日野道生

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日野道生 (Michio Hino)

人類軍所属のファフナーメガセリオン・モデルのパイロット。コードネームは666(トリプルシックス)。

元々は竜宮島の住人で、遠見弓子狩谷由紀恵とは同級生であった。彼女達共々フェストゥム因子を埋め込まれているが技術が未熟だったために他の同級生達は次々死んでいき、同級生は既に彼ら3人しか生きていない。変性意識は「言動が荒っぽくなる」。父の洋治に連れられ竜宮島を離れ、その後人類軍に入り孤児だったカノンと出会って上官になり、以後世界各地を転戦する。いつもしているバンダナの下には幼少期から好意を寄せる弓子の写真を忍ばせている。弓子が語る少年時代の道生のエピソードをまとめると、かつては剣司のような性格だったらしい。

竜宮島制圧作戦という形で、敵として島に帰ってくることとなり、作戦の失敗により島を離れる直前、由紀恵によってバーンズが竜宮島に仕掛けたフェンリルを起動させる作戦を企んでいる事を聞き激昂。人類軍を脱走する形で離反し、故郷である竜宮島の消滅の妨害に成功する。その後は竜宮島の島民に戻り、一騎達と共に戦う傍ら、学校の用務員をしながら弓子と一緒に実家で暮らすようになった。

加齢によりファフナーへの搭乗可能期間が限界に近く、ノートゥングモデルにはもはや搭乗不可能だったが、メガセリオンが大破したことでファフナーとの一体化を促す薬剤の投与を望み、同時に千鶴に弓子との結婚の許しを得る。直後のマークニヒト襲来の際にマークアインで出撃し、劣勢に追い込まれる中でニヒトを拘束してフェンリルを起動、自身は脱出を試みるも、射出されたコックピットブロックを鷲掴みにされて機体に叩き付けられ、フェンリルにも巻き込まれる形で戦死する。

TV版のファフナー搭乗者では最後の戦死(退場)者であり、類稀な形の死因が「ダンクシュート」「タッチダウン」などと揶揄されることも。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
初参戦作品。フラグ次第で生存する。中の人が同じあの男との絡みはない。
スーパーロボット大戦UX
1部はまた連邦(後に人類軍)在籍なのでカノンと共にスポット参戦のみ、2部は原作通り竜宮島制圧作戦の後で人類軍に離反し、カノンと共に仲間になる。
ノートゥングモデル搭乗前のフェイスアイコンが変更され、戦闘中はKの味方仕様とほぼ同じ(敵対時は左右反転)、Kの敵仕様アイコンは人類軍脱退前のシナリオデモで使用する。カノンも同様。原作同様マークニヒトとの戦闘で戦死してしまうが、条件を満たすと意外な人物に救われて生存し、第三部からは原作では見ることの叶わなかった妻や娘を愛する父親としての姿を見ることが出来る(ただ、一騎達を導く役割はあるキャラクターに譲ったため、若干割を食ってしまったが)。最終的には現役を引退し、家族と共に暮らすことを選んだようだ。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

K
必中不屈てかげん熱血鉄壁激励
UX
必中不屈てかげん激励

特殊技能(特殊スキル)

C・コード切り払い撃ち落とし援護攻撃援護防御アタックコンボ

戦術指揮

援護行動効果10%上昇、射撃武器の攻撃力10%上昇、CRT率30%上昇

パイロットBGM

「ナイトヘーレ開門」
ファフナー系汎用。

人間関係

日野洋治
父で彼に連れられる形で竜宮島から出て行った。
日野恵
母。原作では第1話で蔵前と共に呆気なく命を落としたが(道生はこの事を一騎から聞いている)、前日談である『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』ではL計画に参加したパイロット達の教官を務めた。
カノン・メンフィス
部下。密かに彼女に恋心を抱かれている。
遠見弓子
同級生で好意を寄せている。最終的に彼女は彼との子供を宿す。
狩谷由紀恵
同級生。彼女から人類軍が竜宮島をフェンリルで吹き飛ばそうとしていることを聞いて人類軍から脱走する。
日野美羽
娘だが、道生が彼女をこの手で抱くことはなかった……が、UXでは条件を満たすことで彼女をこの手で抱くことが出来るようになる。

他作品との人間関係

スウェン・カル・バヤンミューディー・ホルクロフトシャムス・コーザ
Kではファントムペイン所属時の同僚。
イルボラ・サロ
UXでは条件を満たすことで彼に救出される。道生と同じ声のゲルマン忍者そのオリジナル過去作忍者に救われたことを考えると実にニヤリと来る展開である。
マスターテリオン
同じ異名を持つ人外(こちらはテリオンではなくセリオンと表記)。戦闘前会話と道生からの特殊戦闘台詞も用意されている。

名台詞

「お帰りなさいませ、お母様!」
第19話にて、真壁を遠見家に招いての食事会の準備中に帰ってきた千鶴に対して。あまりにも突然の出来事に千鶴は大いに困惑していた。
「今だCDC! このブロックを切り離せ!!」
「てめえはここから逃がさねえ!!」
竜宮島を憎しみにまかせて破壊活動をしたマークニヒトを捕縛し、これ以上犠牲者を増やさないためにアルヴィスの司令室に叫んだ。 ニヒトのいるNブロックを切り離す事は出来たが、マークアインは大破してしまう。
「てめえ…どこへ行くんだよ…。あそこに…弓子がいるんだよ…。 生きて帰るって…約束を…」
更なる破壊活動を行おうとしたマークニヒトに対して。大破したマークアインに搭載されたフェンリルでニヒトを葬ろうとセットして脱出したがニヒトに阻まれてしまい、フェンリルの爆発に消えてしまった…。
UXでは(細かい状況が多少異なるが)DVE。

スパロボシリーズの名台詞

「弓子、お前のいるところへいつだって胸を張って帰るために…」
「今度こそ、俺は戦う相手を間違えねえ…!」
UX第26話での戦闘前会話。「地球を守る正義の味方」、アルティメット・クロスの一員となった男は、愛する人に恥じぬベく戦いを励んだ。
…ちなみにエンドデモでは弓子と二人で周りを気にしながら一緒の部屋に入っていった。なにをやっている。
「あいつがマスターテリオン…。なんて殺気を飛ばしてきやがる」
「だがこっちもマスターセリオンなんて呼ばれてたんでな。名前負けするわけにはいかねえんだよ!」
UX第32話にて、マスターテリオンとの戦闘前会話。
「俺もトリプルシックスのコードネームを持ってたんだ。やらせてもらうぜ…!」
「俺が言えた義理じゃねえが、ご大層な名前してやがる…!」
マスターテリオンとの特殊戦闘台詞。
「ふぅ…」
「ギリギリセーフ、ってとこだな」
「へへ、破るわけにはいかないだろ?弓子との約束をよぉ!」
UX第39話にてマークニヒトに同化されかけたイルボラ零影の窮地を救って。
「イルボラ!」
「まだ、あると思うぜ? あんたにも、帰る場所がよ…」
UX第39話にて上記の台詞の後、出撃前に自分に対し「私には、もはや帰るべき場所はない」と自嘲したイルボラに対して。イルボラがエルシャンクに帰ることが出来るかどうかはプレイヤー次第であろう。
「ああ、伝えていこう。俺と…お前のふたりでさ…」
「約束、守ったぜ…弓子」
UX第40話シナリオエンドデモにて、愛する弓子の元へと帰還を果たして。
「少し人と違っても、美羽は俺たちの大事な娘です」
「何があろうとも、この手で守ってみせますよ」
UX第41話シナリオデモにて自分と弓子の愛娘・美羽の話題を聞いて。第三部ではこの台詞以外にも原作で見ることの叶わなかった道生のよき父親としての台詞を見ることが出来る。
「もうちょっと現役やらせてもらうぜ!」
「ったく、おちおち引退できやしねえ!」
「弓子と美羽を守るためなんでな…!」
UX第三部からの戦闘台詞。特に、三番目の台詞は堀秀行氏の声付きで美羽の名前を呼んでいる為ファンにとっては非常に感慨深いものがあるだろう。
「テメエにも守りたいものがあるだろ!? その痛みすらも超える大切なものがッ!」
UX第47話にて、操と対峙した時に。「痛み」に耐えきれずに己の存在を消そうとするフェストゥムに「痛み」すらも超える大切なもの――即ち、破滅に向かおうとする同胞の運命を守れと檄を飛ばした。
道生自身も、機体のダメージが己の痛みとして直接伝わる等の大きなリスクを持っているノートゥングモデルに乗っており、それを承知で敵と戦っているのは最愛のの未来を守るため。
(ほらな…。帰る場所は、まだあっただろ…?)
UX第49話シナリオエンド(イルボラ生存時)にてロミナ姫から許され、エルシャンクに帰ることが出来たイルボラに向けての独白。
「パパたち、みんなで守った青空さ…」
UXのEDにて妻や娘と共に万感の思いで青空を眺めて。美しい青空が、日野一家の目に沁みる…。

搭乗機体

メガセリオン・モデル
当初の搭乗機。
マークアイン