ネビーイーム
ネビーイーム(Nevi'im)
『OGシリーズ』の設定
『エアロゲイター(ゼ・バルマリィ帝国)』が送り出した衛星基地。その全長はコロニーをも凌ぐ。地球側のコードネームは「ホワイトスター(白き魔星)」で、インスペクターやシャドウミラーなどもこちらの名で呼んでいる。
極めて堅牢で、エネルギーフィールドによる鉄壁の守備を誇る。幾重もの防壁に守られた内部には人間を「飼う」ためのマルチプルファーム、機動兵器生産プラントなどが存在する。中枢は機動兵器ジュデッカが担当する。
管理者はレビ・トーラー、アタッド・シャムラン、イングラム・プリスケン、ヴィレッタ・バディムの4名。そして事前に誘拐して改造手術を受けたガルイン・メハベルとゲーザ・ハガナーが尖兵として扱われている。
L5宙域にワープアウトし、地球各地にメギロートを送り込んで、地球人達を誘拐して改造人間に仕立て上げる。その目的は「地球人の飼育」「戦闘兵器への転用」である。『OGs』ではゴッツォ家の仮面をつけたユーゼスらしき人物が登場しているが、誰が送り込んだのかはいまだ推測の域を出ない。また「何と戦わせるつもりであったのか」も不明。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
前述の通り、地球へと侵攻。ハガネ隊とヒリュウ隊の共同作戦より、ハガネのトロニウムバスターキャノンで外壁に穴を開けて突破口を作り、各機動部隊により制圧。その後は地球連邦軍が管理することとなる。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
地球連邦軍が管理していたが、インスペクターの攻撃で防衛部隊を排除。ヒリュウ隊が已む無く撤退する。インスペクターは残された兵器工房で機動兵器を開発し、のちにシャドウミラーと同盟を結び、両者の拠点となる。だが、アインストの散発的な攻撃とヒリュウ隊、クロガネ隊の2部隊の総攻撃でインスペクターとシャドウミラーは壊滅。
しかし、アインストによりノイ・レジセイアの寄り代としてネビーイームは選ばれ、最終的にシュテルン・レジセイア(OGsではシュテルン・ノイレジセイア)となり、牙を剥くが倒されてネビーイームは消滅した。
設定は『第3次スーパーロボット大戦』のアクシズから取られたと思われる。なお今回はバルマーが設定の中心から外れているため、ホワイトスターと呼称される場面が多い。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ/ジ・インスペクター
ほぼ『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』の設定と同じだが、ネビーイームの内部への直接攻撃はカットされた。
戦後、無人となり、地球連邦軍の内部調査が行われていたが、既にアインストが巣食っていた。ネビーイームを占拠したインスペクターはウェンドロ一人が鎮座するが、ウェンドロはアインストの影響で変貌。最終的にシステムXNによりノイ・レジセイアがアインスト空間から出現し、ネビーイームに寄生した。ノイ・レジセイアは屠られた直後、今度はベーオウルフによりネビーイームを侵食した。その後の描写については明確にされてない。
『第3次スーパーロボット大戦α』の設定
『ゼ・バルマリィ帝国』(通称・バルマー)の母星を守る12基の攻撃衛星で、「白き守り神」と呼ばれている。制御しているのが「ルアフ・ガンエデン」である。その内の1基がバルマー側のクロスゲートに配置され、地球人最強部隊αナンバーズを迎え撃つ。しかし、ネビーイームは破壊されて、クロスゲートは地球人達の手に渡る。母星にもバッフ・クランが攻めてきたが、11基のネビーイームで殲滅。しかし、アポカリュプシスの隕石群を止めることはできなかった。その後αナンバーズの侵攻により、エツィーラ・トーラーの謀略でマイ・コバヤシを錯乱させる駒にされるが、アヤ・コバヤシや、バラン・ドバンとルリア・カイツの活躍で危機を逃れる。最終的にネビーイームはルアフにより機能を停止させた。なお、12基の衛星の内の1基を動かしたのはシヴァー・ゴッツォであり、ルアフ打倒のためわざと防御力を弱めてαナンバーズに突破させたことが明らかとなった。
ちなみにユニットデータ・パイロットデータが存在し、ユニットはHP100000・装甲500の2LユニットでENなし、運動性・移動力0、移動タイプ空、修理費25000、編成コスト3、地形適応空・宇A、陸・海D、武器なし。パイロットは技能・精神・能力値なし、SP85、レベル・撃墜数52、地形適応オールD、初期気力110、小隊長能力なしとなっている。カーソルを合わせてフリーコマンドの「能力」に設定したボタンを押すとこれらのデータが閲覧でき、ユニット画像はザクIIのイラストに「NOW Printing」と書かれた画像の鏡映しが映っている。
設定だけ聞くとSF小説の『銀河英雄伝説』の「アルテミスの首飾り」と同じである。
なおネビーイームは「ヘブライ語」で「預言者」という意味であり、ヘブライ語聖書における3大区分「律法(レビ)」「預言者(ネビーイーム)」「諸書(ケスービーム)」の1つ。
資料リンク
|