「グラキエース」の版間の差分

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== 余談 ==
 
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*その設定から、モチーフは『[[装甲騎兵ボトムズ]]』の[[フィアナ]](寿命2年の[[パーフェクトソルジャー]])とも言われている。
 
*その設定から、モチーフは『[[装甲騎兵ボトムズ]]』の[[フィアナ]](寿命2年の[[パーフェクトソルジャー]])とも言われている。
*Dと同時期に発売された『[[スーパーロボット大戦COMPACT3]]』の登場人物[[メイシス・マルク]]は、直接関連はないが、同じく氷を操る機体に乗る点を指摘されている。また、第2次OGで共演した[[リアルロボットレジメント]]の主人公、[[アリエイル・オーグ]]も関連は無いが、「'''人造人間であること、寿命が3年であること'''」が共通している点を指摘されることがある。しかしこれらが意図的に設定されたものか、偶然の類似かは不明。
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*『D』と同時期に発売された『[[スーパーロボット大戦COMPACT3]]』の登場人物[[メイシス・マルク]]は、直接関連はないが、同じく氷を操る機体に乗る点を指摘されている。また、『第2次OG』で共演した『[[リアルロボットレジメント]]』の主人公、[[アリエイル・オーグ]]も関連は無いが、「'''人造人間であること、寿命が3年であること'''」が共通している点を指摘されることがある。しかしこれらが意図的に設定されたものか、偶然の類似かは不明。
*前述の通り、第2次OGで担当声優が小松由佳氏が担当したが、彼女は2009年放送のTVアニメ『フレッシュプリキュア!』で敵幹部の1人であるイース(東せつな)、後に物語中盤で4人目のプリキュアであるキュアパッションを演じている。このあたりの設定('''人工的に造られた存在で、最初は敵だが、主人公たちの出会いによって変化が生じ、後に仲間となった''')もグラキエースと共通点を見いだし、ここから彼女が起用されたのかと囁かれているが、これも意図的か偶然かはやはり不明。
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*前述の通り、『第2次OG』で声を小松由佳氏が担当したが、氏は2009年放送のTVアニメ『フレッシュプリキュア!』で、序盤で敵幹部の1人として現れ中盤からは味方となる、イース(東せつな) / キュアパッションを演じている。この設定('''最初は敵だが主人公たちとの出会いによって変化が生じ、後に仲間となる''')からはグラキエースとの共通点を見出すことができ、ここから小松氏が起用されたのかと囁かれているが、これも意図的か偶然かはやはり不明。
  
 
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2013年1月14日 (月) 21:36時点における版

グラキエース(Glacies)

ルイーナの人造人間『メリオルエッセ』の1人で、名はラテン語で「」の意味を持つ。自身の搭乗機は、氷の力を操る機体『ファービュラリス』。

スーパーロボット大戦D』で男主人公を選んだ際のヒロイン的存在。むしろ、女主人公を差し置いて「スーパーロボット大戦Dの真のヒロイン」的な立場とも言える。

愛称は「ラキ」だが、そう呼ぶのは彼女と同時期に生み出されたイグニスや、後のジョシュア・ラドクリフ(ジョッシュ)など一部の人物のみで、殆どの人間は「グラキエース」と呼んでいる。しかし、彼女を愛称で呼ぶ人物の一人が主人公なので、プレイヤーの印象に残りやすい。逆にいえば、この2人はグラキエースにとって特別な相手である。なお、第2次OGでは同時参入するウェントスもそう呼んでおり、自身も彼を「ウェン」と呼ぶ場面が散見された。

性格は敵対時は感情が与えられていない事もあってか、冷徹かつ無慈悲。初登場時には民間人のいる街を破壊し尽くした上で現れている。生まれた時から身に着けていたクリスタルが割れた後は、冷静な性格ではあるものの、それまでの経緯から日常的な事柄には疎い浮世離れした一面を露呈している。ちなみに一人称が敵対時と味方時で微妙に変化し、敵対時は「私」、味方時は「わたし」である(第2次OGでは「私」で統一)。

当初はルイーナ遊撃軍として多くの町を滅ぼし、負の感情を集めていた。ある時ジョシュア・ラドクリフと出会い、互いの機体のシュンパティアが共鳴したため、意識を共有してしまう。本来感情を持たない存在だったが、ジョッシュの意識を通して人としての心を持ってしまったために精神的に不安定になり、やがて自らを「壊れた」と判断するようになる。そして数度のジョッシュとの交戦の後、ルイーナの基地ごと自爆しようとするが、そこへ彼女を救うためにジョッシュが現れる。だが、彼の必死の説得にも耳を傾ける事無く、力尽きた彼と共に死を迎えようとするが、ウェントスに助けられて脱出する。

その後、ファラ・グリフォンザンネックブルー・スウェアが攻撃を受けた時、重傷を負ったジョッシュの代わりに彼の機体を操縦して駆けつけ、そのままブルー・スウェアに合流した。この際、生まれた時から付けていたクリスタルが砕けたため、ペルフェクティオの支配から逃れた状態になっており、また唐突に顔グラが変化して美人化した。合流直後にルイーナに恨みを抱く鉄也に射殺されそうになるが、事なきを得る。戦えなくなったクリアーナ・リムスカヤの願いを聞き入れて、彼女の機体のシステムを搭載した愛機ファービュラリスでジョッシュと共に戦うようになる。

ジョッシュと共に戦うようになってからも、自らを人間とは違うものとして事ある毎に「感情がない」と発言していたが、徐々にそれが芽生えていく。また、栄養の補給方法が変わったためか、食べ物の咀嚼が不得手で零したりもしている。それ以前の補給方法は不明。おそらく、ファブラ・フォレースから供給されていたか、あるいは虐殺した人間の負のエネルギーを吸収していたのではないだろうか。

最終決戦直前、ジョッシュに戦う事を恐れている事を言い当てられ、自らの不安…ペルフェクティオとの戦いで死を迎え、その結果、ジョッシュと共にいられなくなるのを恐れている事を戸惑いながらも打ち明ける。さらに、戦いが終われば自分の居場所を失う事への不安も口にするが、ジョッシュは彼女の居場所を作る事を誓う。

最終決戦では涙を呑んで兄弟のような関係であったイグニスを倒し、ペルフェクティオとの戦いも乗り越えるが、戦後、敷島博士によってメリオルエッセの寿命は3年しかない事がジョッシュに明かされる。しかし、グラキエースはそれを知らぬままジョッシュと共に残された僅かな日々を過ごす事になる。その先で彼女が救われたかどうかは、ゲーム中では全く明かされない。

当時のプレイヤーを絶望に落とし込んだEDではあったが、一方で無常観の漂うDらしいEDであったとも言える。それを象徴するかのように、もしOGシリーズに登場した時の彼女の扱いについては、ファンの間でも「原作を尊重して余命3年で」「スパロボなんだから、原作の悲劇を回避する方向で生存して欲しい」と真っ二つに割れていた。実際にグラキエースが登場した第2次OGでは、結局D準拠の幕引きとなった……のだが、同じく余命3年のアリエイル・オーグにはラミア・ラヴレスのデータを応用した延命策が考えられているため、またも意見が真っ二つに割れている。

ウェントス同様、仲間にすると顔グラが変わって一気に美人になる(敵顔グラの時がやや微妙だったのも原因)。仲間になった際の絵は公開されてないが、顔グラをよく見ると束ねていた髪を解いているのが分かる。また、あの濃い化粧は落とした模様。服装については、トップスに桃色のロングネックインナーらしきものを身に着けている以外は不明。これについてはファンの間では味方になった彼女の公式イラストとカットインが存在しない事を本気で残念がる声がある。第2次OGではカットインとバストアップが書き起こされ、インナーの上に白いジャケットを着、若干カジュアルな印象を与えるものになっている。

ちなみに、Dのリム編では普通に敵として登場し、特にイベントも無くメリオルエッセの中で真っ先に死亡する。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
ライバルキャラ。ジョッシュが主人公だと条件次第で仲間にできる。搭乗機であるファービュラリスの性能の良さから、後半からの参戦にも関わらず、即戦力となれる。敵対時に養成が引き継がれないのも扱いやすい理由の一つ。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
担当声優が小松由佳氏に決定した。スパロボD勢ではジョシュア、リムに続く全身画稿(敵版)が公開された。なお、なんと裸足になっている。文字通りのクールビューティーで、女性陣からも何度か触れられる。味方時のコンゲラティオー撃墜演出は必見。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

敵時・味方時とも非常に高く、射撃・命中に優れる。実は味方時のステータスはリムと同じで、回避だけ10低い。

精神コマンド

集中 ひらめき 加速 熱血 必中 
D。
集中 ひらめき 必中 直撃 熱血 期待(ツイン)
第2次OG。

特殊技能(特殊スキル)

底力援護攻撃援護防御コンボシールド防御斬り払い撃ち落としヒット&アウェイ

パイロットBGM

「Destine」
第2次OGで追加された味方版ラキ専用BGM。和訳すると「運命づける」となり、地味にスパロボD(Destiny)の意味に近い。
「Devastator」
ルイーナ幹部専用BGM。
「Desire」
ジョッシュの専用BGM。Dでは味方版ラキもこのBGMだった。
「Drumfire」
ジョッシュの必殺技BGM。Dにおいて、主人公機に乗り込んだ際に必殺技を使うと流れる(ファービュラリスだとコンゲラティオーを使っても流れない)

人間関係

ジョシュア・ラドクリフ
恋人かどうかはともかく、互いに精神上不可欠の存在。殺るか殺られるかの仲だったが、後に彼と共に戦う事になる。グラキエースを「ラキ」と呼ぶ数少ない人物。さり気なくを覚えるラキだが、この愛がジョッシュに向けたものかは不明(というより、Dのオリキャラは全員愛を覚えるのでただの仕様の可能性も…)。第2次OGから愛称で呼ぶようになった。
イグニス
ルイーナメリオルエッセ。グラキエースと同時に生み出されたため、仲が良く、敵対関係になった後もグラキエースは彼に関しては気にかけていた。最期はグラキエースの異変の原因となったジョッシュを恨みながら死んでいった。彼もグラキエースを「ラキ」と呼んでいるが、こちらの方がジョッシュより先である。
クリアーナ・リムスカヤ
ジョッシュの義妹。ジョッシュが行方不明になった時のゴタゴタで戦えない身体になっており、自身の機体のシステムをグラキエースに託し、グラキエースも彼女の意を汲む。第2次OGでは彼女とも共闘し、「リム」と愛称で呼んでいる。
ウェントス
グラキエースが仲間になる場合は彼が命の恩人となる。第2次OGでは共闘。
ペルフェクティオ
創造主。

他作品との人間関係

剣鉄也
ジョッシュの相棒その1。グラキエースがルイーナメリオルエッセであり、剣造を殺害したイグニスの仲間でもあった為、彼から激しく憎悪されるも、やがて徐々にグラキエースへの考えを改める。
ギュネイ・ガス
ジョッシュの相棒その2。最終話のIMでジョッシュとのイベントでいいところで邪魔されてしまう。
兜甲児
鉄也と同じく彼もグラキエースが仲間に加わる際には猛反発していたが、鉄也に比べれば比較的に早くグラキエースへの蟠りを解いている。
ルー・ルカ
食事をするのが苦手でぽろぽろとこぼしてしまうグラキエースに注意をした。
敷島博士
EDにて、グラキエースの寿命をジョッシュに告げる事に…。

名台詞

「わたしは、戦うために生まれたのだ。相手が何であろうと…」
「これに当たっては、ジョシュアに笑われる」
回避時の台詞。ジョッシュはそういう性格の人間ではない気がするが…。尤も、ジョッシュの回避台詞として「これに当たったら笑いものじゃないか」というものがあるので、それを真に受けてか、単純に真似してみただけかもしれない。
「お前と私、私の中のお前とお前の中の私。共に消え去るのも、私とお前の運命かもしれない…ジョシュア」
「響きあう魂の行方」にて、グラキエースを助けようとしたばかりに脱出し損ねたジョッシュと基地の爆発に巻き込まれそうになって。初めて彼女がジョッシュを名前で呼んだ場面でもある。
「わたしはもう、“破滅の導き手”ではない。わたしはメリオルエッセ…だが、いまは人とともに、かりそめの生を生きるものだ」
「“破滅”の意味」にて、イグニスと再会して。
「わたしは……恐れているのか。ペルフェクティオと、わたしを生み出したものと戦うことを。戦いの中で死ぬことを……存在の消滅を恐れている……」
「“わたし”が消えて……お前と……ともに生きることができなくなるのが、怖い……。バカな、わたしは……」
最終話にてジョッシュに不安を打ち明けて。
「だけど……もし……もし生き残っても……わたしには、この世界に居場所はない。わたしは、ベルフェクティオとともに滅びるべきなのかもしれない……」
「戦うために生み出された」ラキの最大の不安は戦いが終わる事による「自らの居場所の喪失」。そんな彼女に、ジョッシュは「自分が居場所を作る」と誓う。
「ああ…ああ、そうだ。わたしは悲しい。お前が消えてしまう、お前が死んでしまうことが悲しい。確かにお前とわたしは同じものだったのだから」
最終話「デザイア」にて、イグニスの死に立ち会って。「感情がない」と常々公言していたラキが親しい人の死を「悲しい」と感じるまでに成長した事がわかる場面でもある。
「わたしはお前に生み出された。しかしわたしはお前と戦う。わたしが生きるために」
ペルフェクティオのみとの戦闘台詞。
「そ、そうじゃない。お前がいてくれるのは、うれしい。だけど…」
ネオジオンルートエンディングにて。ラキが照れる数少ない場面だが、プレイヤーとしては彼女の運命を知らされた後だけに、それに喜べる気分ではないだろう。
ゲーム中における、ラキの最後の台詞でもある。

余談

  • その設定から、モチーフは『装甲騎兵ボトムズ』のフィアナ(寿命2年のパーフェクトソルジャー)とも言われている。
  • 『D』と同時期に発売された『スーパーロボット大戦COMPACT3』の登場人物メイシス・マルクは、直接関連はないが、同じく氷を操る機体に乗る点を指摘されている。また、『第2次OG』で共演した『リアルロボットレジメント』の主人公、アリエイル・オーグも関連は無いが、「人造人間であること、寿命が3年であること」が共通している点を指摘されることがある。しかしこれらが意図的に設定されたものか、偶然の類似かは不明。
  • 前述の通り、『第2次OG』で声を小松由佳氏が担当したが、氏は2009年放送のTVアニメ『フレッシュプリキュア!』で、序盤で敵幹部の1人として現れ中盤からは味方となる、イース(東せつな) / キュアパッションを演じている。この設定(最初は敵だが主人公たちとの出会いによって変化が生じ、後に仲間となる)からはグラキエースとの共通点を見出すことができ、ここから小松氏が起用されたのかと囁かれているが、これも意図的か偶然かはやはり不明。


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