「エルガイムMk-II」の版間の差分
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+ | :「アモンデュール」は製造コードで、「スタック」が機体コードネームである。ガストガルとヤーマンの技術融合を目的としており、次世代の主力兵器としてのあり方を見据えて新たにランドブースターへの可変機能を採用している。 | ||
+ | :過去の機体設計の焼き直しが前提であるヘビーメタルの中にあって、実に数百年ぶりに新規設計されたヘビーメタルで、厳密にはオリジナルヘビーメタルとも呼べる機体だが、便宜上A級に分類されている。 | ||
+ | :[[ギャブレット・ギャブレー]]がヘッドライナーに選ばれ機体を受領。テストを兼ねて病に倒れたダバを捕らえるべく出撃するが、ギャブレーの腕をもってしても制御が困難で、いざ変形してみると脚部の変形機構を忘れていたことで歩くのにも一苦労する有様であった。帰還したギャブレーは開発者のメッシュ・メーカーを問い詰めるが、技術融合と可変機能という設計思想を理解できずに全否定し罵倒してしまう。 | ||
+ | :しかし、ギャブレーの無理解を差し引いても技術融合の度合いは中途半端であり、機体バランスが非常に悪く絶大なパワーを持て余している。ヤーマン系HM第一の特徴であるスパイラルフローシステムも採用予定のままコックピットも仮設の状態で、完全な未完成機であった。 | ||
+ | :ダバが空港を襲撃したどさくさに紛れてキャオによってメッシュもろとも強奪されるが、格納庫から出ようと頭を出したところを、ギャブレーの[[バッシュ]]の攻撃で頭部を破壊されてしまった。その状態でもバスターランチャーで空港を焼き払いダバ達を無事に撤退させることに成功しており、秘めたる性能の片鱗を見せつけている。 | ||
+ | :反乱軍の手に落ちたスタックは、キャオとメッシュの両技術者と[[エルガイム]](≒[[ガイラム]])と[[ブラッドテンプル]]のパーツを得て、真に技術融合を果たしたエルガイムMk-IIへと生まれ変わることになる。 | ||
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− | : | + | :技術のみの継承で、機体そのものに共通性はない。本機に限らずリアルロボットの後継機(特にサンライズ作品)はそんな機体ばかり。むしろドラグナーのような改造型後継機の方が珍しい。 |
;[[ディザード]] | ;[[ディザード]] | ||
:設計上のベースとなった機体。この機体にガストガル系の技術を盛り込みヤーマン系HMとの技術融合を試みたのが、アモンデュール・スタックである。 | :設計上のベースとなった機体。この機体にガストガル系の技術を盛り込みヤーマン系HMとの技術融合を試みたのが、アモンデュール・スタックである。 | ||
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:可変機構の試作機。 | :可変機構の試作機。 | ||
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=== 他の作品 === | === 他の作品 === |
2019年7月28日 (日) 21:20時点における版
エルガイムMk-II | |
---|---|
外国語表記 | L-GAIM Mark-II |
登場作品 | 重戦機エルガイム |
デザイン | 永野護 |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | |
生産形態 | 改修機 |
頭頂高 | 23.9 m |
全高 | 29.9 m |
全備重量 | 36.8 t |
エネルギー |
電力 ソーラーパワー |
装甲材質 | ジーンプラ(FRPのような物) |
フレーム | ムーバブルフレーム:Mサイズ |
開発者 |
メッシュ・メーカー(SRW未登場) ミラウー・キャオ |
パイロット | ダバ・マイロード |
エルガイムMk-IIは『重戦機エルガイム』の登場メカ。同作品の後半の主役ロボットである。
この項目では変形形態である「プローラー」についても説明する。
概要
ポセイダル軍の用いるガストガル系HMと、反乱軍のヤーマン系HMの技術が融合した新世代ヘビーメタル。
機体概要
元は、エルガイムのコピー機であるB級ヘビーメタルのディザードをベースにポセイダル軍が独自に新規開発した可変A級ヘビーメタルである「アモンデュール・スタック」。それをキャオがどさくさにまぎれてかっぱらい、失われた頭部の代わりにガストガル星で発掘されたブラッドテンプル3号機の頭部を接続、スパイラルフローシステムと360度全天囲モニターを組み込み、エルガイムのMk-IIとして完成させたカスタムマシン。
製作に関してはメッシュとキャオが担当していたが、アイセンサーを損壊したエルガイムから転用している。
ランドブースター・プローラーに変形可能。
バッシュが使っていたバスターランチャーを戦闘後に手に入れ、主武装として装備している。その際に改良が加えられ、ランチャーモードでの使用でさながらスナイパーのような働きをすることもあった。
ブラッドテンプル3号機のファティマ 「ティータ」を搭載し、相手の動きを先読みする。
プローラー
変形したランドブースター形態。アモンデュール・スタックから引き継いだ。長距離巡航も可能となっている。
劇中での活躍
初の実戦相手がオージェであり、それも突然の操縦となり苦戦を強いられたが、何とか切り抜けている。
その後は整備と調整が進み、ダバの技量と機体の性能もあり単機で戦況を変えるほどの性能を誇った。
最終決戦にてバイオリレーションシステムによって圧倒的な力を駆使するオージの前に大破。なんとか相打ちに持ち込んだ後に放棄され、残るギワザ軍との決着をエルガイムに託した。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初参戦作品。ダバ達が地球に旅立つ際のどさくさでペンタゴナに置いてきたという設定で、アマンダラから入手する。機体性能は高く、マップ兵器のバスターランチャーは強力でレッシィやアムのレベル底上げにも重要な存在であるが、百式と同じ直線タイプの為に使いこなすには、敵を上手く誘導する事が必要。燃費も良くはなく、ENフル改造でなんとか2発撃てる程度であり、プローラー形態で敵陣に切り込んで2射目をいざ撃とうとしたら、ENが足りない!という事態に陥ったプレイヤーもいたはず。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 第4次に準拠だが、パワーランチャーの火力が上がったので戦闘もこなせる。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 入手経路は第4次と同じだが、提供されたアモンデュール・スタックをキャオが改造するという形で入手する。基本性能も主役モビルスーツにも追随する能力があるが、真価を発揮するには敵を上手く誘導してバスターランチャー……というテクニックが必要。ただし、ダバの2回行動が遅く、命中率を上昇させる精神コマンドを持っていないので扱いにくい。ギャブレーを味方にした場合、ダバより2回行動が早く集中を持つので、交代させた方が戦力アップを図れる。バスターランチャーの燃費はだいぶ良くなった。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シナリオ「ドリーマーズ」から登場。ダバが乗っている。V-UPユニットをつけたエルガイムに性能が劣るので、ダバに乗ってもらえない。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WSC
- エルガイムの強化の伸びしろが減ったため、以前よりは乗ってもらえる。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC
- バスターランチャーが通常兵器版が追加され、通常戦闘もこなせるようになった。今回からエルガイムとの合体攻撃・ダブルバスターランチャーが追加された。また、「風のノー・リプライ」が専用BGMに。
- スーパーロボット大戦XO
- GCに準拠。ただしGCでは左右両側についていたバインダーが左側だけになっている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 6章 「ギワザ・ロワウ」でダバ専用機として加入する。何気に全主人公後継機では最も最後に入手することになる。
- Mk-IIにはバスターランチャーが通常兵器版とMAP兵器版の二種類が装備され、プローラーも特性が異なる通常兵器版があるため実質三種類のバスターランチャーを持つことになる。
- ただし、グループを組めない事と、バスターランチャーの消費ENがエルガイム、ヌーベルディザードの同兵器より1.5倍も高いという欠点が存在する。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2018年6月のイベント「男よ、その手でつかめ!」より実装。SSRアタッカー。
- 2019年1月にニューカマーとして大器型SSRディフェンダーが追加。
関連作品
- バトルロボット烈伝
- 中盤からダバが乗る。エルガイム同様最初から2回ずつ移動・攻撃ができる優れた機体だが、いくら改造してもHPしか上がらないという特徴を持つ。
- バスターランチャーにより味方最強のアタッカーになり得るが、エルガイムと違い強化パーツは装備できなくなっている。
- リアルロボット戦線
- ダバが乗り味方に加わる。敵としては登場しない。バスターランチャーはやはりマップ兵器扱いで、変形も可能。
装備・機能
武装・必殺武器
- セイバー
- エネルギーで刀身を構成した剣。
- OEではプローラー形態でも使用可能だが、この時は突破攻撃に性能が変わる。
- ハンドランチャー
- セイバーを発射装置としてビームを撃ち出す。
- SRWでは、パワーランチャーが弾切れした時に使用される。
- ランサー
- セイバーの槍バージョン。
- Sマイン
- 円盤状の投擲兵器。
- プローラー形態においても移動後使用可能な武器として重宝した。
- パワーランチャー
- ヘビーメタルに標準装備されたビーム兵器。Mk-IIにはランチャー用のプラグが6つついている。プローラー形態でも使用可能。
- バスターランチャー
- 改造して出力が向上した特注製。「バスター」と「ランチャー」のモードを使い分ける。プローラー形態でも使用可能。
- ゲームでは「バスター」の方向指定型・一直線マップ兵器。『GC(XO)』では通常攻撃「ランチャー」もある。
- 本来は、バッシュの装備品であったが、調整不良で遺棄されたものを上記の通り再調整・改造して用いている。
- 機体共々鹵獲兵装であり、純正のオリジナル要素がこれ程乏しい機体(仮にも後期主人公機なのだが)も珍しい。それでも不具合が出ないのは、それだけHMは規格面での統一が進んでいるのであろう。
- バインダー
- エルガイムのものと違い折り畳み式になった盾。裏側にセイバーやSマインを格納している。打突武器としては使いにくくなった。
合体攻撃
- ダブルバスターランチャー
- エルガイムとのバスターランチャーの同時攻撃。『GC(XO)』で実装。
特殊能力
- 剣装備、盾装備
- 切り払い、シールド防御を発動する。
- 変形
- エルガイムMk-II⇔プローラーに変形可能。原作では他のヘビーメタルを運搬することもあった。
- 対ビームコーティング
移動タイプ
エルガイムMk-II
プローラー
サイズ
- M
機体BGM
- 「エルガイム -TIME FOR L-GAIM-」
- 前期オープニング主題歌。『第4次』にて。
- 「風のノー・リプライ」
対決・名場面
- ドリーマーズアゲン
- 最強を誇る新世代ヘビーメタルもバイオリレーションシステムによって無尽蔵のパワーを得たオージには通じず、脚部をもぎ取られて絶体絶命の危機に陥る。止めを刺そうと一気に迫るオージだったが…。
関連機体
- アモンデュール・スタック
- 原型機。トライデトアル星のドヴァ空港工場にて建造されていた可変A級ヘビーメタル。
- 「アモンデュール」は製造コードで、「スタック」が機体コードネームである。ガストガルとヤーマンの技術融合を目的としており、次世代の主力兵器としてのあり方を見据えて新たにランドブースターへの可変機能を採用している。
- 過去の機体設計の焼き直しが前提であるヘビーメタルの中にあって、実に数百年ぶりに新規設計されたヘビーメタルで、厳密にはオリジナルヘビーメタルとも呼べる機体だが、便宜上A級に分類されている。
- ギャブレット・ギャブレーがヘッドライナーに選ばれ機体を受領。テストを兼ねて病に倒れたダバを捕らえるべく出撃するが、ギャブレーの腕をもってしても制御が困難で、いざ変形してみると脚部の変形機構を忘れていたことで歩くのにも一苦労する有様であった。帰還したギャブレーは開発者のメッシュ・メーカーを問い詰めるが、技術融合と可変機能という設計思想を理解できずに全否定し罵倒してしまう。
- しかし、ギャブレーの無理解を差し引いても技術融合の度合いは中途半端であり、機体バランスが非常に悪く絶大なパワーを持て余している。ヤーマン系HM第一の特徴であるスパイラルフローシステムも採用予定のままコックピットも仮設の状態で、完全な未完成機であった。
- ダバが空港を襲撃したどさくさに紛れてキャオによってメッシュもろとも強奪されるが、格納庫から出ようと頭を出したところを、ギャブレーのバッシュの攻撃で頭部を破壊されてしまった。その状態でもバスターランチャーで空港を焼き払いダバ達を無事に撤退させることに成功しており、秘めたる性能の片鱗を見せつけている。
- 反乱軍の手に落ちたスタックは、キャオとメッシュの両技術者とエルガイム(≒ガイラム)とブラッドテンプルのパーツを得て、真に技術融合を果たしたエルガイムMk-IIへと生まれ変わることになる。
- ブラッドテンプル
- 3号機の頭部を流用している。
- エルガイム
- 技術のみの継承で、機体そのものに共通性はない。本機に限らずリアルロボットの後継機(特にサンライズ作品)はそんな機体ばかり。むしろドラグナーのような改造型後継機の方が珍しい。
- ディザード
- 設計上のベースとなった機体。この機体にガストガル系の技術を盛り込みヤーマン系HMとの技術融合を試みたのが、アモンデュール・スタックである。
- ヌーベルディザード
- 可変機構の試作機。
他の作品
- エルガイムFMk-II
- ゲーム『バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法』に登場したバンプレストオリジナル機。日出族のリーダー。
余談
- 前々作『戦闘メカ ザブングル』でウォーカー・ギャリアが出たり、前作『聖戦士ダンバイン』でビルバインが出た際も、オープニングに絵の差し替えはあれど曲は変わらなかったが、こちらは新オープニングの歌詞やアイキャッチの番組タイトルに「マーク2」とあり、名実ともに後半主役機の扱いを受けている。
- 一方で、主人公の搭乗機という役目を1号機メカであるエルガイムに最後の最後で奪い返されるという経緯を辿った珍しい主役機である(他の代表的な例は『機動戦士ガンダム00』のダブルオーライザー。2号機メカが先に大破したため、という経緯も似ている)。
- 先代の(所謂「一号ロボ」)エルガイムMk-Iが純白の美しい機体だったのに対し、本機は灰色の機体色になっており、頭部ユニットも細長い狐目(典型的な永野眼)である。どこか悪役然とした、主役機としては異質な機体であるが、そのデザインは放送当時から話題を呼び、今なお評価が高い。
- 『機動戦士ガンダムSEED』の監督をした福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めている『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』で、本機のバスターランチャーがカスタマイズパーツとして販売されていた。
- 『機動戦士ガンダムSEED』に登場するガンダム群の額に刻印されたイタリア英数字は、チーフアニメーターである重田智が本作のデザインを気に入って採用した事をインタビューで発言している。
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