スレイ・プレスティ

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スレイ・プレスティ(Srey Presti)

初出は『第2次スーパーロボット大戦α』。「アイビス・ダグラス」編のライバルキャラとして登場。アルテリオンと対になるベガリオンが彼女の専用機。ベガリオンの機体色と戦場を翔けるその姿から、『緋の彗星』の二つ名を持つ(αシリーズでは彼女のデフォルト小隊名がこれに当たり、OG2ではマサキに命名される。詳しくは後述)。赤ではなく緋色なのは、『赤い彗星』という存在ゆえだろう。

プロジェクトTDのパイロット候補生で、席次は01。つまり、ナンバー1。アイビスの目標だった存在で、パイロットとしての力量はその席次が示す通りのもの(OGシリーズではトロイエ隊にスカウトされた事があるほどだが、固辞している)。また、プライドも高く、そう簡単には心を開かない。兄にプロジェクトTDのチーフだったフィリオ・プレスティがいる。プロジェクト内での席次は、全てこの兄の為…そして兄に自分を見ていて欲しいから、という理由に集約される。

凛とした容姿に均整のとれた美しいプロポーションの持ち主から大人の女性と見られがちだが、前述のエピソードを見てわかるように重度のブラコンで、事ある毎に兄様が口をついて出る。その為か、妹や弟のいる兄属性キャラ(ゼクス・マーキスレーツェル・ファインシュメッカー)を慕っている事を思わせる会話がある(レーツェルに関しては、フィリオの親友だからというのもあるだろうが……)。一方でエルマが可愛くてキスしてしまった事もある。しかし、恋愛事に関してはアイビス以上に疎い。

登場作品と役柄

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
ベガリオンで、アルテリオンに乗ったアイビスを付け狙うその様はさながらストーカーであった。アイビスをアルテリオンから降ろす為には何でもする。イルイが乗ったアルテリオンを、平気で攻撃する。それでもダメならと、大気圏外に飛び立とうとする戦艦を狙うという暴挙までしでかす。
……が、第37話「輝きを一つに」では、アイビスと激しいドックファイトの末、和解。現れたネオ・ジオン軍からアイビス達を守る為、損傷の激しいベガリオンで脱出する時間を稼ごうとするなど、一気にいい人になる。
同話から、ベガリオンアルテリオンと合体、ハイペリオンとなるが、この時はアイビスのアシストに回り、火器管制を担当する。その後、数々の戦いをアイビス、ツグミと共に戦い抜き、最終的には、アイビスをスターシップハイペリオンのキャプテンとして認めることになる。
ツグミと兄のフィリオが付き合っていた事には全く気づいてなかったようで、アイビスになら兄様を任せても良かったかも、などとツグミの前で発言。その衝撃の事実を知る羽目になるなど、恋愛に疎い一面も見せる。
一応、乳揺れカットインがある(わずかしか動かないが)。
第3次スーパーロボット大戦α
セレーナルート、第10話、「グッバイ・フレンズ」から参戦。この時は謎の敵と交戦してピンチに陥った所をアイビスに脱出させられた。セレーナに『復讐は良くない』と助言を与え、エルマがあまりに甲斐甲斐しくセレーナに尽くすので、たまらなくなってキスをしたりもする等、前作とは別人のような好印象のキャラに。それは、自分の愛機であり兄の形見であるベガリオンをセレーナに撃墜されても変わる事は無かった。外宇宙を見ると、こうも成長するのかと驚かされる。
スペシャルステージでは他の主人公達に対して自分達だけが男っ気が全くない事に悩むなど意外な一面を見せた。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
αシリーズとは異なる世界での話なので、いささかとりまく設定は変わっているが、役所は『第2次スーパーロボット大戦α』と同じ。
機体が、ベガリオンではなくそのプロトタイプであるカリオンになった事と、OG2ではアイビスと和解せずに終わった、という点が異なる。
が、第29話「疾風、そして流星のごとく」ではアイビス達の援護に回る事も。また、同話でマサキから「彗星」と呼ばれ、その名を頂く事に。この時、『緋色の彗星』という二つ名に対して、マサキが「ひいろ?」と反応する一幕があるが、言わずと知れた声優ネタである。
スーパーロボット大戦OG外伝
イスルギ重工の私兵としてノイエDCと繋がりがある。宇宙ルートでは一度だけスポット参戦だけあり、バルトールの群れに苦戦するところをレーツェルクロガネ隊に救われる。現在のところ大きなイベントがなく、次回作に期待したい。
第2次スーパーロボット大戦OG
PVにてアイビスと対決。このままいけば仲間になる日も近いだろうか…
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
OG2と同じ役回りだが、アイビスとの対立はカットされており、アステリオンがアイビス専用機である事を知った後にレーツェルに「自分を見つめ直すべき」と諭されてノイエDCではなくクロガネ隊に合流。テスラ研奪還作戦ではレーツェルに待機を命令されていたが出撃して奪還を援護。作戦完了後はクロガネに戻る事無く姿を消してしまい、以後登場しない。

人間関係

フィリオ・プレスティ
兄。普段は「兄様」と呼ぶが、昔は「お兄ちゃん」と呼んでいたとのこと。第2次αでは一度だけそう発言している。
アイビス・ダグラス
ライバル。当初はナンバー04の彼女に特に気を止めてなかったのだが、兄に注目されていると知ると嫉妬のあまり脱走し、アイビスが負け犬化すると、過剰なまでに彼女を責め立てる。アイビスに敗れて味方になると最高のパートナーの1人となる。
ツグミ・タカクラ
兄の恋人なのだが、その事には全く気付いていなかった。スレイが鈍感なのもあるが、フィリオとツグミがあまりベタベタした関係ではなかった事も原因なのだろう。
イルイ・ガンエデン
彼女の初登場時、彼女ごとアイビスを落とそうとした為、仲間になった直後はさすがに気まずい思いをした。「手段を選ばないにも程がある」と、当人も猛省したらしい。
セレーナ・レシタール
相棒。結構彼女に散々な目に合わされているが、意に介さない。
エルマ
セレーナの相棒。可愛くてキスした事がある。スペシャルシナリオでは男っ気のなさを愚痴った際、その事を持ちだされてしまう。
レーツェル・ファインシュメッカー / エルザム・V・ブランシュタイン
兄の親友。αシリーズでは彼に好意を寄せている節があるが、OGシリーズでは復讐心に囚われている為、彼に対する態度も違ったものになっている。
レオナ・ガーシュタイン
かつて模擬戦を行なった事がある。それが縁で、復讐心に燃えるスレイを心配している。
マサキ・アンドー
インスペクターとの戦争の中で、共闘した。彼がスレイを『彗星』と評した事が、『緋色の彗星』の二つ名のきっかけになった。
ミツコ・イスルギ
現在のところ、ミツコの私兵。しかし、いい印象を持ってない。プロジェクトTDが戦闘兵器として扱われていることだろうか?

他作品との人間関係

ゼクス・マーキス
がいる為か、第2次αではスレイの迷いを見抜き、ネオ・ジオンから除隊するように促すなど色々と気に掛けてくれる。基本、他者に対して高圧的な態度を崩さないスレイも、彼の気遣いに敬語で応じるなど素直な一面を垣間見せた。しかしスレイは20代であるはずなのでゼクスより年上である
ヤザン・ゲーブル
私怨でアイビスを付け狙うスレイの「濁った瞳」を気に入り、オペレーション・アポロへの参加を許可する。
イサム・ダイソンガルド・ゴア・ボーマン
第3次αでは封印戦争終結後、メガロード船団と合流した経緯が語られる。イサム曰く「知り合って1週間にも満たない間柄」ではあるが、すぐに意気投合したらしい。
熱気バサラ
第3次α外宇宙ルートで彼のライブに足を運ぶ。その際、戦場で歌い続けるバサラの揺ぎ無い信念に感銘を受けていた模様。同時に、パイロットとしてのテクニックも高評価していた。パーソナルカラーが同じという事もあるかもしれない。
レミー島田
スレイ同様、フランクな態度の裏に潜むセレーナの激情を看破した数少ない1人。その張り詰めた神経の危うさを、スレイと共に危惧する。

名台詞

「負け犬め!アルテリオンから降りろ!!」
第2次αのスレイと言えばこの台詞。第3次αでも一言台詞ではこの台詞が残っていた。
「兄様…これで兄様のところへ行けます…」
「…馬鹿な妹をしかってね、お兄ちゃん…」
アイビスとの最終対決に敗れ、死を覚悟した際の独白。当人は天に召される気で発したのだが、どっこいベガリオンは「その程度では爆発しない(ツグミ・談)」のであった。いずれにせよ、スレイが明確に妹属性を発動させた台詞である。
「イルイを信じろ。それともお前とあの子の絆は、その程度なのか?」
第2次α終盤で、マザー・バンガードから忽然と姿を消したイルイを案じる余り、狼狽するアイビスへ送る叱咤。
「お前は、これまでに何度も私達を救ってきてくれた…」
「だから、今度は私達がお前を救いたいんだ!」
第2次α最終話の説得イベントより。接した期間が僅かとは言え、スレイにとってもイルイは掛け替えの無い存在となった事を窺わせる台詞。
「う…そぉ…」
「あ…その…あの…」
第2次αEDでのツグミからのカミングアウトに対するリアクション。スレイにとっては超ド級の衝撃だったようで、軽くパニック状態を起こしていた。アイビスに続くツグミの玩具第2号化が決定した瞬間でもある。
「まだ私達の夢は始まったばかりだ!それなのにアイビスが…あのアイビスが、その途中で消えたりするものか!」
第3次α序盤、行方不明のアイビスとツグミの安否を絶望視する空気がαナンバーズの面々に漂った事で、思わず声を荒げる。銀河に進出した事で、3人の絆が揺るぎ無いものへと結実した事を窺わせる一幕。
「…お前はいい子だな、エルマ…」
第3次αでエルマにキスした時の台詞。
「…仮面を被っているのは、あのスペクトラという女だけではない…」
「笑顔の下で決して心を開こうとしないお前もだ…」
第3次α中盤、スペクトラに敗れたセレーナを見舞う際に発した忠告。「仮面」というキーワードを用い、敢えて辛辣な言葉を告げる事で、彼女へ自制を促すが…。
「心配するなセレーナ。お前が復讐の空しさに気付き、打ちのめされたら、その時は…」
「笑ってやるさ、それ見ろってな」
閉鎖空間でのゴラー・ゴレム隊との戦闘前、依然としてセレーナの復讐心には難を示すものの、彼女の生き方までは否定しない事を宣言した台詞。紆余曲折を経て、互いの距離が縮まりつつある事を示すシーンでもある。
「貴様のようにエゴにまみれた男に地球も私達の夢も渡しはしない!」
第3次αの中盤でアルマナを討とうとしたハザルに対して。
「この銀河の全ての生命のために…!」
第3次α最終話でのケイサル・エフェス戦で放つ特殊戦闘台詞。アイビス同様、ハイペリオンベガリオンと機体の状態に関わらず発生する。
「あの女…見た目も口調も軽薄で、信用ならんところが有りますが…」
「一度心を開いた相手には、ギリギリのところでは誠意を尽くします」
第3次αEDでアルマナに語るセレーナの総評。つまるところ、セレーナ・レシタールとはそういう女性なのである。

搭乗機体

カリオン
OGシリーズにおける搭乗機で、ベガリオンのプロトタイプ。この頃から機体のパーソナルカラーは緋色だった。
ベガリオン
カリオンの後継機で、プロジェクトTDの完成形であるシリーズ77の機体。
ハイペリオン
アルテリオンとの真の合体形態。スレイは火器管制及び、分離攻撃も担当。

余談

アンソロジーコミックではアイビス、ツグミと3人まとめて「逆ゲッターチーム(性別が)」と呼ばれ、「なんで私が弁慶なのよ!」と激怒していた(第3次αで「アイビスとツグミに置いていかれて一人で地球圏に帰還した」という境遇を見ると隼人の方が近い)。