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2015年12月2日 (水) 11:54時点における版
ボルテスV(Voltes V)
- 登場作品:超電磁マシーン ボルテスV
- 分類:対ボアザン専用スーパーロボット
- 全長:58 m
- 重量:600 t
- 動力:超電磁エネルギー(原子力エンジンから発生させる)
- 開発者:剛健太郎(ラ・ゴール)
- 主なパイロット
- 構成機体:ボルト・クルーザー【頭部】、ボルト・ボンバー【胸部・腕部】、ボルト・パンザー【胴体部】、ボルト・フリゲート【脚部】、ボルト・ランダー【足部】
最後のVはアルファベットの「ヴイ」ではなく、ローマ数字の「5」。ローマ数字は機種依存文字であるため、ネット等では代用としてアルファベットが使用される。本項目もそれにならう。
機体概要
アニメ『超電磁マシーン ボルテスV』に登場するスーパーロボット。ボアザン星人の襲来を予期していた剛健太郎博士が、浜口博士や妻の光代と協力して開発していた。
普段はボルトマシンと呼ばれる5台の戦闘メカに分離している。また、コン・バトラーVとは異なり、声紋認証でパイロットを認識している。合体時は5台すべてが宙に浮いてV字型の編隊を組み(Vトゥギャザー)、その後に「レッツ、ボルトイン」のキーワードとともに合体する。ボルト・クルーザーが、メインコントロール、ボルト・ボンバーが攻撃セクション、ボルト・パンザーがエネルギーセクション、ボルト・フリゲートが修理・補修セクション、ボルト・ランダーが偵察・分析セクションを担う。メインパイロットは、ボルト・クルーザーのパイロットで剛健太郎博士の地球での長男でもある剛健一。
5機合体、武器の多さなど、コン・バトラーVとかぶる点が多いが、コン・バトラーと違い合体後の分離が自由であるため、アニメではボルテスVが相手の技で拘束された際に、ランダーだけ分離して単機で拘束を解いたりするなど、この点を有効に利用していた。ちなみにいざという時に気持ちの上で甘えないように、脱出装置は付いていない。このことは21話で剛健太郎の前で偽ボルテスが破壊された時乗員が脱出し、見破られる要因となっている。さすがに脱出装置完備のスパロボではそんなことはないが。(ただしこれはボルテスVに合体した時のみでボルトマシンに分離しているときは作動する)
なお、ボルテスVは「剣技での必殺技による決着」を定着させたスーパーロボットとして有名であり、「○○剣××斬り」という必殺技の定番は、ボルテスVが生み出したと言える。
漫画作品『超電磁大戦ビクトリーファイブ』ではボルト・スピナー、ボルト・ローラーと追加合体し「ボルテスVII(セブン)」になっている。
スパロボシリーズにおいて
スーパーロボット大戦シリーズでは、初登場が『新スーパーロボット大戦』で、コン・バトラーVと共演するようになったのはα以降である。ボルトマシンの合体や分離まで再現する作品が少ないのもコン・バトラーVと同じであり、大抵は1ユニットとしてのみ登場する。1ユニットに5人のパイロットが搭乗しているため、精神コマンドが5人分使用できるという大きな利点がある。 分離可能な作品ではコン・バトラーV同様にボルト・フリゲートが修理装置を搭載しているため、分離→修理→合体というコンボが可能。
能力としてはコン・バトラーVとほぼ同等。性能で言えば機体サイズを考慮してか本機の方が僅かにHP・EN・装甲が高く設定されていることが多い。また本機は近接武器だけでなく、射撃武器の性能も悪くなく、健一の射撃も高いため、反撃によって敵を削ることも可能。一方でバランスを取るためか、最大攻撃力で見ればコン・バトラーの最強武器「超電磁スピン」の方が本機の最強武器「超電磁ボールVの字斬り」より優れていることが多い。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 初めてコン・バトラーVとの競演を果たす。CGによる合体デモもあった。コン・バトラーと同じく武器数は多いが、攻撃力の低い武器が多く役立つ武器は限られる。後半で超電磁ボールVの字斬りが追加される。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 武器性能がα外伝仕様になった。初期攻撃力が軒並み引き上げられたおかげで無改造でもかなり戦える。一部武器の射程が伸びているのもありがたい。シリーズで初めてコン・バトラーVとの合体攻撃が追加された。超電磁スピンVの字斬りをメインで使うなら超電磁ボールVの字斬りではなく天空剣Vの字斬りを改造するように。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 未来世界にワープ後序盤に復帰するユニットの一つであり、使う機会が多い。コン・バトラーと同様に武器改造費の高さの割に攻撃力の上昇値が低い。後半は激励、覚醒、再動、祝福&期待、かく乱といったサポート精神をそれぞれ分散して覚えるため、戦闘でなくサポートのために期待を送るという手も有効。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- DC版αにあった合体攻撃は追加されず。移動後に撃てる全体攻撃であるグランドファイヤーが強い。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 第2次αではなかったコン・バトラーVとの合体攻撃が追加、またシリーズで初めてコン・バトラーVとダイモス3体での合体攻撃が追加された。
全体攻撃の重要性が上がったため、コン・バトラーVと比べて相対的に強くなったと言える。
コン・バトラーVよりも参戦が遅いが、グランドファイヤーが強力なので、撃墜数は稼ぎやすい。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 携帯機シリーズでは初のコン・バトラーVとの合体攻撃が追加。武装追加はコン・バトラーVとダイモスとの3択になる。合体攻撃を持たず、単体最強武装が追加されるダイモスが最優先となり、本機はまだ合体攻撃があるため、武装追加の優先順位は2番となる。武装が追加されない場合、単機能力ではコン・バトラーVに劣り、合体攻撃もシステム上ボルテス側から放った場合、威力が落ちてしまう。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 合体攻撃のシステムの変更に伴い、コン・バトラーVとの差は縮まった。本作では健一のガンファイトLvが上昇するので最終的に射程が非常に長いスーパー系ユニットになる。
- スーパーロボット大戦R
- Aとほぼ同性能だが、コン・バトラーVとの合体攻撃に「超電磁スマッシュ」が追加された。
- スーパーロボット大戦J
- 合体攻撃「超電磁スピンVの字斬り」がパワーアップ前から使えるが、内容は違っている。コン・バトラーVとの合体攻撃で実力は申し分ないが、序盤から登場するコン・バトラーと比べて撃墜数が稼ぎ辛いのが難点か。
- スーパーロボット大戦L
- プロローグに登場後、しばらくして正式加入。最初から超電磁ボールまで使えるので序盤からダメージソースとして活躍する。ボルトマシン・スピンやコン・バトラーとの合体攻撃は後半に入ってから。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。宇宙編では序盤で離脱、地上編では途中から最後まで参戦。健一は射撃が強くボルテスVは格闘が強いというチグハグな面はあるものの、サブパイロットの一平が魂持ちのため、破壊力は参戦ユニット中最強クラスである。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。またおまけマップでは、ボルトマシンを出撃させなければ合体形態で中立ユニットとして登場し、味方にできる。
関連作品
- シャッフルファイト
- 恐らくは「レッドコメット」所属と思われる反乱軍メンバーの一員だが、第4章の発着基地戦に間に合わず後追いの形で第5章クリア後に駆け付けて来る。攻撃力・防御力は平均レベルだがダイス3個分の戦闘力を有しているので差ほど気にする必要は無く、素早さも及第点なので主力枠に据える価値は十分。体力はコン・バトラーVより多少劣るものの、それでも味方ユニットの中では高めのHPを誇る。
装備・機能
ボルテスVは多数の武器を搭載していることになっているが、印象としてはせいぜい10種類程度であろう。そういう意味では、コン・バトラーVより武装が削られているユニットという印象がない。
武装・必殺武器
- ボルテスパンチ
- 殴りつける。
武装
- 超電磁ビーム(ボルテスビーム)
- 胸の天空剣の上あたりから出す細い光線。敵に効いている描写が全くない牽制用武器。
- 新では別個に「ボルトレーザー」「超電磁ウェーブ」という類似した武装も使用。
- 超電磁ウェーブ
- 新やαシリーズではこちらの名義で採用されている。
- ガトリングミサイル
- 指先から多数の小型ミサイルを発射する。収納場所は謎。
- 反撃・ダメージ調節に便利。αシリーズではALL兵器。
- チェーンナックル
- 腕を収納し撃ち出す鎖付きの分銅。ガトリングミサイルの収納場所と場所がかぶる。ボルテスⅤが初めて使った武装。
- ボルテスバズーカ
- 巨大バズーカ。腕が丸ごと砲身になる。
- 射程の短さをカバーする貴重な武器であり、弾数制限があるものの、反撃の際にはとても有用である。射撃が得意な健一の能力とも相まって使い出のある武器。PSP版Aでは健一のガンファイトによりかなりの射程距離になる。
- 超電磁ストリングス
- 腰部に装備された粘着性あるワイヤー。ムチのように撓り、相手を撥ね退ける。
- αシリーズではなぜか射程1。
- 超電磁ゴマ
- 超電磁ストリングスによって弾き出されたコマから刃が飛び出し、相手を切り裂く。超電磁ストリングスと組み合わせて使うことも多い。
- コン・バトラーの超電磁ヨーヨー同様、スパロボではP属性有射程かつ良燃費な武器として主力になることが多い。
- グランドファイヤー
- 腹部の火炎放射器。単純に火を噴くだけではなく、球状にして放ったり、噴射の勢いで相手を吹っ飛ばしたりもできる。
- 第2次α・第3次αではALL兵器となり、一気に使いやすくなった。
- 超電磁ボール
- 超電磁加重砲。マキシンガル合金を劣化させることが出来る。
- 天空剣
- ボルテスVの代名詞ともいえる必殺の武器。胸パーツが分離して柄と刃を展開する形で、使う時の胸部も新を除きゲーム中きっちり再現されている。
- アニメでは様々な攻撃方法があったが、SRWでは後述する3種類が主に登場する。
必殺技
- ボルトマシン・スピン
- 17話「愛も涙も振り捨てろ!」で合体を妨害された際の打開策として使われた技。一旦合体を解除し、合体時のフォーメーションを組んだまま全機体が高速スピン状態となって突撃し相手を穿つという、ボルテス版の変則超電磁スピンとも呼べる技。
- 現在のところLでのみ採用。トドメ演出として、本編そのままの再合体シーンが挿入されるのが特徴。
天空剣による必殺技
- 天空剣・一文字斬り
- 「天空剣」と表記されている場合、基本は横に一閃する『一文字斬り』である。
- 通常、それほどENが必要ない割には攻撃力が高く、コストパフォーマンスがいい。Jではコンボ版もある。
- 天空剣・Vの字斬り
- 最も印象に残るであろう、ボルテスVの必殺技。天空剣を袈裟斬りに振り下ろし、途中で止めて両刃の特性を生かし、別方向に切り上げる。この時、超電磁フィールドのエネルギーが残留し、剣筋がまるでV字に輝いているように見える。
合体攻撃
- 超電磁スマッシュ
- コン・バトラーVとの合体攻撃。初登場はDC版α。超電磁ヨーヨーと超電磁コマの連携技。
- 超電磁スピンVの字斬り
- コン・バトラーVとの合体攻撃。「超電磁タツマキ→超電磁ボール→天空剣・Vの字斬り→超電磁スピン」のように攻撃する。攻撃の順番は、作品により多少のばらつきがある。気力条件やEN消費が非常に厳しいものの、攻撃力は折り紙つきである。Aから登場。ちなみにJでは超電磁ボールが使われず、タツマキでボルテスVを打ち上げるとともに敵を拘束し、Vの字斬りとスピンを叩き込むというもの。
- 超電磁烈風正拳突き
- コン・バトラーVとダイモスとの合体攻撃。第3次αで登場。超電磁ボールで敵を拘束し、グランダッシャーのレールの上をトランザーが疾走、ダイモスに変形して烈風正拳突きを叩き込む。この3機による合体攻撃は、双葉社から刊行されたアンソロジーコミック「スーパーロボットコミック 超電磁ロボ コン・バトラーV&超電磁マシーン ボルテスV&闘将ダイモス」や長谷川裕一氏のコミック「超電磁大戦ビクトリーV」「ゴッドバード」などでも異なる形で行われている。
- グランダッシャー天空剣
- コン・バトラーVとの合体攻撃。グランダッシャーに変形したコン・バトラーの上にボルテスが乗って天空剣で斬りにかかる。上記超電磁スピンVの字斬りよりも攻撃力は低いが、燃費は良く最大射程も3で使いやすい。Jで登場。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- L
カスタムボーナス
機体ボーナス
- 初期:HP+1000
5段階:HP+1500 装甲値+150
10段階:HP+2000 装甲値+200 - L
機体BGM
- 「ボルテスVの歌」
関連機体
- ボルト・スピナー
- 長谷川裕一氏がアンソロジー作品に寄せた作品『逆襲の貴族』に登場したオリジナルメカ(後に『超電磁大戦ビクトリーファイブ』『ゴッドバード』にもそれぞれ設定を変えて登場)。ボルトマシン6号機で下記のボルト・ローラーと共にボルテスへ合体し、ボルテスVIIを構成する。無人機だが、プリンス・ハイネルの搭乗による有人操縦も可能。ゴッドバードでもボルテスVを国連軍に奪われていた際に健一とめぐみが搭乗して操縦している。SRW未登場。
- ボルト・ローラー
- ボルト・スピナーと同時に登場した長谷川裕一氏作品のオリジナルメカ。ボルトマシン7号機でこちらも無人機だが、ゴッドバードでは一平、大次郎、日吉が搭乗して操縦している。同じくSRW未登場。
- マグネスファイブ
- 長谷川裕一氏の漫画作品『ゴッドバード』に登場する国連軍製の超電磁ロボ能力統合機。パイロットはキャンベル星人の技術で作られたバイオ・アンドロイド。SRW未登場。
- ボルト ウラノス
- 長谷川裕一氏の漫画作品『ゴッドバード』に登場する国連軍製の超電磁ロボ。オリジナル機と異なり、上記のマグネスファイブで集められたデータを用いて単独パイロットで使いこなすことが出来、更にウラノスハルバートというオリジナルの装備が取り付けられている。操縦者はカーク・スクエア。SRW未登場。
他作品の関連機体
余談
- 最初は“銃”による必殺技で敵を倒す予定だったが、スポンサーの急な要望で“剣”になり、それまでの基本設定も白紙になった。
- 放送当時発売された玩具「超合金」では、コン・バトラー同様「重戦車形態」への変形が可能だったが、コン・バトラーと違ってこれは玩具オリジナルギミックに終わっている。
- 『機動戦士ガンダムSEED』の監督をした福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めている『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』(SRW未参戦)で、本機の天空剣がカスタマイズパーツとして販売されていた。
商品情報