カラミティ・バース

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2020年1月17日 (金) 20:14時点におけるXE (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動

カラミティ・バースは『第2次スーパーロボット大戦Z破界篇』中盤で起きた事件。その切欠となった計画「プロジェクト・ウズメ」もこの項で説明する。

概要

アイム・ライアードが計画し、「腐った世界を破壊する力」を欲していたカルロス・アクシオン・Jr.が出資、自国の将来不安に喘いでいたシオニー・レジスを抱き込んで行われた「プロジェクト・ウズメ」によって平行世界インサラウムとの扉が開き、破界の王 ガイオウADWの世界に召喚された。

この事件により、現場であるリモネシア共和国は丸ごとクレーターとなり消滅。その後も次元が大きく揺らいだことで別の平行世界から時空修復により「烙印」を刻まれたZEUTHのメンバーが次々に次元転移してくるという事態を引き起こした。

プロジェクト・ウズメ

アリエティスに搭載された「次元震を起こすシステム(スフィアによる「原理の力」)」と、フロンティア船団からもたらされたフォールド・システムを基にフォールドクォーツの代わりにDECを用いて開発された「アクシオン式フォールド・システム」を併用することで、平行世界との次元の扉を開く計画。

計画者であるアイムカルロスシオニーには「別次元の膨大なエネルギーが手に入る計画」として説明していたが、アイムの目論見は最初からガイオウを召喚することにあった。

ガイオウに記憶が甦った際、スフィア・リアクターもまた彼の喰らう対象に入っていたが、アイムの真の目的はスパイラルネメシスと共に来る「彼ら」の来訪であり、自らをも喰らおうとする獣であるガイオウを召喚し、彼の配下として振舞っていたのもその一端であった。

なお、プロジェクト・ウズメの名の由来は、日本神話において、天岩戸に隠れた太陽神アマテラスを岩戸から誘い出すために岩戸の前で舞いを踊ったとされる女神アメノウズメからと思われる。次元の壁という岩戸をこじ開け神なる力を持つ破界の王を呼び出す、という意味合いか。

関連人物

アイム・ライアード
計画者。ガイオウを召喚した後は彼の忠実な手下としてふるまっていた。この計画の全貌を知る唯一の人物だったが、彼の退場によりその真相は明かされることなく破界篇は幕を閉じる。
カルロス・アクシオン・Jr.
出資者。アイムに半ば騙されていたことに不快感を示しつつも、「腐った世界を破壊する力」という彼の計画に乗ったことに「反省はしているが後悔はしていない」と言い切るあたり、彼の世界の腐敗に対する失望の深さが伺える。以降もグレート・アクシオンに同乗しアイムやガイオウの動きを見つめ続けていたが…。
シオニー・レジス
協力者。資源枯渇により将来に不安のあるリモネシアを救うためとはいえ、アイムの甘言に乗ってしまったために心ならずも自らの手で自らの最愛の故郷を消滅させてしまうという最悪の結果となる。彼女が望んだ救国の英雄どころか、真逆の存在である滅亡の運び手となってしまい、心の平衡を失った彼女は次第にガイオウの力を傘に着て権力を振りかざす暴君と化していく。
ガイオウ
召喚された存在。しかし召喚の副作用で記憶を失ってしまった。その後の彼は自らの本能の赴くまでに闘いを求め、世界の在り方を根底から破壊していくことになる。
シュバル・レプテール
インサラウムとの扉が開いたことで次元移動が可能になり、ガイオウを追いかけるように転移してきた。アイムの、そしてガイオウの従順なる「犬」としてひたすら媚びるようにアイムとガイオウの命に従う。
マルグリット・ピステール
インサラウムとの扉が開いたことで次元移動が可能になり、ガイオウを追いかけるように転移してきた。当初は戦うことにあまり乗り気ではなかったようだが、クロウにより次元獣ライノダモンMDが倒されると逆恨みと理解しつつもクロウへの復讐のために自ら戦場へと身を投じる。
マリナ・イスマイール
プロジェクト・ウズメの発動予定地としてアザディスタンを使うため、アイム達によって経済援助を取引材料にした彼女の懐柔が行われた。彼女は迷いつつも最終的には援助により「生かされている」状態を良しとしない決断を下し、彼らの申し出を断る。結果論ではあるが、この英断によりアザディスタンは消滅を免れたと言えよう。
レオン・三島
フォールド・クォーツとほぼ同等の性質を示し、その代替となりえるDECに着目。DECとフォールド・システムの設計図を裏取引する。フロンティア船団の転移は半ば偶然だったとはいえ、結果的にこのことがプロジェクト・ウズメを加速させ、カラミティ・バースを引き起こす一因となってしまった。

関連用語

リモネシア共和国
「プロジェクト・ウズメ」に加担したシオニーが外務大臣を務めていた島国。「カラミティ・バース」によって吹き飛んだ。