超時空要塞マクロス
- 1982年10月3日 ~ 1983年6月26日放映(JNN系) 全36話
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦α(2000年)
概要
マクロスシリーズの第一作目。
原作は1982年~1983年にかけて放映されたTVアニメ『超時空要塞マクロス』。放映終了の翌年(1984年)に、劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』が上映された。劇場版はTV版の単純なリメイクにとどまらず、舞台設定から細部の展開に至るまで多くの点で異なる作品となっている。
SRWにおいては劇場版に準拠した設定での参戦が目立つ。『スーパーロボット大戦α』(初参戦)、『スーパーロボット大戦α外伝』では参戦作品として両作品の名前があるが、ゼントランvsメルトランの構図を採用している点などから劇場版の色合いが強く、『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』、『スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd』では劇場版のみがクレジットタイトルとして記されている。
とはいえ、当然ながら大半の設定は共通しており、参戦時にどちらからの参戦かを単純に断定するのは難しい点に注意が必要である(例えば、第3次αでは上述したように劇場版が参戦作品として挙げられているが、TV版マクロスの続編である『マクロス7』も同時に参戦しており、その意味でTV版の設定も混じった形になっている)。
ストーリー
1999年、異星人の巨大戦艦が地球に落下。地球人類はそれを改造して宇宙航行用戦艦「マクロス」を作り出した。その進宙式の際、マクロスが突然空に向けて主砲を発射。それはその瞬間に月にワープしてきた謎の異星人ゼントラーディ軍の戦艦の一隻を撃破した。報復のため地球のマクロスに総攻撃をかけるゼントラーディ軍。混乱の中、マクロスは進宙式の現場にいた5万8千人を収容して緊急避難のために月の裏側へフォールド(ワープ)を行うが、辿り着いたのはなぜかはるか冥王星宙域。しかもフォールドシステムは壊れてしまった。いったい、今地球はどうなっているのか。ゼントラーディとは何者なのか。数々の謎を抱えながら、地球への帰還の旅が始まった。
帰還の途中におそいくるゼントラーディ軍に対抗するのは宇宙空間を飛ぶ戦闘機「バルキリー」を駆るスカル大隊。その新人パイロットである一条輝を主人公に、歌手のリン・ミンメイと、軍の上官である早瀬未沙との三角関係を交えながら、宇宙の戦場の物語が語られていく。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- 参考:劇場版名義での参戦
主人公とヒロイン
スカル小隊
統合軍(マクロス)
民間人
ゼントラーディ軍
TV版と劇場版で名前が異なるので、ここではTV版の名前を記載する。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- 参考:劇場版名義での参戦
統合軍(バルキリー)
以下のバルキリーはファイター、ガウォーク、バトロイドの3形態に変形可能な場合(αなど)と、ファイター、バトロイドの2形態に変形可能な場合(第3次αなど)がある。
- VF-1A
- 輝用、マックス用、柿崎用
- VF-1J
- 輝用、マックス用、ミリア用
- VF-1S
- 輝用、フォッカー用
- VF-1A(S)
- 輝用、マックス用、柿崎用
- VF-1J(S)
- マックス用、ミリア用
- VF-1S(S)
- 輝用、フォッカー用
- VF-1Jアーマードバルキリー
- VT-1バルキリーF(劇場版で登場)
これらは全て共通のVF-1規格の機体。末尾のアルファベットや頭部のデザインの差異などは、製造した会社の違い。
統合軍(マクロス、デストロイド他)
- デストロイド・モンスター
- デストロイド・トマホーク
- デストロイド・ディフェンダー
- デストロイド・ファランクス
- デストロイド・スパルタン
- メガロード
- 今のところユニットアイコンのみの登場。
ゼントラーディの機動兵器
ゼントラーディの機動兵器
- 空戦ポッド
- その名の通り、大気圏内のでの空中戦に使われるポッド。
- リガード
- 通常型、小型ミサイル装備型、大型ミサイル装備型、偵察型が存在。性能は低いが量産兵器としては有用で、TV版では主力兵器として活躍。
- ヌージャデル・ガー
- TV版と劇場版では武装などで異なる点が多い。高性能機ながらTV版ではリガードの方が目立っていて影が薄かったが、劇場版では主力機として大活躍している。
- グラージ
- 現在は製造されていない希少な機体。専用の空戦ブースターを装備出来る。
- ケルカリア
- TV版で「青い風」の三人が使用していた偵察用ポッド。細長い脚や機体前面の眼の様な物が特徴的で、マクロスからは「バッグ・アイ(虫の目)」と呼ばれている。
- ゼントラーディ重攻撃機
- 劇場版に登場した巨大な攻撃機。
ゼントラーディの戦艦
- ゼントラーディピケット艦
- 斥候で使われる小型艦(小型と言っても500メートルはあるが)。
- ゼントラーディ中型砲艦
- 全長1500メートル程。TV版では地球に墜落していたこの艦をカムジン達が修復し、マクロスの攻撃に使用した。
- スヴァール・サラン(ゼントラーディ標準戦艦)
- ゼントラーディの主力戦艦。
- ケアドゥル・マグドミラ(ゼントラーディ指揮戦艦)
- TV版でのカムジンの母艦。艦の前後が分離出来、前部が大気圏突入艦として使用出来る。
- キルトラ・ケルエール(ゼントラーディ強襲揚陸艦)
- 全長3000メートル。その用途上、火力は低いものの、艦の装甲の堅牢さはそれを補って有り余る。
- ノプティ・バガニス(ゼントラーディ艦隊指揮艦)
- 所謂ブリタイ艦。
- フルブス・バレンスIV II X I(ゼントラーディ超巨大母艦)
- TV版での基幹艦隊の母艦。
- ボドル旗艦
- 劇場版での基幹艦隊の母艦。「機動要塞ゴル・ボドルザー」とも。
メルトランディの機動兵器
TV版では、メルトランディはゼントランと同系列の兵器を用いており、対立している設定の劇場版とはデザインが異なる。スパロボには劇場版デザインで登場。
メルトランディの戦艦
- メルトランディピケット艦
- メルトランディ軍中型砲艦
- 劇場版でのミリア艦。大型推進器を装備し、機動力が高い。劇場版ではこれの同型艦が地球に落下、マクロスに改造された事になっている。
- メルトランディ高速巡航艦
- メルトランディ軍標準戦艦
- メルトランディ強襲揚陸艦
- メルトランディ大型フリゲート艦
- メルトランディ大型戦艦
- ラプラミズ旗艦
- 劇場版での基幹艦隊の母艦。「機動要塞モルグ・ラプラミズ」とも。
登場作と扱われ方
- スーパーロボット大戦α
- 初参戦。ゼントラーディvsメルトランディ、それにSRWオリジナルのゼ・バルマリィ帝国の三勢力の星間戦争の構図は本作の根幹を為す設定であり、存在感は非常に大きい。輝、未沙、ミンメイの三角関係についてはルートによりTV版と劇場版の双方の展開を見ることが出来るほか、ミンメイと結ばれる結末も選択次第では可能である。
- スーパーロボット大戦α外伝
- αから引き続き登場。作品としての存在感はやや希薄で、どちらかと言えば『マクロスプラス』の方が活躍している。オープニング戦闘デモでは殆んどの作品は主役キャラクターに対して、こちらは輝ではなくロイ・フォッカーだった。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』明記で参戦。時間進行速度の歪みという豪快な設定で、初代マクロスと『マクロス7』のキャラクターが夢の共演を果たした。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 完全に劇場版準拠の設定で登場。ゼントラーディは侵略者勢の中でも最大の敵として描かれ、後半からの登場になるが、スカル小隊は序盤から活躍する。
用語
- 地球統合軍
- 異星人との有事に備え、統合政府の下で旧世界の軍事組織を統合、再編成して生まれた軍隊。
- ゼントラーディ
- 『マクロスシリーズ』に登場する、巨人型の異星人。容姿は地球人に酷似しているが、その大きさは地球人の約5倍ほどもある。戦闘に特化された種族で、地球人の文化に免疫がなかった。
- メルトランディ
- バルキリー
- 統合軍の主力兵器。航空機形態のファイター、中間形態のガウォーク、人型形態のバトロイドの3つの形態に変形が可能。
主要スタッフ
- 制作会社
- ビッグウエスト(プロデュース)
竜の子プロダクション(アニメーション制作) - 監督
- 石黒昇
- キャラクターデザイン
- 美樹本晴彦
- メカニカルデザイン
- 宮武一貴
河森正治 - 音楽
- 羽田健太郎
商品情報
DVD
書籍
サントラ
資料リンク
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