神北兵左衛門

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神北兵左衛門(Heizaemon Kamikita)

神北恵子の祖父。神ファミリーの長老的存在で、キング・ビアル指揮を担う。冷静沈着で過去は特に描写されないが、普通の老人とは思えない程の判断力を持ち、国連艦隊のジェイムズンと旧知の間柄である。最終決戦にて源五郎に後を託して梅江と共に、ビアルII世でバンドック特攻、死亡した。

次回予告も務めており、死後は次回予告のナレーションも口調の変化が現れた。

登場作品と役柄

SRWシリーズでは、今の所死亡イベントは再現されていない。

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
非戦闘員。勝平らザンボットチームをロンド・ベルに託す。
その後もファミリーの中で唯一複数回登場し、早乙女研究所にもイオン砲を運び込んでいる。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
キング・ビアル母艦の一つとして登場し、初の艦長に。源五郎一太郎サブパイロットとして同乗する。ZEUTHの意見調整役というポジションにも収まっている。
乗機が強くパイロット能力も技量がトップクラスの上、艦長効果に『隣接する味方のガイゾックへの攻撃力+40%』があるので頼りになる。なお、本作でようやく名前の表記が修正された(これまでは「神兵左衛門」表記だった)。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
追加シナリオでも健在だが、チャレンジバトルでの隊長効果を発揮させるのが最大の役割か。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
NPC。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT2
NPC
スーパーロボット大戦IMPACT

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
スーパーロボット大戦R

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

Z
根性不屈信頼熱血気迫

特殊技能(特殊スキル)

Z
底力L9、援護攻撃L3、指揮官L4

小隊長能力(艦長効果)

隣接する味方のガイゾックへの攻撃力+40%
ガイゾック戦では非常に効果が大きいが、それ以外では死に能力になってしまう。

人間関係

神北恵子
孫娘。
神梅江
勝平の祖母であり、彼の従妹。共にビアルII世の特攻で戦死している。
誤解しがちだが、彼女との間柄は同世代の従妹で彼の妻ではない。
神北久作
実の息子あるいは娘婿。恵子の父親にあたる。SRW未登場。
D・ジェイムス
原作15話で登場した国連防衛軍第7艦隊の提督。兵左エ門とは国連大学の同窓生。SRW未登場。

他作品との人間関係

スーパー系

流竜馬 (OVA)
Rでは彼とデュオと共に生身でバンドックに突入した。
クライン・サンドマン
Zでは先祖代々からの付き合いがあり、友人同士。
破嵐万丈
孫世代の勝平との絡みが多いため、必然的にファミリーの代表として彼に接する。
三輪防人
Aにてザンボット3を接収しようとする彼を迷惑がっていた。

リアル系

デュオ・マックスウェル
Rでは妙に彼と仲が良い。「若ければ自分もガンダムに乗っていた」と彼に意気込む場面も。
リリーナ・ドーリアン
Rでは完全平和主義の思想は肯定したものの、ガイゾックを相手にそれをやった無謀さについては諫言した。
タリア・グラディス
Zでは、自身と同じく聡明な判断力をもった指揮官。IFルートでは彼女の別れ際の言葉が、アークエンジェルとの和解につながっている。

バンプレストオリジナル

エーデル・ベルナル

名台詞

「さて、どう戦いぬくかな?」
次回予告の決め台詞。Z中断メッセージにも登場した。
「さて、どう戦ってくれるかのう?」
最終回の予告。既に亡くなっている為、勝平達を見守っているかのような台詞に変わっている。
「我々は今、感情的になっている。だから、攻撃する」
20話にて。前回、内部でダメージを負ったバンドックを攻める為には、2か月後の量産型ザンボットを待つべきか、敵が回復するよりも先に攻撃すべきかという選択肢に対し、出した結論。
野崎「政府は民間人の戦闘を認めるわけにはいかない」
兵左ェ門「建前など…ふん、地獄にでも落ちてから通せば良い」
「お恥ずかしい話だが、水素爆弾の爆発があんなにも恐ろしいものだったとは…」
兵左ェ門「いや、その感じ方が当たり前なんじゃて」

スパロボシリーズの名台詞

Zシリーズ

「…道を違えた以上、互いに言葉は必要ないだろう」
ランドルート第36話「示される明日」でエルチ・カーゴから説明を求められた際の返答。しかし、プレイヤー視点から見ればお互いの言い分に食い違いがあることは明らかであり、こういうときこそ言葉は必要な場面であった。
「騙されたとはいえ、仲間同士で傷つけあった身だ。偉そうな事は言えん。その過ちを繰り返さん為にも、我々はまず互いを理解しようと努めるべきではないかな?」
今までの行いから、去って行こうとするアークエンジェルや、過去に争い合ったZEUTHの面々に兵左衛門が諭した言葉。
老年だけあって人徳や他者への深い理解力を持った言葉であるといえる。
「エーデル・ベルナル! 世界をお前の好きにはさせん! ワシ達の命に代えてもな!!」
最終決戦に於けるエーデルとの戦闘前会話
「正体不明の新たな敵…それに対するは、国や立場を越えて集まった仲間達…さて…どう戦い抜くかな…」
ZSPDで、ZEUTH始まりの地たる交易ポイントに再結集した各母艦の揃い踏みを目の当たりにして、新たな敵との戦いに思いを巡らせる。

携帯機シリーズ

「勝平、そんなことを言うものではない。リリーナさん。わしは完全平和主義は嫌いではないし、必要なものじゃとも思っている」
デュオ「けどよ、そいつは相手にもよるんじゃねえか?」
宇宙太「ガイゾック相手じゃな」
「話し合いとは、お互いに相手の言うことを聞こう、理解しようという意思があって初めて成立する。片方だけそう思っても、何の意味もない」
リリーナ「それはわかります。しかし、勝手に、相手はそんな意思はないと決めつけてしまうことは間違いです。共和共存に必要なのは、他人を思いやる気持ちです。決して戦うことではありません」
「そうじゃな。じゃが、今回のことであんたにもわかったろう。ガイゾックには、人間と話し合おう、共存しようという意思はない。やつらにとって、人間は滅ぼすべき対象以外の何者でもないんじゃ。それも、遊び混じりで」
リリーナ「だとしたら、なぜ、彼らはそんな考えを持つに至ったのでしょう。誰が彼らにそのような考えを与えたのでしょう」
「そこまではしらん。わしらはどう戦い抜くかを考えるので精一杯なのじゃから」
Rの第8話「バンドック現る!」のシナリオエンドデモにて、ガイゾックとの和平交渉に臨んだもののブッチャーの罠にかかって危うく殺されそうになってもなおガイゾックを信じようとするリリーナを、勝平が「甘ちゃんに何が分かる!」と言わんばかりに感情任せに責め立てていたところを仲裁に入り、リリーナの理想である完全平和主義に対して一定の理解を示しながらも、ガイゾックに対してそれをやってしまった事は迂闊だったと冷静に諭した台詞。
確かに平和な世の中を築くには相互理解は必要不可欠で、いつまでも武器を手に取り互いの生命を奪い合っていては際限なく殺し合う最悪の結末を迎えるのは避けられない。だからといって、現実問題世の中には良い人間悪い人間とさまざま人間がいて、善悪二元論では語れるほど単純な構造はしておらず、善意から悪人に近づいた善人が恩を仇で返された例も数えきれないほどある。今回のリリーナの行動はガイゾック側からしたら「飛んで火にいる夏の虫」「カモがネギしょってやって来た」という言葉がふさわしいのだろう。誰を信じ、誰を信じないか。人間が社会的な生き物として存在する上では極めて難しい命題である。だが、裏切られてもリリーナは己が信念を胸に前に進んでいくのだろう。異なる価値観を持つ人間たちが、互いに歩み寄って手を取り合える平和な世界が来るその時まで…。
何気やり取りのように見えるが、終盤での木連の謀略と裏切り、ガイゾックとの最終決戦に向けての首魁の正体への布石など様々な伏線が張られた重要なやり取りでもある。