ラグナヤル・ディンハーリッシュは『スーパーロボット大戦T』の登場人物。
UND(第13・24・32銀河及び汎星団間共同体同盟下における軍事協賛組織連合)の全艦隊司令兼戦闘部門最高責任者。
赤銅色の肌を持つという流浪の民の一族・アーシックの出身。その肌の色と豪快な髪型が相まって、さながら獅子のような風貌であり、強烈な印象を受ける。UNDでは第零番艦隊を指揮する公正な武人であり、卑怯な手などは取らず、正々堂々と敵を迎え撃つ。部下達からの信頼も厚いものの、その堅苦しさを嫌う者もそれなりに存在する。ラグナヤル自身もそのことは自覚しており、自分のやり方ではいずれ部下がついて来なくなると考え、新しい道を探している。
自身の求心力を高めるために地球人の兵士化作戦を立て、太陽系に侵攻。エイム・プレズバンドと協力関係を結ぶ。地球の衛星軌道上でT3に対し、これまでの考えを変え「地球人を億単位で兵士化するよりも、T3の方を求める」と話すが拒絶され、ケジメをつけるため戦闘に入る。激闘の末に自分の敗北を認め、T3との戦いの中で意志の強さこそがいまの宇宙に必要なものであることを理解できたことに満足げな様子を見せつつ、乗艦のアールオールと運命を共にした。
UND全艦隊司令としてのその堂々とした態度は色んな意味でいただけない本来のラスボスよりよっぽどラスボスらしい。最後にどんでん返しで登場するまで彼がラスボスだと思ったプレイヤーは多いだろう。
- スーパーロボット大戦T
- 初登場作品。戦闘機会は最終話の前半のみ。
- 能力はダイマやエイムに及ばないが、エースボーナスで周囲を強化してくるのが厄介。とはいえ初期位置では指揮官技能の範囲内に味方がおらず、動き出すのも遅いため、移動を始めた後で指揮範囲に入る味方機もアーピエスぐらいであり、そこまで脅威にはならない。
- T
- 気迫、突撃、必中、鉄壁、決意、魂
- T
- 指揮官L4、2回行動、底力L6、極、闘争心L3、気力+ボーナス、気力限界突破L3、プレッシャーL4
- 全艦隊司令に相応しく、強力なラインナップを誇る。
- 特殊スキル「指揮官」による最終命中率、最終回避率の補正が2倍になる
- 『T』で採用。
- ワシールモン・ラズエルソン、ルーディー・ピーシーザルト
- 部下達。彼らの戦死や退社も気に掛けることが無かった。
- エイム・プレズバンド
- UNDと協力することを決めた彼と友人のような関係になる。だが、激闘ルートでは死後にその友誼を真っ向から踏みにじられることに。
- シャア・アズナブル
- 彼のネオ・ジオンに投資を行い、裏から支援した。
- 「男ならば、戦いに身を投じろ!戦場こそが魂を燃やす場なのだ!」
- カミーユとの戦闘前会話。ラグナヤルの性格を体現する台詞。
- 「笑わせるな、小僧!戦い以上に男の心を沸き立たせるものがこの世にあるものか!」
- トビアとの戦闘前会話。同上。
- これに限らずラグナヤルの言動からは、彼が戦い以外の生き方を知らない、あるいは望んでその道を選んだことを思わせる節が多々見受けられ、その半生の壮絶さを伺わせる。
- 「…!」「戦士と戦士の間に言葉は不要!あるのは生と死のみ!」「気に入ったぞ!貴様は我が零番艦隊に相応しい男だ!」
- キリコとの戦闘前会話。同上。気概のある戦士として心意気を感じをヘッドハンティングを試みるが、神にも抗ったキリコには袖に振られる。武人かつ組織の総司令らしくお眼鏡に適う人物に対し勧誘の台詞もいくつか見られる。
- (生に執着するか、エイム…。それもまた戦士の生き方だろう…)
(さらばだ、我が友…。もう二度と生きて会う事はないだろう)
- 激闘ルート最終話「船は行く、希望の大海へ」にて、共にT3と決着をつけるはずだったエイム・プレズバンドが決戦中に地球へと逃げるのを見送って。ラグナヤルは彼のことを戦友と認めていたようだが、その想いは後に踏みにじられることになる…。
- 「その強き意志…。数多の戦場を駆け巡った我の最期の敵に相応しい…」
「T3よ…宇宙に必要なのは力ではなく、何かを為す意志なのかもしれない…」
「このラグナヤル・ディンハーリッシュ…。最後にそれを知る事が出来た」
- 最期の言葉。
- アールオール
- 座乗艦。
- ↑ Gzブレイン『スーパーロボット大戦T パーフェクトバイブル』495頁。