大神一郎
大神一郎 | |
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読み | おおがみ いちろう |
外国語表記 | Ichiro Ogami |
登場作品 | サクラ大戦 |
声優 | 陶山章央 |
デザイン |
藤島康介(原案) 松原秀典(ビジュアル設定) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
生年月日 | 1903年1月3日 |
年齢 |
20歳(1) 22歳(2) 23歳(3) 24歳(4) 25歳(V) |
出身 | 日本・栃木県 |
身長 | 176 cm |
体重 | 65 kg |
髪色 | 黒色 |
瞳の色 | 黒色 |
血液型 | A型 |
所属 |
帝国海軍(1以前) 帝国華撃団(1) 帝国海軍(1終了後~2開始前) 帝国華撃団(2) 巴里華撃団(3) 帝国華撃団(4以降) |
役職 |
帝国華撃団・花組隊長(1)(2) 巴里華撃団・花組隊長(3) 帝国華撃団・花組隊長兼総司令(4以降) |
軍階級 |
少尉(1~2) 中尉(2~4) 大尉(V) |
大神一郎は『サクラ大戦』シリーズの『1』から『4』までの主人公。
概要
帝国華撃団及び巴里華撃団、そして大神華撃団の隊長。帝国海軍軍人でもあり、階級は少尉(後に大尉まで昇進)。
若くして海軍士官学校を首席で卒業したエリート軍人であったが、帝国華撃団・花組の隊長に選ばれたのを機に、その運命は大きく変わる事になる。
人物
かの有名な剣豪・宮本武蔵を祖とする二天一流・二刀流剣術を流派とする大神家の長男。
真面目で正義感の強い熱血漢であり、海軍時代も品行方正かつ粉骨砕身の心得で任務に励んでいた。実家の影響で自身も幼少期より親代わりであった姉・双葉からの指導を受ける形で二天一流の修行に励んでおり、二刀流の剣術に優れている。また、軍人としての経験から射撃も得意としており、花組一の銃の名手であるマリア・タチバナにも匹敵する程の腕前である。基礎身体能力や頭脳も常人以上に優れており、隊員達の手伝い等をする際に、その能力も遺憾無く発揮されている。
本業は軍人であるものの、華撃団はそのシステムの都合上から表向き劇場を運営している為、自身も日頃は帝撃・本部の「大帝国劇場」や巴里支部の「シャ・ノワール」でモギリ等の雑用全般を勤めている。一方で、花組の演劇に感銘を受けた影響か、後に舞台の演出等を手掛ける様にもなっている。
大正時代生まれの男性としては、女性に対しても割と紳士的になれる好人物であるのだが、言い方を変えるとややお人好しとも言え、それ故に結構我の強い華撃団の女性隊員達(自分よりも他人を優先出来る真宮寺さくらや北大路花火等も含む)の我儘や都合に振り回される形で災難に見舞われる事も多い苦労人でもある。しかし、当の大神本人は幼少期の剣術修行や海軍での経験による賜物か、劇中で精神的に打ちのめされて沈み込んでしまう事は殆ど無く(例で挙げるなら、華撃団の実態を知らなかった時や藤枝あやめが「人」として死んだ時ぐらい)、それぞれの隊員達が心に抱えている悩みを解決するべく奔走し、優しさと力強さに満ちた言葉で叱咤激励する姿から、最終的には強い信頼と好意を得て、勝利へと導いている。
霊力は基本的に男性よりも女性の方が優れているのだが、大神の場合は男性でありながら霊子甲冑「光武」を駆動させ得る程の類い稀な優れた霊力の持ち主であり、更に他者の霊力を同調・増幅させる「触媒」としての能力も持ち合わせ、実働的な霊能部隊である花組の隊長としてこれ以上無い逸材であった事から選ばれる要因となった。また、元から高い霊力の素質に関しては、作品が進むにつれてむしろ向上していく事になっており、『4』の頃には最も潜在能力の高いアイリスに匹敵するレベルにまでに至り、黒幕の存在を霊力で感知したりもしていた。
劇中の様相
日本の栃木県に生まれ、幼少期は剣術の修行に励み、後に帝国海軍士官学校を主席で卒業。霊力保持者として優れた可能性を貴族院議員(賢人機関)の一人である花小路頼恒伯爵に見込まれた結果、帝国華撃団・花組の隊長として着任する。
隊長着任当時は、予想とはまるで違った帝国華撃団の環境に戸惑い、個性派揃いの花組隊員に反発される事も少なくなかったが、徐々に彼女達の信頼を得て花組を精鋭部隊としてまとめ上げ、天界、葵叉丹、京極慶吾という強大な力を持った者達による3度にも及ぶ大規模霊的災害から帝都・東京を防衛した。
京極慶吾の討伐後、これまでの功績が認められ、中尉に昇進。1926年にはフランス・巴里に新規設立された巴里華撃団・花組の隊長として就任。当時2名だった巴里花組隊員を率いつつ新規隊員のスカウトもしながら彼女達を育て上げ、怪人達の脅威から巴里を救った。
怪人討伐後、帝都本部からの帰還要請が出た事で1927年には帝撃に帰還。再度、帝国華撃団・花組の隊長に就任し、後に帝都にまで駆け付けた巴里華撃団・花組の隊員達も併合した一大部隊「大神華撃団」の隊長として、銀座を中心に発生した黄金蒸気事件を解決。怨念となっていた大久保長安の討伐にも成功する。そして大久保長安の事件後、米田一基から帝国華撃団総司令の座と彼の愛刀である「神刀滅却」を譲り受けた。
一年後となる1928年には、アメリカの紐育に新設された紐育華撃団・星組の隊長になる事を要請されたが、帝都の防衛をしなければならなかった事から、海軍を卒業したばかりである甥の大河新次郎を指名し、彼を紐育に向かわせている。
キャラクターの総評
大神は基本的には真面目……なのだが、そこはプレイヤーの分身として様々な行動を取らされる運命にあるアドベンチャーゲームの主人公である。ルート次第では「思わず」ヒロインのシャワーおよび入浴現場を覗いてしまう超ムッツリスケベになったり、総勢で最大13人ものヒロインと同時に恋に落ちてなおかつそれを成就させる股掛けとハーレムの帝王になったり、幼女と熱愛するロリコンになったりと、無限の可能性を秘めている。が…見方を変えれば、プレイヤーの気まぐれや都合にまで振り回されている少し可哀想な人物とも言えなくもない[1]。
そんな大神であるのだが、実は女性キャラクターの攻略を行うアドベンチャーゲームの主人公としては、プレイヤーからのやっかみ等を受ける事も無く、むしろ製作スタッフ側の予想を超える程までに高い人気を誇っている。日常パートにおいてはやや情けない姿を見せる事はあっても、戦闘パート等では本来の「正義感の強い熱血漢」としての面が強調され、揺ぎ無い信念と共に敵に果敢に立ち向かったり、仲間達と真剣に向き合いを叱咤激励するその姿は、男性としても人間としても確かな魅力を持った好人物で、隊員達からも絶大な信頼と好意を寄せられるのも十分に納得出来る物となっている。更に原作以外の出演作品においても、女性どころか男性の好感度まで上げてしまうというある種の奇跡も起こしたりしている。
一方、OVAやテレビアニメ版等では、一定して真面目な硬派として描かれており、それこそが本来の大神一郎という人物であるのだろう。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。2017年3月のイベント「流れよ我が涙」と「失われた時を求めて」期間限定参戦。
- 2018年3月のイベント「サクラ大戦 帝都遙かなり」にて復刻参戦。イベント報酬としてボイス付きパイロットパーツが追加された。
- パイロットパーツは、ユニットの特定の能力を下げる代わりに強力なバフ効果を得る「○○戦術」系のPアビリティを取り揃えるユニークな構成。その他のPアビリティは「一斉攻撃」「一気呵成」と、乗機のアビリティ傾向と同じく味方の支援向け。
- スーパーロボット大戦30
- DLC第1弾として追加参戦。
関連作品
- PROJECT X ZONE
- さくらとペアユニットを組む。ゲーム的には、大神は味方の支援を担当。『サクラ2』から実装されたシステムである「隊長コマンド」の中で「風」と「山」がスキルとして採用されており、味方全体の移動力や防御力を上げる事が出来る。効率を重視するなら味方ターンの最初に大神&さくらのユニットが動いて大神のスキルを発動するのが理想的だが、SPD値がそこまで高くないため、確率で発動するオートスキル「体が勝手に……」かアクセサリーでSPDを強化する必要がある。さくらが自ユニットの攻撃力や入手経験値を上げるスキルを持っているおかげで、攻守のバランスが取れており尚且つ育てやすい優秀なユニットである。
- PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD
- 今回はエリカとペアユニットを組む。スキルの「隊長コマンド・山」が「火」に変更され、味方の攻撃力を上げられるようになった他、SPDの概念が撤廃されたおかげでスパロボのように味方ターンは自分の好きな順番でユニットを動かせるようになった。これにより前作以上の活躍をする……と思われたのだが、隊長コマンドの効果が1ユニットだけとなり、アクセサリーでの強化無しでは1度のスキル発動でガス欠を起こす等、結果的には弱体化した。エリカも大神と同様の味方支援のスキル所持者である事を反映してか、全ペアユニットの中で唯一クロスブレイクが発生する技を一切持っておらず、単純な攻撃力で見ても最低ランクとなっている。使いこなすには愛が必要だが、アクセサリー強化でスキルの使用回数を増加させれば、味方ユニットの回復と強化を一手に担えるようになる。
パイロットステータス
精神コマンド
アビリティ
- 光武二式 (大神機)(ディフェンダー・アタッカー)
アビリティ | 効果〈通常〉 | 効果〈アリーナ〉 | 備考 |
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二天一流 | 攻撃力大アップ、命中率、クリティカル率アップ | 命中率80%、CRT率50%アップ、行動力500アップ | |
風林火山 | 味方全体の攻撃力、装甲、移動速度、回避率、クリティカル率アップ | 味方の命中率25%アップ、行動力250アップ | ※[2] |
熟練のモギリ術 | 防御時のダメージ軽減率大アップ | 防御確率100%アップ、ダメージ軽減率20%アップ | |
大神華撃団 | 味方全体の装甲、命中率、回避率、移動速度大アップ | 味方のクリティカルダメージ50%アップ | ※[3] |
- 光武二式 (大神機)(ファイター)
アビリティ | 効果〈通常〉 | 効果〈アリーナ〉 | 備考 |
---|---|---|---|
二天一流Lv.2 | 攻撃力、クリティカル率大アップ | 攻撃力、CRT率50%、命中率、回避率180%、防御確率100%、防御性能30%アップ、行動力1300アップ。さらにバトル開始時、最大HPが20000アップ | |
風林火山Lv.2 | 味方全体の攻撃力、装甲、クリティカル率大アップ、回避率、移動速度アップ | 通常攻撃で、敵の防御無効、分身無効、軽減50%無効 | |
熟練のモギリ術Lv.2 | 戦艦に対してダメージ特大アップ | 自分のターン開始時、味方のCRTダメ、命中率、回避率20%アップ、行動力200アップ | |
大神華撃団Lv.2 | 味方全体の装甲、命中率、回避率、移動速度大アップ、クリティカル倍率アップ | 自分と、その隣接する味方のCRTダメ50%、命中率、回避率、反撃確率70%アップ、行動力500アップ。さらに敵からの行動ゲージ減少を無効化する |
パイロットBGM
- 「檄! 帝国華撃団」
- 『PXZ』および『PXZ2』でのバトルBGM。『1』のテーマソング。通称「ゲキテイ」。『PXZ2』では原曲を収録。
- 「メイン・テーマ」
- 『PXZ』のバトルBGM。原作では、さくらが上野に降り立ち脇侍を一刀両断した際のムービーや光武発進時に使用された。
- 「御旗のもとに」
- 『PXZ2』のバトルBGM。『3』のテーマソング。
- 大神とエリカのペアユニットが戦闘に入った場合、上述のゲキテイとこの曲のどちらかがランダムで流れるが、必殺技か複数技を発動した場合はどちらもこの曲が流れる。『PXZ2』の限定版ではエリカ本人が歌う原曲を収録。
人間関係
- 真宮寺さくら
- 部下。さくらに限った話ではないが、日常においては大神の方が彼女に頭が上がらない場合が多い。隊長着任時に初めて出会った花組隊員であり、最も付き合いの長い隊員でもある。
- 神崎すみれ
- 部下。彼女の我儘に振り回される事も多いが、裏を返せば信頼されている証左でもある。
- マリア・タチバナ
- 部下で帝都花組の副隊長。当初は冷ややかな目で見られていたものの、和解後は良きパートナーとして大神をサポートする。
- 大神の不在時は彼女が隊長として他の隊員達を纏め上げており、花組隊長の就任以来、多忙な身となっている大神にとって頼れる存在となっている。
- アイリス
- 部下。彼女にとって大神は上司や部下と言うより「憧れのお兄ちゃん」に近い。
- 李紅蘭
- 部下。彼女の発明品の実験台にされる事もしばしばだが、逆に整備の助言をする事も。
- 桐島カンナ
- 部下。空手の稽古等を手伝ったり大食い対決をしたりと体育会系な絡みが多い。
- ソレッタ・織姫
- 部下。家庭の事情により当初は嫌われていたが、その後は一転して強い絆で結ばれる。
- レニ・ミルヒシュトラーセ
- 部下。いかなる時も冷静沈着な彼女に当初は振り回される事もあったが、敵の洗脳を受け救出された後は心を開いてもらえる。
- 米田一基
- 上司。普段は劇場のモギリ兼雑用としてこき使われているが、大神の最大の理解者でもある。
- 藤枝あやめ
- 上司。大神にとっては単なる上司を超えた存在であり、人としての生き方、隊長としての在り方に大きな影響を受けた。SRW未登場。
- 加山雄一
- 海軍士官学校時代の親友。その正体は諜報活動を主とする帝国華撃団・月組隊長。
- エリカ・フォンティーヌ
- 部下。個性的な隊員揃いの帝都&巴里花組の中でも特に「変わった」少女であり、大神も彼女の前では振り回されっぱなしとなる。『PXZ2』ではさくらに代わってペアを組む。
- グリシーヌ・ブルーメール
- 部下。すみれや織姫のように上流階級の人間だが、本人の気性を反映してか気兼ねなく名前だけで呼んでいる。
- コクリコ
- 部下。子供ながら非常にしっかりしており、大神の方が彼女から色々と学ぶ場合も。
- ロベリア・カルリーニ
- 部下。正義感の強い大神にとっては相容れない存在に見えるが、彼女との触れ合いが大神の違った一面を引き出す事に。
- 北大路花火
- 部下。過去の悲劇に捕らわれていた彼女に、過去と決別せずに未来を歩む道を教えた。
- 大河双葉
- 姉。名前が明かされたのは『1』のリメイク版である『熱き血潮に』、容姿が判明したのは第5期OVA『ニューヨーク・紐育』であるが、姉の存在自体は小説版の時点で触れられていた。ただし、舞台やライブを除いて大神と双葉が共演した事は無い。SRW未登場。
- 大河新次郎
- 姉の双葉の息子で甥にあたる。『V』の主人公。紐育華撃団・星組の隊長を務めるが、当初の予定では大神がその任務に就くはずだった。
- ラチェット・アルタイル
- 紐育華撃団副司令。紐育華撃団結成以前を描いた映画『活動写真』では共演するも一切の絡みは無かった。しかし、小説版では事件後にラチェットから一連の騒動の真相を打ち明けられることに。そしてその翌日、さくらと共に彼女の新しい人生の門出を見送った。SRW未登場。
他作品との人間関係
NAMCO x CAPCOM
リアル系
バンプレストオリジナル
- ゼンガー・ゾンボルト
- 『PXZ』で共演。
- ハーケン・ブロウニング
- 『PXZ』で共演。
- 楠舞神夜
- 『PXZ』で共闘した際、なんと彼女の信頼度を上げてしまう。
- 余談だが、続編の『PXZ2』ではセガ・カプコン・バンナム・任天堂4社のヒロインから信頼度アップという快挙を成し遂げた。
- イヌイ・アサヒ
- 『X-Ω』で共演。アサヒが光武Xに搭乗する際には大神と同じ帝国華撃団の戦闘服を着用する。
その他
- ドモン・カッシュ、ツナシ・タクト、シャッテ・ジュードヴェステン、イヌイ・ホノカ、カミナギ・リョーコ、アマタ・ソラ
- 『X-Ω』で共演。こちらも大神の行動に信頼度が上がってしまった面々。
- 女性キャラはまだしも、男性キャラまで上がる事に驚くプレイヤーもいたが、実は原作でも米田司令や加山、巴里の住民たちから信頼度を上げてもらう事があるので、原作再現と言える。
名(迷)台詞
- 「勝利のポーズ……決めっ!」
- 大神の台詞と言うよりは帝国華撃団全員の台詞。戦闘に勝利した際に決めのポーズを取り全員で言う。
- この「勝利のポーズ」は大神の発案というわけではなく、大神入隊以前から花組に存在していた。初陣では流石に驚いたものの、見事に満面の笑みでサムズアップを決めている。その後、巴里に渡った際には巴里華撃団・花組にこの風習を継承した。
- 「粉骨砕身の覚悟で頑張ります!」
- 『1』の花組隊長着任時等、重要な任務に赴く際の台詞。大神の真面目な性格がよく表れている。
- 「いいっ!?」
- 驚いた時や隊員から無理難題を押し付けられた際等、おそらく原作ゲームで最もよく聞く台詞……というより大神の口癖。
- 「花見の準備をせよ!」
- 『1』にて花組初出動の際の号令の一つとして選択肢に登場する台詞。この時の出撃場所が桜満開の上野公園だったため、「戦闘終了後に全員で花見をしよう」という意味で言ったらしいのだが……。
- その後『2』でも第1話のバトルパート前にて同様の選択肢が登場。舞台が巴里に移った『3』でも、桜が咲いていないのに全く同じ選択肢が出てくる等、シリーズにおける一種の様式美と化している。『4』ではとうとう、この選択肢を選ぶ事で信頼度が上がる隊員まで出てきた。
- 「い、いかん……体が勝手に…」
- ヒロインの入浴シーンが発生した際、プレイヤーが「覗く」選択をした時に発するお決まりの(メタフィクションが入った)台詞。
- 大神の人物像との強烈なギャップから多くのファンに散々ネタにされ、他のカッコイイ名台詞の数々を差し置き、まるで大神を代表する台詞の一つであるかのように扱われている。
- どうも劇中では文字通り大神自身の意志とは裏腹に体が勝手に動いているらしく、『3』では大神の突然の行動に面食らう加山に対してそう弁明しながらも結局シャワールームへ2人揃って突撃した他、『PXZ2』では味方の反撃行動に「体が勝手に動いて」参加する同名のオートスキルが登場している。
- ここで大神の名誉のために補足するが、原作ゲームのストーリー本筋で大神が助平心から女性の入浴を覗いた事はこれまで一度も無い。それはゲーム版をベースにしつつもハードでシリアスな作風のTV版は勿論の事、ゲーム版に限りなく忠実で2019年現在も継続中の『漫画版』でも同様である。
- 原作ゲームのストーリー本筋で大神が女性の入浴姿を見たのは、「隊員の性別を知らずに男同士で汗を流そうと勘違いした」件[4]と、「大神が先に入浴していたにも関わらず隊員達がその確認を怠り後から入浴した」件の2回だけである(『2』の分岐次第では、後者が更に1回)。
- 「うおおおおおおおおおおおっ!俺が正義だ!!!!」
- 『1』のリメイク版『熱き血潮に』で、各自が新たな敵に対して特訓をしている中、一人滝に打たれて二刀流のポーズを決めている際の台詞。
- 本作において特訓の方法が唯一オリジナル版と異なる(オリジナル版ではマリアと共に射撃の訓練をしていた)が、おそらく大神機が飛び道具を装備していないにも関わらず射撃特訓を行っていた事に対し違和感が生じたためと思われる。
- ちなみにマリアとの特訓自体も、リメイク版では一足先に自身の特訓を終えて戻ってきた大神がマリアの特訓に付き合っていたという形でフォローされている。
- この「俺が正義だ」という台詞は、『3』にて上記の「黒髪の貴公子」を獲得した際に解禁される最強必殺技「狼虎滅却・震天動地」使用時の台詞としても用いられている。
- 「……俺はわかっていなかった。君の迷いも、不安も……そして孤独も……」
「『何のために戦うのか……』 あの時、俺は本当の意味で答えることができなかった。」
「でも、今なら……はっきりと言える。俺たちは……」
「俺たちは、自分が愛する大切な人たちを、守るために戦うんだ!」 - 『2』にて、敵の幹部によって洗脳されたレニと対峙した際の台詞。
- これ以前、戦う事の意義を見出せずにいた彼女に対して、大神は「帝都を守るため」あるいは「正義のため」という隊長としての理屈でしか答える事が出来なかった。
- だが、人の心に応える事が出来るのは想いや信念である事に改めて気付かされ、今度は同じ仲間としてレニに示した答えがこれである。
- 「チョンマゲには免許がいるんだ。俺はまだ持っていないからチョンマゲができないんだ。」
- 『3』のエリカとの初対面の際に、「日本人は頭にチョンマゲがあるんじゃないんですか?」という質問をしてきた彼女への返答。
- 太正時代の日本にもそんなルールはなく軽い冗談なのだが、エリカは本気で信じてしまい後々面倒なことに。
- 複数の選択肢の中の1つでゲーム中に必ず見る台詞ではないが、『PXZ』などの外部作品ではこの台詞(と言うよりこの台詞が原因で勘違いしたエリカ)が度々ネタにされる。
- グリシーヌ「正義!」
コクリコ「友情!」
ロベリア「勝利!」
花火「平和!」
エリカ「そして…愛!!」
大神「消えろ!巴里に仇なす敵よ!!」 - 『3』にて、最終決戦での台詞。
- 各々の隊員が自らの想いを隊長に託し、大神の光武F2が敵を切り伏せる。過去から続く怨念から産まれた異形の怪物は光に包まれ、その中に消えてゆく。
- 『X-Ω』において、グリシーヌが「正義」、コクリコが「友情」の精神コマンドをそれぞれ所持しているが、それはこの一連のシーンが由来になったと考えられる。
- 「よし、肉だ!」
- 『3』のミニゲーム『光武ナックル』にて、体力回復のため落ちている肉をゲットした時に出る台詞。ボイス付。
- ゲームの仕様的には問題ないのだが、そのあまりのゴロの良さにファンの間ではネタにされている。
- このミニゲームの元ネタは、セガのベルトスクロールアクションゲーム『ベア・ナックル』。主人公のアクセルとは、『PXZ2』にて共演を果たしている。アクセルに「リンゴか肉が落ちていたら拾っておいてくれ」と頼まれた際には、「そんな物落ちてるのかい!?それに食べるのかい!?」と発言している。『光武ナックル』では喜んで食べていたはずなのだが。
- 「黒髪の貴公子とは、俺のことさ。」
- 『3』の2周目以降にてメインキャラ、サブキャラ全員の信頼度を最大にまで上げる事で入手可能な称号「黒髪の貴公子」。この称号を獲得したクリアデータを『4』開始時に同期する事で、とある戦闘中にこのような選択肢が登場するようになる。
- ……が、そんなメタ的な苦労を花組の隊員が知る由もなく、戦闘中にいきなりおかしな冗談を言い出したと笑われてしまう。その際に相手の信頼度が上がるのが救いではあるが、大神的には釈然としないのも事実である。
- 「ジャンヌ・ダルク……彼女は、本当に『異端者』だったのか?」
「花組のみんなと同じように、強い力を持っていたために……」
「神の言葉のもとに戦い、最期は『異端者』として処刑された。」
「ならば……花組も、いつかはジャンヌ・ダルクのように……」
「『異端者』と非難されることが無いと……言い切れるのか?」 - 『君あるがため』にて、ヒロインと共にジャンヌ一派との最終決戦を終えた後の自問自答。
- これに対しヒロインは「どんな時も大神が絶対に助けてくれるから自分達は大丈夫」と答え、ジャンヌの戦友であるデュノアの言葉を引用しその思いを「君あるがため」と称す[5]。
- 結局、この1年後に起こった「ある戦い」によって華撃団の存在は広く知れ渡り、人々に認められるようになる。大神の懸念は杞憂に終わったのだった。
- だが……。
- 大神「なぁ、マリア。天国ってどんな所だか知ってるかい?」
マリア「さぁ?観光旅行をした事がないので」
大神「ふっ、俺もまだ見た事がない。けれどもさる友人に言わせると、天国ではイギリス人が警官をやり、フランス人がコック、ドイツ人が技術者、イタリア人が恋人、そしてスイス人が全てを取り仕切る」
マリア「じゃあ、地獄はどうなんです?」
大神「地獄ではイギリス人がコック、フランス人が技術者、ドイツ人が警官、スイス人が恋人、そしてイタリア人が全てを取り仕切る」 - TV版第9話「哀しき火喰い鳥(クワッサリー)」でのマリアとの会話。
- 大神が述べている天国と地獄の話は有名なエスニックジョークだが、日本人とロシア人とフランス人と中国人(後の時系列ではイタリア人とドイツ人も含む)で構成された花組の隊長がこのジョークを言うのは色んな意味でシャレになっていない。
- 同エピソードはVHS並びにDVD収録時に別の話に差し変えられる事態となったが[6]、そもそもエスニックジョーク自体が差別的表現と捉えられる事も少なくないため、ファンの間でその最大の原因と考えられている。
- 「じ‥実は俺生まれつき胃腸が弱くて‥」
「たまにこうして発作が起きるんだ」 - 『漫画版』にて、すみれとカンナと共に深川の廃屋を調査した際に発した台詞。
- 「生まれつき胃腸が弱い」というのは勿論嘘で、舞台でのトラブルが原因でいつも以上に仲違いしていたすみれとカンナを仲直りさせるために、2人が協力せざるを得ない状況を作り出そうと思いついた大神の奇策。紆余曲折あるものの、この目論見は結果的に成功を納める事になる。
- 大神の担当声優である陶山章央氏が『ちびまる子ちゃん』で胃腸の弱さで有名な山根強を演じている事に因んだ声優ネタでもある。なお大神と山根は、真面目で熱血な性格、髪型がトゲトゲ、仲間(友人)に「さくら」がいる、など声優以外にも類似点が多くファンの間でもよく話題に上がる。
- 「成功や、大神はん!入れかえ成功やで!」
- 『花組対戦コラムス2』の李紅蘭のストーリーモードにて。
- 厳密には大神本人の台詞ではなく、発明品で大神と中身が入れかわった紅蘭の台詞である。ADVパートで大神のボイスが聴ける、極めてレアなシーンとなっている(詳細は下記「余談」にて後述)。
- 関西弁を喋る大神の姿はかなり衝撃的だが、担当声優の陶山氏は10人以上の声優に関西弁のレクチャーを依頼される程のバリバリの関西人である[7]。
- 「し、仕方ないんだ!君たち!」
「泡の消えないシャンプーの謎が気になって......」 - プロジェクトクロスゾーン2にて。一行の女性メンバー達の入浴中に「体が勝手に......」してしまい、女湯に突撃してしまう[8]。ただ、メンバーの中には武器を持っていなくても強い者も割と居たので、アッサリ返り討ちにされてしまって珍しく大神が好感度を下げてしまったシーンである。その時に良い台詞を言って一部の女性メンバーから好感度を上げた反面、大神をよく知ってる人たちは簡単には言いくるめられずに大神に問いただしていた時に言った台詞がこれ。こんな理由で異性を覗きに行ったりなんてしたらゲームだからなんやかんやで許されるが現実だったら完全にダメな言い訳だろう。もっとマシな言い訳が出来なかったのだろうか。因みに、この時のメンバーには本物の弁護士もいた為、もし訴えられた時にまんまこの言い訳なんてしたら問答無用でアウトである。
搭乗機体
余談
- 『サクラ』の企画当初、主人公は鹿沼草十という名前の大神とは別の人物だった[9]。その後、このキャラクターは設定を大幅に変更してドラマCD第1期『秋公演 ~愛はダイヤ~』にて登場を果たしている。声優は宮本充氏。
- あらゆるメディア展開で大神が喫煙者である事を示す直接的な描写は無いものの、キャラクター原案の藤島康介氏は大神がタバコを咥えているラフ画を描いている[10]。また、『1』の時点での彼の部屋の卓上には灰皿が置かれていた。
- プレイヤーの分身という宿命からか、原作ゲームではムービーやバトルパートのサウンドエフェクト程度でしか大神のボイスは用意されていない。担当声優の陶山章央氏は原作ゲームをプレイする際、自分で声を当てて擬似的なフルボイスにして楽しんでいたのだとか。
- 『PXZ』シリーズ等の外部作品ではゲームキャラクターの1人としての出演のため、下手をすると原作ゲーム以上に大神のボイスを堪能する事が出来る。
- アドベンチャーゲームの主人公においてユーザーからの人気を得たキャラクターとして挙げられており、『スパクロ』×『サクラ大戦』インタビューにおいてもそのことに言及している。
- 概要に書かれている通り、プレイヤーの選択によって女性の好みが激しく変わる大神だが、『1』ではプレイヤーの意思とは関係なくあやめに対して頬を赤らめる場面が多々ある。これはあかほりさとる氏が当初『1』の脚本を大神とあやめの悲恋の物語として描いた名残である[11]。これ以外に『2』でも大人の色香に誘われる場面がある他、姉の双葉の存在もあって、基本的なキャラクター設定として「大神はシスコンの気があるのではないか?」という説が存在する。
- 映像媒体に登場した事は無いが、弟が2人存在する(名前は共に不明)。また、実家ではワコという名前の犬を飼っている。
- 実は、『3』で大神は死に別の主人公が登場する構想があった。詳しくは大河新次郎の余談の項目を参照。
脚注
- ↑ ただし、『4』において風呂に入っていた大神が女性隊員達と鉢合わせしてしまった際、彼女達から「大神さん(隊長)がこんな事(覗き)をするなんて信じられない!」と叫んでいる様子からも、公式設定では女性隊員達の覗きは一切していない事になっている模様。
- ↑ 『2』から導入されたシステム「隊長コマンド」の4種類の作戦名の由来となった四字熟語。
- ↑ 『4』の最終決戦時に一時的に編成された、帝国華撃団と巴里華撃団の混成部隊の名称。
- ↑ 条件を満たし隊員の性別を予め知っていた場合、後者の件と同じように大神が先に入浴していた隊員の確認を怠るという展開に変化する。
- ↑ ヒロインの台詞は各隊員によって言い回しが異なる。また、最終決戦の主人公に新次郎を選んでいた場合でも、新次郎と紐育星組のヒロインとの間でこれと同じやり取りが起こる。
- ↑ DVD-BOXでは特典としてこのエピソードが収録されている。
- ↑ 「ちびまる子」山根役/声優・陶山章央さんに聞く、不登校新聞(2016年1月7日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 男性メンバーも結構な人数がいたのだが、覗いたらとんでもない目に合うのが分かってたメンバーが多かったため、覗きに行ったのは大神を含めてたったの2人である。
- ↑ エンターブレイン『サクラ大戦 15th Anniversary 太正浪漫グラフ』P28より。
- ↑ ソフトバンクパブリッシング『復刻版 サクラ大戦 原画&設定資料集』P11より。
- ↑ ソフトバンクパブリッシング『ドリマガ』2003年3月21日号 P57より。