三璃紗
三璃紗(ミリシャ)とは、『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』の舞台である異世界。
概要
中国古典小説「三国志演義」の世界観をモデルにしており、武将たちが大陸の覇権を巡って戦争を繰り返している戦乱の世界である。
SDガンダムシリーズに出てくる架空の地名や組織名は、本家のガンダムシリーズに出てくるなんらかの単語を拝借するのが伝統になっているが、「三璃紗」の名前も『∀ガンダム』のミリシャからとられている。ただしこれはあくまで名前の元ネタというだけであり、『∀ガンダム』をモチーフとするキャラクターばかりが主役級に扱われているようなことはない[1]。三国志つながりで「三」という漢字を使える単語が採用されたという側面もあったと思われる。
ちなみに設定上の地名の由来は「三侯が波璃の紗[2]を纏って降り立った地」であることから。
住人たち
この世界は擬人化されたSDモビルスーツたちが知的種族として文化を作り上げているが、(少なくとも作中で描かれる範囲では)人間の存在は確認されていない。SDガンダムシリーズの例に漏れず、彼らはロボットではなく「見た目が機械っぽいだけの身体を持った生物」として扱われる。畑を耕し、作物を口から食し、結婚して子供を授かるなど、人間となんら変わらない生活サイクルが送られている。この辺りについて詳しくはSDガンダムシリーズ#生物・種族としての「SDガンダム」も参照。
この世界の科学技術や文化は古代中国のものがベース。兵器としては弓矢や槍などが主流であり、銃などの火器は基本的に登場しない。……が、開発されたばかりの新兵器として液体火薬が使われたり、使用者の気力を弾丸として撃ち出す「大砲」が造られたりなどしているため、「火薬を用いて質量弾を発射する火器」が登場しないだけで火薬や銃砲の概念は存在しているようだ。
武将たちはモチーフとなったモビルスーツの特徴的な武装を再現した固有武器を有している。中には飛行能力やバリアのようなーオーバーテクノロジーの産物や、変形能力を備えた人物までいるが、同時に呪術なども存在する世界観であるため、所謂「気」や「超能力」の範疇として捉えられている。
主な勢力
- 翔(ショウ) / 劉備軍
- 三国志演義の蜀に対応する。『戦神決闘編』で劉備の仲間たちが益州に建国。建国前までしか描かれないアニメ版では「劉備軍」や「劉備の仲間たち」などと呼ばれている。
- アニメ版での劉備軍は武将と軍師はいても一般兵はおらず、その為にアニメ版での劉備軍は本当の意味での「軍」と呼べるようなものではなかった。しかし、少数精鋭ゆえに、どんな場所にも駆けつけられるフットワークの軽さを持てたといえる。一方で漫画版では建国前の時点でも、劉備を慕う民衆が武器を取って孔明の指揮の下で戦う姿が描かれており、(民草を巻き込みたくないという劉備本人の意識には反するものの)小規模ながら軍勢と呼べる勢力を持っていた。
- 翔に属する武将たちの演者(モチーフとなったモビルスーツ)のほとんどは、宇宙世紀を舞台にするガンダムシリーズで主役を飾ったガンダムタイプたちで構成されている。
- 機駕(ギガ) / 曹操軍
- 三国志演義の魏に対応する。『戦神決闘編』で曹操の領土を引き継いだ曹丕が、新たに国号を改めることで建国された。建国前までしか描かれないアニメ版では「曹操軍」や「曹操の仲間たち」などと呼ばれている。
- 曹操支配下にあった時代から、経済力・軍事力とも最強の勢力であった。『戦神決闘編』では敵役にされてしまったが、『BBW』ではそこまで話が進まなかった為、憎むべき敵というよりライバルとして描かれた。
- 機駕に属する武将たちの演者は、『機動新世紀ガンダムX』の主役級と他作品に出てくる敵モビルスーツで構成されている。
- 轟(ゴウ) / 孫権軍
- 三国志演義の呉に対応する。『英雄激突篇』で孫一族が江東を開拓して地方領主となり、『戦神決闘編』で正式に国として名乗りを上げる。建国前までしか描かれないアニメ版では「孫権軍」や「孫権の仲間たち」などと呼ばれている。
- 演義の呉と同様、水軍が強い国。アニメ版では一番目立っていた勢力で、主人公が劉備でなく孫権と揶揄されることもしばしば。
- 轟に属する武将たちの演者は、OVA作品に登場したモビルスーツが主体である。特に孫一族はGPシリーズで固められている。
- 董卓軍
- 第一部『風雲豪傑編』の敵勢力。董卓ザクとその配下によって構成される。配下としては呂布トールギスが率いる呂布隊と、張兄弟率いる黄巾隊がいるが、『BBW』では黄巾隊は董卓軍とは無関係となっており、黄巾賊とされた。
- 演者は『新機動戦記ガンダムW』の敵モビルスーツが目立つ。
- 袁術軍
- 『BBW』での敵勢力。袁術ズサとその配下たち。
- 演者は『機動戦士ガンダムΖΖ』の敵モビルスーツが目立つ。
- 袁紹軍
- 第二部『英雄激突篇』の中盤の敵勢力。袁術の兄である袁紹バウとその配下たち。
- 演者は袁術軍同様に『機動戦士ガンダムΖΖ』の敵モビルスーツが目立つ。
- 西涼軍
- 第三部『戦神決闘編』序盤の主人公視点の勢力。後に翔の五誇将となる馬超ブルーディスティニーの故郷だが、機駕の侵攻を受ける。
- 演者は『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』での登場をメインとする宇宙世紀の陸戦型モビルスーツ。
- 南方軍
- 第三部『戦神決闘編』中盤の敵勢力。三国志演義の南蛮に相当し、孟獲ガンダムが治める。闇の支配から脱した後、主人公側と共闘。
- 演者は『機動武闘伝Gガンダム』のモビルファイター。
歴史
神話の時代
世界の始まりの時代は、大いなる闇である蚩尤(しゆう)のみが存在していた。そこにガンダムの姿を持つ四柱の神々が天より降り立った。彼らの名を、龍帝(りゅうてい)、雀瞬(じゃくしゅん)、虎暁(こぎょう)、武義(ふっき)と呼ぶ。
四神は蚩尤と壮大な戦いを始めた。最終的に蚩尤は封印されたが、武義もまた力を使い果たした。残った三人の神のうち、雀瞬は太陽となって世界を照らし、虎暁は月となって世界を癒し、龍帝は海となって世界を育んだ。こうして、三璃紗という世界が創世された。彼ら三神は後の世に「三侯」と呼ばれ奉られることになる。一方、蚩尤ごと自らを封印した武義の存在は忘れ去られ、あらゆる歴史書に名を残すことはなかった。
「四神」の元ネタは中国神話に出てくる四神から、「三侯」の元ネタは中国神話に出てくる古代の神王である「三皇」からである。ただし、三侯それぞれの名前は中国神話に出てくる「五帝」(三皇の後継者である聖人王たち)がモチーフとなっている。
- 龍帝 - 青龍(北方守護神) + 黄帝(三皇もしくは五帝のひとり)
- 雀瞬 - 朱雀(南方守護神) + 舜 (五帝のひとり)
- 虎暁 - 白虎(西方守護神) + 尭 (五帝のひとり)
- 武義 - 玄武(北方守護神) + 伏羲 (三皇のひとり)
項羽と劉邦
『三国伝』が始まるよりも400年前の時代においても、三璃紗は群雄割拠していた。楚という国の覇王・項羽が統一寸前までいっていたのだが、これを阻んだのが劉邦ガンダムという武将で、最終的に劉邦によって大陸は統一された。この歴史は史実の漢王朝設立とほぼそのままである。『三国伝』の時代には項羽の魂を継ぐ武将「項羽ターンX」が登場する(『三国伝外伝・武勇激闘録』)。
劉邦が建てた王朝の国名は不明。三国伝の時代に出てくる「朝廷」の名も不明だが、劉邦の王朝との継続性があると考えることも可能。
風雲豪傑編
『三国伝』の第一部にあたる時代。三国志演義で言うところの黄巾の乱から董卓の最後までが描かれる。
この時代の三璃紗は黄巾賊の略奪により荒れ果てており、さらには皇帝であった霊帝ガンダムが暗殺され、混乱の極みになっていた。黄巾賊の鎮圧で名をあげた武将・董卓ザクは朝廷の実権を握り、皇帝の証である玉璽を独占した。しかし、董卓は玉璽の力に魅入られ、心が闇に囚われる。董卓は三璃紗を暴虐により支配し、人民は苦しめられた。官軍の闘将であった曹操ガンダムは董卓を討つための反董卓連合軍の結成を三璃紗全土に呼びかけ、最終的に董卓を打ち倒す。
この連合軍の結成により、劉備ガンダム、曹操ガンダム、孫権ガンダムの三人の「三侯の魂を継ぐもの」がはじめて集合する。董卓の部下の呂布トールギスは連合軍と何度も対決し、この三人との因縁を深めた。この四将が後の時代のキーパーソンとなる。
英雄激突編
『三国伝』の第二部にあたる時代。三国志演義で言うところの徐州侵攻から赤壁の戦いまでが描かれる。
反董卓連合軍は解散し、武将たちは自らの故郷に帰って領地の復興に努めるも、我こそが三璃紗を治めんと勢力を拡大させていく群雄割拠の時代となった。
董卓の持っていた玉璽を手にした袁術ズサは兄の袁紹バウを出し抜くが、孫権に敗れ去った。
袁術脱落後、玉璽を手にした袁紹は温存していた軍を侵攻させて勢力を拡大化させるが、官渡の戦いで曹操に敗れ去った。
官渡の戦いを征した曹操は真の平和を築くためには三璃紗統一が必要と強く確信し、孫権が治める江東地方への侵攻を開始する。曹操の覇道に異を唱える劉備は孫権と手を組み、曹操から江東を防衛する戦いに参戦した。最終的には「赤壁」にて、劉備、孫権、曹操の三人が三侯の力を覚醒させて激突。ぶつかりあうパワーが爆ぜた後、曹操の姿はどこにもなかった。大将が行方不明になったことから曹操軍は撤退。赤壁の戦いは江東側の勝利に終わった。BBWはここで完結するが、旧シリーズでは劉備も行方不明となり『戦神決闘編』へ続く。また、袁術編はBBWオリジナルの展開だった。
戦神決闘編
『三国伝』の第三部にあたる時代。三国志演義からはかけ離れたオリジナル展開となっている。
赤壁の戦いに勝利した孫権は江東一体を新たに「轟(ゴウ)」という国にまとめあげた。一方、行方不明になった曹操の息子である曹丕も北方をまとめあげ「機駕(ギガ)」を建国。一方、劉備の仲間たちは西方の益州に渡り、「翔(ショウ)」の国を建国した。こうして三国時代が始まる。
しかし、機駕はかつての誇りを失い、無闇に戦線を拡大させる野蛮な国家に成り果てていた。若き皇帝である曹丕ガンダムは宰相の司馬懿サザビーの言うがままに行動しており、司馬懿の真の目的は予言書『G記』に記された黙示録を実現させ、「究極の闇」の力を入手することだった。その手掛かりを見つけるためだけに各地を問答無用に侵略し、捕虜になった人々を機駕の神殿の地下深くに安置されている蚩尤を復活させるための闇印「暗黒玉璽サイコガンダム」の生贄として捧げていたのである。
翔と轟の次世代の若き武将たちは機駕の背後にある闇を打ち砕くために奮闘。一方、行方不明になっていた曹操、そして劉備も三璃紗を狙う闇の存在に感づいており、それを止めるために歴史の裏で活動していた。
最終的に司馬懿は暗黒玉璽に自らの子供たちを生贄に捧げて古代の邪神・蚩尤ノイエジールを復活させ、更に蚩尤は暗黒玉璽と融合し「究極の闇 合身戦神蚩尤ガンダム」と化した。若き武将たちは命がけでこれを倒すが、それさえも司馬懿の計画の一環であり、司馬懿は倒された蚩尤の闇の力を吸収し、真なる破壊神「天熾鵬 司馬懿サザビー」として再誕した。
三璃紗そのものを闇に沈めようとする司馬懿に対し、三侯の魂を継ぐ劉備、曹操、孫権が力を合わせる。さらに神話の時代に蚩尤と相打ちになっていた四神の「武義」の魂を受け継ぐ者だった呂布も参戦。「五丈原」の戦いで司馬懿は敗れ去った。『戦神決闘編』の物語自体はここで終わる。
三璃紗統一
『戦神決闘編』のエピローグで語られる歴史によると、蚩尤復活の際に生贄に捧げられていた司馬炎ザクIIが助けられ、それまでの記憶を全て失っていたことから翔の武将である姜維ガンダムF91の養子となり、この司馬炎が後に三璃紗統一をなし、「真」という国家が誕生する、ということになっている。
「真」は史実の「晋」をモチーフとしているが、司馬炎が翔の側に付いてしまっているので、三国志的に言えば「蜀が統一した」ということになる。
また、この「真」の統一までの期間に起こった出来事として、弟三部の後日談が『BB戦士三国伝 LEGEND BB』として展開された。蚩尤の欠片から生まれた新たな脅威「四凶」との戦いの話だったが、ストライク劉備ガンダムのプラモデル発売後は目立ったメディア展開もないままフェードアウトしてしまった。(曹操や孫権の新形態等も未発売)
玉璽
三璃紗において最も重要なのが、玉璽(ぎょくじ)と呼ばれるアイテムである。玉璽は「世界を統べる力を与えるもの」とされ、代々皇帝が持つものとされているが、実はこれを正しく使えるのは四神の魂を継ぐもののみであり、それ以外のものが玉璽を持つと闇の力を引き出してしまう。
玉璽の正体は過去からの人間の思いの結晶体とされ、その中には善も悪もないまぜになっている。
玉璽は持つだけで所有者に超常的な力を与えるのだが、この力が極まると「天玉鎧」を召喚できる。天玉鎧はそれをまとったものに世界を破壊する程の超絶的な力を与える、一種の強化アーマーである。四神に対応して蒼龍・炎鳳・弩虎・真武の四形態がある。なお、四神の力を持たないものは天玉鎧のまがいものである十極呪導鎧を召喚できる。
『三国伝』の物語では「四神」のうち「三侯」しか歴史に名を残していないということで、玉璽や天玉鎧は「三侯の魂を継ぐものにしか使えない」というミスリードがなされていた。そのため、天玉鎧が四つあるということが大きな謎としてストーリーの中核をなしていた。
天玉鎧
玉璽の力によって降臨する強化アーマー。神話の四神が蚩尤との戦いで使用した武具であり、装着者・搭乗者に世界を破壊するほどの力を与える。実はそれぞれの姿は変形体であり、素の状態ではどれも同じ形をしている。それぞれのモチーフは演者であるガンダムに因んだ支援メカだが、真武のみモチーフがないオリジナルデザイン。
- 天玉鎧・蒼龍(そうりゅう)
- 龍帝の魂を継ぐ者が召喚した場合の形態。その名の如く天を駆ける龍の姿を象った搭乗型。モチーフはGアーマー。
- 天玉鎧・炎鳳(えんほう)
- 雀瞬の魂を継ぐ者が召喚した場合の形態。翼を畳んだ朱雀の姿を模した装着型で、装備すると翼が展開される。モチーフはGファルコン。
- 天玉鎧・弩虎(どうこ)
- 虎暁の魂を継ぐ者が召喚した場合の形態。機体全体が虎の咢を模した装着型。モチーフはガンダム試作3号機のアームドベース・オーキス。コミックワールドで最初に登場した天玉鎧であるが、装着者の孫権はこの時意識を失っており、制御が為されず暴走状態に陥っていた。
- 天玉鎧・真武(しんぶ)
- 武義の魂を継ぐ者が召喚した場合の形態。玄武の姿を象った搭乗型。四形態の中で唯一モチーフがないが、ファンの間では色々と由来について語られている。
暗黒玉璽
玉璽とは相反する存在で、古代の邪神・蚩尤を封じている。作中では郭夏ヴァサーゴや龐統ヤクトドーガが使用した手のひらサイズのものと、機駕の地下深くに封印された巨大なものが存在するが、後者のものが本体で前者の小さなものは端末に過ぎない。本体の方は封印状態でも「暗黒玉璽サイコガンダム」として単体行動可能なほど強力な力を持っている。だがその真の力を発揮するのは、復活した蚩尤が自身の憑代として融合した時である。
登場作品
- スーパーロボット大戦UX
- プロローグで主要キャラクターたちが「こちらの世界」に飛ばされ、三璃紗自体は最後まで舞台にならない。
- 当初、この世界は平行世界かと思われていたが、実際にはラドリオ星と同様に未来の地球であることが終盤にて判明する。
- ヒトマキナが人間の意義を正しく理解し、魂を持った機人へと変化、三璃紗という世界を創造していったループでの地球にあたる。
他作品との関係
G記には「影舞乱夢(エイブラム)」が三璃紗の最初の国家であると記されており、また南方はインド風の国家「赤流火隠(アルビオン)」がかつて存在していた地域とされている。この二国は「SD戦国伝」シリーズに登場する国と同じ名前である。このことから、『三国伝』は『戦国伝』の未来の話とされている。また、『戦神決闘編』には東方の国として「蓬莱」という地域の存在が触れられるが、SD戦国伝の主な舞台である「天宮(アーク)」との関連、およびSD戦国伝からどれほどの年月が経過しているのかは定かではない。
なお、新SD戦国伝では影舞乱夢をかつて治めていた王の名が「龍帝」とされているが、これは『三国伝』における三侯の名と同一である。これについては龍帝の魂を受け継いでいる劉邦のことを指していると考えれば、『三国伝』の400年前に劉邦が作った統一王朝が影舞乱夢だったとみなせる。また、新SD戦国伝に出てくる白龍頑駄無は後に影舞乱夢の国主となるが、『三国伝』の時代にはこの白龍頑駄無が歴史上の偉人として語られている。さらには霊帝ガンダムの演者はこの白龍頑駄無である。
ちなみにSDガンダムシリーズではSD戦国伝の世界と、SDガンダム外伝の世界「スダ・ドアカ・ワールド」が地続きに存在することが示唆されている。そしてその遥か未来にあたる「SDコマンド戦記」の世界には人間が登場しているため、スダ・ドアカ・ワールドに暮らす人間族が滅びることなく遥か未来まで存続していくことが確定している。つまり三璃紗もSD戦国伝の未来にあたるのであれば、国外には人間族が存在している可能性が非常に高い。『UX』において孫権や孫尚香は「やわらか人間」の存在に驚いていたが、実は三璃紗の外ではそんなに珍しいものでもなかったりする。