ズィー=ガディン

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ズィー=ガディン
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

デザイン 柳瀬敬之
初登場SRW スーパーロボット大戦J
SRWでの分類 機体
ラストボス
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スペック
分類 皇帝機[1]
全長 96.8 m
重量 547.4 t
動力 オルゴン・エクストラクター×5
補助MMI サイトロン・コントロール
開発 フューリー
所属 フューリー
パイロット グ=ランドン・ゴーツ
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ズィー=ガディンは『スーパーロボット大戦J』の登場メカ

概要

騎士総代グ=ランドン・ゴーツが搭乗する大型機動兵器。フューリーの機動兵器の中でも突出した火力と防御力を誇り、オルゴン・クラウドを発生させてバリアを張ったり、空間転移することも可能。

主要武器の大剣は複数のパーツで構成されており、形状を変化させたり分離させて直接敵機にぶつけたりすることができる。また、機体そのものを分離変形させることができ、両腕・両脚を分離して本体は両肩と腰を展開、竜のような異形の姿に変貌する(設定資料によれば各部を繋ぐベルト状の赤いパーツは無限に伸びるらしい)。これによって更に火力と耐久力が増し、よりオールレンジ攻撃に適した状態となる。

なお、「オルゴンジェノサイドバーニング(オルゴ=ラ・ガディン)」の演出から見るに、通常の機動兵器に比べて恐ろしく巨大であることが伺える(OG設定では100m弱)。

他のフューリーの機体と違い、唯一名前に「=」が入る、つまり人物やものと同様の名称になっているが、理由は不明。

スーパーロボット大戦J

フューリーの宇宙船「ガウ=ラ・フューリア」の中枢システムと一体化し、船内の動力炉オルゴンエクストラクターから、無尽蔵のエネルギー供給を受けている。劇中ではこの時グ=ランドンがステイシス・ベッドで眠る同胞のエネルギーを吸い出し、ズィー=ガディンの出力を更に高めるという暴挙に出たことにより、船内のオルゴンエクストラクターを通してサイトロン粒子を原子に変換して物質に再構成し、機体がダメージを受けると同時に完全再生する状態となった。

しかし冷静さを完全に失ってしまったグ=ランドンでは、戦いを通して成長したパイロットや強力な機体を多数保持するナデシコアークエンジェル特務分艦隊に敵うはずもなかった。アル=ヴァン・ランクスの造反もあり、オルゴンエクストラクターは全て破壊され、ズィー=ガディンも敗れ去った。

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ

グ=ランドンがヴァウーラに対抗すべく作り上げた決戦兵器。自身のラフトクランズを解体して組み込んでいるため彼以外には扱えない。

オルゴン・エクストラクターが本体と両手足の合計5基搭載されており、莫大な出力を誇る。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
グ=ランドンの専用機であり、本作のラスボス。第1形態はラフトクランズの上位機種と言う趣で、50話と最終話で2度戦う。
第2形態は最終話のみ登場。増援オルゴンエクストラクターを4機全て破壊しないと撃墜不可能だが、オルゴン・クラウドが削除された上、気力110未満になると射程1~4に位置している敵に対して何もできなくなるという致命的な欠陥があり、それを突かれて撃墜されることも珍しくない。ただし最大射程が20と異常に長いので、近づくまでに落とされないよう注意。
本当に面倒なのはオルゴン・クラウドを備えた第1形態であり、最終話では大量のフューリー機を従えた状態で戦うことになる。仕様上SPを回復する手段がまともになく、バリアと重装甲のおかげでダメージが思ったように通らないうえに特殊回避持ち、と長丁場になる。「脱力」の回数が足りないこともザラなので、過信せず正攻法で挑もう。味方の強化が満足に出来ない1周目から2周目は、第2形態の削りを援軍のアル=ヴァンに任せてしまうのも手。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
第45話「冷たい世界(後篇)」で登場。『J』における第2形態はバスカー・モードという設定になり「ズィー=ダード・ヴォドー」「オルゴ=ラ・ガディン」使用時の演出のみの登場となった。
グ=ランドンのエースボーナスによって直撃すれば大ダメージは必至な上、精神コマンドイベントが3度もあるため強敵ではあるが、気力110未満になると隣接した機体に無力化するという『J』に似た弱点を抱えている。もっとも、今回は脱力持ちがエクセレンとアシェンしかいないことに加え、グ=ランドンの性格の問題ですぐに気力が規定値を超えるので、実質死角はないものと考えた方がいい。
実はブロック系の能力を一切持っていないので特殊効果に弱い。ただし、特殊武器ではオルゴン・クラウドではじかれるのでどっちみち「直撃」が必要。
ちなみに今回は一定のターンが経過して射程内にPCがいない場合移動して来る。

装備・機能

武装・必殺武器

『J』では武器名すべて頭に「オルゴン」と付くが、文字数制限で「O」に略されている。『OGMD』では武装名がすべて変更された。

人型形態(通常時)

オルゴンウェイブキャノン / オルゴ=ラ・ウェイバー
自機中心型のマップ兵器。咆哮と共に衝撃波を放つ。OGMDではグ=ランドンが2回行動を所持しており、移動した先でブチかましてくる。範囲内に自分以外の敵機を残しておけば使わないので、ヴォルレントを一機残したうえで四方を取り囲んでしまおう。
オルゴンバニシングソード / オルゴ=ラ・ヴォドー
本機専用の大剣。恐らくラフトクランズのソードライフルの原型武器、或いは発展型。ラフトクランズのオルゴンソードと異なりオルゴナイトの刃を作り出さずに斬撃可能。
オルゴンヴァイパーライフル / オルゴ=ラ・ヴァイパー
大剣を展開して銃身とし、巨大なビームを発射する。折り畳み式の射撃用グリップがあり、ライフルモード時に展開されるが、劇中では剣の形態のまま前に突き出すようにして放っている。『OGMD』ではグリップの設定が拾われ、右手で柄を持って支え、左手でグリップを握って発砲している。
オルゴンバニシングソード / オルゴ=ラ・ヴォドー
敵機の目の前に転移し、携行する大剣で攻撃。
『J』では切り払いの効果を受ける武器なのだが、自分への攻撃に対する切り払いには使用できない。コンボ専用版もある。
オルゴンマテリアルゲイザー / ジグ=ダード・ヴォドー
大剣を6つのパーツに分離させて攻撃。全包囲攻撃後再度合体し、敵機を真上から貫く。

変形後(バスカー・モード)

オルゴンゴーストブレス
自機中心型のマップ兵器。『J』では発狂しているグ=ランドンを再現してか、射程範囲内に敵機を残していても使ってくる。
オルゴンバーチカルファング
脅威の射程距離9~20を誇る武器。両上腕が変形したクローを遠隔操作して攻撃を行う。始動射程が9のため、余程離れないと使ってこない。
オルゴンサテライトスパーク
脚部が変形したユニットを遠隔操作してオールレンジ攻撃をする。射程7~15。
オルゴンマテリアルゲイザー / ズィー=ダード・ヴォドー
変形前と同じ。使用時にはソードが上から降りて来る。イベント後は射程1に対応できる武器がこれしかなく、さらに気力制限110があるので、109を切ると隣接ユニットには何も出来なくなる。
オルゴンジェノサイドバーニング / オルゴ=ラ・ガディン
オルゴンエクストラクターの出力を最大まで向上させた際に地表の破片から発生したオルゴナイトをオルゴナイト・ミラージュで生成した無数のラフトクランズがオルゴンライフルで攻撃を行う[2]。そこから「サテライトスパーク」のユニットで挟み撃ちにして回転しながら上昇しつつ電撃を加え、宇宙空間に放逐した敵機を「バーチカルファング」のクローで掴み上げ超高速で地面に叩きつけ、最後は宇宙空間から観測できるほどの大爆発で締める。破壊力は確かなのだが、気力制限130がある上射程1~4に対応した武器がこれしかない為、気力が上がる前に接敵されると的と化す。グ=ランドンの「絶望せよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」がこの武器で出るため、そっちの方が印象に残るかもしれない。

特殊能力

オルゴン・クラウド
第1形態時のみ所持。バリアと特殊回避を両方備えている。変形するとなくなるのだが、そこまでが大変。
オルゴン・クラウドH
『OGMD』で所持。オルゴン・クラウドSの上位種で全属性ダメージを2000軽減。だが1回目のイベントでバスカー・モード解禁後はこの効果が1200に下がる。バリアが消える事は無いものの、Jの設定の一部をここでも引き継いでいる。さらにS同様に移動タイプが空陸水に変化するが、敵なので意味はない。
ラースエイレム
『OGMD』で所持。
EN回復M(人型形態) / EN回復L(変形後)
毎ターン一定量のENを回復する。

移動タイプ

『J』の人型形態。飛行可能。
『J』変形後。変形後はガウ=ラに接続しているため飛べない。
()
『OGMD』。他のフューリー機同様常時飛べなくなった。オルゴン・クラウドHが発動すると移動タイプが変化しステータス上は飛行可能になるが、飛ぶことはない。

サイズ

L
人型形態。
LL
変形後。

機体BGM

「Doomsday」
専用BGM。訳せば「最後の審判」となる。
「Judgement」
『OGMD』では追い込むとこちらに変更。曲名が変更されているが『J』のタイトルミュージックである「Judgement Justice」のオーケストラアレンジであり、OGシリーズのパターンと言える。

関連機体

オルゴンエクストラクター(装置)
フューリーの宇宙船ガウ=ラ・フューリア内部の動力炉。宇宙船の中枢システムと同化したズィー=ガディン本体へ、無尽蔵にエネルギーを供給している。
ラフトクランズ
本機の下位機種と思われる騎士機。オルゴンジェノサイドバーニングでは、オルゴン結晶で生み出したラフトクランズの分身を大量に発生させて攻撃させている。『OGMD』では開発の際にパーツとして組み込まれている。
ラフトクランズ・アウルン
『OGMD』のオルゴ=ラ・ガディンが『J』における演出を再現している関係でこちらの分身が生成される。

脚注

  1. 「皇帝機」という名称から本来は皇族の機体と考えられるが、詳細は不明。『OGMD』では皇帝機の称号はグ=ランドンが「フューリーの新たな皇帝の玉座であり、古き玉座機であるグランティードを超える存在」という意味を含めて付けたものである為、あくまで自称に過ぎない。
  2. この時『J』ではラフトクランズが攻撃対象の周辺へ転移するのだが、転移する時のエフェクトはボソンジャンプになっている。