レオナ・ガーシュタイン
レオナ・ガーシュタイン(Leona Garschtein)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:榊原ゆい(αでは雛野まよ名義)
- 種族:地球人(ドイツ系と日本系のハーフ)
- 性別:女
- 年齢:18歳
- 所属
- 階級:少尉
- コールサイン:オクト3(OGシリーズ)/オクト4(ディバイン・ウォーズ第26話)
初出はスーパーヒーロー作戦。その後、スーパーロボット大戦αの主人公の1人として登場する。OGシリーズではライディース・F・ブランシュタインの従兄妹という関係が強調されているが、設定自体はαの時点で既に存在していた。外見や名前からは気付きにくいが、ドイツ系と日本系の血を牽くハーフである。
一見すると何でも完璧にこなせるお嬢様のように見えるが、実は料理が壊滅的に下手で、その腕前はエクセレンのアドバイスを受け、「自分がまずいと思う味付け」で美味しいお粥が出来てしまうほど。しかも、その後の描写から「美味しい料理」はお粥しか作れないらしい。ただし味覚は正常なようで、あくまで料理が下手なだけである。彼女の場合、味覚は正常なのに『まずいと思う味付けで美味しいお粥が出来る』という事から、味見をせず、感覚だけで料理を作っているものと思われる。
また、音痴という設定も存在している(まだ使われていない)。しかし、レオナ役の榊原ゆい氏は歌手活動も行い、抜群の歌唱力を持つ為、寺田プロデューサーはこの設定を持て余している事をネットラジオで言及している。更にその後、専用BGMをアレンジした歌まで制作されている(詳細は専用BGMの項参照)為現在も設定が残っているのかは疑問である。
OG1では伯父であるマイヤー・V・ブランシュタイン率いるコロニー統合軍のエリート部隊『トロイエ隊』に所属していたが、ヒリュウ改と統合軍との決戦では、隊長のユーリア・ハインケルに後事を託された為に出撃せず、結果としてトロイエ隊のただ一人の生き残りとなった。(数少ない念動力者である事も理由とみられる)
その後、DC・統合軍残党の多くがマイヤーの大義を理解せず、自らの欲望や怨念を優先させるのを見て彼らに不信感や失望を抱くようになる。レオナはマイヤーやユーリアの後を追わんと死ぬつもりで出撃するも、ハガネとヒリュウ改の部隊に撃墜・回収され、ライの説得と口添えもあって地球連邦軍に加わる。
L5戦役後はタスク・シングウジの誘いに応じてカチーナ・タラスクが隊長を務める『オクト小隊』に所属。同部隊ではオフェンスを担当している。
乗機はガーリオン、ガーリオン・カスタム(トロイエ隊仕様)、ヒュッケバインMk-III、ズィーガーリオンなど、機動性の高い機体が多い。ちなみに、ゲシュペンストMk-II・タイプSの『究極!ゲシュペンストキック』を使用した時の戦闘セリフはかなり独特で、必聴モノである。
登場作品と役柄
- スーパーヒーロー作戦
- ブリット、リョウト、クスハと共にガイアセイバーズのセーブ要員として登場、条件次第でいつの間にかイングラムの恋人となり、EDにも登場する。
- スーパーロボット大戦α
- 主人公の1人として登場する。クスハ・ミズハとブルックリン・ラックフィールドが正史における主人公となった為、以降のαシリーズには登場しない。念動力と切り払いの初期LVが4と高い為、序盤、特にリアル系の場合は楽ができる。反面、終盤の伸びはいまひとつである(逆に恋人のタスクは終盤に一気に伸びる)。主人公固有の先天技能の1つ集中力を所持しているため、消費の多い精神コマンドとの相性が良い。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION
- コロニー統合軍のエリート部隊『トロイエ隊』のエースパイロット(事実上の副官)として登場し、後に地球連邦軍に加わる。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2
- カチーナ・タラスク率いる『オクトパス小隊』に正式に編入される。他の直撃持ちと違って専用機を持たないので本作で猛威を振るうビルトビルガー・タイプLのスタンショックを最大限に生かせるキャラ。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS
- タスクが設計を担当したズィーガーリオンを受け取り、愛機にする。精神コマンド直撃が消費10で使えるのが強み。OGシリーズでは共通している事だが、射撃値がずば抜けて高い。これはブランシュタイン家の分家であるガーシュタイン家の出の為か。加えて、性格が『冷静』の為、射撃・回避主体のユニットの相性が抜群である。なお、榊原ゆい氏がαから引き続き声を担当する事は前以てスパログで公表されていた(当時榊原氏は成人向けゲームを中心に活動していたためと思われる)。
- スーパーロボット大戦 OG外伝
- タスクの会話シーンから、彼との仲が多少は進展した事が窺える。概ね能力値はOGSと同じ。
人間関係
- タスク・シングウジ
- 限りなく恋人に近い存在。タスクが熱烈なアプローチをしているのに対し、レオナがそっけない態度を取っている事が多い。しかし内心ではまんざらではない様子で、はたから見れば、タスクへの態度はまさにツンデレお嬢様のそれである(αの頃には、まだツンデレの定義がなかったがその気は既にあった)。特に彼が無茶をして大怪我を負った際には、普段の冷静な態度を一変させて痛々しいまでに取り乱すことも。αでは基本的に君づけで彼を呼んでいたりする。
- ライディース・F・ブランシュタイン
- 従兄妹。兄のエルザムとの間に確執があり、レオナはその事に胸を痛めている。レオナは彼を『ライディース』とファーストネームを略さずに呼び捨てる。
- エルザム・V・ブランシュタイン
- 従兄妹。軍人として尊敬しており、『エルザム様』と呼んでいる。タスクが彼を恋敵として見ていた事から、男性としても好意を持っていたかもしれない。
- カトライア・F・ブランシュタイン
- エルザムの妻。エルザムと同様に彼女のことも尊敬していた。
- マイヤー・V・ブランシュタイン
- 伯父でコロニー統合軍の総司令。レオナは本家ブランシュタイン家に尽くすという分家の使命に従い、彼の下で戦っていた。
- ユーリア・ハインケル
- コロニー統合軍の女性だけで編成されたエリート部隊『トロイエ隊』の隊長。ビアンとマイヤーの真意を汲んで、ヒリュウ改との決戦前にレオナを離脱させた。
- カチーナ・タラスク
- オクト小隊の隊長。最初はレオナはカチーナについて、その短気さ故に指揮官として不適格だと評していたが、オクト小隊の一員として戦う内に、その評価は良い方向へと改められたようである。確かに一見すると対照的な二人であるが、気が強い・一つの色にこだわるという共通点がある為か、何だかんだでお互い上手くやっている様子。「タスクの女房」扱いされるのは少々不服であるようだが。
- ラッセル・バーグマン
- オクト小隊のメンバー。主にディフェンスを担当する。オクト小隊で一番の苦労人。
- レフィーナ・エンフィールド
- レオナ達が配属している戦艦ヒリュウ改の若き艦長。真面目でおっとりとした性格の才媛。
- ショーン・ウェブリー
- ヒリュウ改の副長。豊かな知識と経験で、新米艦長のレフィーナを支えるベテランの軍人。
- ユン・ヒョジン
- ヒリュウ改のブリッジオペレーター。真面目で潔癖な性格なので、レオナとも馬が合うと思われる。
- エクセレン・ブロウニング
- 料理が下手なレオナに一風変わった助言を与えた人物。尤も、OGSではそれで本当に美味しいお粥が出来た事に呆れ気味だったが。
- クスハ・ミズハ
- 料理(ドリンク)に難ありの点で共通点を持つ。また、中断メッセージにおいてタスクとの仲を聞いてくる。
- リオ・メイロン
- クスハと同じく、中断メッセージでタスクとの仲について核心をついた質問をしている。
- マリオン・ラドム
- タスクが提出したズィーガーリオンの設計プランにマ改造を加え、攻撃偏重型の機体に仕上げた張本人。レオナはこの改造に満足しているようだ。
- リン・マオ
- マオ・インダストリーの社長。レオナの腕前を認めており、ヒュッケバインを一時的に預かった。
- アーチボルド・グリムズ
- 間接的にカトライアを死に追いやった張本人である為、ライやエルザムと同様に彼を憎んでいた。
- スレイ・プレスティ
- かつて模擬戦で対決した事があり、その事が縁でアイビスに憎悪を向けるスレイの事を、レオナは心配していた。
- ミザル・トゥバル
- OG1で高潔な死を覚悟して戦った彼女らしく、OG外伝では命乞いをしてまで生にすがりつく彼の小物ぶりを軽蔑していた。
- テンペスト・ホーカー
- コロニー統合軍時代に面識があったらしい。彼の復讐心を何とか止めようとしていたが・・・。
名台詞
- 「私に出会った不幸を呪いなさい!」
- ブランシュタイン家の血が流れる者が共通して発する決め台詞。
- 「確かに、あなたの計画はよくできていた。それは認めるわ」
「でも、詰めが甘かったことをあなたの命と引き替えに教えてあげる!」 - αの最終話より。ユーゼスとの戦闘前会話であり、DVE台詞。
- 「こうして、私の戦いは終わりを告げた。私は、フォッカー少佐やグローバル艦長の勧めもあり、SDFへ所属することにした。私の家系には、軍人が多いから、親族は誰も反対しなかったけど、両親はさすがに、私が地球圏を離れることには、難色を示した。でも、何かがおきれば、いつでもロンド=ベル隊へ戻ってくるつもりよ。だって、そこには苦楽をともにした、かけがえのない仲間がいるから」
- αのEDより。DVE台詞。
- 「このまま生き恥をさらすつもりはなくてよ。私はトロイエ隊の名を汚さぬ為にも…ここで戦って死ぬ」
- OG1にて。ジーベル・ミステルらDC・統合軍残党に失望して、高潔な死をも辞さぬ覚悟で奮戦するが、その想いはライやタスクによって阻まれ、新たな戦いに身を投じ、誇りを捧げる事になる。
- 「あなたは…カトライア様を撃たなければならなかった少佐の気持ちを…考えたことがあるの?」
「あの人は、私達を含むコロニー内の住民の命を救うため、苦渋の決断をしたのよ」
「その時のエルザム様の気持ちを…」
「愛する人を、自分の手で撃たなければならなかった気持ちを…理解しようとしたことがあるの?」
「それが出来ないあなたに、ブランシュタインの名を名乗る資格はなくてよ…!」 - OG1の中盤で仲間になった後の台詞。エルザムと対立していたライにキツい言葉をぶつけた。
- 「見苦しい命乞いをした上に、その態度の変わりよう……最低ね」
- OG外伝の終盤で一度はフォルカ達に命乞いをしたにもかかわらず、デュミナスの援軍が来た途端にがらりと態度を一変させたミザルに呆れていた。
- 「醜い己に打ち勝つからこそ、人間の誇りは美しく気高い……! それを証明してみせる! あなたという闇に打ち勝つことで!」
- OG外伝のダークブレイン戦にて。
- 「さぁ…私の靴をお舐め!」
- 究極!ゲシュペンストキック開始時の台詞。この武器はネタの宝庫というべきほど使用者が崩壊するが、その中でも特に顕著なのがこれとマイの台詞。印象通りと言えないこともないわけではなくもない……のか?
専用BGM
- 「TREUE」
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONSで採用された専用BGM。読み方は『トロイエ』で、ドイツ語で忠誠を意味する。彼女がトロイエ隊に所属していた事に起因する。トロイエ隊壊滅後も引き続き使用している。
榊原ゆい氏の個人名義アルバム「Ringing」にてアレンジソング「TREUE~蒼麗の閃光~」が収録されている。ちなみにレオナ個人の専用曲ではなく、ユーリア含むトロイエ隊全員に設定されている。 - 「ACE ATACKKER」
- αシリーズでのBGM。GBA版OG2では彼女を含むα主人公&ヒロイン全員に設定されている。
余談
- クスハ以外のα主人公の中で唯一フィギュア化がされている。
- ジ・インスペクターのEDでは水着姿を披露している。髪型も若干変化あり。
- αの時のレオナの声の演技と、それ以降に出た作品での声の演技が色々な意味で別人のようになっているが、αの音声はオーディションの際に収録されたのがそのまま使われたものであると榊原ゆい氏が発言した事がある。
関連機体
- コスモリオン
- トロイエ隊時代に搭乗していた機体。
- ガーリオン・カスタム
- トロイエ時代から通じて愛機として使用していた機体。ちなみにトロイエ隊でカスタムタイプのガーリオンを与えられたのは隊長のユーリアとレオナのみ。
- ガーリオン
- OG1で仲間になったときはカスタムタイプに搭乗していなかった。状況から考えて、カスタムタイプは置いて行ってジーベルの元に付いていったのが正しいか。
- ズィーガーリオン
- 愛機であるガーリオン・カスタムをタスクのプランを元に、マリオン・ラドム博士が強引にカスタマイズした機体。
- ヒュッケバイン
- OG2ではリンがマオ社の建て直しを図るため、一時的に預かって搭乗した。
話題まとめ
資料リンク
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