ルネ・カーディフ・獅子王
ルネ・カーディフ・獅子王(Rene Cardiff Shishioh)
- 登場作品:勇者シリーズ
- 勇者王ガオガイガー外伝 獅子の女王
- 獅子の女王・その後 ~ルネ・カーディフ・獅子王の物語~
- 勇者王ガオガイガーFINAL
- 声優:かかずゆみ
- 種族:地球人(日系フランス人・サイボーグ)
- 性別:女
- 年齢:19歳
- 所属:シャッセール→GGG
- 役職・称号など:獅子の女王
- キャラクターデザイン:木村貴宏
フランスの対特殊犯罪組織機関「シャッセール」に所属する勇猛果敢な女性捜査官。コードネームは「獅子の女王(リオン・レーヌ)」。
GGGは対宇宙人組織であり地球人類の防衛を趣旨としている都合上、敵の排除よりも人命を優先し敵といえども地球人である限り殺害に及ぶことは殆ど無いのに対し、フランス政府の特殊捜査官であるルネは戦闘の際犯人殺害にも躊躇しない違いがある。サポートメカに「光竜」と「闇竜」を従える。
かつて母フレール・カーディフと2人で暮らしていたが、バイオネットにより母が殺害され、自身も捕らえられてサイボーグ改造実験の実験台にされ普通の人間の体を失った。その後バイオネットに対して1人で反乱を試み、その途中で倒れたところをシャッセールに救出され、実の父である獅子王雷牙により「Gストーン」を持つサイボーグとして生まれ変わる。
しかし、幼少時の過酷な境遇と、妙齢の女性でありながら普通の肉体ではない自分自身にコンプレックスを抱くことが多く、サイボーグとしての自分、母以外にも多数の女性と関係を持つ雷牙との確執から苛烈な性格に成長した。
従兄弟であり同じ戦闘用サイボーグでありながら改造した父との関係も良い真っ直ぐな凱とその恋人である命には嫉妬や苛立ちをぶつけることも多かった。しかし光竜と闇竜との触れ合いや同僚のエリック・フォーラーの死などから次第に心を開いていき、それに伴い親子関係も解れていったことからある事件後を境に「ルネ・カーディフ・獅子王」と父の姓も共に名乗るようになる。GSライドのメンテナンスを通して知り合ったパピヨン・ノワールとは、不思議と波長が合うらしく、傍目からは分からないが、友情を築いている。
凱と同じくGストーンサイボーグではあるが、サイボーグ・ガイが身体の90%以上をサイボーグとしているのに対し、ルネのサイボーグ化率は50%程度であり、内臓の多数は生身のままである。ガイのように自由意思でハイパーモードに移行することもできず、凱やソルダートJに比べるとサイボーグとしての戦闘能力は劣っており、共闘したソルダートJからは「貧弱なサイボーグ」と評価される。それでも通常の人間よりは遙かに頑丈で力もあり、重量や反動から通常の人間では扱えない重火器を主な武器としているが、オーバーテクノロジーの産物であるゾンダーや遊星主には残念ながら戦力的に及ばない事が殆どである。
さらには、バイオネットに未熟なサイボーグ化手術の実験台とされた経緯から廃熱機関に問題があり、実父の雷牙によって再改造されて助かった現在も、サイボーグ部分の体が過剰に熱を持つという欠点がある。この発熱は通常の人間が触れれば火傷するほどであり、不用意に握手を交わした命が火傷したことがある。また、ルネの生身部分にもダメージを与えるため、常時冷却コートを纏っていなければならない。戦闘などといった激しい運動や強い怒りなどを感じると発熱が激しくなるため、いつの間にか「熱い」というのが口癖となっている。
作中ではバイオネットとの抗争の最中であり、『FINAL』1話では凱と協力して因縁の相手ギムレットを撃破している。
その後GGG所属であるパピヨンらと共にGGGに協力するが、パピヨンはレプリジンの天海護の襲撃により命を落とす。敵討ちのため地球追放となったGGGに同行しソール11遊星主との戦いに身を投じる。その最中、遊星主に捕縛されていたJを救出。彼と行動を共にするが、遊星主の攻撃に太刀打ちできず、共に捕えられる。そのことで、結果的に「Jジュエル」「Gストーン」の共鳴によりパルス・アベルにより封印されていたジェイアークの起動に成功、死闘の末にピア・デケム・ピークを倒し、その足止め役を全うした。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。光竜と闇竜の「ルネ援護攻撃」で、カットインと共にバズーカで攻撃する。キングジェイダーのジェイフェニックスフラグ成立時にはサブパイロットとなり、「ルネ援護攻撃」がなくなる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 上記と同じだが、無条件でサブパイロットになる。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
サポートながら攻撃的なラインナップ。
パイロットBGM
人間関係
- 獅子王雷牙
- 父だが激しく憎んでいた。わだかまりが解けたあとも彼の事を「ジジイ」呼ばわりする。
- 獅子王凱
- 従兄弟であり、同じGストーンを持つサイボーグでもあった。自分より生身の割合が低く、父親の言いなりという意味も込めて「完全サイボーグ」と揶揄することもあったが、根底に流れる心は同じ。
- 光竜、闇竜
- 彼女のサポート役。機械の体を持つ者として嫌っていたが、Gギガテスクとの戦いを通じて心を通わせる。
- パピヨン・ノワール
- 彼女を慰めてくれる唯一の人物。温和で優しい女性。
- ソルダートJ
- 彼が追い詰められたときには、お互い協力関係となって底知れないパワーを発揮した。
- 卯都木命
- 凱に寄り添う命に嫉妬心を抱くこともあり、行き過ぎた冗談に凱も怒りを隠さなかった。
- 天海護
- 彼のレプリジンによりパピヨンが命を落としている為、いざ本人と対面した時の心境は複雑だった。
- 戒道幾巳
- 兵器として生み出されたために母の元から離れて戦ってきた少年に共感したのか、「母親を大切にな」と言葉を贈って送り出した。
- ギムレット
- バイオネットの幹部。幾度となく戦った因縁の相手だったが、自らの手でトドメを刺す。
- ピルナス
- ソール11遊星主の一人。圧倒的に不利な戦いを強いられ、何度も打ちのめされながらも、その度立ち上がってみせた。
- ポルコート
- フランス製勇者ロボ。シャッセールでのルネの相棒。ルネの元相棒でルネを庇って殉職したエリックの人格を移植されており、ルネの凍り付いていた心を溶かす大きな鍵となった。第3次αのサブシナリオにおいて名前のみルネの口から語られている。
他作品との人間関係
ベターマン
- 阿嘉松滋
- 腹違いの兄。『FINAL』ノベライズで対面を果たしている。
- 阿嘉松紗孔羅
- 姪。ルネ曰く、雷牙を「おじいちゃん」呼ばわりしても怒れない相手。
- 八七木翔
- 短編ノベライズ「獅子の女王・その後」にて共演。ギムレットにさらわれたパピヨンと楓を救出すべく共闘。最初は日本人だというだけで良い感情を持たなかった。
スーパー系
リアル系
- 相羽ミユキ
- Wでは直接会話するシーンこそないが彼女とも交流があった。
- ユミ・フランソワ、ダービット・クリューゲル、ナターシャ・パブロチワ
- Wにて異星人テッカマンの行動に戦意を喪失した彼らを救出するが、その甘さに対し辛辣な言葉を浴びせた。
名台詞
- 「トロいから…死ぬのよ」
- 自分を庇って倒れたエリックの死に際して、涙を流すこともなく呟く。相棒にさえ心を開けなかった頃の台詞。
- 「そうだ、ないとは言わせないっ。お前の心はどちらを選ぶ!戦え、戦って自分を取り戻すんだ!お前が心ある存在として生きるなら、私はお前とともに戦う!だが、バイオネットの道具のままでいるなら、いまここで破壊してやるっ!」
- バイオネットに捕らわれ、フツヌシのジェネレイターに組み込まれて逃げる気も失っている光竜に対して。闇竜やポルコートとの交流で、AIロボへの嫌悪も消えて行った。
- 「…当たり前だ! 私を誰だと思ってる!」
「わかってるよ! 私だって…獅子の女王(リオン・レーヌ)なんだからっ!!」
「芥子粒になれぇぇぇっ!!」 - 自身をGSジェネレイターの代わりにモレキュルプラーネに接続し、凱のガオガイガーと共にGギガテスク(SRW未登場)を破壊する。それまで忌み嫌ってきた「勇者」としての血を受け入れた瞬間でもある。
- 「――私は…獅子の女王(リオン・レーヌ)だぁぁっ!」
- 短編ノベライズ「獅子の女王・その後」において、ギムレットに「猛犬」呼ばわりされ、怒りを爆発させる。
- (じゃあ、アンタにはわかっているっていうの)
- 握手を求めてきた命をそのまま高温の手で火傷させ、それでも自分をフォローする命に対して心中で吐露する。命も結構辛酸をなめているのだが、そんなことは知らないルネには温室育ちに見えて歯がゆかったようだ。
- 「アンタはこのまま大気圏で、ボン!」
- ステルスガオーのパーツを破壊した後、天海護 (レプリジン)に対して言い放つ。実際Qパーツが発動しなければレプリ護は大気圏突入の摩擦で死にかけた。本物と面識が無いとはいえ、この時点では偽者と判明していなかった彼も駆除すべき害虫でしかない。
- 「おかえり、パピヨン」
- 敵対したレプリ護の件もあり、GGGに疑いの目を持たれていたパピヨンのレプリジンを受け入れた。この一言でレプリ・パピヨンは『再び』仲間に迎え入れられる。
- 「やけど、するから……」
- ルネの高温の体にも顧みない命に助けられた後で、タッチを弱々しく拒否する。以前とは違い、命に対して心を開いた瞬間である。
- 「死ぬのは、害虫駆除が終わってからだ!」
- GストーンとJジュエルの共鳴によって復活した後、まだ今倒れるべきではないという意志をソルダートJと確かめあう。
ここでの「害虫」は遊星主だが、本来は、ルネがバイオネットの手先を指す時に用いる言葉。