「真・龍王機」の版間の差分
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== 装備・機能 == | == 装備・機能 == |
2020年1月21日 (火) 12:54時点における版
真・龍王機 | |
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読み | しん・りゅうおうき |
登場作品 | |
デザイン | 富士原昌幸 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
正式名称 | 応龍皇 |
分類 | 四霊の超機人 |
全長 | 8,000km(推定) |
重量 | 不定 |
動力 |
真・五行器 竜玉 |
装甲材質 | 御符 |
所属 | 超機人軍 → バラル → 孫光龍 |
パイロット | 孫光龍 |
概要
「超機人」の中でも最上位に位置するとされる「四霊」の一機、「応龍」の超機人。その全長は万里の長城にも匹敵するほどであり、雷を操る力を始めとした圧倒的な戦闘力を有する。
遥か太古に発生した『機人大戦』においては、数多の超機人と共にナシム・ガンエデンの下に集い「百邪」や離反した超機人達=妖機人との熾烈な戦いを繰り広げた。真の力の象徴となる「竜玉」は、ガンエデンの軍門に下る前に失われたようだ。機人大戦終結後は、力を使い果たしたのか、永い眠りに就くことになる。「万里の長城によって封じられていた」とする一文もあるが、詳細は不明。
その後時は流れ19世紀末、四神の激突に触発され、孫光龍(彼が「応龍」に選ばれた経緯についての詳細は未だ語られていない)の強念と436人の偃の一族の念動力者の魂力を受けて覚醒を果たし、バラル(ガンエデン)の僕として行動を開始。先んじて目覚めていた龍虎王とは敵対関係となり、圧倒的な力で同機を追いつめるが、弱点である「逆鱗」に龍虎王奥義「龍王破山剣・逆鱗断」を受けて敗退、再び休眠状態に入る。この時に全身が崩落していたが、孫光龍はさして気にした様子も見せず、後のシリーズでは本機も何事も無かったかのように復活を遂げている。特殊能力のHP回復はこの自己修復能力を指しているのかもしれない。
時系列的に直接繋がっているとは明言されていないものの、この後のエピソードとなるのが第3次αである。同作では「アポカリュプシス」の前兆が地球圏を覆うのと時を同じくして孫光龍と共に目覚め、同じく目覚めていた龍虎王、そしてその主クスハ・ミズハとブルックリン・ラックフィールドの前に姿を現す。本来の主であった地球側のガンエデン(イルイ・ガンエデン)がその力を失っていたことで彼女を見限り、負の無限力の王「ケイサル・エフェス」の配下となる意志を固めた孫は、その第一歩としてゴラー・ゴレム隊に協力。真・龍王機は同隊の戦力として、αナンバーズと数度にわたり戦闘を行った。
しかし、当初こそαナンバーズを圧倒していた孫と真・龍王機であったが、(真・龍王機のエピソードに関して恐らく正史であろうと思われるクスハルートでは)クスハの念の力により誕生した新たな四神の超機人「真・龍虎王(真・虎龍王)」は真・龍王機に劣らぬ戦闘力を有し、死闘を繰り広げることとなる。最終的に孫と真・龍王機はケイサル・エフェスの下僕となり、彼と共にαナンバーズとの最終決戦に臨むが、真・龍虎王とαナンバーズの前に敗北。ケイサル・エフェス及び孫光龍共々、この銀河から消滅した。
応龍がモデルとあるが、どちらかといえば青龍や四神の長である黄龍に姿は近い(黄龍は麒麟と同一もしくは置き換えられる場合もある)。青龍に相当する龍王機の実際のモチーフが応龍であることを考えると興味深い。
龍虎王伝奇復刊の寺田Pあとがきで『応龍皇』という真の名が明かされ、OGシリーズでは晴れてこの名を名乗っている。
第2次OGでは『応龍皇』名義で登場、一部武装も名称が「龍王」から「応龍」に置き換わっている。第3次αとは比べ物にならないほどの力を発揮していたが、相変わらず竜玉は失われたままだった。あるいは光龍はまだ本気を出していないため出さなかったのか……。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 主である孫光龍と共に非常に高い能力を持ち、苦戦を強いられる。高い耐久力(最も強化されている状態でのHPは98000、かつHP回復(大)持ち)に加え、マップ兵器の効果範囲が広く、危険。脱力などを活用しながら集中攻撃で対応したい。デザインの細部が変更されている。
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 「応龍皇」の名称で登場。龍王逆襲の「応龍王」との因果関係は不明だが、相変わらず竜玉は失われたままのようだ。第3次α時より遥かに手ごわくなっている。
関連作品
- 超機人 龍虎王伝奇
- 初登場作品。万里の長城を粉砕して龍虎王の前に現れた。覚醒した目的は失われた竜玉と仲間達(他の四霊?)の捜索であり、本来なら龍虎王との戦いは事のついでに過ぎなかった。竜玉を失い本来の力を引き出せない状態にも関わらず、圧倒的なスケールと戦闘力を見せつけた。ちなみに、ゲーム版とはデザインが異なっており、特に目立つのは頭部の台座部分。なんとこの作品では操縦席が剥き出しとなっている。
装備・機能
武装・必殺武器
- 龍鱗乱舞陣
- 応龍の口から雷を放出するマップ兵器。漫画版では真・龍王機の全身に備えられた膨大な数の龍鱗機が一斉に発進し襲いかかる技。能力ダウンの効果があるため、食らってしまうと一方的に叩かれることになる。バサラの歌のフォロー必須。第2次OGではMAP兵器版が四機の龍鱗機と共に雷を発射する演出に変更されている他、無数の龍鱗機を射出する通常武装版も追加された。
- 龍鱗機
- 龍麟機で相手を囲み、雷で拘束しながらダメージを与える。能力ダウンの特殊効果あり。真・龍王機の鱗全てがこれであり、しかも一つ一つの大きさは龍虎王をも上回る。龍王逆襲では「龍鱗王」なる強化版が登場。第2次OGでは上述の乱舞陣に置き換えられている。
- 龍王豪雷槍
- 天より応龍の口から雷を落とし、ダメージを与える。全体攻撃。最大出力は大陸すらも一撃で砕くという。
- 真龍王豪雷槍
- 龍王逆襲で披露した強化版。ガンド・ロワの55%の威力を持つが、比較対象が星ひとつを消滅させる威力であることを考えると、威力のほどは想像がつく。
- 龍王雷槍
- 応龍王の武装の一つ。漫画版にも同名の攻撃があるが、口から発射せず、応龍王の目が光ると同時に相手に雷を落とす。実際の応龍の伝承にもある天候操作によるものか。1~10と長射程に加えて全体攻撃、更に能力ダウンの特殊効果も付いている。
- 応龍豪雷槍
- 龍王豪雷槍の応龍皇版。演出が大幅に変化しており、雨を呼び竜巻を呼ぶ、天候を支配する超常の力を披露する。その後は相手を龍雲海へと招待し、口から応龍の雷を発射する。
漫画『龍王逆襲』
- 龍鱗王
- 龍鱗機の上位種、龍王を守護せし超機人。姿は手足の生えた龍鱗機で、性能も高い。非公式媒体ながら、初めて登場した単独で「~王」の名を冠する超機人。
- 超新星召喚砲(スーパーノヴァ・プレッシャー)
- 応龍王状態で使用した豪雷槍の強化版。口部周辺に陣を展開し、限界出力の一撃を放つ。
- 龍王無限槍
- 豪雷槍の最終形態。時空間を貫く一撃だが、イデオンソードで妨害されて不発に終わった。
特殊能力
- HP回復(中~大)
- 第3次αでは10万近い、第2次OGに至っては30万を超えるHPを誇りながら、高い回復能力を有している。
- EN回復(大)
- 念動フィールド
- 龍虎王伝奇では、時代背景もあってか念動結界と呼称されている。
- パイロットブロック
- 逆鱗
- OG2ndでの特殊能力。HPが60%以下のときに2回行動となる。
移動タイプ
サイズ
- 2L(LL)
機体BGM
- 「TRINITY IDOL」
- 専用BGM。第2次αではオリジナル・クストースの曲であることを考えると、光龍とこの機体が元来ナシムの旗下にあったことに対する伏線であろう。
- 「四龍の長」
- 第2次OGにおける専用BGM。
関連機体
真・龍王機改(『スーパーロボット大戦嵐-龍王逆襲-』)
上記の通り、第3次αにおいて敗北を喫し消滅したところまでが描かれた真・龍王機であるが、前述の通りこの時点では「竜玉」の力が失われた状態であり、真・龍王機は本来の力を発揮してはいなかった。この点を踏まえたIFが『スーパーロボット大戦嵐―龍王逆襲―』である[1]。
同作では真・龍王機は、ケイサル・エフェスとαナンバーズの最終決戦を生き延びていた(イデオンガンの直撃を受けたが、なんとか念動フィールドで生き残り、後は次元ステルスで傍観していた)。「竜玉」とはイデに匹敵する無限力を有した超大型五行器(普段の動力源は「補助五行器」に過ぎない)のことで、厳密には失われていたのは竜玉自体ではなくそれを起動するためのエネルギーだった。それを最終決戦で激突する両者のエネルギーで代用することにより竜玉の力を取り戻し真・龍王機改として覚醒。ケイサル・エフェスの負の無限力も使ったために無限力に属する竜玉が曇ってまだ完全な力は出せない状態だったが、αナンバーズの前に立ち塞がって龍虎王の四神合体時に放出される気を操ってαナンバーズの闘志を竜玉に吸収、陽の気で負の無限力による竜玉の曇りを祓って力を完全に取り戻し、進化を遂げる。「応龍王」と名を改めてαナンバーズとの真の最終決戦に臨んだ。(戦闘の顛末については孫光龍の記事を参照)。
本作における力の描写には、無限力の設定に超機人がより密接に関連するはずであった痕跡が見られる。冒頭で光龍が、超機人軍がガンエデンの軍門に下ったのは真・龍王機が龍玉を奪われてその実力を発揮できなくなっていた為と説明している点を鑑みるに、少なくともこの作品では、本来は真・龍王機こそが四霊も含めた全ての超機人の長であり王であったと推測される。また、「四霊」の超機人は同機の他に後3体存在しており、その全てに本作で描かれたような巨大な力が宿っているのだとすれば、その脅威は計り知れない。これらの設定がOGシリーズで描かれている超機人の物語へ還元される可能性も含めて、興味深い内容である。
メモ
- 第2次OG登場時でのヤンロンとの会話や、曲名、応龍豪雷槍での戦闘台詞の際に、応龍は四龍の長であることが強調されている。ヤンロンの説明で、応龍より上位とされる龍である神精たる黄龍や、応龍が統べる青龍、赤龍、白龍、黒龍の四龍について語られているが、これらに対応する超機人が居るかどうかは不明。黄龍が居ると四霊が最上位という設定との衝突回避(最も竜玉を失っている関係から元々の主がガンエデンではなかった=黄龍が主であったなど幾らでも解釈は可能)が必要になる他、青龍に関しては既に龍王機がいる。ちなみに、黄龍の伝承の中には年経た応龍が変化したものであるという物もある。
- 『皇帝』には複数の王を統べる意味があり、真名『応龍皇』は複数の王=超機人たちを統べる立場ということで合致する。
脚注
- ↑ 同作は同人誌という媒体であるためスパロボの公式な設定とはなっていない(作品の前書きでもその旨が書かれている)が、超機人の原作者の一人であり真・龍王機のメカニックデザイナーでもある富士原昌幸氏の筆によるものである。このため、氏が本来構想していた物語の全容を推測する上で興味深い内容と言え、ファンの注目度も高い。
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