「ヨーテンナイ」の版間の差分

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== ヨーテンナイ(Jotennai) ==
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{{登場人物概要
*[[登場作品]][[魔装機神シリーズ]]([[バンプレストオリジナル]])
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Jotennai]]
**[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD|魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]
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| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]([[魔装機神シリーズ]])
**[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神F COFFIN OF THE END]]
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*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神F COFFIN OF THE END}}
*[[声優]]:田中真弓
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| 声優 = {{声優|田中真弓|SRW=Y}}
*種族:[[ラ・ギアス]]人
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|下山剛史}}
*性別:女
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD|魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD}}
*年齢:55000歳以上
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| SRWでの分類 = [[パイロット]]
:出身:トロイア帝国
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}}
*所属:[[ヴォルクルス教団]]
 
*階級:預言者
 
*搭乗機:[[レヱゼンカヰム]]
 
*キャラクターデザイン:下山剛史
 
  
ヴォルクルス教団の頂点に立つ女性。大司教よりも上の立場である、唯一絶対の「預言者」。
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{{登場人物概要
台詞がすべて文語文表記(古い仮名遣い。「よう」が「やう」、「ろう」が「らう」と表記されるなど)であり、一見するとかなり読みづらい。褐色の肌に銀の髪を持つが、一番の特徴は目。瞳が金、強膜がエメラルドグリーンという、現代のラ・ギアスには存在しない色合いを持っている。(生来のものかどうかは不明)
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| タイトル = プロフィール
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| 種族 = [[種族::ラ・ギアス人]]
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| 性別 = [[性別::女]]
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| 年齢 = 55000歳以上
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| 出身 = トロイア帝国
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| 所属 = {{所属 (人物)|ヴォルクルス教団}}
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| 役職 = 預言者
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}}
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'''ヨーテンナイ'''は「[[魔装機神シリーズ]]」の登場人物。
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== 概要 ==
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[[ヴォルクルス教団]]の頂点に立つ女性。大司教よりも上の立場である、唯一絶対の「預言者」。
  
その正体は、約55000年前のラ・ギアスに存在した古代トロイア文明の人間。文語文なのはこのためと思われる。巨人族の怨念の化身である[[ヴォルクルス|三]][[ラスフィトート|邪]][[グラギオス|神]]を封印するための結界の楔にすべく、生贄としてその肉体を使用された。その結果、不老の存在となり(生きながらにして半身がアストラル界に属するため)現在までの長きに渡る時を生かされ続けている。この封印の際に張られたのが、現在ラングランと呼ばれる地を中心に展開された「邪神封じの結界」である(当時から「調和の結界」と呼ばれていたのかは不明。詳細は用語解説に)。即ち、邪神復活を妨げていた最大の障害は外ならぬ教団の頂点である彼女自身であった。当時の封印地は荒野であったが、地下に古代の遺跡と霊脈が通っており、そのために邪神封印の場所として選ばれ、またその魔力によって後にラングランと呼ばれる国家(ラングラン共和国や神聖ラングラン王国)が興るきっかけとなった。
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台詞がすべて旧仮名づかい<ref>「よう」が「やう」、「ろう」が「らう」と表記される</ref>であり、一見するとかなり読みづらい。褐色の肌に銀の髪を持つが、一番の特徴は目。瞳が金、強膜がエメラルドグリーンという、現代のラ・ギアスには存在しない色合いを持っている<ref>生来のものかどうかは不明</ref>。
  
ラングランの王族は[[アルザール・グラン・ビルセイア|アルザール]][[フェイルロード・グラン・ビルセイア|フェイルロード]]のように、結界に魔力を供給する義務を負うが、これは結果的には王宮の地下深くに存在するヨーテンナイへと捧げられることになっており、そのまま彼女の力へと変わっていた。また、ヨーテンナイ自身も己の命を保持するために結界を維持しており、その結果「調和の結界」を通じてラ・ギアス全土に魔力が供給されていた。
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その正体は、約55000年前の[[ラ・ギアス]]に存在した古代トロイア文明の人間。文語文なのはこのためと思われる。[[巨人族]]の怨念の化身である[[ヴォルクルス|三]][[ラスフィトート|]][[グラギオス|]]を封印するため、自身の意志とは関係なく結界の楔の人柱となる役目を強制された。地中深き場所で結界内に閉じ込められて自由を奪われた彼女は、生きながらにして半身がアストラル界に属する不老の身となり、狭い結界内に閉じ込められたまま50000年以上もの長きに渡る時を生かされ続けることになるのだった。
  
現在の彼女はアストラルシフトと原理的には同様の状態にあるが、人間としての命が既に尽きているため、邪神が完全に解放され封印が解かれると死亡してしまう。そのため、己を縛りつけたラ・ギアスへの復讐と、自身の自由を手に入れるための計画として、ラ・ギアスを地上や並行世界含む、ありとあらゆる世界から完全に遮断し、絶対・相対問わず全ての時間を停止させる『静死の柩』なる計画を目論んでいた(アストラル体でもある彼女もしくは彼女と契約を交わした崇使のみ自由に動ける)。魔装機神たちのポゼッションの発動さえも計画の一部であり、全てはアストラルエネルギーを物質界に流し込むためのものであった。
+
この封印の際に張られたのが、現在ラングランと呼ばれる地を中心に展開された「調和の結界」といわれている。即ち、邪神復活を妨げていた最大の障害はほかならぬ'''教団の頂点である彼女自身'''であった。彼女と邪神の封印に選ばれた荒野は地下の古代遺跡と繋がる巨大な霊脈が通っていたため、その力に惹かれた人間達が集まりラングランと呼ばれる都市国家を建設、これがのちにラングラン共和国や神聖ラングラン王国に発展することになる。
  
新西暦188年秋、「[[リ・テクノロジスト]]」と呼ばれる地球(地上)の民間調査組織が南極の遺跡に眠るクロスゲートを稼動させたことで地球圏で「封印戦争」と呼ばれる大戦が勃発した。起動した地上のクロスゲートの影響で、王都ラングラン最深部に眠るラ・ギアスのクロスゲートもそれに呼応するかのように活性化した。それを好機とみたヨーテンナイは数万年前から続く自身の計画を完成させるべく本格的に動き始める。シュテドニアスの内部対立を助長させた内戦時の流血で調和神の再覚醒、刺客として放たれた教団の若き司教ピレイル、全ては4体の魔装機神をポゼッションに導くための仕込みであった(邪神が力を蓄えることはは世界の破壊、すなわちヨーテンナイの死に直結するため、魔装機神を魔神級にまで引き揚げる必要があった)。
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上述の通り現在の彼女は半身がアストラル界に属している状態にあるが、人間としての命が既に尽きているため、邪神が完全に解放され封印が解かれると死亡してしまう。そのため、己を縛りつけたラ・ギアスへの復讐と、自身の自由を手に入れるための計画として、『静死の柩』なる計画を目論んでいた(下記関連用語参照)。
  
全ての条件をクリアしたと判断したヨーテンナイは、クロスゲートから流れ込むエネルギーで出力を増した愛機レヱゼンカヰムで3体の魔装機神を捕縛。強制ポゼッションの枷に魔装機神を縛り付けて結界『静死の棺』と召喚魔獣マグゥーキを呼び込む動力源とした(遠隔操作状態にも関わらずネオ・グランゾンと3体の魔装機神を圧倒できたのはクロスゲートから流れ込むエネルギーのおかげだろう。再戦時は棺の維持のためにもその力を割かねばならず、遠隔操作状態では満足な迎撃が出来なかったと思われる)。
+
新暦4957年の冬(OGシリーズ)、シュウの謀略で王都ラングラン市と王宮グランパレスのふたつが「魔力弾」で焼き払われて地底世界全土を巻き込む動乱の引き金がひかれると、後々「静死の棺」と呼ばれることになる謎の結界を展開。その後、[[封印戦争|更なる戦乱]]の影響で王都ラングラン市の最深部に眠るラ・ギアスの[[クロスゲート]]が活性化するや、好機と判断し邪神封じの結界から逃れるため本格的な活動を開始する。
  
魔装機神とクロスゲートから流れ込む力をもとに「調和の塔」から無限に送り込まれ続ける魔獣の大群を前にして静止した世界のあわや完成かと思われたが……取り逃がしたシュウ、彼と合流した一派の行動によって魔装機神とその操者の解放を許してしまう。計画完遂を急いで潜伏場所の結界を解いた結果そのまま攻め入られ対決、アストラル界からエネルギーを取り込み続けることで驚異的な回復能力を見せるも元々はただの人間であったことが災いしてついには限界に達し、撃破された。
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IIやIIIにおいて教団を暗躍させる事で、調和神の降臨や魔装機神と操者達のポゼッションによるアストラル界からの莫大な力を確保。全ての条件をクリアしたと判断したヨーテンナイは、3体の魔装機神を捕縛。枷に縛り付けた魔装機神を強制ポゼッションさせ『静死の棺』とそれを守る結界、そして召喚魔獣マグゥーキを呼び込む動力源とした。しかし取り逃がしたシュウと、その彼が集めた一派の行動によって魔装機神とその操者の解放を許してしまう。計画完遂を急いで潜伏場所の結界を解いた結果、そのまま攻め入られ対決。彼女の乗機レヱゼンカヰムはアストラル界からエネルギーを取り込み続けることで驚異的な回復能力を見せるもそれは無限ではなく、遂には限界を迎え大破。機体を捨て、生身の己自身にアストラルエネルギーを降ろそうと試みたが、凝集したエネルギーにより、三邪神の魂が大元の巨人の姿に戻ってしまったことにより力の源泉が断たれ、レヱゼンカヰムを残して跡形もなく消滅した。
それでもなお、己にアストラルエネルギーを降ろそうと試みたが、凝集したエネルギーにより、三邪神の魂が大元の巨人の姿に戻ってしまったことにより力の源泉が断たれ、レヱゼンカヰムを残して跡形もなく消滅した。
 
  
ちなみに、静死の柩自体はシュウたちが突入する寸前に一応完成しており、事前に静死の柩対策が打たれていなければそこでヨーテンナイの勝利という、かなり僅差な展開ではあった。
+
なおシュウの話などから、全て計画通りというわけではなく自身の計画を達成するために必要な条件が整うまで、教団などいくつか手を打ちつつ只管待ち続けていた模様。事実上の不老不死である彼女にとっては、万か億かの偶然が何時か起こり得ればそれで良いと気長に待っていた。それはまさにIIIでシュウが語った「'''未必の故意'''」そのものといえる。
  
なおシュウの話などから、全て計画通りというわけではなく自身の計画を達成するために必要な条件が整うまで、教団などいくつか手を打ちつつ只管待ち続けていた模様。事実上の不老不死である彼女にとっては、万か億かの偶然が何時か起こり得ればそれで良いと気長に待っていた。それはまさにPOJでシュウが語った「未必の故意」そのものといえる。
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== 登場作品と役柄 ==
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=== [[OGシリーズ]] ===
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;[[スーパーロボット大戦OG ダークプリズン]]
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:ガエンを派遣するなど会話の節々で彼女の存在にこそ触れられているが、直接的な登場はしない。
  
== 登場作品と役柄 ==
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=== [[魔装機神シリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD|魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]
 
;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD|魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]
:冒頭と一部エンディングのみに登場。名前表記は「???」であり、サティルスなど一部からその名が語られるのみ。この時点ではまだ教団の全貌が明らかとなっておらず、ヨーテンナイという名前が本当に「あのお方」のものなのか否かがユーザー間で議論されていた。
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:冒頭と一部エンディングのみに登場。名前表記は「???」であり、サティルスなど一部からその名が語られるのみ。この時点ではまだヨーテンナイという名前が本当に「あのお方」のものなのか否かがユーザー間で議論されていた。また、如何にも黒幕的な雰囲気で登場したため、初見でラスボスと勘違いしてEDで拍子抜けしたユーザーも多かった(実際黒幕ではあるが)。
 
;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神F COFFIN OF THE END]]
 
;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神F COFFIN OF THE END]]
:本格的に登場。ただし、本人の登場は中盤の山場である「終わり行く世界で」となる。能力が高い上に回復イベントのせいでレヱゼンカヰムの耐久力が異様にあるため、撃破するのには相当な時間が掛かる。
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:本格的に登場。ただし、本人の登場は「終わり行く世界で」となる。能力が高い上に回復イベントのせいでレヱゼンカヰムの耐久力が異様にあるため、撃破するのには相当な時間が掛かる。
:転移してきた瀕死のアーマラを治療し、記憶を削除してシュウへの刺客に仕立て上げたのは彼女である。
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<!-- == パイロットステータス == -->
 
 
<!--== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
 
 
=== 精神コマンド ===-->
 
 
 
== パイロット[[BGM]] ==
 
;「トロイアの呪縛」
 
:
 
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
;[[アディーナム]]<BR/>[[ヴァールニーヤ]]
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;[[アディーナム]][[ヴァールニーヤ]]
 
:直属の部下である「崇使」達。大司教よりも格上であり、直接の対面を許している。
 
:直属の部下である「崇使」達。大司教よりも格上であり、直接の対面を許している。
 
;[[ガエン]]
 
;[[ガエン]]
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;[[シュウ・シラカワ]]
 
;[[シュウ・シラカワ]]
 
:厄介な相手と認識しており、自身の計画をほぼ完璧に言い当てた頭脳を稀代の傑物と評価。シュウからは己の自由と運命を弄んだ存在として狙われている。
 
:厄介な相手と認識しており、自身の計画をほぼ完璧に言い当てた頭脳を稀代の傑物と評価。シュウからは己の自由と運命を弄んだ存在として狙われている。
:ちなみに、三邪神封じの楔であるヨーテンナイを滅ぼせば邪神たちが完全な復活を果たすことになるのだが(今回は不幸中の幸いにもクロスゲートという横槍が入って邪神が巨人に復元された)、復讐に逸るあまり、念頭になかったらしい。
 
 
;[[アーマラ・バートン]]
 
;[[アーマラ・バートン]]
 
:OG2ndの戦いの後、ラ・ギアスに漂着した彼女を救助、機体の方も完全ではないが修理し、シュウに対する手駒として利用した。
 
:OG2ndの戦いの後、ラ・ギアスに漂着した彼女を救助、機体の方も完全ではないが修理し、シュウに対する手駒として利用した。
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;[[サーヴァ・ヴォルクルス]]、[[ルザムノ・ラスフィトート]]、[[ギゾース・グラギオス]]
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:自身を縛りつける三邪神。ヴォルクルス教団の首魁ではあるが、崇拝の念などは一切なく手駒の一つとして利用している。作中での行動からすると、邪神との契約は結んでいないと思われる。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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:第39話「破滅の扉」より。静死の棺を行うべく集めたエネルギーが三邪神の魂を巨人族へと戻してしまい、自らが存続する為のエネルギー源を断たれてしまった。この時の台詞で多くのプレイヤーの脳裏にある嫌な事を思い起こさせる。当然だがヨーテンナイ以外の人物(あるいはプレイヤーすらも)は、まさか今まさに自分達のいる足場の直下に[[クロスゲート|災いの門]]があるとは思いもしなかった。
 
:第39話「破滅の扉」より。静死の棺を行うべく集めたエネルギーが三邪神の魂を巨人族へと戻してしまい、自らが存続する為のエネルギー源を断たれてしまった。この時の台詞で多くのプレイヤーの脳裏にある嫌な事を思い起こさせる。当然だがヨーテンナイ以外の人物(あるいはプレイヤーすらも)は、まさか今まさに自分達のいる足場の直下に[[クロスゲート|災いの門]]があるとは思いもしなかった。
  
== 関連機体と用語の解説 ==
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== 搭乗機体・関連機体 ==
 
;[[レヱゼンカヰム]]
 
;[[レヱゼンカヰム]]
 
:搭乗機。
 
:搭乗機。
 
;[[マグゥーキ]]
 
;[[マグゥーキ]]
:彼女が使役する存在。彼女自身の強大な力や『調和の結界』と繋がっているという特性が加わり、無尽蔵にわき出るマグゥーキの大群による奇襲攻撃で世界中に未曽有の混乱を巻き起こした。その正体はトロイア帝国の人間が使役していた召喚魔獣。
+
:トロイア帝国の人間が使役していた召喚魔獣。結界維持装置を起点として無尽蔵に湧き出てくる(原理は不明。マグゥーキの侵入経路となった結界維持装置は通常と異なり半分アストラル界に属している状態のため、ヨーテンナイが何らかの細工を施した可能性が高い)ため、主に人間の数が多い所もしくは結界維持装置近辺にいるものが攻撃対象となり、大群による奇襲攻撃でラ・ギアス各国に壊滅的な打撃を与えた。無尽蔵とも言える大群を生み出せたのは、ヨーテンナイが蓄えてきた大量の魔力によるもの。
 +
 
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== 関連用語 ==
 
;調和の結界
 
;調和の結界
:『調和の搭』と呼ばれる複数の維持装置からラ・ギアス全土を覆う特殊な結界の名称。[[サーヴァ・ヴォルクルス]]の分身の細胞活動を抑制する。「魔力弾」の解説(I)を用語録で見たところ、ミサイルなどの爆発物の作用を抑え込む力も備えているようだ(街や建物に張られた爆発物や大規模な破壊魔法などを中和する結界との関連性は不明)。力の源は『神聖ラングラン王国』国王の魔力であり、結界への魔力供給は代々の国王に課せられた責務となっている。なお、『調和の結界』自体には核分裂反応を抑止する効果はなく、核分裂反応を抑止していたのは別の魔術が及ぼす影響であったことが[[旧シリーズ]]の『EX』で語られている(シナリオ「野望、渦巻く」参照)。
+
:ラングラン地下にある『調和の搭』と呼ばれる本体から、複数の結界維持装置を通じてラ・ギアス全土を覆う特殊な結界の名称。表向きは大規模魔術を抑制するための結界であるが、[[サーヴァ・ヴォルクルス]]の分身の細胞活動を抑制する力をもつ。「魔力弾」の解説を用語録(I)で見たところ、ミサイルなどの爆発物の作用を抑え込む力も備えているようだ<ref>街や建物に張られた爆発物や大規模な破壊魔法などを中和する結界との関連性は不明。</ref>。
:ヨーテンナイ自身を楔とした「調和の結界」は、三邪神を封じるための結界とのみ言われており、現在の神聖ラングラン王国が張り巡らした「調和の結界」と同質のものかは作中で触れられていないためわからない。また、「春秋戦争」(「地上人召喚事件」)の終盤、「『調和の結界』が破れてから…精霊の力が不安定になっております」と[[トールス・ザン・ゼテキネス|ラングランの軍人]]がこの結界が機能していないことを自覚している。Fが指摘する古代の「調和の結界」が本当にこのときに消失していたのなら、ヨーテンナイの命どころか三邪神の完全体が同時に光臨をはたしてラ・ギアスは滅んでしまうことになる。
+
::核分裂反応を抑止しているラ・ギアス全土を覆う魔術との関連性は不明<ref>[[旧シリーズ]]『EX』の「野望、渦巻く」でマサキいわく「大昔にかけられたまじないらしいんだが、核分裂の発生をおさえる魔術が、ラ・ギアス全土をおおっているんだ」「どうも、中性子の減速材の代わりをする何かがあるみたいなんだが・・・よくわかんねえ」とのこと。なお本人が言ってる通りあまり理解せずに言及しており、核分裂を抑制する中性子吸収材(制御材)を促進する減速材に間違えていたりする。ちなみに[[ガンダム試作2号機]]のMk82レーザー核融合弾に核分裂は用いられていない。</ref>。ラーブァナ帝国がラ・ギアス全土を征服した時代に核戦争が起こっているので、当時は核分裂を抑える魔術にまだ覆われていなかったかあるいは効果が失われていたと思われる。
:これらのことから、ヨーテンナイを楔とする結界と神聖ラングラン王国が主導した「調和の結界」は完全に同質とはいえない。結界の説明が歪な原因はシナリオ担当から原作者(阪田氏)が外れたことで、本編の5000年前にあたる『[[ラングラン戦記]]』の設定を無視せざるを得なくなったためだろう。神聖ラングラン王国がラ・ギアスの八割を征服して『調和の塔』を各地に打ち立てることになった原因、かつて支配していた国が造ったものをシュテドニアスなどが廃棄しようとしなかった理由、神聖ラングランの歴代国王が魔力を供給してヨーテンナイを「調和の結界」に縛り続けた理由、大事な骨子は結局不明のまま完結した。可能性としては、ヨーテンナイが張っていた邪神封じの結界を下敷きにして、歴代国王の魔力で精霊を安定させる「調和の結界」へと上書きして運用していた(その魔力は意図せずヨーテンナイに持ってかれた)、といったところか。これなら表層の結界が破れても邪神は復活せず、精霊の安定化という理由があれば他国もうっかり破壊しようとはしないと思われる。
+
:力の源は『神聖ラングラン王国』国王の魔力であり、結界への魔力供給は代々の国王に課せられた責務となっている。『F』にて結界の原型は55000年前のトロイアの時代にまで遡ることが判明した。結界の楔には生きた女性であるヨーテンナイが使われており、破壊神の完全体だけでなく残る2柱の邪神の完全体の降臨も妨げていた。結界に魔力を送ることは彼女に魔力を送ることと同じであり、神聖ラングラン歴代国王の結界維持は人柱の力を増幅させる幇助となっていた。
:なお、調和の結界という名称がヴォルクルスの力を押さえ込む調和神[[ルザムノ・ラスフィトート]]と関連するかは不明。
+
::なお、神聖ラングランが建国されてから4959年の間、288人の王が結界維持の為に魔力供給の儀式を慣行していたことはわかるが、それ以前の時代にも同じ慣例(トロイアの滅亡後、結界の楔とクロスゲートのある地に興隆したラングランと呼ばれる国が、魔力の高い人間を指名して結界維持のために魔力を供給していたのか?)が続けられていたのかは不明のままである。
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;静死の棺
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:ラ・ギアスを地上や並行世界含む、ありとあらゆる世界から完全に遮断し、絶対・相対問わず全ての時間を停止させる現象。事実上の世界滅亡である。アストラル体でもあるヨーテンナイとその彼女と契約を交わした崇使のみが自由に動ける。三邪神の分身とボゼッションした四体の魔装機神、そしてクロスゲート。それらから取り出したアストラルエネルギーを原動力としている。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
彼女が目論んだ静死の柩は、世界を次元的に断絶させ時間変化を停滞させる(この状態だと、動けるのはヨーテンナイと崇使のみになるので事実上の世界滅亡)もので、目的こそ違えど[[サイデリアル]]の時の牢獄(絶対時間が停止し、誕生も老化もなくなる。こちらは生命活動そのものは停止しないが緩慢に滅亡していくと考えられている)とほぼ同等である。また、OGにおけるバラルの計画も、地球を封印して人を不死の存在に変えるものであり、達成した結果がかなり似通っている。時期が離れているならともかく、Z・OG・魔装機神シリーズの最新作の敵の計画が、立て続けに似た内容だったのには何かしらの意図があるのかもしれない。
+
*彼女が目論んだ静死の柩は、目的こそ違えど[[哀しみのサクリファイ|サクリファイ]]の[[エタニティ・フラット|時の牢獄]](絶対時間が停止し、誕生も老化もなくなる。こちらは生命活動そのものは停止しないが緩慢に滅亡していくと考えられている)とほぼ同等である。また、OGにおけるバラルの計画も、地球を封印して人を不死の存在に変えるものであり、達成した結果がかなり似通っている。時期が離れているならともかく、これらが話題となったZ・OG・魔装機神シリーズの発売時期は連続しているため、立て続けに似た内容だったのには何かしらの意図があるのかもしれない。
  
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== 脚注 ==
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<references/>
 
{{バンプレストオリジナル}}
 
{{バンプレストオリジナル}}
 
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{{DEFAULTSORT:よおてんない}}

2020年1月7日 (火) 16:35時点における最新版

ヨーテンナイ
外国語表記 Jotennai
登場作品

バンプレストオリジナル魔装機神シリーズ

声優 田中真弓
デザイン 下山剛史
初登場SRW 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
種族 ラ・ギアス人
性別
年齢 55000歳以上
出身 トロイア帝国
所属 ヴォルクルス教団
役職 預言者
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ヨーテンナイは「魔装機神シリーズ」の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

ヴォルクルス教団の頂点に立つ女性。大司教よりも上の立場である、唯一絶対の「預言者」。

台詞がすべて旧仮名づかい[1]であり、一見するとかなり読みづらい。褐色の肌に銀の髪を持つが、一番の特徴は目。瞳が金、強膜がエメラルドグリーンという、現代のラ・ギアスには存在しない色合いを持っている[2]

その正体は、約55000年前のラ・ギアスに存在した古代トロイア文明の人間。文語文なのはこのためと思われる。巨人族の怨念の化身であるを封印するため、自身の意志とは関係なく結界の楔の人柱となる役目を強制された。地中深き場所で結界内に閉じ込められて自由を奪われた彼女は、生きながらにして半身がアストラル界に属する不老の身となり、狭い結界内に閉じ込められたまま50000年以上もの長きに渡る時を生かされ続けることになるのだった。

この封印の際に張られたのが、現在ラングランと呼ばれる地を中心に展開された「調和の結界」といわれている。即ち、邪神復活を妨げていた最大の障害はほかならぬ教団の頂点である彼女自身であった。彼女と邪神の封印に選ばれた荒野は地下の古代遺跡と繋がる巨大な霊脈が通っていたため、その力に惹かれた人間達が集まりラングランと呼ばれる都市国家を建設、これがのちにラングラン共和国や神聖ラングラン王国に発展することになる。

上述の通り現在の彼女は半身がアストラル界に属している状態にあるが、人間としての命が既に尽きているため、邪神が完全に解放され封印が解かれると死亡してしまう。そのため、己を縛りつけたラ・ギアスへの復讐と、自身の自由を手に入れるための計画として、『静死の柩』なる計画を目論んでいた(下記関連用語参照)。

新暦4957年の冬(OGシリーズ)、シュウの謀略で王都ラングラン市と王宮グランパレスのふたつが「魔力弾」で焼き払われて地底世界全土を巻き込む動乱の引き金がひかれると、後々「静死の棺」と呼ばれることになる謎の結界を展開。その後、更なる戦乱の影響で王都ラングラン市の最深部に眠るラ・ギアスのクロスゲートが活性化するや、好機と判断し邪神封じの結界から逃れるため本格的な活動を開始する。

IIやIIIにおいて教団を暗躍させる事で、調和神の降臨や魔装機神と操者達のポゼッションによるアストラル界からの莫大な力を確保。全ての条件をクリアしたと判断したヨーテンナイは、3体の魔装機神を捕縛。枷に縛り付けた魔装機神を強制ポゼッションさせ『静死の棺』とそれを守る結界、そして召喚魔獣マグゥーキを呼び込む動力源とした。しかし取り逃がしたシュウと、その彼が集めた一派の行動によって魔装機神とその操者の解放を許してしまう。計画完遂を急いで潜伏場所の結界を解いた結果、そのまま攻め入られ対決。彼女の乗機レヱゼンカヰムはアストラル界からエネルギーを取り込み続けることで驚異的な回復能力を見せるもそれは無限ではなく、遂には限界を迎え大破。機体を捨て、生身の己自身にアストラルエネルギーを降ろそうと試みたが、凝集したエネルギーにより、三邪神の魂が大元の巨人の姿に戻ってしまったことにより力の源泉が断たれ、レヱゼンカヰムを残して跡形もなく消滅した。

なおシュウの話などから、全て計画通りというわけではなく自身の計画を達成するために必要な条件が整うまで、教団などいくつか手を打ちつつ只管待ち続けていた模様。事実上の不老不死である彼女にとっては、万か億かの偶然が何時か起こり得ればそれで良いと気長に待っていた。それはまさにIIIでシュウが語った「未必の故意」そのものといえる。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
ガエンを派遣するなど会話の節々で彼女の存在にこそ触れられているが、直接的な登場はしない。

魔装機神シリーズ[編集 | ソースを編集]

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
冒頭と一部エンディングのみに登場。名前表記は「???」であり、サティルスなど一部からその名が語られるのみ。この時点ではまだヨーテンナイという名前が本当に「あのお方」のものなのか否かがユーザー間で議論されていた。また、如何にも黒幕的な雰囲気で登場したため、初見でラスボスと勘違いしてEDで拍子抜けしたユーザーも多かった(実際黒幕ではあるが)。
魔装機神F COFFIN OF THE END
本格的に登場。ただし、本人の登場は「終わり行く世界で」となる。能力が高い上に回復イベントのせいでレヱゼンカヰムの耐久力が異様にあるため、撃破するのには相当な時間が掛かる。

人間関係[編集 | ソースを編集]

アディーナムヴァールニーヤ
直属の部下である「崇使」達。大司教よりも格上であり、直接の対面を許している。
ガエン
元部下。「崇使」の成り損ない。
シュウ・シラカワ
厄介な相手と認識しており、自身の計画をほぼ完璧に言い当てた頭脳を稀代の傑物と評価。シュウからは己の自由と運命を弄んだ存在として狙われている。
アーマラ・バートン
OG2ndの戦いの後、ラ・ギアスに漂着した彼女を救助、機体の方も完全ではないが修理し、シュウに対する手駒として利用した。
サーヴァ・ヴォルクルスルザムノ・ラスフィトートギゾース・グラギオス
自身を縛りつける三邪神。ヴォルクルス教団の首魁ではあるが、崇拝の念などは一切なく手駒の一つとして利用している。作中での行動からすると、邪神との契約は結んでいないと思われる。

名台詞[編集 | ソースを編集]

戦闘台詞[編集 | ソースを編集]

「我が前に立ちふさがるか、クリストフ。ぢやが、既に機は熟してをる」
「クリストフと言えども、儂に及ぶはずもなからう」
シュウとの特殊戦闘台詞。ちなみに彼女の音声はエコーがかかっているようなかなり独特な響きをしている。
「魔装機神の役割はたうに終はつた……既に出る幕など残ってはをらぬ」
マサキとの特殊戦闘台詞。
「ザムジード……俗物に乗られたものぢやな」
ミオとの特殊戦闘台詞。
「長き傲望の末、やうやく訪れた静死の機会……」
「お主のやうな者どもに、みすみす侵奪などはさせぬわ」
「哀叫の中、寂滅に至れ」
「享けよ、滂沱せしむ辰宴」
「滂沱せしむ辰宴」使用時。

魔装機神シリーズ[編集 | ソースを編集]

「太古の昔……儂が生まれるよりも遥か前……人は巨人族を滅ぼした。其の怨念は精霊界にて、御主等が三邪神と呼ぶ三柱へと姿を変へた……」
「限り在る身の口と頭では、伝承が正しく伝はる筈もなからう。……時を経て、力を得た三柱はトロヰヤの地に顕現し、人の世を滅ぼしつくさんとした。其の時、生贄となり……三柱を封じる楔となつたのが儂ぢや」
「トロヰヤの者達は三邪神を滅ぼすことが出来ず、精霊界に封印したのぢや。その際、儂は封印の楔となり、現世と精霊界の狭間におひて、永劫を生きる身となつた……御主等には想像もできまい。封印が為に此の地に縛られ、生かされ続ける絶望をな」
「儂の身があるのは、精霊界の力を受け続けて居る故……其れを止めてしまつては、我が身は忽ちの内に滅ぶであらうよ」
静死の柩を企てた理由。
ヨーテンナイ「トロヰヤの都が栄えてゐた頃、此の地には古代の神殿が存在し……其の影響もあつて強い霊脈が通ひ、邪神を封ずる地としては最適であったのぢや」
シュウ「そうした経緯を知ってか知らずか、この地より出る魔力を利用するため、ラングランがこの地に興った……」
ラングランが興った訳。シュウはさらに別の理由があったことを推察しているが……。
「其のやうな低俗な術とは異なるものぢやが……限り在る身の知識と語彙では、卑近な喩へを用ゐねばならぬか」
自身の状態をアストラルシフトに例えられたことについて。アストラルシフトを「低俗」と言い切る辺り、魔術や呪術への造詣は深い様子。
「神魂が……還元するとは……やはりあの力が……」
「あれは……災ひの門であつたか……!!」
第39話「破滅の扉」より。静死の棺を行うべく集めたエネルギーが三邪神の魂を巨人族へと戻してしまい、自らが存続する為のエネルギー源を断たれてしまった。この時の台詞で多くのプレイヤーの脳裏にある嫌な事を思い起こさせる。当然だがヨーテンナイ以外の人物(あるいはプレイヤーすらも)は、まさか今まさに自分達のいる足場の直下に災いの門があるとは思いもしなかった。

搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]

レヱゼンカヰム
搭乗機。
マグゥーキ
トロイア帝国の人間が使役していた召喚魔獣。結界維持装置を起点として無尽蔵に湧き出てくる(原理は不明。マグゥーキの侵入経路となった結界維持装置は通常と異なり半分アストラル界に属している状態のため、ヨーテンナイが何らかの細工を施した可能性が高い)ため、主に人間の数が多い所もしくは結界維持装置近辺にいるものが攻撃対象となり、大群による奇襲攻撃でラ・ギアス各国に壊滅的な打撃を与えた。無尽蔵とも言える大群を生み出せたのは、ヨーテンナイが蓄えてきた大量の魔力によるもの。

関連用語[編集 | ソースを編集]

調和の結界
ラングラン地下にある『調和の搭』と呼ばれる本体から、複数の結界維持装置を通じてラ・ギアス全土を覆う特殊な結界の名称。表向きは大規模魔術を抑制するための結界であるが、サーヴァ・ヴォルクルスの分身の細胞活動を抑制する力をもつ。「魔力弾」の解説を用語録(I)で見たところ、ミサイルなどの爆発物の作用を抑え込む力も備えているようだ[3]
核分裂反応を抑止しているラ・ギアス全土を覆う魔術との関連性は不明[4]。ラーブァナ帝国がラ・ギアス全土を征服した時代に核戦争が起こっているので、当時は核分裂を抑える魔術にまだ覆われていなかったかあるいは効果が失われていたと思われる。
力の源は『神聖ラングラン王国』国王の魔力であり、結界への魔力供給は代々の国王に課せられた責務となっている。『F』にて結界の原型は55000年前のトロイアの時代にまで遡ることが判明した。結界の楔には生きた女性であるヨーテンナイが使われており、破壊神の完全体だけでなく残る2柱の邪神の完全体の降臨も妨げていた。結界に魔力を送ることは彼女に魔力を送ることと同じであり、神聖ラングラン歴代国王の結界維持は人柱の力を増幅させる幇助となっていた。
なお、神聖ラングランが建国されてから4959年の間、288人の王が結界維持の為に魔力供給の儀式を慣行していたことはわかるが、それ以前の時代にも同じ慣例(トロイアの滅亡後、結界の楔とクロスゲートのある地に興隆したラングランと呼ばれる国が、魔力の高い人間を指名して結界維持のために魔力を供給していたのか?)が続けられていたのかは不明のままである。
静死の棺
ラ・ギアスを地上や並行世界含む、ありとあらゆる世界から完全に遮断し、絶対・相対問わず全ての時間を停止させる現象。事実上の世界滅亡である。アストラル体でもあるヨーテンナイとその彼女と契約を交わした崇使のみが自由に動ける。三邪神の分身とボゼッションした四体の魔装機神、そしてクロスゲート。それらから取り出したアストラルエネルギーを原動力としている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 彼女が目論んだ静死の柩は、目的こそ違えどサクリファイ時の牢獄(絶対時間が停止し、誕生も老化もなくなる。こちらは生命活動そのものは停止しないが緩慢に滅亡していくと考えられている)とほぼ同等である。また、OGにおけるバラルの計画も、地球を封印して人を不死の存在に変えるものであり、達成した結果がかなり似通っている。時期が離れているならともかく、これらが話題となったZ・OG・魔装機神シリーズの発売時期は連続しているため、立て続けに似た内容だったのには何かしらの意図があるのかもしれない。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 「よう」が「やう」、「ろう」が「らう」と表記される
  2. 生来のものかどうかは不明
  3. 街や建物に張られた爆発物や大規模な破壊魔法などを中和する結界との関連性は不明。
  4. 旧シリーズ『EX』の「野望、渦巻く」でマサキいわく「大昔にかけられたまじないらしいんだが、核分裂の発生をおさえる魔術が、ラ・ギアス全土をおおっているんだ」「どうも、中性子の減速材の代わりをする何かがあるみたいなんだが・・・よくわかんねえ」とのこと。なお本人が言ってる通りあまり理解せずに言及しており、核分裂を抑制する中性子吸収材(制御材)を促進する減速材に間違えていたりする。ちなみにガンダム試作2号機のMk82レーザー核融合弾に核分裂は用いられていない。