「プラン1501 ベヘモス」の版間の差分

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'''プラン1501 ベヘモス'''は『[[フルメタル・パニック!]]』の[[登場メカ]]。
 
'''プラン1501 ベヘモス'''は『[[フルメタル・パニック!]]』の[[登場メカ]]。
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本機のラムダ・ドライバは自重を支える為の「Aファンクション」とその他武器や盾等に使用する「Bファンクション」に分かれている。二つのイメージを同時にしなければならないと言う時点で並のオペレーターでは操縦できない事がうかがえる。ラムダ・ドライバが使用不能になると陸の鯨状態になり、上記のとおり自重で崩壊する。A21仕様はそのラムダ・ドライバの冷却ユニットが脚部のスリットにあり、ここを撃たれるとラムダ・ドライバが崩壊してしまう弱点がある。[[ARX-8 レーバテイン]]の妖精の羽に至っては正しく天敵であり、発動されただけで崩壊する事を意味する。欠点が目立つが、その巨体故の攻撃力と重装甲にラムダ・ドライバを加えた防御力は紛れも無く脅威である。
 
本機のラムダ・ドライバは自重を支える為の「Aファンクション」とその他武器や盾等に使用する「Bファンクション」に分かれている。二つのイメージを同時にしなければならないと言う時点で並のオペレーターでは操縦できない事がうかがえる。ラムダ・ドライバが使用不能になると陸の鯨状態になり、上記のとおり自重で崩壊する。A21仕様はそのラムダ・ドライバの冷却ユニットが脚部のスリットにあり、ここを撃たれるとラムダ・ドライバが崩壊してしまう弱点がある。[[ARX-8 レーバテイン]]の妖精の羽に至っては正しく天敵であり、発動されただけで崩壊する事を意味する。欠点が目立つが、その巨体故の攻撃力と重装甲にラムダ・ドライバを加えた防御力は紛れも無く脅威である。
  
また、製造コストの方も膨大でべヘモス1機の製造コストが巡洋艦2隻の建造費と同等<ref>参考までに、現実のアメリカ海軍のタイコンデロガ級イージス・ミサイル巡洋艦が10億ドルだといわれている。作中当時のASの第一線を張っているM6A2は中古で1000万ドル。これらの事象より、ベヘモスの建造費は実に現行ASの200機分ということになる。</ref>という。A21に運用された機体は武装面は殆ど搭載されていない試験機であり、本来は重武装を施した仕様で、その真価は拠点攻略戦や殲滅戦にこそ発揮される。後にアマルガムはこれを'''本来の仕様で量産し'''、またPlan名がコダール→コダールiなどと同様に更新されている(1501から1502)。作中では"どうせ対策されているだろう"と思われたため試されず明確にもされていないが、A21仕様で問題になった冷却ユニットの弱点も廃されていると思われる。また、赤以外のカラーリングのバリエーションが存在する。
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また、製造コストの方も膨大でべヘモス1機の製造コストが巡洋艦2隻の建造費と同等<ref>参考までに、現実のアメリカ海軍のタイコンデロガ級イージス・ミサイル巡洋艦が10億ドルだといわれている。作中当時のASの第一線を張っているM6A2は中古で1000万ドル。これらの事象より、ベヘモスの建造費は実に現行ASの200機分ということになる。</ref>という。A21に運用された機体は武装面は殆ど搭載されていない可動試験機であり、本機に装備している太刀はA21が用意したただの鉄塊である。
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A21の事件から約半年後、'''Plan1502 べへモスi'''が量産、実戦導入されている(SRW未登場)。こちらは本来の仕様通り全身にミサイルや重火器を装備しており、中でもASの武装としてはあまりにも規格外なアイオワ級戦艦の主砲を流用して自動化した16インチ(40.6cm)大型砲を装備している。さらにA21仕様で問題になった冷却ユニットの弱点も廃されていると思われる。本機真価は拠点攻略戦や殲滅戦にこそ発揮される。
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このようなあまりにも規格外な戦闘力から作中においては、ASで充分なダメージを与えることが出来たのは[[ARX-7 アーバレスト]]及び[[ARX-8 レーバテイン]]と、[[M9 ガーンズバック]]に搭乗したクルツによる本機の頭部機関銃や主砲の砲身を狙った超長距離狙撃のみ。
  
 
前述の通りラムダ・ドライバはほとんど主戦闘目的には使えていない。だが、逆に言えばベヘモスは、いくつかの問題を解決さえすればラムダ・ドライバ抜きでも成立しうる可能性を秘めた機体である<ref>事実十数年後を舞台にした「アナザー」では技術革新でラムダ・ドライバ抜きで建造された、当機と同様に40メートル級の巨体をもつ機体が登場している。さすがに仕様面で制限はあり、単騎でベヘモスと同じように戦うことはできないが、ある程度の戦果を挙げることに成功している。</ref>。
 
前述の通りラムダ・ドライバはほとんど主戦闘目的には使えていない。だが、逆に言えばベヘモスは、いくつかの問題を解決さえすればラムダ・ドライバ抜きでも成立しうる可能性を秘めた機体である<ref>事実十数年後を舞台にした「アナザー」では技術革新でラムダ・ドライバ抜きで建造された、当機と同様に40メートル級の巨体をもつ機体が登場している。さすがに仕様面で制限はあり、単騎でベヘモスと同じように戦うことはできないが、ある程度の戦果を挙げることに成功している。</ref>。
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== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
原作では艦の主砲をベースとした火砲を持ち、対地ミサイルを多数搭載した重火力仕様のべヘモスが登場しているが、スパロボでは固定兵装の30mm機関砲と『太刀』しか装備していない。
 
原作では艦の主砲をベースとした火砲を持ち、対地ミサイルを多数搭載した重火力仕様のべヘモスが登場しているが、スパロボでは固定兵装の30mm機関砲と『太刀』しか装備していない。
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原作の世界観と比べて味方サイドの戦力が充実しているため、お台場での戦闘は[[EI-01]]戦や[[ヤシマ作戦]]などの大規模作戦の直後で動けない機体が多いなどのシナリオ的な制限がされていることが多い。
  
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
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;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
 
:ラムダ・ドライバの仕様変更により相対的に耐久力が上がっている。
 
:ラムダ・ドライバの仕様変更により相対的に耐久力が上がっている。
 
:なお、ベヘモスが撃墜された時の[[アニメーション]]は、「[[ラムダ・ドライバ]]の破損によって自重に耐え切れず自壊する」というもの。
 
:なお、ベヘモスが撃墜された時の[[アニメーション]]は、「[[ラムダ・ドライバ]]の破損によって自重に耐え切れず自壊する」というもの。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
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:[[アマルガム]]の兵士が搭乗する。
 
:[[アマルガム]]の兵士が搭乗する。
 
:なお、第41話「ずっと、スタンド・バイ・ミー」ではイベントで大量に(ざっと'''30機以上''')登場するが、[[ARX-8 レーバテイン|レーバテイン]]の妖精の羽の効果で、あっという間に全て自滅させられるという悲惨な見せ場も。
 
:なお、第41話「ずっと、スタンド・バイ・ミー」ではイベントで大量に(ざっと'''30機以上''')登場するが、[[ARX-8 レーバテイン|レーバテイン]]の妖精の羽の効果で、あっという間に全て自滅させられるという悲惨な見せ場も。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦J]]
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:言葉そのまま序盤の【壁】の一つ。[[周回プレイ]]で改造段階を上げると、ベヘモスの[[HP]]は最大で12万にも達する。特に、[[クガヤマ・タクマ|タクマ]]が搭乗する機体は[[精神コマンド]]も使うのでかなり強敵。中盤以降は量産もされる。幸い[[射程]]が短いのが弱点なので、そこを突くべし。
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:初登場作品。言葉そのまま序盤の【壁】の一つ。[[周回プレイ]]で改造段階を上げると、ベヘモスの[[HP]]は最大で12万にも達する。特に、[[クガヤマ・タクマ|タクマ]]が搭乗する機体は[[精神コマンド]]も使うのでかなり強敵。中盤以降は量産もされる。幸い[[射程]]が短いのが弱点なので、そこを突くべし。
 
:なお、機体サイズは他の[[アーム・スレイブ]]同様S。シリーズ史上最も巨大なSサイズユニットだが、明らかに設定ミスである。
 
:なお、機体サイズは他の[[アーム・スレイブ]]同様S。シリーズ史上最も巨大なSサイズユニットだが、明らかに設定ミスである。
;[[スーパーロボット大戦W]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦W}}
 
:『J』とほぼそのままなので、序盤の強敵である事に変わり無し。原作の設定通り量産され、後半に複数登場する。
 
:『J』とほぼそのままなので、序盤の強敵である事に変わり無し。原作の設定通り量産され、後半に複数登場する。
 
:一方、ベヘモスの機体サイズが[[全長一覧|原作の設定(40m)]]を反映したLに改められたので、適切な[[サイズ]]になった。
 
:一方、ベヘモスの機体サイズが[[全長一覧|原作の設定(40m)]]を反映したLに改められたので、適切な[[サイズ]]になった。
  
 
=== VXT三部作 ===
 
=== VXT三部作 ===
;[[スーパーロボット大戦V]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦V}}
 
:中盤から登場。今作ではフルメタの時系列が『TSR』以後からスタートするためボス敵としての登場はなし(お台場での戦闘に関しては用語辞典で言及されている)。
 
:中盤から登場。今作ではフルメタの時系列が『TSR』以後からスタートするためボス敵としての登場はなし(お台場での戦闘に関しては用語辞典で言及されている)。
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=== 単独作品 ===
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:1章Part6から登場するエネミーユニット。攻撃&防御タイプ。第1期名義での参戦だが、デザインは『Invisible Victory』版が初採用されている<ref>顔のデザインなどが大きく違う。</ref>。
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:原作再現で海から上陸してくるが、それを利用して上手く味方を配置すれば上陸させずに有利な状況で戦うことができる。
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:なお、図鑑での愛称・正式名表記が「プラン'''1051''' ベヘモス」と微妙に[[誤字|誤記]]されていたが、アップデートにより修正された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
;30mm機関砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』
 
;30mm機関砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』
:頭部搭載の機関砲で、べヘモス唯一の射撃武器。機体が大型なため口径は大きく(M9の基本武装であるアサルトライフルが40ミリ)、これだけでも十分な火力である。
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:頭部搭載の機関砲で、べヘモス唯一の射撃武器。
:……とはいえスパロボでは[[ガンダム]]の頭部バルカンが60ミリ、[[ザク]]マシンガンが120ミリであるため口径上見劣りしてしまう。
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:機体が大型なため口径は大きく(M9の基本武装であるアサルトライフルで40mm、現実世界であれば戦車を900両以上棺桶に変えた「アヴェンジャー」がほぼ同じく30mm)、ASのサイズを考えればこれでも非常に高い火力を持つ。
:現実世界であれば戦車を900両以上棺桶に変えた「アヴェンジャー」とほぼ同等の物である。普通に考えたら30mmでもオーバーキルにほどがある。
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:……とはいえスパロボでは[[ガンダム]]の頭部バルカンが60ミリ、[[ザク]]マシンガンが120ミリであるため見劣りは否めない。
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:『DD』では通常攻撃に採用。
 
;太刀
 
;太刀
:原作によると「切れ味は無いに等しく、棒切れの様な物」である。つまり、'''「重量をもって叩き潰す武器」'''である。
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:原作によると「切れ味は無いに等しく、棒切れの様な物」である。つまり、「'''重量をもって叩き潰す鈍器'''」である。
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:『DD』では必殺技に採用。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
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;[[ラムダ・ドライバ]]
 
;[[ラムダ・ドライバ]]
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:『DD』では「Bファンクション」表記。
 
;剣装備
 
;剣装備
 
:[[切り払い]]を発動。
 
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:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』。皮肉にもこのサイズのお陰で、多少なりともLサイズユニットの攻撃によってラムダ・ドライバを抜きやすい。
 
:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』。皮肉にもこのサイズのお陰で、多少なりともLサイズユニットの攻撃によってラムダ・ドライバを抜きやすい。
 
;L
 
;L
:『[[スーパーロボット大戦W|W]]』。流石に設定ミスだったのか、修正された。
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:『フルメタル・パニック! アナザー』(SRW未参戦)に登場する、ベヘモスの設計図を元にジオトロン社が開発した無人AS。ベヘモスとは違い [[ラムダ・ドライバ]]は搭載されていないが、素材工学や技術力の向上によってラムダドライバ無しでも自立可能。堅牢な装甲の下には機銃や誘導ミサイル等の重火器が敷き詰められており、アクティブ防御システムによってミサイル等の防御も可能。また、格闘武器として手斧も所持している。弱点は後頭部にあるアンテナで、無人機であるため破壊されると通信が受けられなくなり機能を停止する。
 
  
 
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*本機体の名前の由来は『旧約聖書』に登場する[[陸|陸地]]に生息する巨大な怪物ベヘモス([[ヘブライ語]]で「獣」の意味を持つ。ベヒ(ー)モス、ビヒ(ー)モス、ベヘモ(ッ)トとも言う)から。
 
*本機体の名前の由来は『旧約聖書』に登場する[[陸|陸地]]に生息する巨大な怪物ベヘモス([[ヘブライ語]]で「獣」の意味を持つ。ベヒ(ー)モス、ビヒ(ー)モス、ベヘモ(ッ)トとも言う)から。
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**なお、ベヘモスのアラビア語読みが「[[バハムート]]」である。ついでに、バハムートの本来の姿は巨大な魚であるが、テーブルトークRPGの『D&D』並びに[[コンピュータゲーム|RPG]]『ファイナルファンタジーシリーズ』の影響によって今日では[[ドラゴン]]の王としての姿の方で有名になってしまっている。
 
**なお、ベヘモスのアラビア語読みが「[[バハムート]]」である。ついでに、バハムートの本来の姿は巨大な魚であるが、テーブルトークRPGの『D&D』並びに[[コンピュータゲーム|RPG]]『ファイナルファンタジーシリーズ』の影響によって今日では[[ドラゴン]]の王としての姿の方で有名になってしまっている。
 
***本機体の武装である30mm機関砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』は、おそらくドラゴンの王としてのバハムート(=ベヘモス)に由来するものと思われる。
 
***本機体の武装である30mm機関砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』は、おそらくドラゴンの王としてのバハムート(=ベヘモス)に由来するものと思われる。
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*SRWでは共演している他作品で40m以上の全高があるロボットもいるが歩くどころか走ったり飛んだりしているため、「ASとしては巨大すぎる」として整合性が取られている。
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**ただし他作品の機体は例えば40mの[[サイコガンダム]]が214.1t、50mの[[ゲッターロボG]]が330t、120mの[[ダイターン3]]が800tと、ベヘモスに比べて材質か超技術によるものか軽すぎる、ということもある。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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2024年3月19日 (火) 20:21時点における最新版

プラン1501 ベヘモス
外国語表記 Plan-1501 Behemoth
登場作品

フルメタル・パニック! シリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦J
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 アーム・スレイブ
生産形態 試験機 → 量産機
型式番号 Plan-1501,Plan-1502(改良型)
全高 40 m
重量 数千t
動力 パラジウムリアクター
ラムダ・ドライバ
開発 アマルガム
所属 A21
アマルガム
主なパイロット クガヤマ・タクマ
アマルガム兵
テンプレートを表示

プラン1501 ベヘモスは『フルメタル・パニック!』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

アマルガムからA21にもたらされた巨大AS

ベヘモスは「その巨大さ故、本来なら同時代のいかなる材料工学を用いた構造であっても、起動以前に立ち上がる事すらできず、自重によって崩壊するはず」とされる機体だが、戦闘起動中はラムダ・ドライバで自重を支える事により無理を通している。そのため、操縦者にはラムダ・ドライバへの適性を必要とする。

本機のラムダ・ドライバは自重を支える為の「Aファンクション」とその他武器や盾等に使用する「Bファンクション」に分かれている。二つのイメージを同時にしなければならないと言う時点で並のオペレーターでは操縦できない事がうかがえる。ラムダ・ドライバが使用不能になると陸の鯨状態になり、上記のとおり自重で崩壊する。A21仕様はそのラムダ・ドライバの冷却ユニットが脚部のスリットにあり、ここを撃たれるとラムダ・ドライバが崩壊してしまう弱点がある。ARX-8 レーバテインの妖精の羽に至っては正しく天敵であり、発動されただけで崩壊する事を意味する。欠点が目立つが、その巨体故の攻撃力と重装甲にラムダ・ドライバを加えた防御力は紛れも無く脅威である。

また、製造コストの方も膨大でべヘモス1機の製造コストが巡洋艦2隻の建造費と同等[1]という。A21に運用された機体は武装面は殆ど搭載されていない可動試験機であり、本機に装備している太刀はA21が用意したただの鉄塊である。

A21の事件から約半年後、Plan1502 べへモスiが量産、実戦導入されている(SRW未登場)。こちらは本来の仕様通り全身にミサイルや重火器を装備しており、中でもASの武装としてはあまりにも規格外なアイオワ級戦艦の主砲を流用して自動化した16インチ(40.6cm)大型砲を装備している。さらにA21仕様で問題になった冷却ユニットの弱点も廃されていると思われる。本機真価は拠点攻略戦や殲滅戦にこそ発揮される。

このようなあまりにも規格外な戦闘力から作中においては、ASで充分なダメージを与えることが出来たのはARX-7 アーバレスト及びARX-8 レーバテインと、M9 ガーンズバックに搭乗したクルツによる本機の頭部機関銃や主砲の砲身を狙った超長距離狙撃のみ。

前述の通りラムダ・ドライバはほとんど主戦闘目的には使えていない。だが、逆に言えばベヘモスは、いくつかの問題を解決さえすればラムダ・ドライバ抜きでも成立しうる可能性を秘めた機体である[2]

十数年後を舞台にした「アナザー」において、後述の「バリストラ」に関わる関係資料として本機の設計図が登場している。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

原作では艦の主砲をベースとした火砲を持ち、対地ミサイルを多数搭載した重火力仕様のべヘモスが登場しているが、スパロボでは固定兵装の30mm機関砲と『太刀』しか装備していない。 原作の世界観と比べて味方サイドの戦力が充実しているため、お台場での戦闘はEI-01戦やヤシマ作戦などの大規模作戦の直後で動けない機体が多いなどのシナリオ的な制限がされていることが多い。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
ラムダ・ドライバの仕様変更により相対的に耐久力が上がっている。
なお、ベヘモスが撃墜された時のアニメーションは、「ラムダ・ドライバの破損によって自重に耐え切れず自壊する」というもの。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
アマルガムの兵士が搭乗する。
なお、第41話「ずっと、スタンド・バイ・ミー」ではイベントで大量に(ざっと30機以上)登場するが、レーバテインの妖精の羽の効果で、あっという間に全て自滅させられるという悲惨な見せ場も。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦J
初登場作品。言葉そのまま序盤の【壁】の一つ。周回プレイで改造段階を上げると、ベヘモスのHPは最大で12万にも達する。特に、タクマが搭乗する機体は精神コマンドも使うのでかなり強敵。中盤以降は量産もされる。幸い射程が短いのが弱点なので、そこを突くべし。
なお、機体サイズは他のアーム・スレイブ同様S。シリーズ史上最も巨大なSサイズユニットだが、明らかに設定ミスである。
スーパーロボット大戦W
『J』とほぼそのままなので、序盤の強敵である事に変わり無し。原作の設定通り量産され、後半に複数登場する。
一方、ベヘモスの機体サイズが原作の設定(40m)を反映したLに改められたので、適切なサイズになった。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
中盤から登場。今作ではフルメタの時系列が『TSR』以後からスタートするためボス敵としての登場はなし(お台場での戦闘に関しては用語辞典で言及されている)。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦DD
1章Part6から登場するエネミーユニット。攻撃&防御タイプ。第1期名義での参戦だが、デザインは『Invisible Victory』版が初採用されている[3]
原作再現で海から上陸してくるが、それを利用して上手く味方を配置すれば上陸させずに有利な状況で戦うことができる。
なお、図鑑での愛称・正式名表記が「プラン1051 ベヘモス」と微妙に誤記されていたが、アップデートにより修正された。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

30mm機関砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』
頭部搭載の機関砲で、べヘモス唯一の射撃武器。
機体が大型なため口径は大きく(M9の基本武装であるアサルトライフルで40mm、現実世界であれば戦車を900両以上棺桶に変えた「アヴェンジャー」がほぼ同じく30mm)、ASのサイズを考えればこれでも非常に高い火力を持つ。
……とはいえスパロボではガンダムの頭部バルカンが60ミリ、ザクマシンガンが120ミリであるため見劣りは否めない。
『DD』では通常攻撃に採用。
太刀
原作によると「切れ味は無いに等しく、棒切れの様な物」である。つまり、「重量をもって叩き潰す鈍器」である。
『DD』では必殺技に採用。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

ラムダ・ドライバ
『DD』では「Bファンクション」表記。
剣装備
切り払いを発動。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

S
J』。皮肉にもこのサイズのお陰で、多少なりともLサイズユニットの攻撃によってラムダ・ドライバを抜きやすい。
L
W』『DD』。流石に設定ミスだったのか、修正された。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

vsARX-7 アーバレスト

関連機体[編集 | ソースを編集]

プラン1551 バリストラ
『フルメタル・パニック! アナザー』(SRW未参戦)に登場する、ベヘモスの設計図を元にジオトロン社が開発した無人AS。ベヘモスとは違い ラムダ・ドライバは搭載されていないが、素材工学や技術力の向上によってラムダドライバ無しでも自立可能。堅牢な装甲の下には機銃や誘導ミサイル等の重火器が敷き詰められており、アクティブ防御システムによってミサイル等の防御も可能。また、格闘武器として手斧も所持している。弱点は後頭部にあるアンテナで、無人機であるため破壊されると通信が受けられなくなり機能を停止する。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 本機体の名前の由来は『旧約聖書』に登場する陸地に生息する巨大な怪物ベヘモス(ヘブライ語で「獣」の意味を持つ。ベヒ(ー)モス、ビヒ(ー)モス、ベヘモ(ッ)トとも言う)から。
    • ベヘモスは海中に生息する巨大な怪物レヴィアタン(リヴァイアサン)と対になる存在で、悪魔の一種と見なされる場合がある。
    • なお、ベヘモスのアラビア語読みが「バハムート」である。ついでに、バハムートの本来の姿は巨大な魚であるが、テーブルトークRPGの『D&D』並びにRPG『ファイナルファンタジーシリーズ』の影響によって今日ではドラゴンの王としての姿の方で有名になってしまっている。
      • 本機体の武装である30mm機関砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』は、おそらくドラゴンの王としてのバハムート(=ベヘモス)に由来するものと思われる。
  • SRWでは共演している他作品で40m以上の全高があるロボットもいるが歩くどころか走ったり飛んだりしているため、「ASとしては巨大すぎる」として整合性が取られている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 参考までに、現実のアメリカ海軍のタイコンデロガ級イージス・ミサイル巡洋艦が10億ドルだといわれている。作中当時のASの第一線を張っているM6A2は中古で1000万ドル。これらの事象より、ベヘモスの建造費は実に現行ASの200機分ということになる。
  2. 事実十数年後を舞台にした「アナザー」では技術革新でラムダ・ドライバ抜きで建造された、当機と同様に40メートル級の巨体をもつ機体が登場している。さすがに仕様面で制限はあり、単騎でベヘモスと同じように戦うことはできないが、ある程度の戦果を挙げることに成功している。
  3. 顔のデザインなどが大きく違う。