ジュア=ム・ダルービ
ジュア=ム・ダルービ
フューリア聖騎士団の準騎士。自惚れが強く、地球人やフューリー以外の異星人などを見下していた。その反面、上司であるアル=ヴァンの事は強く慕っており、中盤辺りまでヴォルレントを駆って、アル=ヴァンと共に戦っていた。
後にアル=ヴァンが失脚した事で準騎士から騎士へと昇格しラフトクランズに乗り換えるものの、ショックからか主人公達への憎悪を募らせ、性格は凶暴化した。元々自分達以外を見下す性格だった上、後半はアル=ヴァンの弟子とは思えない「騎士に有るまじき」行動を繰り返す。
最期はガウ・ラ=フューリアでの戦いで、死への恐怖を口走りながら機体と共に四散する。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 中盤辺りからヴォルレントに乗って登場。強さは他の準騎士と比べて毛が生えた程度であるが、後半にラフトクランズに乗り換えてからは彼自体の能力も上がり(実は能力値、技能、性格全てアル=ヴァンと同じものになる)、強敵となる。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 宇宙ルート第1話「ホワイト・リンクス」で量産型ヒュッケバインMk-IIに搭乗して初登場。また、アシュアリーに潜伏していた時は「ジュリアン」と名乗っていた模様。
- 今回はJと比較して家族想いな一面が描写される一方で、フューリーの純血を第一とする純血主義や選民思想に染まっており地球人蔑視は輪をかけて酷くなっている。また、発狂の原因とタイミング、更にはフューリー内での人間関係もJと異なっており良くも悪くも人間臭さが増している。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
回避が低い以外はどれも平均して高く、アル=ヴァンを一回り弱くした感じ。暴走後は上述の通りアル=ヴァンとまったく同じ能力になる。ちなみに攻略本では「怒りのスーパーモードはいかんと誰かが言っていたのに……」と書かれている。一応、純粋に敵パイロットとして見た場合、対峙すると強敵ではあるのだが、主人公らとの戦い以外ではほぼ毎回ラースエイレムを使用しているため、ラースエイレムの能力に胡座をかいて粋がっている感はどうしても否めない。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- J
- カウンター、底力L8、援護攻撃L3、指揮L3、コンボL4
- カウンターと指揮は暴走後に覚える。アル=ヴァン同様の理由で異様に手ごわいが、相対するころには味方の戦力も順当に強化されているため、さほど手こずることはない。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 底力L6、援護攻撃L2、連続攻撃L2、気力+(ダメージ)、リベンジ、戦意高揚
- 順当な技能構成。リベンジと戦意高揚は中盤から追加される。何故なのかは考えるまでもないだろう。
エースボーナス
パイロットBGM
- 「Moon Knights」
- フューリア聖騎士団の共通曲。
人間関係
- アル=ヴァン・ランクス
- 上司。OGMDでは失脚した彼の名誉回復を願い出る等、誰よりも強く慕っていた。
- フー=ルー・ムールー
- アル=ヴァンが去った後の上司。ジュア=ムの狂いぶりには彼女も手を焼いていたようである。
- グ=ランドン・ゴーツ
- 騎士団の長。流石に後半で凶暴化したジュア=ムも彼には逆らえなかったようである。
- シャナ=ミア・エテルナ・フューラ
- フューリーを統べる皇女。後述の台詞にもある様に、凶暴化した状態であっても流石に彼女に対しては目上として敬っていた模様。
- カルヴィナ・クーランジュ
- かつての教官。尤も、前述の性格の為か、内心では地球人である彼女を軽視していたようである。
- OGMDではアル=ヴァンの境遇が『J』における彼女のルートに準拠しているため、トーヤよりも彼女の方と因縁が深い。
- トーヤ・シウン
- フューリーにおける英雄エ=セルダの息子であり、因縁の相手。OGMDでは因縁が浅い為、発狂後は執拗に狙われない上、逆に立ちはだかる彼を邪魔者と認識している。
- ソ=デス・ズォー
- フューリー聖騎士団の諜士。騎士と諜士という立場の違いだけでなく、性格的にも反りが合わない模様。
- カロ=ラン・ヴイ
- フューリー聖騎士団の諜士長。
- クド=ラ・ダルービ
- OGMDで名前のみ登場の妹。彼女と両親がガウ=ラ・フューリア内の冷凍冬眠施設「刻旅の杜」にて眠っているが、覚醒の目処が立っていない模様。
- 言動の節々から彼女含む家族の事を大切に想っていたのは間違いなく、彼女達の存在がOGMDのジュア=ムの戦う理由の根幹と言っても過言では無い。
- アドゥ=ム・ダルービ
- 同じく名前のみ登場の弟。冷凍睡眠中の事故で目覚めないまま死亡したらしい。この事もあってクド=ラ達家族の身を案じる思いが強くなっている。
版権作品との人間関係
- カガリ・ユラ・アスハ
- 彼女の仕掛けたトラップで一度撤退に追い込まれる。
- ル・カイン
- ラースエイレムの力で彼をボコボコにするが…。
名台詞
戦闘台詞
- 「あーっはっはっはっは殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺ぉぉぉす!!」
- オルゴンクローFモード使用時の台詞。締めの台詞は3パターンあるのだが、その中でもっともクレイジーなのがこれ。
- 「くあぁぁあぁっ!? バカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなぁぁっ!?」
- 発狂して以降の撃破時のセリフ。音声がついていたら凄いことになっていそうだ。
- 「グランティードが相手だろうと、乗り手が貴様のような小僧なら!」
- OGシリーズにおけるグランティード相手の特殊戦闘台詞。
- トーヤ専用機として設定が一新されているが、以前の搭乗者を知っているため乗り手の格差を説いているようにも見える。
- 「消えろよ、ヒュッケバイン! それがお前の運命だろうがよ!」
- OGシリーズにおけるエクスバイン相手の特殊戦闘台詞。
- ……その意味は言うまでもないだろう。
スーパーロボット大戦J
- 「アル=ヴァン様、ここは俺にまかせてください。あんな奴、すぐに片付けます」
- 第10話「闇の胎動」より。彼がアル=ヴァンに対して言った台詞。
- 「…今の避け方と攻撃への入り方。そっくりそのままのマニューバを何度も見たよ。まさかとは思うけど…そいつに実験体と一緒に乗ってるのは、カルヴィナ教官ですか」
「やだなぁ、お忘れですか。俺ですよ、ジュア=ムです。ジュア=ム・ダルービ。あなたのかわいい教え子じゃないですか」 - 第20話 「「真実」は一つじゃない」にてカルヴィナと再会した時の台詞。
- 「あはははは、地球人はやはり滅びたがっているのですよ。おかげで俺達は楽が出来る」
- 『J』第38話「道を選ぶとき」より。地球人同士の戦闘に介入した際、フー=ルーの仕掛けに踊らされた形とはいえ、同胞同士で憎み合う地球人に嘆いていたアル=ヴァンに対して。
- 「なるほど、それでこうして最後の仕上げに出て来られる。さすが我が敬愛する師にて主、アル=ヴァン様」
- 上の台詞の後にアル=ヴァンが「自ら手を汚さぬ戦いを、喜ぶ気にはなれぬ」と口にして自ら戦闘に出向いた際の台詞。尤も、その直後に当のアル=ヴァンからは「騎士なら軽口を叩くな」とたしなめられてしまう。
「すれ違う運命」以降
- 「アル=ヴァン様が…くそ、あいつのせいで…あいつのせいで…あいつの、あいつの、あいつの、あいつの、あいつの、あいつの!! くそーーーっ! 殺してやる、必ず!」
- 『J』第40話「すれ違う運命」にてアル=ヴァンが失脚したことを知らされた直後の台詞。この瞬間からジュア=ムの性格が狂い始めた。
- 「私のぉ? 何ですかぁ?」
「ひゃはははは! 悲鳴が聞こえないのが残念でしょうがないですねえ!」 - 『J』第43話「Darkside Of The Moon」より。ラースエイレムでル・カインのザカールの動きを止め、ボコボコにした際に。なんとも卑怯。
- 「な、何でだよ! 何でお前を殺せねえんだ! お前さえいなければ、お前さえ!お前お前お前お前ぇぇっ!!」
- 同上。撃破された際の捨て台詞。後半のジュア=ムは精神の平衡をどこかにやってしまったような支離滅裂な言動になっている。
- 「大体、実験体が人間らしい口の利き方覚えたつもりか? (主人公機名)がなけりゃ、ゴミ以下の存在のくせしてよ」
- 『J』第50話「百億の夜と千億の闇」より。救助を求めていた地球人を皆殺しにしたことをカティア達に非難された際に、ジュア=ムが彼女達に対して反論した台詞。カティア達を実験体として扱った事に罪悪感を感じていたフー=ルーとはまさに対照的と言える。
- 「なっ…! こ、この野郎ぉぉぉぉぉぉっ!!」
- 同上。宗介との戦闘前会話より。「挑発に乗りやすい。兵士としては失格」と評価された上で「貴様など○××○△だ」と規制のかかった挑発を受けて。一体何を言われたのだろうか……。
- 「シャナ=ミア様…ま、まさか貴女様が!?な、何という事を為されます!」
「お気は確かであられますか、シャナ=ミア様!こやつらは、我が同胞を…あまつさえ、アル=ヴァン様を!」 - 『J』第51話「冷たい世界 前編」より。シャナ=ミアに戦いを止めるよう説得された時の台詞。尤も、当のジュア=ムが主人公達への私怨を優先するあまり、彼女の言葉は届かなかったようである。
- 「や、やられた…のか…? し、死ぬのか、俺が? 嘘だろう、おい!」
「い…いやだ、いやだあああっ! こ、こんなの認めねぇえええぇえ!」
「こ、怖いよ…俺には、まだ…う、うわぁあああああぁあっ!」 - 同上。死亡時の断末魔。主人公曰く「死を散々弄んだ」彼に相応しい惨めな最期かもしれない。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
余談
脚注
- ↑ ただしジュア=ムの場合、アル=ヴァンが失脚後に狂い出した事に対しレーベンは最初から(少なくとも初登場した時点で)狂っていたという違いはあるが。
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