遠見真矢
遠見真矢(Maya Tomi)
- 登場作品
- 声優:松本まりか
- 俳優:長谷川ゆうり(舞台版)
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:女
- 年齢:14歳(TV版)→16歳(劇場版)
- 生年月日:2131年11月11日
- 星座:蠍座
- 身長:163cm
- 体重:48kg
- スリーサイズ:B79・W57・H81
- 血液型:AB型
- 好きな物:フリークライミング、風の匂い
- 所属:竜宮島・アルヴィス
- キャラクターデザイン:平井久司
一騎たちと同じアルヴィスのファフナーパイロット候補生。活発で優しい女の子だが天然な面もある。医者一家の娘だが、本人は包帯もろくに巻けないほど不器用。料理も苦手な様子。普段は前述のとおり、明るさを振りまく性格だが怒るととにかく冷淡に相手と相対する(ドラマCDで一騎と総士が彼女を激怒させてしまった。ちなみに原因は姉の弓子だったりする)。
当初は身体的なハンデがあるとしてオペレーターを担当していたが、後に姉の弓子が真矢の身を案じてデータを隠蔽していた事が判明し、実際は一騎に並ぶ高い適性を有していた。パイロットになった後はマークジーベンに乗り込み狙撃を担当。初めてのシミュレーター戦闘で高い命中率を叩き出し、周囲を驚愕させた。その極めて高い狙撃能力は実戦でも戦果を挙げ、蒼穹作戦においても強力な戦力となり、生存して竜宮島に帰還した。ちなみに、生身でも屋台の射的で景品になっていた本物のライフルを撃ち落とした事がある。
ファフナー搭乗時は性格変化で冷静沈着な性格となる。また、天才症候群の影響で観察力・洞察力に優れ、顔を見ただけで他人の考えを見透かしてしまう。それゆえ、人の気持ちに対して敏感で、他人を思いやる優しさに溢れている。一方で、当初ファフナーに乗って戦えなかった事を強く気にしており、総士は真矢の戦う理由を「義務感と孤独」と評していた。
一騎の事が好きだが、親友である翔子の気持ちを知っていた為、自分の想いを押し殺していた。一方で総士には想いを寄せられており、複雑な人間関係が形成されている。また、そのあまりに鋭い洞察力のために心の内を見透かされるような感覚を相手に与えやすく、同世代の者からはやや倦厭されているようである。真矢をファーストネームで呼んでいるのは、親族を除けば翔子やカノン、乙姫くらいで、他の先輩を「名前+先輩」で呼ぶ後輩組も真矢だけは「遠見先輩」と呼んでいる(尊敬や好意を寄せている総士や西尾姉弟でさえも、その例外ではない)。
前述通りシナジェティック・コード値は一騎に比肩するほど高いものの、一騎と違って同化耐性が極端に低い(そのため、実戦参加後は同化を抑える薬を日常的に接種している)。そのため弓子が改竄を行わず最初から実戦に投入されていた場合咲良よりも先に同化現象により戦線離脱していた可能性が高く、蒼穹作戦の成否を左右する事態になっていたことは想像に難くない。真矢が実戦に立ち続けられているのは偏にミョルニアの齎したデータから同化現象の治療がある程度行えるようになったためである。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 初参戦作品。原作の適正の隠蔽イベントは無く、一騎達と同じタイミングで使用可能になる。原作どおり高い射撃能力を持ち、ガンファイトを所持、精神コマンドも狙撃とそれらしいものになっている。
- 遠見真矢役の担当声優である松本まりか氏が本作のTV及びラジオCMのナレーションを担当しており、ラジオ版では「あなたはそこにいますか?」という台詞も発している。
- スーパーロボット大戦UX
- 担当声優の松本まりか氏はシリーズ初出演。今回は隠蔽イベントがきちんと再現されるため、TV版のファフナーパイロットでは最後の加入。当然一周目は撃墜数0なので、撃墜数上げがちょっと厳しい。零影への対抗策として実戦投入されるというクロスオーバーがある。
パイロットステータスの傾向
能力値
精神コマンド
総士がいる間は良いのだが、離脱すると防御に不安が残る。なお、最後に覚えるのが「絆」なのは、一騎との関係を暗喩したものだろうか?
特殊技能(特殊スキル)
- K
- C・コード、撃ち落とし、ヒット&アウェイ、ガンファイト、援護攻撃、援護防御、アタックコンボL2
- UX
- シナジェティック・コードL9、援護攻撃L2、援護防御L1、全体攻撃L1、ヒット&アウェイ、ガンファイトL5
- ヒット&アウェイは劇場版仕様になると追加される。劇場版のジーベンはP武器メインなのでありがたみ半減であり、そもそも彼女を主力にする場合はとっくにスキルパーツを使っている可能性も高い…。一方で一騎は劇場版仕様になると射撃主体になるため「本当にヒット&アウェイが必要だったのは真矢ではなく一騎だった」と皮肉られる事も。
- UXのスナイパー勢はほぼデフォルトでヒット&アウェイを持っているので、どうしてもスキルパーツを温存したいならばTV版の間はメインはロックオン達に任せ、自身はサブユニットとして活躍するといいだろう。
人間関係
- 真壁一騎
- 実は密かに恋心を抱いている。中盤以降に心を通わせるが、明確に恋人になった描写は無かった。
- 皆城総士
- 仲間。真矢に対して密かに思いを寄せているが、真矢自身はそれに気付く様子が無い。
- その一方で言い合いになることも多いが、逆に言えば相手の気持ちを自然と察せる真矢が言い合いにまでなるのは総士くらいなので、真矢なりの甘え方ともとれる。
- 羽佐間翔子
- 親友。翔子の事を気遣って一騎への想いを押さえていた。
- 『UX』では死んだはずの彼女とバイストン・ウェルで再会した際は感極まって涙を流し、第3部開始時には共に一騎のリハビリを手伝っていた。
- 遠見弓子
- 姉。真矢を危険に晒したくないあまり、真矢の適性を隠していた。
- 遠見千鶴
- 母親。母娘で父子に想いを寄せている状態にある。
- ミツヒロ・バートランド
- 実父。中盤までは父の古い写真機を大事そうに扱っており、父への憧憬を感じさせるシーンも多かったのだが、父の真意を知った後は決別する。
- 日野道生
- 義兄。しかし、死別することになる。
- 日野美羽
- 姉・弓子の娘で真矢にとっては姪にあたるが、あまり絡んでいない。
他作品との人間関係
- ヴァン
- 考えが見透かされる為か、真矢の事を「苦手だ」と言う。
- ロックオン・ストラトス (2代目)、ミハエル・ブラン、矢島英明
- 『UX』にて、蒼穹作戦で北極のミールを狙撃する際に同じスナイパーである彼らからの激励を受ける。また、ロックオンとミシェルは初訓練のコーチで狙撃能力を高く評価していた。
- イルボラ・サロ
- 『UX』にて、彼の零影によるカモフラージュ攻撃を破るために初出撃する。
- かつてUXと行動を共にしていたイルボラはUX内の戦力を完全に把握しており、他のスナイパーでは見切られてしまう恐れがあったが、真矢はこの時初めて出撃したため彼のデータには無く、見事命中させ攻撃の阻止に成功する。
名台詞
- 「あなたは、そこにいますか?」
- 次回予告での締めとなる台詞。『蒼穹のファフナー』という作品を代表する名台詞の一つである。
- 「ねえ、皆城君。東京どうだった?」
- 第1話「楽園~はじまり」より。竜宮島に帰って来た総士への問い掛け。総士は少し間を置いてから「結構、普通の所だった」と返答する。更に、真矢は「芸能人とか会わなかった?」と総士に聞くが、「全然」と返答されて落胆するのであった。
- だが、真矢は知らなかった。「(『蒼穹のファフナー』の世界において)東京は既に存在していない」という真実を。
- 「15436引く15434は?」
全員「2ーっ」 - 第3話「迷宮~しんじつ」より。アルヴィスの地下でファフナーパイロット候補生になったクラスメート達と記念撮影をする際に。
- 『蒼穹のファフナー』本編における牧歌的な場面の一つであるが、後々の展開から振り返った視聴者にとっては沈鬱な気分にさせられてしまうものがある。
- なお、この時に真矢が撮った写真には、右から順に総士、衛、剣司、翔子、一騎、甲洋、咲良が映っている。
- 「う、嘘でしょ…? 嘘だよね、翔子…」
- 第6話「翔空~ぎせい」より。翔子がスフィンクス型のフェストゥムを倒す為にマークゼクスの時限式自爆装置「フェンリル」を起動させて散華した光景を見て。
- 真矢の瞳に涙があふれ、景色がにじんだ…。
- 「機械を使って人の心を覗いてそれで理解したことになるの? あなたは、一騎君の何が分かってるの?」
- 第12話「不在~あせり」より。竜宮島を飛び出した一騎とジークフリードシステムを通して感情や思考を共有してきたと語る総士に向かって言ったこの作品をよく象徴している台詞。
- なお、真矢の言葉に思う所があったのか、後に総士自身も第21話「咲良~みらい」でカノンに対して「クロッシングした程度で相手を理解した気になるのは傲慢だ」と語っている。
- 「お父さんは、フェストゥムとどう違うの?」
- 第18話「父親~おもいで」より。新国連軍に所属する父ミツヒロに島から連れ出されかけて。真矢の意志をまるで考えず、互いに理解し合う事の出来ない父をフェストゥムに例えた。この言葉で、真矢は父と決別することになる。
- なお、『UX』第29話「燈火-ともしび-」シナリオエンドデモでは、直前の事情から「心を持たない」というくだりが追加されている。
- 「あ、あたしはお姉ちゃんとは違うの!」
- 第19話「真矢~まなざし」より。一騎を招いての夕食の支度中に姉の弓子から「あんた料理下手なんだから一騎君と住めば?」と言われた時の反応。
- 「皆城君、なんで私の武器ロックしてるの。外して」
- 初陣でマークジーベンの武装が真矢を案ずる総士によって(味方の窮地にも拘らず)ロックされていたため、普段とはまるで違う淡々とした口調で解除を迫った。このシーンもそうだが真矢は総士に対して辛辣にあたる事が多く、ネット上では「皆城くん謝って」としばしばネタにされる。真矢に悪気もなければ、大抵の場合状況的にも仕方ないのが辛い。皆城くん哀れ。
- 「前は、山に触れているとお父さんの背中にいるみたいな気持ちになれたの。でも…そんな気持ちも無くなっちゃった。お父さんが死んだらしいって聞いた時も実感無くって…」
- 第24話「対話~ミール」にて、一騎との会話で。父親と決別した様子が見て取れる。
- 『K』でもこの台詞があるのだが、ミツヒロが一切竜宮島と関わらないので「お父さん」が誰の事なのか原作未見プレイヤーにはわからない。
スパロボシリーズの名台詞
K
- 「ねえ、一騎君…。やっぱり思い出作りって大切だよね」
「もし、私達だけでフェストゥムと戦う事になったとしたら、もっと戦いの毎日だったと思うんだ」
「そうやって戦いばかりになると、思い出を作るのが怖くなるでしょ? でも、思い出がないと、戦いの後自分の居場所がなくなっちゃって…それで戦いばかりしたくなっちゃうんだと思う。でも、一騎君はそうならないで。戦いばかりにならないで」
「今、一騎君の居場所は、ここだから。この部隊は戦いだけの部隊じゃないから大丈夫だと思うけど…私、ファフナーに乗る前の一騎君の事、絶対に忘れないよ…」 - 第23話「結成! ディガルド討伐軍」においてアナ姫の部屋で。
- (…とうとう、私もはじまったみたい…。私もすぐに行くからね…一騎君…)
- 『K』におけるファフナー関係フラグを立てなかった場合のエンディング(通常END)では、「北極海ミールの情報が膨大すぎて、一年たっても子供達の同化現象の進行を抑える研究が進んでない」という原作以上の悲劇が語られる。
- そんな状況の中、一騎の体調が悪化して自分たちもあのようになるのではないかと半ば諦めかけているファフナーパイロットの中で、真矢だけは希望を語り、仲間たちを元気付けるが、最後の最後に心中の台詞としてこの言葉が表示される。
- それ以降、真矢がどうなったかは明確にされていないが劇場版に繋がらず、しかも一騎たちの余命が間もなく尽きることが示唆されるという形で幕が閉じるという一連の展開に原作を視聴したプレイヤーの間に大きな物議を醸していた。
- (同化耐性が低いはずの私が無事なんだもん…絶対に一騎君は助かる。私達の居場所はここ。そうだよね、皆城君)
- こちらはファフナー関係フラグを立てた場合のエンディング。
UX
- 「きっとそうだよ。翔子の、島を守りたいっていう命がけの想いが…みんなを、竜宮島に呼び寄せたんじゃないかな…」
- 第27話バイストン・ウェルルート「地上人のオーラ力」インターミッションより。翔子が竜宮島を守るために自爆をしたことで、バイストン・ウェルにいたUXのメンバーが地上に戻れたことを受けて。
- ちなみに翔子の生存フラグが立てば、その意味合いと後の展開がだいぶ異なってくる。
- 「何だっていいです…。翔子が生きてて…本当に、私…う、ううっ…うわぁぁぁん、翔子ぉぉぉっ!」
- 同上シナリオエンドデモにて、死んだはずの翔子とバイストン・ウェルで再会を果たして。生きていた親友との再会に真矢は感極まって涙を流した。
- 「霧の中でずっと、あたしはひとりだって思ってた…でも本当は見えてないだけで、周りにはみんながいてくれたんだ! そして、あたしもそこに!」
- 第39話「蒼穹-そら-」における初回戦闘時の戦闘前会話。
- ミシェル「大丈夫、真矢ちゃんならできるさ!」
矢島「ゆっくり、落ち着いて。引き金に思いを乗せて…!」
ロックオン「あとは狙い撃つだけだ。スナイパーの見せ場だぜ?」
真矢「はい…!」 - 第39話「蒼穹-そら-」より。イドゥンを狙撃する大役を任された真矢に、UXのスナイパー達がアドバイスと共に思いを託す。そして…
- 「わかってるよ、一騎君。生きて帰る…絶対に! この一撃に…私の、すべてを…!」
- 同上シナリオより。狙撃の師、スナイパー仲間、今なお目の前でフェストゥムを食い止めている仲間達、そして隣にいる想い人。その全ての思いを引き金に乗せ、真矢はイドゥンを狙い撃つ。
- 「わ、私も一緒に教えて、一騎君!」
「私も料理得意じゃないって言うか…。全然、ダメだから!」 - 『UX』のEDより。カノン(フラグが立っていれば翔子)に対抗して、自分も一騎に料理を教えてもらおうとするも…。
- なお、咲良からは「威張って言うことじゃないでしょ…」と呆れられていた。
- なお、原作の真矢は翔子を気遣って身を引いているのだが、『UX』ではそうでもなかったらしい(これは翔子不在時のカノンにも言えるが)。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「お姉ちゃん、まさか…」
- 『UX』第26話「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」シナリオエンドデモより。弓子と道生が周りを気にしながら同じ部屋に入って行ったことをボビーとミレイナから聞いて。
- 後々の展開を考えると、そのまさかだったようだ。
余談
- 誕生日が、寺田Pと同じ11月11日である。
- 冷静に淡々と狙撃任務をこなす姿から、ファンからは「マークゴルゴ」という渾名で呼ばれることがある(なお、遠見真矢役の声優である松本まりか氏は、あまりこの渾名を気に入ってない模様)。
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