ル・カイン
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ル・カイン(Le Cain)
- 登場作品:蒼き流星SPTレイズナー
- 声優:塩沢兼人(原作・スパロボ)、加瀬康之(他ゲーム代役)
- 種族:グラドス人
- 性別:男
- 所属:グラドス軍
- 役職:司令官
- 年齢:21歳
- 身長:206cm
- 体重:98kg
- 誕生日:1976年8月31日
- 血液型:AB型
- 誕生日・血液型は「アニメディア」1986年8月号付録より。
- キャラクターデザイン:谷口守泰
第2部より登場したグラドス地球占領軍司令官で、グレスコの息子。
強いプライドを持つグラドス至上主義者であり、民衆は優れたものに支配されるべきという自らの理想のために地球文化をことごとく弾圧した。強権的ではあるが誠実で、クスコの聖女を賭したエイジとの勝負に負けた後は潔く手を引いた。年若く理想主義であったため、その信念を根底から覆す「グラドスのアポロン」…地球とグラドスの秘密をグレスコから聞かされた際に狼狽し、父グレスコを射殺してしまう。
SPT操縦においても天才的な実力を持ち、作中では専用機ザカールに搭乗。圧倒的な強さを誇る。また私兵として死鬼隊を抱えており、彼らが失敗した際には鞭で打ちつけたり、処刑することさえあった。
赤ワインの愛好家。その豊かな髪は(中世の貴族のように)鬘である(あるアニメ誌の記載に寄るが、公式かどうかは不明。なお劇中ではレジスタンスがル・カインの影武者から鬘を奪って見せるシーンがある)。
モデルは塩沢氏が『レイズナー』と同時期に演じたアニメ『北斗の拳』の登場人物であるレイらしいが、立ち振る舞いなどはむしろ同作のシンを彷彿とさせる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- グレスコが登場しないので実質的なグラドス軍のトップ。今回はシャピロ・キーツを部下に迎えている。今回もエイジは第1部の姿なので、共演はこれで2度目。ザカールの性能と併せて能力値も高い強敵であるが、ジュア=ムにボコボコにされる等の冴えない場面もある。
- 終盤、先史文明時代に飛ばされてしまうが、後に戻ってきた際、「送り返さなくても良かったのに」と、自軍にぼやかれている。ル・カインの性格から、向こうの時代でも、何か傍迷惑な騒動を起こしたりして、送り返されたのかもしれない。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。このときに塩沢氏が声を収録された為、急逝後もスパロボでは使い続けられている。第1部展開のためかザカールでレイズナーを撃墜する以外に目立ったイベントは特になく、最後は宇宙ルートでエイジとの決着がつかぬまま戦死と相成るが、隠しシナリオで復活しており、エイジをぶつける事も可能。なお、エイジは第1部の姿なので、1部の彼とは初共演となった。
- スーパーロボット大戦64
- 第2部展開でほぼ原作通りの活躍。ただしかなり早い段階で決着がついてしまい、グラドスの刻印の発動には立ち会えない。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 今回も第2部展開で、グラドスの刻印発動時にも出番がある。最終的には改心しグラドス星に引き返した。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 父を殺害することはなく、グラドス本星に呼び戻されることに。ミューカスの本拠地であるレコーラル銀河への侵攻作戦「Operation Extend」では、グラドスの代表として軍を率いて現れ、コネクト・フォースを援護している。
パイロットステータス設定の傾向
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- グレスコ
- 父親。グレスコはル・カインが幼い時より英才教育を施していた。しかし、最後は自らの手で父を殺害してしまう。
- ロアン・デミトリッヒ
- 部下(秘書官として迎え、グレスコの死後は副官に指名)。地球人でありながら非常に信頼しており、彼に裏切られたときは動揺を隠せなかった。小説版ではロアンに友情を感じていたと発言する。
- ギウラ
- 部下。
- カルラ・エジール
- 部下。
- ゴステロ、マンジェロ、ボーン、ゲティ
- 私兵である死鬼隊の面々。彼らの能力を評価しつつも卑怯な手段を使ったゴステロや惨めな敗北を喫したゲティを始末しようとする等、非情な仕打ちをする事もあった。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
- 宿敵。ル・カインはエイジを血の濁った裏切り者と呼ぶが、私兵である死鬼隊を度々退けたエイジを疎ましく思うようになる。シリーズによって、彼が1部の姿で登場する事も。
- アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ
- クスコの聖女と名乗り地球人、グラドス人問わず絶大な影響力を持つ彼女に興味を抱く。グレスコの死後、部下からの反感が高まりつつある中情緒不安定になり、グレスコに捕らわれていた彼女に救いを求めた。
- デビッド・ラザフォード
- 30話では彼がかつて搭乗していたベイブルを餌に彼やその仲間達をおびき寄せた。
- アンナ・ステファニー
- ル・カインの文化矯正に対して正面から立ち向かうが、ル・カインはジュリアと同様に危惧して捕えようとした。
他作品との人間関係
- デスクロス四天王
- 新での部下。当初は同じ部下にあたるハイネルとシャーキンに率いさせていたが、ハイネルの失脚もあって直属の部下になる。
- プリンス・ハイネル
- 新では部下。
- プリンス・シャーキン
- 新では部下。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 64では彼と共に帝国軍の中心として活躍。実はロアンに続き、彼も帝国を裏切るのだが、彼の裏切りに関してはル・カインは知ることなく死亡している。
- シャピロ・キーツ
- Jでは彼を参謀に迎える。彼の才と人物を認め、信頼していた。64でも部下にあたる。
- 草壁春樹
- Jでは彼と同盟を結ぶ。
- ジュア=ム・ダルービ
- ラースエイレムの力で彼に叩きのめされるが…。
名台詞
- 「面白い…この星は刺激に満ちている」
- エイジと初めて対峙した後の台詞。
- 「燃えろ…燃えろ…! 地球の物など全て灰になるがいい!」
- ニューヨーク市立図書館の書物を焼き払った際の台詞。ル・カインのグラドス至上主義が強く表れている一場面。
- 「鬼に聖女をくれてやる・・・ふっ、それも面白い」
- ジュリア抹殺を懇願するゴステロを「鬼」に例えての承諾の台詞。
- 「ハッハ…健気な!」
- 第30話でベイブルを奪還するべく、必死に迎撃システムを掻い潜るデビッドの奮闘振りを観戦して、彼を嘲笑う。
- 「よりよき支配、無垢なる従順! これこそが理想なる世を現出するただ一つの真理だ!」
- 彼が信じて疑わない支配の論理。しかしその矛盾を父グレスコに指摘されることに。
- 「V-MAXはレイズナーの十八番ではないのだよ!」
- 「自分の息子には聞かせたくない秘密…いよいよもって知りたい!」
- 第37話、レイズナーを追い詰めた後、エイジに地球とグラドスの秘密を探ろうとするもののグレスコの命を受け、カルラの部隊からの襲撃を防いだ時に。
- 「カルラ、手出しをすれば…死ぬものと思え!!」
- 第37話ラスト、カルラに命令し、エイジを見逃したときの台詞。この後打ち切りにより次の最終回では時間が飛んでしまう。
- 「祈れ、祈るのだ! 私のために……祈ってくれ…!」
- OVAより。父グレスコの死後、優れた者による支配を目指すものの、父を討った悔恨とグラドスの創生の秘密を知ってしまった現実に押しつぶされたル・カインが父の墓前でジュリアに吐露した苦悩の台詞。
- 「この戦、先が見えた…ロアン・デミトリッヒ、後はお前に任せた。私は休んで果報を待つだけだ…」
「どうした?ロアン・デミトリッヒ、そこでは作戦の指揮は出来んぞ。指揮官の席はあそこだ」
「選ばれた者に戸惑いは不要だ。ただ私の期待に応えればよい…」 - 「父を殺してまで守らんとした私の理想が…このような形で崩されようとはな…!」
「ロアン・デミトリッヒ、騙されていたとはいえ、貴様たちに儚き夢を託したのも事実…私が帰ってくるまでその命、預けておこう…!」
「ロアン・デミトリッヒ、私は帰ってくるぞ…必ず!」 - 最終話でグラドスの支配を覆され、エイジと決着をつける為にザカールで一人宇宙へ旅立とうとした際にロアンへ向けた台詞。
- 「私の夢…!私の理想…! 貴様如きに……血の穢れた貴様如きにっ!!」
- OVAより。刻印の中でジュリアを守ろうとするエイジと殴り合いになった際の台詞。
スパロボシリーズの名台詞
- 「エイジよ!貴様に言った通り、私は帰ってきたぞ!」
- Jの終盤、火星極冠遺跡で過去に跳ばされるも、遺跡を作った先史文明人によって現代に送り返されて帰ってきたときに発した迷台詞。
原作でロアンに言った上述の名台詞が元なのだが、残念ながら未登場のソロモンの悪夢の二番煎じのギャグのようになってしまっている。更にこの後、味方部隊からも「送り返さなくてもよかったのに」などと散々に言われてしまう。