エリック・ワン

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2013年10月9日 (水) 14:13時点におけるさまのこ (トーク | 投稿記録)による版 (→‎人間関係)
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エリック・ワン(Eric One)

シュウ・シラカワと共にグランゾンを開発した人物。よく言えば人懐っこく、悪く言えば馴れ馴れしい接し方をする好々爺といった印象だが、その実は掴みどころの無い性格で、何を考えているのか分からない人物。彼に対するシュウの接し方が、それを物語っているだろう。変態でこそないが、キャラ的にはジエー・ベイベルに近い。

シュウの天才的技術で開発されたグランゾンの詳細を知っており、その危険性を指摘している。対グランゾン用のカウンター兵器を開発する為にツェントル・プロジェクトに参加しているが、もしツェントル・プロジェクトの兵器がグランゾンを凌駕すれば、その都度カウンター兵器を開発するであろう事から、上昇志向の天才科学者という印象がある。彼自身も対グランゾン用の新型機を設計していたらしいが、その目的を果たす前にシュウは討たれてしまい、蘇生後はラ・ギアスに居着いたため計画倒れに終わった。

一方、グランゾンの脅威を警告したり、イェッツトの開発に反対している事から、それなりの常識や思慮深さを備えており、ただのマッドサイエンティストの類の人間ではないと見ることもできる。仲間を失ったアルベロを気遣うなど、人間味も兼ね備えている。エンジ・オヅヌとも知り合いだったようで、アリエイルに自分を撃たせてまで脱走の手引きをした。

ファミコン版「旧シリーズ」『第2次スーパーロボット大戦(第2次)』の説明書でのグランゾンの解説文章において、「もしパイロットが人知を超えた能力を持っていればグランゾンは1日で世界の戦力を壊滅させることも可能だろう」とエリック・ワンが語ったことが書かれている。これがエリック・ワンの名前の初出である。彼のこの言葉はグランゾンが出てくるSRWの説明書や攻略本にもずっと引用され続けたが、当のエリック・ワンが何者なのかについての説明は長らくされていなかった。彼がキャラクターとして実際に初登場したのは『第2次』から実に16年後に発売された『スーパーロボット大戦OG外伝』である。

登場作品と役柄

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
グランゾンの解説に名前が登場。基本設定はこの時点で完成していたが、実際の登場までには10年以上を費やすことに。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG外伝
今回はツェントル・プロジェクトの関係者として登場。あのシュウを言いくるめるほどの人物であり、その真意は底が知れない。ツヴァイザーゲインシステムXNに目をつけ、クライ・ウルブズに捕獲するよう命じるが、不慮の出来事でソウルゲインアクセルを回収することになる。そこではアクセルの世話をするのだが…今後の展開が予想の付かない人物。
第2次スーパーロボット大戦OG
引き続き登場。ガイアセイバーズ側の人間だが、GSから離反するアリエイルを手助けする。物語後半には自身も鋼龍戦隊に協力。
自身が一から設計したものこそないものの多くの機体の開発に関わっており、ガルムレイド・ブレイズとサーベラス・イグナイト、さらにはNVユニットに加えて(条件を満たせば)フォルテギガスまで開発する。他にも生還したヒューゴの身体の機械部分を修復し、ザパトから盗み出しておいた薬も提供している。

人間関係

シュウ・シラカワ
共にグランゾンを開発。シュウのことを「シーちゃん」と呼ぶが、シュウはその呼称を嫌がっていた。だが、わざわざエリックに別れを告げに来たところを見ると、悪しからず思っていたのであろう。エリックもシュウが死に急いでいることにうすうす気づいていた。
OG2ndでの鋼龍戦隊の動向を見るに、何度か彼と顔を合わせる機会はあったはずだが、その場面は描かれていない。しかし、グランゾンの開発に関わった仲だけあり、中盤でシュウが捏造映像を流出させた真意を見抜いている。
アクセル・アルマー
復活した彼の世話をした。エリックの依頼を義理堅く通している。
ミタール・ザパト
彼と共にツェントル・プロジェクトに参加しているが、真意は不明。
エルデ・ミッテ
同じくツェントル・プロジェクトに参加。
アルベロ・エスト
イェッツトレジセイア追撃に失敗した彼を保護していた。
ヒューゴ・メディオ
レジセイア追撃で瀕死の重傷を負った彼を治療。エリックの見立てでは意識が戻っても復帰は絶望的だった。しかし、第2次OGで現場復帰することになる。
フェリオ・ラドクリフ
彼から預けられた「NVユニット」の調整を行っている。エリックいわく「教え子みたいなもんでの」とのこと。
エンジ・オヅヌ
イデアラントの創造主。彼を救えなかったことを悔やんでいる。
アリエイル・オーグ
彼女にイデアラントの真実とオヅヌ博士の死を教え、フリッケライ・ガイスト強奪、脱走の手引きを行う。

名台詞

エリック「グランゾンはの、その気になれば、連邦軍なんざ1日で壊滅させることが可能での」
アルベロ「1日で? 信じられん話だな」
エリック「んむ。ワシも以前それを口走った時、周りの連中からえらく叩かれての」
OG外伝でアルベロにグランゾンの危険性を説明して(同趣旨の指摘は設定だけの時から存在した)。従来からこのことを警告してきたようだが、周囲からは全く信用されていないらしい(が、真実であろう)。もっとも、旧シリーズ後のSRWではグランゾンに匹敵する機体が次々と登場しているが。
「どっちの方かの? 二人おるからの」
ザパトに「例の男の様子はどうだ」と尋ねられて。クライ・ウルブズが回収して来たのはアクセルだったが、これ以前に何かを回収した描写があるのはアースクレイドル。イーグレット・フェフではないかと言われており、第2次OGでその通りだったことが判明。
「シシシの虫……いや、獅子身中の虫にならなければいいがの」
イェッツトの有望性を語るザパトに対して。危険なものだと言う事はわかっていたらしい。
エリック「ほう、アースクレイドルからのう」
ミタール「根気よく捜索を続けていた甲斐があった」
エリック「じゃが、あれから随分時間が経っておるでの。再生できるかの」
ミタール「ラズムナニウムを使う。適合するかはわからんが……極端な拒絶反応が出た場合は一時凍結し、あの男の目覚めを待つ」
エリック「もう一人の眠り王子……いや、眠りトカゲじゃな。こちらの言う事を聞くかの」
ミタール「腹の探り合いは以前にもやっていたのでな。利用できるところまでは利用する」
レジセイアを前にしての会話。「眠り王子」の方はアクセルだったが、「ミタール達と対立している」「自律金属細胞に通じた」眠り「トカゲ」はフェフだった。「アースクレイドル」から回収されてきたものについての話をしていたが、続編の展開を見るにイーグレット・ウルズだった可能性が高い。
「あれは人の手で制御できる代物ではないと思うがの。……どうなっても知らんの」
逃亡したイェッツトを捕獲しようとするザパトに対して。ある意味イェッツトの本質を突いた指摘で、生体部分を組み込んだアレス・ガイストは最終的に制御不能に陥っている。
「むむむむむ……あんなものが潜んでおったとはの」
「このエリック・ワンの目を以ってしても見抜けなかったでの」
ソウルゲインの中から突然現れたペルゼイン・リヒカイトに対するリアクション。これは見抜ける方が凄いだろう。なお、同様のネタはOG1キョウスケルートでショーンが使っている。
(その日は近い…か。ワシの新型は間に合いそうにないの)
イェッツト撤退後、去ったシュウを考えて。事実、この後の戦いでシュウとグランゾンは打倒され、エリックの設計した「対グランゾン用」の兵器はその意味を失うこととなった。
グランゾンはその後「OGサーガ版LOE」にて、ラ・ギアスにおいて修復されたが、シュウが己を取り戻した今、それを破壊するための兵器はもはや必要ないであろう。
「んむ、特別大サービスでの。まさに隠しユニットというやつでの」
「深秘なる存在」のエンドデモにて、フォルテギガスをジョッシュに渡した際に「あれを作ったのですか」と驚いたクリフに返したメタ発言。確かにそうですけども。

関連機体

グランゾン
シュウと共にこの機体を開発した。それだけにスペックを熟知しており、カウンター兵器を設計していた。が、結局完成は間に合わなかった。
ソウルゲイン
クライ・ウルブズの回収して来たこの機体を修復。完璧に修復するだけにアクセルから「少し違和感を感じる」とまで答えるほどである。また、エリック当人はこの機体をターミナス・エナジー・アブゾーバーの参考、あるいは代替機として使おうと考えていた。大本の「EG」は生体エネルギーで動いていた可能性があるため、ひょっとしたら意外と上手く行ったかも知れない。
対グランゾン用の機動兵器
設計していた新型。ソウルゲインのデータやツェントル・プロジェクトの技術を盛り込み、グランゾンを上回る性能を持つはずだったが、完成前にグランゾンが消滅したため未完成に終わった。完成したとしても、ネオ・グランゾンに対抗できたかは謎。一部では「グランゾンに対抗できる」という点から「アストラナガンではないか」という予想まで立てられていたが真相は不明。現状の展開を見る限り「MODEL-X」「アストラナガン」の線は消えている。
ジェアン・シュヴァリアー
デア・ブランシュネージュ
フェリオから託された設計図でエール・シュヴァリアーとブランシュネージュの追加装備「NVユニット」を製作していた。一応レース・アルカーナが無くても運用自体は出来る構造だったため、ガイアセイバーズは自軍の戦力として活用するつもりだったらしい。
フォルテギガス
NVユニットと同じくフェリオから託され、製作していた機体で、曰わく「隠しユニット」。元の設計がよかったのか、組み上げの際に改造でもしたのか、異常なまでの高性能を誇る。