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− | + | その正体は、[[地球]]から独立しようとした[[月]]住民の一派で、[[火星]]からも追い出され、木星へと逃れた人々の子孫。地球側はその歴史を闇に葬り、追放された人々も全滅したと考えていた。しかし、彼らは木星圏で[[異星人]]の残したプラントを発見。それを元に命を長らえ独立国家を樹立。長い雌伏の時を経て地球との戦争を開始する。政治体制は不明だが、軍事政権が挙国一致型の国家総動員体制を敷いているようである。最大の特徴は地球圏から持ち出せた唯一の娯楽である『[[熱血ロボ ゲキ・ガンガー3]]』を聖典として崇拝していることである。その影響は半端ではなく、[[ジンシリーズ]]の機体はいずれもゲキ・ガンガーのメカを模しており、搭乗者のパイロットスーツも劇中のコスチュームと同一という徹底ぶりである。 | |
− | + | 規模の問題から国力の面では[[地球連合]]より圧倒的に劣る。しかし古代文明のプラントから得られたオーバーテクノロジーと、それらを用いた大量の無人兵器を用いることで軍事的優位を保っている。反面、生身の戦闘要員は少ないため艦内作業の大半を小型虫型メカ([[バッタ]])に任せている。なお、このオーバーテクノロジーは[[ネルガル重工|ネルガル]]が有するものと同様なのだが、[[グラビティブラスト|重力波砲]]、[[ディストーションフィールド|時空歪曲場]]、[[ボソンジャンプ|次元跳躍]]といったように[[日本語]]で表現される。木連では女性の数が少ないため、男性は女性に敬意を払うよう叩き込まれる。厳格なように見えて女性には免疫がない人物も多く、[[白鳥九十九]]がその最たる例である。また、ゲキ・ガンガーの登場人物である国分寺ナナコを「理想の女性像」として傾倒する傾向もみられる。 | |
− | + | 木連からしてみれば、この戦争はかつての地球の暴挙に対する反撃ということになる。この事実を知った[[ナデシコ]]クルーは単独で木連との和平交渉に赴くが、交渉は決裂してしまう。その後、戦争の発端である[[火星極冠遺跡]]を[[テンカワ・アキト|アキト]]らがボソンジャンプで宇宙の彼方へ追放することにより、なし崩し的に戦争は終結した。戦後は一応、地球と和解。[[地球連合軍]]にも多くの木連軍人が参加し、共存の道を歩むことになった。だが、3年後を舞台とした劇場版では、木連人が中心の組織「[[火星の後継者]]」が地球に対して武力蜂起する。 | |
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2015年4月25日 (土) 22:12時点における版
木連(Mokuren)
『機動戦艦ナデシコ』の敵勢力。その名の通り木星に本拠地を持つ。ただし、後述する正式名称の通り、人が居住しているのは木星圏の衛星や小惑星、その周りに浮かぶ市民船となっている。序盤は斥候である木星蜥蜴のみ登場し、木連の名は有人機の登場後に明らかになる。正式名称は「木星圏ガニメデ・カリスト・エウロパ及び他衛星小惑星国家間反地球共同連合体」である。英語にすると「Anti-earth Joint Alliance Between Jupiter Area Ganymede Callisto Europa and Another Satellite Planetoid Nations」というところか。どちらにしろ大変長い名称のため、以降は「木連」という通称が用いられた。
その正体は、地球から独立しようとした月住民の一派で、火星からも追い出され、木星へと逃れた人々の子孫。地球側はその歴史を闇に葬り、追放された人々も全滅したと考えていた。しかし、彼らは木星圏で異星人の残したプラントを発見。それを元に命を長らえ独立国家を樹立。長い雌伏の時を経て地球との戦争を開始する。政治体制は不明だが、軍事政権が挙国一致型の国家総動員体制を敷いているようである。最大の特徴は地球圏から持ち出せた唯一の娯楽である『熱血ロボ ゲキ・ガンガー3』を聖典として崇拝していることである。その影響は半端ではなく、ジンシリーズの機体はいずれもゲキ・ガンガーのメカを模しており、搭乗者のパイロットスーツも劇中のコスチュームと同一という徹底ぶりである。
規模の問題から国力の面では地球連合より圧倒的に劣る。しかし古代文明のプラントから得られたオーバーテクノロジーと、それらを用いた大量の無人兵器を用いることで軍事的優位を保っている。反面、生身の戦闘要員は少ないため艦内作業の大半を小型虫型メカ(バッタ)に任せている。なお、このオーバーテクノロジーはネルガルが有するものと同様なのだが、重力波砲、時空歪曲場、次元跳躍といったように日本語で表現される。木連では女性の数が少ないため、男性は女性に敬意を払うよう叩き込まれる。厳格なように見えて女性には免疫がない人物も多く、白鳥九十九がその最たる例である。また、ゲキ・ガンガーの登場人物である国分寺ナナコを「理想の女性像」として傾倒する傾向もみられる。
木連からしてみれば、この戦争はかつての地球の暴挙に対する反撃ということになる。この事実を知ったナデシコクルーは単独で木連との和平交渉に赴くが、交渉は決裂してしまう。その後、戦争の発端である火星極冠遺跡をアキトらがボソンジャンプで宇宙の彼方へ追放することにより、なし崩し的に戦争は終結した。戦後は一応、地球と和解。地球連合軍にも多くの木連軍人が参加し、共存の道を歩むことになった。だが、3年後を舞台とした劇場版では、木連人が中心の組織「火星の後継者」が地球に対して武力蜂起する。
登場作品
基本的に木連の正体が発覚する以前から地球圏の人間による他勢力と戦うことが多いスパロボでは、TV版として参戦しても比較的序盤の内から正体が発覚することもある。また、原作通り地球人を悪者呼ばわりしているが、スパロボ世界の地球側には「ティターンズ」や「ブルーコスモス」と言った非人道的な手段を平然と選択する軍組織が多数存在し、彼らの台頭で木連の祖先を追放した当時の政治体制より遥かに悪化した政府組織となっている場合があり、あながち否定できない。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 敵勢力の一つとして登場。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(PORTABLE)
- 敵勢力の一つとして登場。ディストーションフィールドが強力なのでHP以上に敵が堅い。唯一バリアを標準装備している敵勢力。
- スーパーロボット大戦R
- 劇場版設定の序盤では、新地球連邦の友好国として登場。
- TV版設定の過去編では、敵勢力の一つとして登場。劇場版が先ということもあり、木星蜥蜴が人類であると序盤で認知される。
- スーパーロボット大戦J
- グラドス軍と同盟を結んでいる。
- スーパーロボット大戦W
- 今回は自軍が熱血クーデターに居合わせることになり、しかもそのタイミングでガルラ大帝国が木連に攻撃を仕掛けてきたため、木連兵は「悪い異星人から地球を守る」と奮起、その勢いで地球と和解する。ただし、草壁配下の面々はしっかり「火星の後継者」になる。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 劇場版設定ゆえ、地球連邦の友好国として登場。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 本作では火星に移民した地球人がブルーコスモスによって追われていたという設定。インベーダーの脅威を自軍に救ってもらったことで和平の意志が芽生えた。
人物
- 白鳥九十九
- 木連軍人の一人。最初に地球人と接触した人。ゲキ・ガンガーやハルカ・ミナトとの触れ合いを通じて地球人も自分達と変わらないと知り、和平のために行動を起こすが、味方によって暗殺されてしまう。
スパロボではガイと同じく生存フラグが用意されている。 - 白鳥ユキナ
- 九十九の妹。兄が地球人に騙されたと思い込み、単身ナデシコに潜入したが、和平路線に賛同することに。劇場版では地球に移住し、ハルカと共に暮らしている。
- 月臣元一朗
- 九十九の親友。草壁の命令により九十九を銃殺してしまうが、後にクーデターを起こして草壁を追放。以降は行方不明となる。
- 高杉三郎太
- 秋山の部下。後にタカスギ・サブロウタとしてナデシコBの副長となる。
- 秋山源八郎
- 木連の軍人。豪快な性格。後に地球連合軍に所属。
- 草壁春樹
- 木連の実質的指導者。階級は中将。TV版と劇場版、両方の黒幕。
- 北辰
- 草壁配下の暗殺者。蜥蜴戦争時も木連に所属していた。
- 木連兵
- 木連の一般兵。
スパロボにおける関連人物・組織
- デュミナス / フロスト兄弟
- Rでは彼女とその一派に利用される。
- グラドス軍
- Jでは結託。
- ジョージ・グレン
- Wでは木星探査時に偶然接触し、彼がゲキガンガーを木連に齎す。その理由は…
- ザフト
- Wでは上述の件もあり、非公式の同盟関係を結んでいた。
- ファーラ姫
- Wでは理想的なお姫様として名有りキャラから一般兵まで人気を博し、和解の一因となる。
木連の使用する兵器
「ジンシリーズ」は当該項目を参照。
無人兵器
木連の使用する無人兵器を指して「木星蜥蜴」と呼称する事もある。呼称は全て地球側のもの。
スパロボ未登場
- コバッタ
- ハンショウ
- オケラ
- カナブン
- ヤドカリ
- 戦艦ヤンマ