デモンベイン
デモンベイン | |
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外国語表記 | DEMONBANE |
登場作品 | 機神咆吼デモンベイン |
デザイン |
Niθ(原作) 町田能彦(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 鬼械神(コピー) |
全高 | 55.5 m(29.0598cubit)[1] |
重量 | 4254 t(850.8mct) |
動力 |
銀鍵守護神機関『 |
推進機関 | 断鎖術式『ティマイオス』『クリティアス』 |
装甲材質 | ヒヒイロカネ |
開発者 | 不明 |
改修 | 覇道鋼造 |
所属 | 覇道財閥 |
乗員人数 | 2名 |
主なパイロット |
デモンベインは『機神咆吼デモンベイン』の登場メカであり、同作の主役メカ。
この項目では飛行ユニット「シャンタク」を装備した形態についても説明する。
概要
魔術理論と科学の複合によって造られた、鬼械神を模した巨大ロボット。覇道財閥前総帥・覇道鋼造の主導で開発されたとされる。
模造品ではあるが仕様やその性能は鬼械神と大差なく、魔術師と力ある魔導書が揃っていなければ運用することができない。アル・アジフと契約した大十字九郎が格納庫に眠る本機を発見[3]し、そのままパイロットとなった。
『機神咆吼』ではマスターテリオンとの最終決戦後、九郎とアルを元の世界に送り返すために「銀の鍵」の力を全開放、その反動で機能を停止して機体だけがアリゾナ砂漠に墜落し、無限ループが断たれ修正された世界ではそのまま朽ちていくはずだったが、『機神飛翔』のエピローグで覇道財閥に回収され、チアキらの手により完全に修復されたと同時に、修正前の世界で使われていたデモンベインを運用するための広大な地下施設も莫大な費用をかけて再現されている。
原作アルルート、およびそれを元にしているアニメ版では「覇道鋼造によって造られた」と説明されているが、別のルートで明かされた真相によると鋼造は「前のループ」から飛ばされ破壊されたデモンベインを復元しただけであり、その後の続編や関連作品においても「最初のデモンベインが何者によって造られたか」について触れられたことはなく、現在に至るまでデモンベインの真の製作者は謎のままである。また、そのルートでは、デモンベインを復元したのは鋼造ではなく、鋼造を名乗る別の人物だったことが明かされている。この「鋼造が回収してきた原作版デモンベイン」はアニメ版のエピローグにも登場している。
性能
特殊合金ヒヒイロカネの装甲を持ち、通常兵器をほぼ寄せ付けない堅牢な防御力を誇る……が、作中で相対するのは鬼械神を始めとする魔術的な存在がほとんどであり、堅牢さを発揮する機会は少ない。その他の防御策としては、魔導書であるアルに依存することで発動する
フォルム面では頭部から放出されるたてがみのようなビーム(これはアニメ版においては作画の都合か省かれている)と、脚部に装着された巨大なシールドが大きな特徴で、まるで城塞を彷彿とさせるデザインである。
戦闘中はバイザーで顔面が覆われているため確認しづらいが、人間のものと同形状の口が存在しており、ゲーム版では大きく開いて咆吼したり、歯を食いしばったりすることがある。劇中ではこの口の動きを含めて、様々な場面でデモンベイン自体が意思を持っていると思われる描写が散見される。
本来の機能に加えてアルが持つ魔術兵装[4]を流用することができる。また、作中描写では、ネクロノミコン以外の魔導書を用いてデモンベインを操縦し、その魔導書による魔術や魔術兵装を使用しているシーンも存在する[5]。
動力源・
全体に魔力を供給するため、伝導率の高い水銀を血液のように張り巡らせている。予備の動力として通常電力も使用されているが、こちらにはデモンベインそのものを動かせるほどの出力はない。
また、デモンベインの建造途中では当時の人類の技術(19世紀末)が追いつかず、蒸気機関を補助動力としていたこともある。なお、この当時は鋼造の持っていた魔導書の一つ『ネクロノミコン機械語写本』(当時最新のパンチカード製)が獅子の心臓の制御を担当した。鋼造はデモンベイン修復のため、世界中を駆けずりまわって必要なものを集めており、その中には「コンピュータの父」の異名を持つチャールズ・バベッジの段差機関と解析機関の試作品らしきものも含まれている(なお、これらはパンチカードでプログラミング可能な「電子コンピュータの祖」と呼べる発明であり、これが『ネクロノミコン機械言語写本』につながっている)。
獅子の心臓は、リベル・レギスの動力機関の触媒である「無限の心臓」を機械化したものであり、無限の心臓を銀鍵守護神機関に組み込むことで制御が可能となることが外伝小説で明かされる。
また、とあるルートでは、デモンベイン自身が獅子の心臓を抉り出して握りつぶすことで次元転移ゲートを構成し、別ルートでは因果律を操作し世界に干渉するなどの神に等しい行為を行っている。
特性
鬼械神は非常に高い能力を持つものの、人外の論理で顕現した魔術の一種であり、動いたり、召喚したり、存在を維持するために術者の魔力を大量に消費する。この魔力消費は、パイロットが人間であれば寿命を削るほどの多大な負担であるため、鬼械神は長時間の戦闘を行うことができない[6]。また、長期的な観点で言っても、貴重なパイロットをどんどんすり潰してしまうという欠陥があった。解決のためには、これに適応するためにパイロット自身が人外の領域に堕ちるしかない。
しかしデモンベインはあくまで鬼械神のコピーであり、魔術ではなく通常の物質で生み出された機械であるため、その存在を維持するのに魔力を必要としない。動くためのエネルギーも平行世界から供給されるため、存在にも行動にも魔力を必要としない。そのため、パイロットへの負担が非常に少なく、長時間の戦闘も問題なくこなせるし、パイロットを消耗品のように扱う必要も人外に堕とさせる必要もない。このように、パイロット個人のためにも、人類全体のためにも非常に好ましい性質を持っていることから、「人間のための鬼械神」とも称される。
魔導書さえあれば理論上誰でも操縦が可能[7][5]。ただし、魔導書の力を引き出す関係上、基本的には魔術師でなければならない。また、不測の事態により魔導書を失った場合でも、それ自体が「魔術」であるため稼働不能になるオリジナルと違い、あくまで鬼械神を真似たロボットであるデモンベインは(代替となるものを用意できれば)パワーは落ちるものの問題なく動かすことができる。事実、原作アルルートやアニメ版でアルが戦闘不能に陥っていた期間、エルザがその役割を魔術回路で代替することでフォローしていた[8]。機械であるため、損傷箇所の修復やメンテナンス、細かな調整などが容易に行えることも重要なポイントである。
このように、スペック自体はオリジナルの鬼械神に劣るものの、デッドコピーであるがゆえの長所をいくつも持っており、作中では「最弱無敵の魔を断つ剣」とも称されている。
その名は「魔(Demon)を滅する(Bane)者」を意味する。作中ではどちらかと言うと「魔を断つ剣」の方が通りが良い。
強化装備形態
- デモンベイン(シャンタク装備)
- 魔導書『アル・アジフ』に記された「シャンタク」のページの力を用い、背部に鬼械神アイオーンの飛行ユニット「シャンタク」を装備し、飛行能力を得た形態。
- この段階ではアル・アジフに全てのページが戻り完璧な状態となっている。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。アニメ版設定のため、たてがみは省略され脚部シールドは可動する。第3話・第4話で一時参戦するが、参戦は他の主人公機と比べるとやや遅れ、最速で第14話(アメリカルート)「I,ROBOT」となる。
- ダンクーガノヴァやノートゥング・モデルのファフナーがMサイズの本作では、後半までは唯一の戦闘特化Lサイズユニットであり、スーパー系らしい攻撃力と防御力を持つユニット。シナリオの進行と共にアルの断章分の武装が増えていく。
- 第33話(アーカムシティルート)から第42話(ユニオンルート)にかけてアルが一時離脱し、断章の能力が全て消える上に継戦能力がガタ落ちするが、同時期にレムリア・インパクトが追加されるためボスキラーの面目は保てる。代理に入るエルザも強力だが、長射程武器が使用不能のためエルザの突撃だけは腐ることになる。
- 終盤で強化されるシャンタク装備型は、他のスーパー系が合体を用いたデメリットもある強化なのに対し、純粋なパワーアップなのが特徴。特にHPが高く、撃ち落とし・切り払い・特殊回避・バリアと一通りの防御技能が揃い、九郎の技量も高いため発動率も高く、自軍トップクラスの堅牢さと使いやすさを誇る。また、九郎の魔術師技能とアルの集中により、Lサイズながら状況によっては回避力もそこそこある。
- 長射程の「クトゥグア=イタクァ」がない時は最大射程が4しかないため、基本的に自分から動くことになる。HPの高さから狙われがちだが、今作ではザコの射程が1~3を基準に調整されているため、反撃できない状況は思ったよりも少なく、むしろ前述の耐久性と攻撃力から反撃無双に向く。
- 鬼械神全てに言えることだが、魔術を扱うロボットであるためかENゲージがMPゲージに置き換わっている。デモンベインの場合は基礎値が180で、追加分はアルの魔導書レベルに応じて数値が上昇し、ターン毎の回復量が増える。改造による最大値強化は不可能でEセーブも無効だが、改造項目が一つ少なく、ELSによるENダメージを受けないという利点もある。終盤でアルの魔導書レベルが9となればEN15段階改造&毎ターンEN30%回復と同じ効果となるため、継戦能力は高い。補給はなぜか有効だが、何をどうやって補給しているのかはさっぱり不明になっている。
- パートナーのENボーナスも無効となるため、無駄を出したくないならPUとする相手をよく考える必要がある。「クトゥグア=イタクァ」が無い状態ならディスィーブがオススメ。機体性能・ボーナスが一致するだけでなく、アル離脱中はMPが回復しないためディスィーブの補給装置が生命線となる。シャンタク追加後は互いに正義を使え反撃無双に向くラインバレルや、同じくボスキラー役のマジンカイザーSKLが候補。隠しユニットでは耐久力を上げられる呂布トールギスや、最終面限定だが攻撃力を上げられるリベル・レギスと相性がいい。
- 本作のデモンベインについては、一部ユーザーから「SRW世界のデモンベイン」と呼ばれることも。公式設定の「様々な可能性のデモンベイン」の一つ、という話である。なお、作中のアルの発言により、かつての乗機アイオーンは宇宙の終焉を超えたデモンベインである可能性が暗に示されている。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- PS2版設定。2019年10月のイベント「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」期間限定参戦。大器型SSRブラスター。最初からシャンタク装備のため飛行可能。
- 通常攻撃はバルザイの偃月刀(ブラスタータイプなので投擲する)で、必殺スキルはレムリア・インパクト。属性アイコンが銃マークのブラスターなのにクトゥグア/イタクァを使わない点はご愛嬌。
- 性能は通常時が通常攻撃にバリア貫通、自己回復、バリア貫通時ダメージ特大アップを持ち、HP量で攻撃バフがかかるバリアに強い性能となっている。アリーナはコスト14と最高コストだが特殊回避20回や特殊回避所持時の強力なバフ効果、タフネス無効持ちの必殺技等々コストに見合った強力なユニット。機体自体にタフネスアビがないためPパーツによる補助なしではそこが弱点となる。また、命中率そのものは高いものの必中は持たないので特殊回避持ちには当てるのに手こずるほか、バフが乗り切った回避特化型には当たらない可能性があるなど命中面で不確定要素が残る。ちなみにデモンベインは攻撃面でタフネス無効、防御面は特殊回避、回避によるバフ型なのに対し、リベル・レギスは攻撃面で特殊回避無効(必中)、防御面はタフネス、被弾によるバフ型と互いに正反対の特性を持つ。
- 2020年7月のイベント「其れはまるでお伽噺の様に」にて必殺スキルに「シャイニング・トラペゾヘドロン」を加えたSRおよび大器型SSRファイター版が登場。XΩスキル対応であり、パートナーはブラスター版リベル・レギス。初の守護貫通持ちユニットで初手の行動力の高さによる必殺スキルぶっぱ戦法も強力であるが、一方で必殺スキルのレムリアインパクトはタフネスを、シャイニング・トラペゾヘドロンは特殊装甲を抜けられない欠点を持つためそれらのユニットと相対する際はリベル・レギスとのXΩ編成か無効化できるユニットと組むなどの工夫が必要。また、デモンベイン単機では超命中のみで必中がつかないため、XΩ編成ができない場合メタトロン(ブラスター)の随伴も必須。
- 設定は『機神咆吼デモンベイン』のものだがデザインは19年07月にグッドスマイルカンパニーから発売された『HAGANE WORKS デモンベイン』版が採用されている[9]。ちなみに同フィギュアは原点である成人向けゲーム版『斬魔大聖デモンベイン』名義で発売されており、パッケージのロゴも『斬魔大聖』のもの。
- バンダイ以外の他社製フィギュア用に用意されたデザインを採用された参戦、しかもそれが公式にアナウンスされるという、地味ながら異例のケースとなった。
装備・機能
武装・必殺武器
バルカン以外の武装は全てMP消費だが、アルの魔導書技能により高レベルのEN回復を持つのと同じなため燃費はいい。エルザが搭乗している時は一気に燃費が悪化するため、補給などでのフォローが必須。
- 格闘
- 殴りつける。蹴り系の必殺技があるため、原作でも通常攻撃としての格闘と言えば殴っていることが多い。
- 『UX』では消費の割に威力が高く、しかも射程が4とバルカン砲より長いため、基本的に攻撃手段はこれとなる。
- 『X-Ω』ではファイター版の通常攻撃に使用。
デモンベインの武装
- バルカン砲
- こめかみ部分に内蔵された火器。文字通りのただの機関砲だが、量産型破壊ロボを一撃で破壊でき、魔術を織り込むこともできるため鬼械神相手でも牽制としては通用する。
- 『UX』でも実装されたものの、格闘の陰に隠れてダメージ目的では使い道がない。照準値低下の特殊効果を持つ。撃ち落としでも使用。
- 断鎖術式1号『ティマイオス』・2号『クリティアス』
- 両足の脚部シールドに内蔵した、時空間を歪曲させる機能を持つ装備。歪曲の反動を利用して爆発的な推進力・機動力を得ることができる。これを連続的に使用することで、敵の攻撃を跳躍して回避した後、空中で更に別方向へ跳躍して距離を瞬時に詰めるといった慣性の法則を無視した荒業を行うことも可能。逆に言うと、この機構を用いないと巨体かつ超重量のデモンベインはろくに動けない。
- アトランティス・ストライク
- 『ティマイオス』・『クリティアス』によって生じる時空間歪曲のエネルギーを直接叩き込む近接粉砕呪法。その性質上、キックでさえあればどんな形でも成立する。原作ゲームでデモンペインと戦った際、デモンペインの放ったビームをこの術式によって時空湾曲場が発生している足で蹴って逸らすという、かなり荒っぽい防御手段として使ったことも(さすがに無茶だったため、脚部にもガタがきた)。
- アニメ版ではオリジナル要素として脚部シールドが脚部側面に移動し、頭部が一部変形する。この姿は第8話では『エーテルダンサーモード』と呼称されていた。
- 『UX』ではアニメ版再現により初登場時に追加。演出は飛び蹴りバージョン。レムリア・インパクトの追加が非常に遅いため、長らく主力必殺技として使っていくことになる。
- ちなみにこの技にはアルと九郎のカットインがあるが、エルザとノーマル九郎のカットインもきちんと用意されている。
- 技の語源となった「アトランティス」とは古代ギリシアの哲学者・プラトンの著書『ティマイオス』及び『クリティアス』の中で記述した伝説の大陸のことを指す。
- アトランティス・トルネード・ストライク
- アトランティス・ストライクに錐揉み回転とシャンタクによる加速を加え、威力を強化したもの。原作ゲーム版にて夢幻心母突入の際に使用したが、アニメ版では未使用。
- レムリア・インパクト
- 右掌に内蔵した「ヒラニプラ・システム」により発生させた無限熱量を、掌底のような形で相手に叩き込み「昇滅」させる第一近接昇華呪法。質量ゼロ・重力無限・熱量無限大の状況を作り出す結界に敵を封じ込め、昇滅させる。鬼械神をも跡形もなく消し去るだけの破壊力を持つ、デモンベインの代名詞と言える必殺技。発動時はこめかみの放熱フィンが展開するほか、バイザーの上から口部をフェイスガードが覆い、若干ではあるが頭部のデザインが変化する。
- 発動するには瑠璃の承認と彼女が送信するナアカル・コードを受信する必要があり、自由には使えない[10]。というのはこの攻撃、原作での初使用時九郎が詳細を知らず無我夢中で放った時は街の一角に巨大なクレーターを作る[11]ほど危険な破壊力を持ちながら、「平行世界から取り出した熱量をそのまま相手に叩き込む」という原理上、機体が健在である限り「平行世界が存在すれば無限に撃てる」というある種メイオウ攻撃に近い無茶苦茶な必殺技であるため、操者による悪用・濫用を防ぐセーフティロックとしてナアカル・コードが存在する。最終決戦前には解除キーが九郎に託され、これを使うとナアカル・コード無しで発動可能になった[12]。なお、ナアカル・コードとはクトゥルフ神話の世界観における古代ムー大陸の言語「ナアカル語」のこと。
- 原作では初陣でいきなり使用するが、アニメ版ではアトランティス・ストライクが前倒しされて通算3戦目のデモンペイン戦で初使用。『UX』では第15話(アメリカルート)のベルゼビュート戦とさらに遅い。この時のイベントで一度使用されるのだが、技としては解禁されず[13]、実装はなんと第2部の第33話(アーカムシティルート)のエルザ参戦ステージとなる。なお、エルザ同乗時のデモンベインは、総合性能ではかなり弱体化しているが、この武装の解禁とエルザの精神コマンドもあり、一部分ではアル離脱前より強化されている。弱体化によってプレイヤーにかかるストレスを最小限に抑えるため、武装解禁をこのタイミングにしているのかもしれない。
- 実装タイミングが前述の通りのため、解禁後のカットインは時系列順にエルザと素の九郎→アルとアニメ版後半マギウス・スタイル→アルと旧神版九郎(オッドアイ)の順で変遷。通常マギウス・スタイルのカットインは第15話(アメリカルート)のイベント戦闘とバンダイチャンネルのツメスパロボ、キャンペーンマップ16のみ。各所で話題となった瑠璃のパンモロカットインはこれで入る。通常版では掌底を撃ち込んで爆発するだけだが、トドメ演出ではアルかエルザの「昇華!」(エルザは「昇華ロボォ!」)のカットインが加わり黒と青の球体結界に敵が飲み込まれる。
- 元ネタは漫画『覚悟のススメ』に登場した零式防衛術の技「螺旋波紋掌打」。「レムリア」はインド洋に存在したとされる大陸だが、オカルトでは太平洋に存在したムー大陸の別名のことを指し、こちらもクトゥルフ神話と縁のある設定。
- 『X-Ω』では必殺スキルとして採用。
- レムリア・ディレイ・インパクト
- 複数の敵に次々とレムリア・インパクトを撃ち込み、最後に一斉昇華する技。
- SRWでは未登場。
アル・アジフの断片
魔導書『アル・アジフ』のページに記された数々の魔術および魔術兵装。物語が進み、ページを回収するごとにデモンベインの機能が増えていく。これらの魔術のほとんどはマギウススタイル時の九郎も使用可能……というより、魔術師の魔術を鬼械神サイズにスケールアップしていることになる。魔術であるため搭乗する魔術師の力量が上がるほどにその威力は増し、魔術師の発想次第で様々な応用が利くのが特徴。
- アトラック=ナチャ
- たてがみ状のビームを拡散させ、蜘蛛の巣のように張り巡らせて対象を捕縛する捕縛結界呪法。
- 『UX』においては特殊行動として実装。MP消費で一定範囲内の敵の移動を封じる。自機中心で範囲が5なので、そのまま使うとデモンベインが袋叩きにされかねない。なので、ヒット&アウェイと連続行動を併用し、突っ込んで1機撃墜⇒加速の後アトラック=ナチャ⇒移動して自軍に合流……という「撃ち逃げ」をするのがベスト。特定ポイント防衛戦などでは「密集地帯に撃ち込み、その隙に味方が残りを叩く」という手法も有効。
- ニトクリスの鏡
- 鏡でできた幻影を発現する。また、機体をミラーコーティングしてビームを防御したり、攻撃を受けて割れた破片の数々を敵に突き刺すといった応用も可能。
- 『UX』においては特殊回避として実装。初登場時はウェストが持っており、デモンペインごと自分を複写するという予想の斜め上を行く手を打ってくる。また、中盤のバイストン・ウェルルートでは意外な目的で使用することに……。
- バルザイの偃月刀(えんげつとう)
- プレート状の鋭利な刃を持つ「魔法使いの杖」。本来は持ち主の魔力を強化し、魔術行使や儀式を円滑にするためのものである。
- 単純な斬撃に用いるのはもちろん、扇状に展開してブーメランのような投擲武器や盾としても使用でき、振るった際に発生する衝撃波でも物体を破壊することができる。魔力を通せば、灼熱の刃へと変化する。
- 『UX』では第1部の第14話で追加。二度斬りつけた後に衝撃波で追撃する。準必殺技クラスの攻撃力を持ちながら気力制限なしという点が優秀。追加時のイベントではデモンベイン出撃まで剣が飛び回って自軍のHPを削り続けるという地味ながら厄介なイベントがある。なお、アニメ版では盾として使用した描写が無いためか、シールド防御はできない。また本編では有射程・バリア貫通・気力制限なし、地形適応オールAの超優良武器だが、キャンペーンマップでは射程が1に落ちているので注意。
- 『X-Ω』ではブラスター版で投擲を通常武器として使用。
- クトゥグア&イタクァ
- 炎の神性クトゥグア、風の神性イタクァという旧支配者の力を宿した二挺拳銃。作中でも言及されているように銃自体は「暴君」が九郎に与えたもの[14]。また、銃そのものはアルのページではないため、彼女が戦闘不能になった時も人間サイズの銃として実体化しており、マギウス・スタイルになれない九郎の主力武器となっていた。生前の覇道鋼造も愛用している。
- 両者とも火薬には霊的存在の物質化を促進させる霊薬「イブン・ガズイの粉薬」が含有されているほか、「神獣弾」を装填することで、クトゥグア・イタクァの本来の姿を解き放つ神獣形態を使用できる。また、原作では最終決戦で一度限り、二挺拳銃が一つに融合し巨大な合体砲となったこともある。
- 『UX』では「クトゥグア=イタクァ」の名称で第2部の第26話から追加。アニメ版に適切なシーンがなかったためか演出はオリジナル色が強く、「両手に紋章が浮かび上がるカットインから銃を呼び出して銃撃(このあたりはアニメ版の再現)→クトゥグアの1発とイタクァの連続着弾で宇宙まで打ち上げられる→真下から迫るクトゥグアと特有のジグザグ軌道を描くイタクァが連続で着弾して爆発」といった流れ。クトゥルフ神話では、イタクァは人間を空に巻き上げて地球外の遠方の地をあちこち連れ回し、最後は地上に投げ捨てるとされており、そのあたりを意識した演出なのかもしれない。射程は最大7と近接攻撃だらけのデモンベインにはありがたいが、必殺技クラスなので消費が40と重い。反撃時は状況と相談して撃つべし。
- また、クトゥグアとイタクァの断片の人間態もキャラクターとして登場し、武器使用時には一瞬だけカットインが入る(銃を呼び出した直後)。アニメ版準拠で神獣形態は非実装だが、第43話(ユニオンルート)「THE RETURN OF THE SORCERER」インターミッションの夢幻心母突入イベントで神獣形態を使う描写が挿入された。
- クトゥグア
- 「モーゼルC96」を基にした黒と紅の大型自動式拳銃。破壊力と連射性に優れている炎を纏った弾丸を放つ。
- 弾丸は炎の神の洗礼を受けた50口径弾「The minions of Cthugha」を用いる。神獣形態は焔に包まれた獣の姿をしており、触れるもの全てを蒸発させるほどの熱量を放つ。
- イタクァ
- 「マテバM6Unica」を基にした銀の回転式拳銃。魔術による追尾誘導能力を持つ氷を纏った弾丸を放つ。
- 弾丸は風の神の洗礼を受けた46口径弾「Wendigo the Blackwood」を用いる。神獣形態は氷の躯と翼を持つ一本角の竜の姿をしており、絶対零度で広域を瞬時に凍結させることが可能。
- シャンタク
- アイオーンの飛行ユニット。アルが全ての断片を取り戻した後に使用可能になる。蝙蝠の翼や黒いマントと喩えられる形状をしており、これによりデモンベインも飛行能力を得る。
- シャンタクとは鱗の生えた鳥のようなクリーチャーであり、この飛行ユニットも鱗状の模様を持つ。なお、術者によって形状が変わる唯一の武装(九朔は昆虫の羽根のような形状で足から展開、アズラッドは剣の刀身が連なったような形状で両肩と両腰から展開となる)。
- 都合上、本編やアニメ版では本機のシャンタクは九郎とアルの搭乗時のみ発現している。漫画版では、ブラックロッジに鹵獲・補修された当機にクラウディウスが搭乗した時には既に発現していた。
- ロイガー&ツァール
- 二振りの小剣。二つを繋ぎ展開することで十字状の投擲武器として使用できる。
- PC版『斬魔大聖』には名前だけしか登場しておらず、PS2版『機神咆吼』に付属するOVA[15]ではこの断片を手に入れるまでの一幕が描かれる……が、前述の通り『斬魔大聖』では名前しか登場しなかったからという関係で結局『機神咆吼』本編においても追加シーンにわずかに登場するのみで、アニメ版に至っては名前すら出ないという不遇の兵装で、SRWでも未登場。
- 双子の剣という設定がキャラクター設定とマッチしていたため、続編の『機神飛翔』ではデモンベイン・トゥーソードのメイン武器の一つとして採用されている。
- ド・マリニーの時計
- 時間の停止、巻き戻しを可能にする。余談だが、ミスカトニック大学の時計塔には「本物」のド・マリニーの時計が覇道鋼造の手によって埋め込まれている。
- 元ネタは九郎の名前の元になったタイタス・クロウが使う大時計型時空往還機(タイムマシン)から。元々はクロウの友人ド・マリニーの父が遭遇したある事件小説『銀の鍵の門を超えて』でゲートの役割を果たしたもの。
- 外伝小説『ド・マリニーの時計』で初出、メインタイトルを飾る。そのためかSRW未登場。
- クトゥグア(覇道財閥版)
- まだ九郎が「暴君」から二挺魔銃を譲り渡される前に、デモンベインの支援武装として用意された魔導兵器。インスマウスでダゴンとハイドラを退けた際、そのあまりの熱量でデモンベインまで溶けかけたクトゥグアを制御するため、チアキ主導のもと、覇道財閥で造られた。
- 形状は実在する拳銃「ルガーP08」をそのままデモンベインが使えるサイズにまで拡大した形。実体弾ではなくクトゥグアのエネルギーをプラズマ弾として発射する[16]。
- ページモンスターと化したイタクァとの戦いで投入されるが、二発目を撃とうとしたところで暴発し、壊れてしまう。以後は「暴君」からクトゥグア制御用として赤の魔銃が九郎に譲られた[14]ため、役目を終えた。
最終必滅兵器
- 輝くトラペゾヘドロン(シャイニング・トラペゾヘドロン)
- 第零封神昇華呪法。本体は中核部分にある多面体結晶であり、剣のように見えるのは結晶を封じている「函」が変質したもの。その異様さから「捻じ曲がった神柱」「狂った神樹」「刃の無い神剣」などと形容される。触れた対象を異次元へ放逐するというデモンベインの窮極呪法兵葬だが、機体が勝手に動き出して発動し、さらに発動中は一切の制御が効かなくなるなど、その存在は多くの謎に包まれている。
- その正体は、無限に存在する平行宇宙そのものを結界と化して、邪神たちの宇宙(アザトースの庭)を封じたものであり、より正確には「放逐する」と言うより「吸収する」と言った方が正しい。この封印から逃れられた邪神は今のところナイアルラトホテップ一柱のみ。ナイアたち邪神には触れることすらかなわない、まさに神器と言えるもの。
- この、ただひとつしか存在しないはずのものが同時に複数存在する可能性を求め、ナイアルラトホテップは無限螺旋の中で延々試行を続け、その中で九郎とマスターテリオンが選ばれた。二人をトラペゾヘドロンを扱えるレベルまで成長させ、その激突によって二つのトラペゾヘドロンを破壊し、邪神たちの封印を解くことが本編におけるナイアルラトホテップの目的である。
- 詠唱文は、始動が「荒ぶる螺旋に刻まれた 神々の原罪の果ての地で 我らは今聖約を果たす」、発動が「その切実なる命の叫びを胸に 祝福の華に誓って 我は世界を紡ぐ者なり」。リベル・レギスの方は形式だけ同じで内容が反対。召喚した瞬間に、所有者以外の一切が行動不能となる、処刑場或いは血戦場と称される空間が展開される。
- 元ネタはもちろんクトゥルフ神話。覗くと異界を垣間見ることができ、闇の中では邪神「闇を彷徨うもの」を呼び出すことができるとされる、惑星ユゴスで作られた「偏四角多面体」。伝説の大陸レムリアで発見された後アトランティスへと運ばれ、古代エジプトにて暗黒のファラオことネフレン=カが手にした。その後、現代になって邪教集団「星の智慧派」に渡ったとされる。
- 『UX』では「シャイニング・トラペゾヘドロン」表記(詳細画面では「輝くトラペゾヘドロン」表記)でアル復帰後の追加される。第42話ではイベント戦闘で使用されるが、追加されるのは第43話から。演出としてはデモンベインが全身でエルダーサインを描き、虚空から光の剣を取り出して振るうと敵背後の空間が両断され、そこに飲み込んでダメージを与える。トドメ演出では敵を飲み込んだまま空間の裂け目が閉じ、光剣(刀身)が粒子に帰っていき消滅し、顔面部(前から見る)のリアルカットインが発生する。強力だが消費が60と重く、ボス戦向け。ただし、第51話のリベル・レギス戦で撃ち合いになった場合、カウンターで先手を貰うとフリーズしてしまうバグがある。より正確にはリベル・レギスの攻撃に対しこちらが反撃する形で撃ち合いになった場合フリーズする。先述の通り、このトラペゾヘドロンの激突がナイアの目的であるため、「原作再現っぽい」と原作ファンから若干好評を得た。なお、この戦闘では発動時の台詞が先述の詠唱文を使用した専用のものになるため、一度は見ておくといい。EPならばカウンターもないのでフリーズしない。ちなみにリベル・レギスの方もデモンベインに使う場合のみ専用の台詞が出る。
- 『X-Ω』ではファイター版の必殺スキルとして採用。
- ファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロン
- シャイニング・トラペゾヘドロンの強化型。本来ただひとつしか存在しないはずのトラペゾヘドロン二つを融合させた、あり得ざる存在であり、融合という手段により上述の邪神の目論見を破綻させた。
- 『UX』では最後に追加される武装。最終話の再現で、使用時にはスーパーロボットのお約束を踏襲して金色に光り輝く[17]。2つのトラペゾヘドロンが1つになり、通常版よりも大型の光剣を構成して一閃する。九郎とアルのラブラブなカットインも必見。トドメ演出では金色から元の配色に戻り、光剣(刀身)が粒子に帰っていき消滅し、顔面部(左横から見る)のリアルカットインが発生する。
- 無改造での攻撃力7300というのは合体攻撃を除く武器の中では最高の数値であり、おまけに地形適応がすべてSという最終決戦に相応しい大技。追加されるのは第51話のマスターテリオン撃破後[18]とオーガンのグランドクルスアタックよりも遅いが、カリ・ユガがあまりにも頑強なため活躍してくれる。消費MPは70と極めて重いが、幸い九郎が正義を持っているため援護攻撃などで連発することができる。
- レムリア・インパクト零零零式(アイン・ソフ・オウル)
- 『機神飛翔』における隠し技[19]にして最終奥義。シャイニング・トラペゾヘドロンで敵を異次元に送り込んだ後、無限の平行世界から、あり得る・あり得ないに関わらず全ての可能性を持つ無限のデモンベインを一斉召喚してレムリア・インパクトをぶち込むという超絶技。この、召喚された無限のデモンベインの軍団のことをある人物(エンネア)は「魔を断つ永遠の剣(デモンベイン・アートレータ・アエテルヌム)」と称した。
- 「無限」の名は伊達ではなく、液体だろうが気体だろうが、未完成だろうが崩壊寸前だろうが、本当に全ての可能性を内包している。その中にはマジンガーシリーズだったりゲッターロボシリーズだったりイデオンだったりヤマトだったり、果てはミールだったりする可能性も存在していた。
- そもそも「デモンベイン」とはあくまで「魔を断つ剣」という定義に与えられる名であり、本編における「鬼械神もどきのロボット」はその名を冠する一つに過ぎない。この定義に沿って戦う意思を持つ者は、形態に関係なく全て「デモンベイン」と呼ばれうることになる。この定義に従うならば、SRWではデモンベインと共に戦う自軍全員が「デモンベイン」であるという解釈も成り立つ。それこそ、どこにでもいる14歳の中学2年生や幼稚園児やアザラシや怪獣に至るまで……。
- この関係上、SRW未登場ではあるが、その存在はデモンベインの参戦するSRWに少なからず影響を与えていると推測することもできる。その極致とも言える存在が、『UX』で共演し、もう一振りの「魔を断つ剣」となったヒーローマンの存在である。
- ちなみにこれの元ネタはマイケル・ムアコックの小説『エターナル・チャンピオン』シリーズに登場する「黒の剣」一斉召喚。最強の「黒の剣」たるストームブリンガーが、あらゆる平行世界からあらゆる英雄の持つ黒の剣=自分自身を召喚するという荒業である。これを踏まえると、やはり自軍全員がデモンベインという解釈は正しいように思える。
- 後にニトロプラスのお祭り格闘ゲーム『ニトロ+ロワイヤル』にて、『刃鳴散らす』より参戦した石馬戒厳でアーケードモードをクリアした時のエンディングにてゲ-ム会社「CIRCUS」への皮肉を交えた戒厳の中の人ネタ(そのゲームメーカーの代表シリーズで、中の人が殆どの作品に出演している。詳しくは「曲芸商法」で検索すること)で盛大にパロディを行っている。しかも当のゲーム会社公認のネタである。
- 「アイン・ソフ・オウル」の元ネタは黒き銃神の武装と同じく、カバラ思想においてセフィロトの樹を照らす「無である零(アイン)」と「零より生まれし無限(アイン・ソフ)」、そして「無限より生じる無限光(アイン・ソフ・オウル)」である。また、上記の通りレムリア・インパクトの元ネタが零式防衛術「螺旋波紋掌打」であるため、そこから「零式」の字が来ていると思われる。
その他の装備・機能
- 旧き印(エルダーサイン)
- 魔力を介して発動する防禦陣。邪悪や敵意を祓い、清める力を持つとされる。物理的な衝撃に限らず、魔術攻撃に対しても高い防御力を発揮する。発動時、機体の前方に光輝く五芒星の印が展開する。
- アニメ版ではバリアとして使われたシーンがないためか『UX』では特殊能力として採用されていない。代用なのか機体ボーナスでバリアフィールドが付く。『X-Ω』ではシナリオ中にて使用。
- 自己修復能力『メリクリウス・システマ』
- 終盤において機能し、損傷箇所を瞬く間に修復していく。オリジナルの鬼械神は総じて最初からこの能力を持っている。
- アニメ版では明確に修復している描写がないためか『UX』では特殊能力として採用されていない。気になるならスキルパーツ「修理装置搭載」を付け代用しよう。
- 『X-Ω』では専用アビリティ「鬼械神」でHPが毎ターン全回復する。
- 機神銃舞 / 零距離銃舞(モータルガンバット)
- 断鎖術式による二段ジャンプで敵の攻撃を回避すると同時に飛びかかり、至近距離からクトゥグア&イタクァによる銃撃を浴びせ、トドメに踵落とし版アトランティス・ストライクで粉砕する。
- 元は『機神咆吼』ライカルートでネームレス・ワンに叩き込んだ一連の攻撃で、『機神飛翔』でのみ必滅奥義(必殺技)として実装。
合体攻撃
- 2つのトラペゾヘドロン
- 『X-Ω』でのリベル・レギスとのXΩスキル。
- イベント「其れはまるでお伽噺の様に」開催の際に実装され、同イベントではマジンガーZEROの手によってトラペゾヘドロンを持つ両者が集められ、邪神との戦いに決着をつける一撃となった。
- 両者の持つシャイニング・トラペゾヘドロンによる同時攻撃。動きとしては旧き印を切ってシャイニング・トラベゾヘドロンを召喚し、リベル・レギスと同時に振り下ろすだけだが、原作の祝詞を完全再現しており演出時間はスパクロ史上最長となっている[20]。
特殊能力
MP制ユニット。サブパイロットのアル・アジフが魔導書技能を所持しているため実質EN回復持ち。サブパイロットがエルザの場合は魔導書技能が失われる。
- 銃装備
- 頭部バルカン砲で撃ち落としを発動。
- 剣装備
- バルザイの偃月刀で切り払いを発動。サブパイロットがアル・アジフの時のみ。
- ニトクリスの鏡
- 気力130以上で発動する特殊回避。サブパイロットがアル・アジフの時のみ。最大発動率は30%と本作の特殊回避の中では最低クラスだが、素の回避力が低いので効果を実感しやすい。
- ネクロノミコン、魔を断つ剣、シャンタク、神殺しの刃
- 『X-Ω』のアビリティ(ブラスター版)。
- 最強の魔導書の精、絶望を識らぬ英雄、正の極限、無垢なる刃
- 『X-Ω』のアビリティ(ファイター版)。ブラスター版リベル・レギスと対になっている。
移動タイプ
サイズ
- L
- 上記の通り、UXでは貴重な自軍Lサイズユニットである。
機体ボーナス
- UX
-
- 初期段階:照準値+5 HP+500
- 第二段階:照準値+10 HP+750 バリア1000
- 第三段階:照準値+20 HP+1000 バリア1250
- 最終段階:照準値+30 HP+1500 バリア1500 移動力+1
- 長所である耐久力の強化と、短所である命中・移動の補強を行えるボーナス。バリアのおかげでMPがみるみる減っていくが、MP回復を自前で持つためよほど無茶な運用をしなければガス欠にはならないだろう。
- バリアは原作における旧き印の疑似再現と思われる(アニメ版では使っていないため)。
機体BGM
- 「機神咆吼―交錯する刃金と刃金」
- 通常戦闘時のBGM。
- 「破神昇華―渇ず飢えず無に還れ」
- 必殺技会得時に流れるイベント曲。通常時にそれらの技を使っても流れないが、戦闘曲に設定することは可能。
関連機体
強化型・バリエーション機
- デモンベイン(軍神強襲版)
- 外伝小説第二巻『軍神強襲』に登場。外伝第一巻『機神胎動』の後、デモンベインに獅子の心臓に比肩する動力源を追加搭載した状態。二つのエンジンを持ったために飛躍的に出力が増し、渦を巻くようにアトランティス・ストライクを連続で繰り出す「アトランティス・ストライク・ヴォーテックス」、右手だけでなく左手からもレムリア・インパクトを放つ「レムリア・デュアル・インパクト」などの強力な技が使えるようになる著しいパワーアップを遂げた。
- 三面六臂のデモンベイン
- 『軍神強襲』に登場。火星の地表を丸ごと使って描かれた超巨大な魔法陣で招喚されたことにより、とてつもないサイズと三対の腕とケンタウロスのような多脚を有する姿になったデモンベイン。諸事情により上記の追加搭載された機関を喪ってしまうが、アイオーン(エンジン形態)と合体することで操縦者を得ると共に能力を維持している。
- デモンベイン・トゥーソード
- 『機神飛翔デモンベイン』に登場。異世界から来た少年「二闘流(トゥーソード・トゥーガン)」が使用する黒いデモンベイン。
- 頭部のたてがみが二本になり、脚部シールドが側面に移動している、シャンタクが脚部シールド内部から虫の羽のように展開するなど細かい部分に差異がある。オリジナルのデモンベインよりも身軽で、運動性能が高い。諸事情により術者・魔導書・鬼械神の三位一体ではないためかオリジナルに比べると戦闘力は劣り、エセルドレーダを欠いたリベル・レギスに一蹴されている。
- なお、アニメ版デモンベインの脚部シールド変形ギミックはトゥーソードのデザインを意識したものとなっている。
- デモンベイン・ブラッド
- 『機神飛翔』に登場。異世界から来た少女「アナザーブラッド」が使用する紅いデモンベイン。オリジナルと同じ形状だが、使用武装は搭乗者であるアナザーブラッド独自の魔術に依存している部分が多い。
- デモンベイン・クロックワーク・ブラッド
- ボークスから販売されたフィギュア。デモンベイン・ブラッドがナイアの化身の一つである「クロックワーク・ファントム」と融合した姿とされる。詳細や正体は不明。
- “D”
- 漫画『ダイン・フリークス』に登場する悪漢「
鴉 」が使用する鬼械神。あらゆる邪神を滅ぼす、邪神よりおぞましい破壊神とされる。 - その正体は「本編開始以前に邪神に敗れた可能性のデモンベイン」。右腕のみではあるが、レムリア・インパクト及びアル・アジフの術式による技は使用可能。
渦動破壊神 - ゲーム『ニトロプラスブラスターズ』にて言及される「破壊神となった可能性のデモンベイン」。あらゆる邪神を滅ぼし、ただひとつを残し全ての平行宇宙を破壊した破滅の刃。本編外の複数のメディアミックスでその存在が伺える。
関連機体
- アイオーン
- アル・アジフ本来の鬼械神。シャンタクを初めとする武装群は元々はこの機体の呪術兵装。デモンベインと酷似した姿をしているが、その理由は不明。
- 『機神胎動』では分解消失する間際の場面が挿絵で写っており、デモンベインと同じ素顔が装甲の下に隠されていた。
- デモンペイン
- ドクター・ウェストが制作したデモンベインの偽物ロボ。「ベ」ではなく「ペ」となっている。
- リベル・レギス
- 宿敵・マスターテリオンの鬼械神。実はある意味で対存在。
他作品の関連機体
- デウスエクスマキナ
- 『UX』ではアルから「
人の創りし機械の神 」「もうひとつの存在しない鬼械神」と見なされた。 - ヒーローマン
- 邪神の張り巡らす幾多のループを断ち切らんと、踏みにじられてきた人々の希望が形となった正真正銘のヒーロー。大きさと原理は異なれど、邪神を断つもう一つのデモンベイン。
余談
- 「デモンべイン」とは、元々原作のシナリオライターである鋼屋ジン氏が『第4次スーパーロボット大戦』プレイ中にグルンガストに付けた名前である。
脚注
- ↑ よく似た部分が多く角のない鬼械神アイオーンの全高が55.5mなので、デモンベインの全高も角を含まない頭頂高と思われる。
- ↑ 原作アルルート及びアニメ版での経緯。
- ↑ ゲーム版では偶発的に逃げ込んだことで発見し、アニメ版ではアルが本機と感応して地上に召喚。
- ↑ 本来は自身の鬼械神であるアイオーン用の装備。
- ↑ 5.0 5.1 原作ライカルート第13話においては、ブラックロッジに鹵獲されたデモンベインをティベリウスが操縦し、彼の魔導書である『妖蛆の秘密』に記された魔術「怨霊呪弾」を使用している。また、漫画版第18話から第19話では同じく鹵獲後にクラウディウスが乗り込み、その際はシャンタクと同時に彼が生身で使う魔具である剣玉を装備していた。いずれもデモンベインの操縦者が固定ではないことが裏目に出た展開である。
- ↑ 数分程度の戦闘で命の危険が生じる。
- ↑ 原作瑠璃ルートでは、九郎が負傷して搭乗できなくなった際にアルと瑠璃が操縦した。ただし、ほぼほぼ常人である瑠璃は操縦だけで多大な負担がかかり、途中まで実質アル一人の操縦であった。
- ↑ とはいえ、力ある魔導書の代替など本来は不可能であり、世界最高の天才であるウェストがいたからこその荒業であった。
- ↑ 仔細な説明は割愛するが、最も目立つ変更点は顔と脚部シールド。また、ゲーム版の立体物なのでたてがみパーツが付属しており、スパクロ内でも当然たてがみがある。なお、スパクロではシャンタクを装備しており、こちらも一応フィギュア用のデザインを使用しているが、参戦時点では監修段階で発売するかすら確定していない状況であった。
- ↑ 逆に言えば、瑠璃当人がパイロットの場合は自由に使うことができる。原作瑠璃ルートでは実際に対クラーケン戦で描写された。
- ↑ 幸いにして、廃棄区画であったため犠牲者は出なかった。
- ↑ 瑠璃の同行しない最終決戦でレムリア・インパクトを撃つための措置。『UX』では瑠璃が最後まで同行するため、解除キーの存在には触れられない。
- ↑ イベントBGMだけはこの時点で解禁。
- ↑ 14.0 14.1 原作ライカルートでは九郎が自分から奪った。
- ↑ 時系列としては第7話と第8話の間にあたるストーリー。
- ↑ これはアイオーンがクトゥグアを撃つ時の方式に近い。
- ↑ 続編『機神飛翔』では、通常のシャイニング・トラペゾヘドロンを放つ際に金色になっている。
- ↑ 習得イベント発生後に第51話が終わるので実質最終話しか使えない。
- ↑ 二周目以降に使用可能で、この技(正確には始動技のシャイニング・トラペゾヘドロン)の発動自体が隠しEDの条件。
- ↑ スパクロ公式twitter 6月30日掲載分より
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