「スヴァイサー」の版間の差分
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2017年7月29日 (土) 00:39時点における版
スヴァイサー | |
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登場作品 | |
声優 | 小野健一 |
種族 | Wシリーズ(変異体) |
性別 | 男 |
所属 | アグラッドヘイム |
概要
『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』本編の最終ボス。アグラッドヘイムの王「ガグン・ラウズ」が、魂を宿していたW05「ギムノス・バシレウス」の身にヴェルトバオムの樹の力を受け、究極体へと変質した姿。
その身にはち切れんばかりの魂のエネルギーを宿しているため、彼が倒れても、無論彼がアレディらを倒した場合でも、いずれにせよ倒れた側の魂を吸収することでヴェルトバオムに蓄えられた力は臨界点を突破し、転移に至るという状況となってしまう。
転移を防ぐ術はもはや残されていないかと思われたが、元のボディがアンドロイドであった事が仇となり、ハーケンの援護を受けてアレディが放った対羅刹機用の秘技「封魂の掌打」によりエネルギーの暴走は食い止められ、更に神夜とネージュの力によってヴェルトバオム共々力を抜かれ、最期を迎えることとなった。
ガグンがウォーダン・ユミルを彷彿とさせる意匠であるなら、スヴァイサーは彼の乗機・スレードゲルミルを想起させるデザインとなっている。主な差異としては、本来の得物である斬艦刀がドリル状の槍「ディバイン・ドリラー」に差し替えられ、逆に額のドリルがブレードになっている点、また両腕にはブーストナックルの代わりに大型化したマシンキャノン「ゴールド・バングル」が内蔵されていること、スレードゲルミルにあった自己修復機能がないことなどが挙げられる。
その実体もまたゼンガー(ウォーダン)&スレードゲルミルそのものといった趣で、『α外伝』での初登場以来常に際立った存在感を放ち続けてきた彼らが遂に最終ボスとしてデビューを果たしたとでもいうべき存在。戦闘方法は正に親分そのもので、HP回復や状態異常、EVA値への依存などといった小細工は一切弄せず、画面の半分を占めようかという巨体から繰り出すド迫力の攻撃と分厚い装甲、更にはHPが残り僅かになると「再動」「戦慄」の同時がけによる疑似3~4回連続行動でひたすらに力押しを仕掛けてくる。声優の小野氏の熱演、また彼が斬艦刀の代わりに新たな得物として所持することとなった星穿の神槍のド迫力の演出も相まって、彼との戦闘内容は非常に熱いものになることは間違いない。その豪快な戦闘スタイルは「漢型最終決戦兵器」とでも形容するのが相応しく、歴代のスパロボでもいそうでいなかった、新しいジャンルの最終ボスである。
ちなみに「スヴァイサー」の由来は不明。アグラッドヘイムの関係者は元ネタが北欧神話縛りであり、このキャラクターもモチーフは明らかにオーディンであるため、それに倣うならばオーディンの偽名の一つである「スヴィズル(槍を持つ者)」辺りであろうと思われる。この名前のつづりは「svizur」であるため、これの読み方を変えてネーミングしたのであろう。
登場作品と役柄
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- ガグンが進化を遂げて到達する最終ボスで、所謂「第二形態突入」のパターン。登場時点でまずそのバカデカさに驚かされ、そしてHPが半分を割ってからの火力の鬼畜ぶりには更に驚かされることになる。
- 何回か戦闘して攻撃パターンを掴めば比較的簡単に決着することも出来るため、一周した段階では「最終ボスとしては弱め」という評価をしてしまいがちだが、それは表の彼だけを見た場合の話。覇龍の塔の34階では更なる実力を発揮した彼によって、真の地獄を見せられることになるだろう。詳しくは後述。
人間関係
『無限のフロンティアEXCEED』以降
- ガグン・ラウズ
- 変異前の姿。
- ロック・アイ、ヒルド・ブラン
- 最終決戦に敗れ、彼ら2人の魂を喰らった事で飽和ギリギリにまで近づいたヴェルトバオムの樹の力により、スヴァイサーは誕生に至った。
- アレディ・ナアシュ、ハーケン・ブロウニング
- 最後の最後で彼の目論見を崩したのは、シンディより伝授されていた秘技「封魂の掌打」による一撃であった。この結果、封入された魂の力を解放できなくなった彼は、ヴェルトバオムに自らの魂を食わせることが出来ず、ヴェルトバオムの力はあと一歩のところで臨界を免れた。
- 尚、この最後の一撃は、ハーケンが切り込み下地を作った上でアレディがトドメを放つというもので、新旧主人公の共演が実現したものとなっている。
- 楠舞神夜、ネージュ・ハウゼン
- 不死桜を操ることが出来る神夜の霊力によりヴェルトバオムは鎮められ、スヴァイサーもまとめてその機能を停止させられる。ネージュも魔力の素養で神夜の作業に協力した。
他作品との人間関係
- アクセル・アルマー
- 彼曰く、借りものの身体で大それたことをやらかそうとしたのが敗因。「そのアンドロイドは、そんなに安いものじゃないんだな、これが…」とのこと。
- ギムノス・バシレウス
- この機体が変貌したもの。
関連機体
- スレードゲルミル
- 本機のデザインの原型となった機体。各種の武装も基本的に同機のものを踏襲しているが、位置や使い方が違う。
- アルクオン、フェイクライド
- 覇龍の塔の最上階ではスヴァイサーにこの2機をあわせた3機が最後の敵として立ちはだかる。スヴァイサーHP692900の配下にHP639600のアルクオン、HP612950のフェイクライドという構成は何か間違っているとしか思えない鬼畜ぶりで、しかも精神コマンドの使用条件は全く緩和されていない。パーティー全員がLv99でも敗北を喫することはしばしばで、安定して勝つには「ファッティ・ヘンゼル」特製の大量の消費菓子が必要になるだろう。
ステータス設定の傾向
前述のように回避率は低く、攻撃を外すことはまずない。しかし分厚い装甲と、それ以上に半端ではない圧倒的な攻撃力で味方を苦しめる。また、トップクラスの重量と大きさゆえの落下判定も相まって落としやすい。
使用技
- ブレード・インフェルノ
- 頭部に装備された、スレードゲルミルの斬艦刀状の突起物で斬りつける。スレードのドリル・インフェルノに相当する技。通常技コンボの起点で、反撃攻撃にも使用される。
- ゴールド・バングル
- W05内蔵のヘビー・マシンキャノンを大型化・強化した射撃兵器。通常技コンボに組み込まれる他、対3体攻撃の特殊技版もある。通常技版は最初に左手から撃ち込み、その後両腕からの銃撃に切り替える。
- 特殊技版は最初から両腕を使用。スヴァイサーの攻撃でもっとも恐ろしいのがこの特殊技版であり、戦慄付きで使われた場合が最も危険。日本語訳は「黄金の腕輪」で、本編最終ダンジョンのシュテルベン・シュロスでは、そちらの名で全員装備可能な武器として入手可能。由来は北欧神話においてオーディンが所持する黄金の腕輪「ドラウプニル」から。スロウ効果つきなのが面倒なところで、「戦慄」の後にこれを食らってスロウを受けた場合、「電瞬」をかけていても先手を打たれてしまう。
- ディバイン・ドリラー
- 両肩のパーツを分離・合体させて柄とし、巨大なドリルを発生させ、一旦下がってから突進し敵を穿つ。キャラクターの耐久力次第では、この技の段階でKOに至ったり、強制回避されないギリギリまで削られて星穿の神槍をぶち込まれることも。
- スレードゲルミルが元であることやこの技の名前からも明らかなようにドリルは彼にとっての主兵装であり、彼の得物も名称こそ槍であるものの、その実態は漢の象徴とも言うべき「超大型ドリル」である。また、変異前であるガグン・ラウズやこの「スヴァイサー」という名前の元ネタが北欧神話のオーディンの偽名と思われるので、元ネタであるオーディンが槍使いである事を再現しているといえる。無論元ネタはスレードの斬艦刀だが、こちらは両肩合わせて一つの槍を形成する(つまりスレードのように両手に持てるわけではない)。
- 元ネタは「グングニルの槍」。
- 星穿の神槍(ほしうぎのしんそう)
- スヴァイサーの必殺技であり、最終奥義。ブレード・インフェルノで斬りつけた後、ディバイン・ドリラー同様に槍を実体化させて突進し、トドメに打ち上げた敵に向けて対空突きを二度放つ。突進前には、スレードゲルミルの初登場以来既に伝統となっている、同機の咆哮カットインが挿入される。神槍のグラフィックはスタッフが画面の限界ギリギリまでドリルの大きさに拘って完成させた逸品であり、総ダメージ量には目を覆いたくなるものの、戦闘グラフィックもぜひ堪能したい。元ネタはスレードの「斬艦刀究極奥義『一閃・星薙の太刀』」。
精神コマンド
最初から「熱血」「再動」を使用可能で、HPが80%を割ると熱血が「魂」に格上げされ、再動の使用率も10%から50%へと大幅に上昇。
そしてHPが50%を割ると「戦慄」を60%、再動を20%の確率で使用してくる。本作の戦慄の中には再動及び電瞬の効果が含まれている(さらに通常の「再動」と重複する)ため、スヴァイサーの行動順が最終番で、更に両方を同時に使用するという最悪のケースの場合、脅威の擬似4回行動となる。それでも攻撃パターン次第ではしのぐ目があるが、3回以上続けて「ゴールド・バングル」を撃ち込まれる(しかも最低一回は熱血+必中付き)こともあり、こうなってしまったら運がなかったと諦めるしかないだろう。下手に「不屈」や「鉄壁」を使っていると強制回避を使用できずにフルコンボを叩き込まれるコトもあるので、「言霊」や「足かせ」などの弱体化コマンドは惜しまないように。
一部ではこの鬼畜的な精神コマンドのラインナップは「戦慄再動祭り」とも称されている。一応、確率なので何一つ発動しない場合もあるのが救いか。
本編シナリオの段階でこの状態なので、対策なしではレベル99でも全滅の危険性がある。覇龍の塔では対複数攻撃を連発してくる取り巻きがいる上に本人の攻撃力が跳ね上がっているため尚更危険。
キャラクター[BGM
- 「無限の“刻”が交わる場所で(Orche)」
- スヴァイサーの初期BGM。前作の最終ボス戦でも使用された曲。
- 「無限の“刻”を越えた地で(Orche)」
- スヴァイサーのHPが50%を割ると、このBGMに変更となる。
- 「無限の“刻”を越えた地で」
- 覇龍の塔の幻影のBGM。HPが70%を割ると、オーケストラバージョンに変化する。
名台詞
戦闘台詞にはエコーがかかっており、本家二人に劣らぬ迫力を醸し出している。
- 「切り刻んでくれよう!」
- ブレード・インフェルノ使用時の台詞の一つ。親分やウォーダンと違って一刀両断、というわけではないらしい。
- 「震えよ!」
- 「戦慄」使用時のセリフ。これに泣かされたプレイヤーも多い。
- 「貫き穿て!! 星ごと奴を!!」
- 「星穿の神槍」使用時のセリフ。本家の「星薙の太刀」に対応した形の台詞だが、どう見てもドリラーは空中に向かっている。
- 「ぬぅわぁあああああああっ!!!」
- 断末魔。ちなみに幻影でしか聴けない。
メモ
覇龍の塔最終戦での鬼畜性能ぶりは上述の通りだが、この激戦を制すると、スヴァイサーは自身の得物である「星穿の神槍」をドロップする。この武器は「SPD・TECが-125、CRTも-15と激減する代わりにATK+250」という、マ改造を彷彿とさせる超攻撃特化型兵器となっている。攻撃をミスし易くなる、行動順が遅くなるなどのデメリットを回避するため、デメリットを全て切り札で帳消しにできるハーケン、必中効果が含まれる奇跡使いの神夜、必中のコストが安いアクセル、電瞬持ちの零児などと相性が良い。
また、SPD超低下のデメリットは戦慄再動祭りのスヴァイサーの4連続行動阻止に非常に役立つ(といっても、入手までに最低2回はスヴァイサーを倒さねばならないのだが)。
尚、スヴァイサー以外の覇龍の塔の詳細については別記事「覇龍の塔」を参照されたい。
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