刻印
刻印 / 烙印 / スディグマ(Stigma)
異なる次元を行き来する人物が押される負の刻印 / 烙印。共通するのは帰る場所のない放浪者であること。
αシリーズ
この用語が登場したのは『第3次スーパーロボット大戦α』から。第35話「THE GUN OF DIS」のシナリオにおいて、クォヴレー・ゴードン(アイン・バルシェム)身体調査したエイス・ゴッツォが、イングラム・プリスケンから受け継がれた「オリジネイターとしての刻印」を確認。以下は第35話のエイスの言葉を記載する。
「ユーゼス・ゴッツォが調整したバルシェム1号体…すなわち、オリジネイターの刻印だ…」
「アインを調整すれば…ユーゼスによって失われたデータを補完することが…出来るかも知れぬ…」
「今のアインは…バルシェムの中で最もオリジネイターに近い存在…」
「その内なる存在を覚醒させれば…鍵が手に入るやも知れぬ…」
「ユーゼス・ゴッツォが手に入れられなかった…鍵を…」
シヴァー・ゴッツォはクォヴレーを調査することで、αシリーズの世界におけるユーゼス・ゴッツォが手に入れなかった異世界の技術(『スーパーヒーロー作戦』の「虚構の世界」における技術)を手にすることが目的だったと思われ、その技術を得るべくベルグバウをディス・アストラナガンに強化改造してディス・レヴを与えた。
Zシリーズ
「Zシリーズ」では「烙印」という名で呼ばれている。主にZEUTH及びZEXIS、集結部隊Z-BLUEが該当する。
関連して、「呪われし放浪者」は「烙印(スティグマ)」が刻まれているという。これには強弱が存在するらしく、桂木桂のそれはとても強いとアサキムに評されている。この「烙印」を受けた状態で次元の壁を超えることで、初めて「放浪者」と呼ばれる。
「烙印」を受ける条件に関しては、ZEUTHメンバーにも刻まれていること、その中でも桂のものが特に強いことを鑑みると、「時空崩壊、あるいは修復など、大規模な次元変動の場に居合わせた」ことが推測される。桂の場合を見ると、その中心点に近ければ近いほど、「烙印」は強くなると思われる。
この点から、Zシリーズにおける「特異点」と同義である、と見られているが、ZEUTHメンバーの全てが転移してきているわけではないため、詳細は現在の所不明。
また、アサキムは再世篇終盤でZEXISのメンバーも全てが烙印を受けていると述べているが、この時点のメンバーには明らかにどちらにも居合わせていないライルやボス、正太郎がいるため、明確な条件は今もって不明。
時獄篇においては、正太郎やワッ太などが、ADWやUCWに関する事柄、あるいはそれを想起させるワードを聞くと頭痛を起こすという現象が発生。またワッ太は、ADWで縁のあったクロウや、カンパニー社員となっていた勝平や万丈のことを忘れており、この辺りにアサキムを初めとする「放浪者」の境遇に関するヒントがあると思われる。恐らく、「放浪者」となった者は、自分に強い縁を持つ者以外に関する記憶(メタ的に言うと自分の出展作品にいないキャラクターたちの記憶)が消え去り、その世界との因縁がなくなる、ということだと思われる。
「御使い」と「彼ら」
Zシリーズにおいては堕天翅も同様の存在であり、彼らは生命の樹による自分達の世界を作ろうとしたことが太極の怒りに触れ、無限獄に囚われたらしい。
この状態から解放されるには、全てのスフィアを手に入れて太極に成り代わるか、「御使い」に関連するもう一つの方法を取る必要がある。この「御使い」の正体は今もって不明だが、太極あるいはガイオウいう所の「神」に関連する存在だと考えられている。また、その記憶はガンレオンに封じられているらしい。
また、アイムはアサキムが放浪者となった際、スパイラルネメシスと共に訪れるという「彼ら」にその魂を囚われた、という趣旨の発言をしている。この「彼ら」の正体は全く不明だが、太極そして「御使い」に関連していること、そしてガイオウ達次元将が倒そうとしていた「神」に近しいことは疑いないであろう。
関連人物
Zシリーズ
- 桂木桂
- 『スーパーロボット大戦Z』において「時空振動弾」の直接的影響により多元世界の特異点でとなった。烙印の影響が最も強い。大特異点の修復にも関わった。
- オルソン・D・ヴェルヌ
- 「時空振動弾」の直接的影響により多元世界の特異点でとなった。大特異点の修復にも関わった。
- セツコ・オハラ
- 「時空振動弾」の直接的影響により特異点の一部となった。大特異点の修復にも関わった。
- ツィーネ・エスピオ
- 「時空振動弾」の直接的影響により特異点の一部となった。
- アサキム・ドーウィン
- 「時空振動弾」の直接的影響により特異点の一部となった。以下の5名は烙印の影響を強く受けた人物である。
αシリーズ
- イングラム・プリスケン
- 「スーパーヒーロー作戦(虚構の世界)」の崩壊により帰る居場所のない魂だけの存在。現状、「刻印(烙印)」の影響を強く受けた人物であるといえる。
- ユーゼス・ゴッツォ
- 「スーパーヒーロー作戦(虚構の世界)」自分の分身であるイングラムを産み出した運命共同体となる人物。次元操作する「クロスゲート・パラダイム・システム」により別世界のユーゼスに記憶や知識を共有している。「刻印(烙印)」の影響はないにしろ、運命に翻弄されるイングラムとは同じ存在でもあるが。
- クォヴレー・ゴードン
- 『第3次スーパーロボット大戦α』において、イングラムの魂が乗り移った「アイン・バルシェム」が生まれ変わった存在。イングラムが持つ「刻印(烙印)」を引き継いで入るものの、帰るべき場所(第3次スーパーロボット大戦αにおけるαナンバーズ)はあるので、刻印の強さはイングラムほどではない。
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