 天空宙心拳伝承者の名は伊達ではなく、『MX』では消費SP5で「ひらめき」を使える。
- マリュー・ラミアス
- 原作にて「回避ーっ!」と言いつつ攻撃をかわすシーンが多かったからなのか、艦長キャラであるにも関わらず覚える(ただし、実際にそれをやってのけた操舵手のノイマンが覚えている場合もある)。
- なお、マリューは「ひらめき」「不屈」の両方を覚える珍しいキャラでもある。
同じ効果を含む要素
複合系精神コマンドには、「ひらめき」の効果を含むものが多い。
精神コマンド
- 愛
- 『R』以後主流の複合版のみ。
- 奇襲
- 奇跡
- 一部作品では見切り表記だが、「ひらめき」がかかるのは同じ。
- 直感 / 見切り(精神コマンド)
- 現行作品では「直感」で採用されていることが多い。
- 先見
- 指定したユニットに「ひらめき」をかける。
特殊技能
- 予知能力 / 予知
- 先天技能。『IMPACT』や『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3』では、気力が一定値以上になると毎ターン自軍フェイズ開始時にかかる。『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』では、戦闘時にHP50%以下でランダムに発動。
- 『UX』『BX』ではスキルパーツ(アイテム)で取得でき、上記のように気力やHPが関係無く毎ターン自軍フェイズ開始時にかかる。
- 敏感ボディ
- 楠舞神夜が修得。『無限のフロンティア』では戦闘中HP30%以下で発生、確率30%。『EXCEED』ではHP50%以下でランダムに発生。
- 物忌の型
- 有栖零児が修得。戦闘中HP10%以下で発生。確率50%。「閃き」がかかるのは『無限のフロンティア』のみで、『EXCEED』ではかかるのが「不屈」に、HP50%以下でランダム発動に変更された。
- 統計学的分析
- 『EXCEED』で有栖零児が修得。戦闘時HP50%以下で見切りが発動するため、「閃き」の効果を含む。
その他
- キャンフィールド
- 『EXCEED』のハーケン・ブロウニングの特殊技。味方全員に「閃き」をかける。防御面が弱いキャラにとっては生命線。消費F.GAUGEは30%と低め。
- マウス・イーター
- 『EXCEED』のカッツェ・コトルノスの支援効果。セットすると戦闘時に10%の確率で見切りが発生するため、「閃き」の効果を含む。
余談
- 「ひらめき」のネーミングの由来は、ガンダムシリーズにおけるニュータイプが何かを感知した時の音(いわゆる、「キュピーン!」)から……なのだろうか?
- 実際、「ひらめき」使用時の効果音およびエフェクト(白い稲妻のようなもの)も、それを連想させるものになっている。