「カドゥム・ハーカーム」の版間の差分

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:同族の一体。[[フューリー]]人の世界に現れて教化を行い眠りに付いたまではXN-Lと同じだが、自らの身体を大地と同化しフューリーの民と共に有る事を選び、今も[[グランティード]]のコアたる「神核」に魂を宿し存在している。なお、グランティードはフューレイムの姿を模した物である。
 
:同族の一体。[[フューリー]]人の世界に現れて教化を行い眠りに付いたまではXN-Lと同じだが、自らの身体を大地と同化しフューリーの民と共に有る事を選び、今も[[グランティード]]のコアたる「神核」に魂を宿し存在している。なお、グランティードはフューレイムの姿を模した物である。
 
:最終的に邪神同然の存在と成り果てたラ・ギアスのハーカームや生命体全ての敵となったXN-Lとは違って、フューリー人からは文字通りの神として崇め奉られている。
 
:最終的に邪神同然の存在と成り果てたラ・ギアスのハーカームや生命体全ての敵となったXN-Lとは違って、フューリー人からは文字通りの神として崇め奉られている。
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:OGMD終盤にて一時的に覚醒、クロスゲートの有様からその封印(破壊)をトーヤに提言し、一連の事件後は再び眠りについた。これは、ラ・ギアスのハーカームやXN-Lと違い、その魂を享ける器たる存在がないためと推測されている。逆にいうと、一応の受け皿であるグランティード・ドラコデウスですらその資格はないということとなる。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==

2016年8月13日 (土) 18:45時点における版

カドゥム・ハーカーム(Kadum Hakham)

太古のラ・ギアスを教化によって支配した巨人族の王で、フーム・ラカーブに倍する巨体を持つ。その見た目は黄金の巨体と肘から2つに分かれるように伸びる4つの腕を持つ特異的な姿をしており、背中にはリング状に並んだ黄金の物体が浮いている。 なお「ハーカーム」とは彼の率いる分身の総称。ラ・ギアスに存在する巨人族は彼の分身であるため、厳密にはラ・ギアスの巨人族とはカドゥム・ハーカーム一体しか存在していないが、ラ・ギアスの歴史資料においてはカドゥム・ハーカームという存在の名前を記すのが憚られたために巨人や巨人族という曖昧な表現で記録されていたとのこと(2015年電撃スパロボ春号に記載)。

本編に登場したカドゥム・ハーカームは再生こそ果たしたものの既に「怨念」という存在に堕してしまっていたため、太古に君臨していた生前とは力や思想に相違があった可能性が示唆されている。また、「怨念」という存在に変質した事が最終局面での敗北の一因であったという。

名前はヘブライ語でカドゥムは「古代」、ハーカームは「知恵」「叡智」「知恵者」「賢者」を意味する。和訳するなら「古の知恵者」あるいは「古の賢者」となる。また、アンティラスガエンウーフなどのラ・ギアスの神話に登場する神々は全て巨人の名前である(彼とその配下がヘブライ語で命名されているのはシナリオ担当者が違うため)。

種族としての設定

「カドゥム・ハーカーム」は固体の名称と同時に種族の名称でもある事がスーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズにて判明した。 同作ではラ・ギアスに現れた者に続き、様々な世界のクロスゲートから同族が送り込まれ、その地で教化を行っている。 彼らハーカームの目的は基本的に「来るべき試練に備え、強靭な剛力剛念を持つ生命体を育成する事」にある。 その多くは教化対象に対して協力的かつ献身的であるが、人の剛力剛念が自らの教化を乗り越え制御を離れる事を危惧する者、 自らの教化を曲解して理解する教化対象には容赦なく排除の意志を見せて根絶を図ろうとする者などさまざまである。

登場作品と役柄

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
ラスボスとして最終話で登場。HPはアゾエーブ並みの841420という脅威の数字を誇るが、幸いにもHP回復能力がなくイベントでHPが回復することもないため、殴り合いに持ち込めばいつか勝てる。実は全員に「魂」を取得させた上で限界まで強化したラ・ギアス7の最強武器なら軽く100000を超えるダメージを叩きだすので、あっさりと落ちてしまう。そうでなくともメインアタッカーはガエン、アーマラなどに回して、前述の7人を援護攻撃に回してその火力を最大限に利用したら、一度の戦闘で50000~60000ほど削れるので膨大なHPの割にそこまで苦労しないだろう。しっかりと機体・操者の強化を行っていれば決して苦戦する相手ではないが、敵フェイズでの2回攻撃には注意。修理ユニットが狙われると厳しい。なお、後述する展開上の理由と、幾つかのキャラの最強技に特殊セリフが用意されているので、せっかくなら自分の好きなキャラクターで各自止めを刺すといいだろう。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
今作で「カドゥム・ハーカーム」は固体の名称と同時に種族の名称でもある事が判明。ラ・ギアスに現れたのとは別の個体が2体登場した。

装備・機能

カアスオール
MAP兵器。移動後使用可能。カアスは「怒り」、オールは「光」の意味。
ハラルヘーツ
背部のリング状のユニットを回転させながら展開、十字を組ませた後ターゲットを指差し、レーザーで攻撃させる。
エルヨウンシェフェット
背部ユニットを回転させながら上昇。両腕に随伴するビットパーツを射出し、四つの手に集束させたエネルギーを上方に集めた後回転させて拡大、そこにエネルギーの場を展開、ビットパーツを上から突き刺して光粒子を降り注がせる。しかる後、腕のリングを離脱し、そこに手からエネルギーを充填、力場から降り注いでくる光粒子を収束してビームを発射する。技名のエルヨウンは「至高」、シェフェットは「正義」の意味。

特殊能力

MG回復(大)
行動不能無効

移動タイプ

魔装機神シリーズでは空の概念はない。

サイズ

LL

属性

属性なし。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

特殊技能(特殊スキル)

魔装機神F COFFIN OF THE END
気配察知Lv2、闘争本能、士気高揚、2回行動

BGM

「CONCLUDER」
専用曲。「コンクルーダー」と読み「結末」を意味する。
「ELEMENTAL OF WIND」
イベント後の戦闘曲で、マップBGMと兼用。「ラ・ギアスの風」と「熱風!疾風!サイバスター」を織り交ぜたオーケストラアレンジである。

人間関係

フーム・ラカーブ
代弁者にしてハーカームに次ぐ力を持つ分身の一つ。ハーカームが力を取り戻すまでの時間稼ぎとして彼を先行、教化を行わせていた。過去に滅ぼされた際の怨念の影響が強かったため、教化をせずに人間を滅ぼすべきという考えを持っていた。
マサキ・アンドー
最終的には彼とサイバスターによって引導を渡される事となる。
シュウ・シラカワ
彼の知識に目を付け、教化しようとする。……太古の叡智を持ってしても、踏んではならない特大級の地雷を踏み抜いた事にも気付かなかったらしい。
精霊
人間の思念集積体にして、怨敵と言える存在。人間の善き意思が生み出したアストラルの存在であり、一度滅んで怨念と化したハーカームとはある意味で対存在と言える。
サーヴァ・ヴォルクルスルザムノ・ラスフィトートギゾース・グラギオス
滅ぼされた後に残された怨念が力をつけて生まれた存在達。出自ゆえか、それぞれの能力や司る思想には巨人族のそれと似通った部分が見られる。
XN-L
同族の一体。マシンヒーロー世界に現れて叡智を授けた後、機械の身体(機神体)を自らの依代とし「大いなる試練」に備えるべく眠りに付いた。後にロア達の先祖に当たる古代人の末裔によって発掘され戦艦グランドレッド・フェノッサのコアとして運用されるが、ダークブレイン軍団との戦闘の際にクロスゲートに落とされ、その中にある負念を吸収した事によって覚醒、暴走を始める。喋り方はラ・ギアスのハーカームと同じであるが、暴走している事で知的生命体への明確な殺意を持っている点で異なる。
創世神フューレイム
同族の一体。フューリー人の世界に現れて教化を行い眠りに付いたまではXN-Lと同じだが、自らの身体を大地と同化しフューリーの民と共に有る事を選び、今もグランティードのコアたる「神核」に魂を宿し存在している。なお、グランティードはフューレイムの姿を模した物である。
最終的に邪神同然の存在と成り果てたラ・ギアスのハーカームや生命体全ての敵となったXN-Lとは違って、フューリー人からは文字通りの神として崇め奉られている。
OGMD終盤にて一時的に覚醒、クロスゲートの有様からその封印(破壊)をトーヤに提言し、一連の事件後は再び眠りについた。これは、ラ・ギアスのハーカームやXN-Lと違い、その魂を享ける器たる存在がないためと推測されている。逆にいうと、一応の受け皿であるグランティード・ドラコデウスですらその資格はないということとなる。

名台詞

戦闘台詞

「黒キ機人ヲ模スカ」
サイバスターに対する特殊戦闘台詞。作中の因縁深さから、この「黒キ機人」とはゼルヴォイドの事を指しているだろう。しかし、Zシリーズをプレイしたユーザーにはミスリードを招きかねない台詞とも言え、後に同族の1人が「太極」について語るため、無いとは言い切れない。
「七戒ヲ犯ス愚者ニ死災ヲ……」
「抗拒ハ、認メズ」
「湮滅スベシ」
エルヨウンシェフェット使用時の台詞。七戒とは「ノアの法」などにおける7つの戒律の事。ただし、カドゥム・ハーカームがラ・ギアス人に与えた戒律の詳細は不明である。二段目は「拒否権は無い」、三段目は「消滅しろ」の意。
「迷妄ナル……嬰児ミドリゴニ……!!」
撃墜台詞。難しい言葉を使っているが、簡単に言うと「妄想を見る赤ん坊に!!」という事である。
更に要約すると「たかが赤ん坊ごときに!!」であり、ラ・ギアスの個体が太古から人類を見下していた事が容易に想像できる。
「怨々々々々……!!」
最終話クリア直後のイベント戦闘における断末魔。読みはおそらく「オオオオオ……!!」。負の力の集合体ならではの叫びともとれる。

魔装機神F COFFIN OF THE END

「怨毒……浄化……玉体……顕現……」
「我コソガ真ノ統馭者……カドゥム・ハーカーム……」
「深遠ノ知恵ヲ求メシ者ヨ……其ノ業ハ巡ル……」
フーム・ラカーブ撃退後、登場しての第一声。難読漢字の馭≒御、つまり統御者。
「我ハ、閉楽園ノ守護者……其ノ証ヲ示サン」
この言葉と共に、カドゥム・ハーカームの足元が崩落。そこから姿を見せたのは、「神鳴る地獄門」―――クロスゲート。
「……遼遠ノ地ヨリ」
「……門ガ、此ノ地ニ通ジテイタガ故」
「宿世ノ縁……重出ノ因縁……其レラガ道標トナリ……我ヲ希有ナル閉楽園……即チ、類ヒ稀ナル隠所ヘ導カン」
ラ・ギアスにたどり着いた理由。重出ノ因縁とは、旧シリーズやαシリーズにおけるラ・ギアスの巨人族のことだろうか。
「教化ト我ガ統治拒ム汝ラニ、教授スル必要無シ」
クロスゲートについて回答拒否。全てこの態度でもおかしくはないわけで、むしろこれから戦う相手と話し過ぎなくらいである。もっとも、時間経過とともに力を取り戻しているようなので、本人としては雑談に時間をかけても問題ないのだろうが。話し過ぎと言えば闇黒の賢者も戦闘開始前に結構語る等、賢者となると話したがる傾向にあるのだろうか?
「我ガ役儀ハ、閉楽園ニテ剛力剛念ノ知的生命体ヲ育成スル事也」
「試練ニ打チ勝チ……生残セシムル事……其ノ為ノ精強ノ種子ヲ、我ハ求ムル」
自軍一行から何を目的に行動しているのかを聞かれての返答。つまりは来たるべき試練を生き残らせる事が目的であり、巨人族にその役儀を課した上位者が存在するようにうかがえる。彼らの言う「試練」については不明。現時点で考えられる候補はαシリーズアポカリュプシス、もしくはZシリーズ根源的災厄だが……?
「然レド、人ハ意想外ノ剛念ト知的好奇心ヲ持ツニ至リ……我ガ力ト叡智ノ全テヲ欲シ、我ニ乱逆セン」
「其ノ罪過、断ジテ許シ難シ」
人類反逆の経緯。ただし巨人側の見解であり、叡智を求めた者も居たかもしれないが、自由と尊厳を求めたというのがプレイヤーサイドの見解。
「人ノ、意想外ノ剛念……其ノ変遷集積体、精霊……教化ヲ阻ム、忌マワシキ加護……新タナ世界ニ、汝ラハ無用……滅セヨ、死セヨ、絶エヨ」
忌まわしき精霊が現れた事で、巨人族の王はその殺意を剥き出しにする。
なお、カドゥム・ハーカームの言葉は何故かハキハキしているか途切れ途切れかに分かれている。具体的には、最後の1文の様に自分の感情や役割を語る際ははっきりしており、人間への対応を語る際などは途切れ途切れである。
「深遠ノ知恵ヲ求メシ者……汝ヲ教化出来レバ……」
シュウとの戦闘前会話。しかし彼からは私を操ろうとした末路は、決まっています。」と返されてしまう。
それ以前にシュウからすれば、かつて自分を縛り付けていたヴォルクルスの本体ともいえる存在である時点で復讐の対象であると言えるが。
「我ハ……閉楽園ノ守護者デアリ……統馭者……!此ノ地ヲ……汝ラニ……委ネル訳ニハ……イカヌ……!故ニ……我ハ……幾度デモ……!!」
撃墜後。あくまで自分こそがラ・ギアスの守護者であるとして人間による世界を認めず、最後の悪あがきとしてかつて滅ぼされた時と同じ様に自らを再び怨念と化し、三邪神としてラ・ギアスの世界に留まり、あわよくば再度復活してその時こそ全ての人間を教化するという目的を果さんと目論むが……
「有リ……得ヌ……有リ得ヌ……!我ガ……我コソガ……試……練……!?斯様ナ……事ガ……!我ガ……求ムル……精強ノ種子ハ……!」
「我ガ……王タル我ガ……入滅スル……ナド………………!!」
イベント戦闘後。全ての人間の、精霊の想いを乗せたサイバスターのアカシックノヴァによって遂に力尽き、自分達の存在こそがラ・ギアスにとって「試練」という名の「災厄」であり、「守護者」ではなく「侵略者」も同然である事を最期まで認められないまま、古の賢者はクロスゲートの中へと吸い込まれる形でラ・ギアスの世界から怨念諸共消え失せる事となった……。しかし巨人の王は一体だけではなく、後に地球のクロスゲートから異形の姿へと変貌を遂げた別の王が現れる事となる。

関連機体

ゼルヴォイド
かつて自身を滅ぼした忌まわしき「黒き機人」。しかし、再び相対したその機体はゼルヴィオリアによる特攻ではなく「仲間」と共に巨人王に挑む。
サイバスター
黒き機人と同じ姿形をした現代の機人。全ての精霊の力を集めたこの機体と操者の力によって引導を渡される事になる。

余談

  • 「自分の意志のつもりで実はもっと上の存在の思惑だった」点については、この男にも近い。
    • また「細胞内に仕込んだ因子から洗脳する」「洗脳した相手の機体スペックを引き上げる」「静寂の世界を求めている」「人間を監視している」「統括する者を倒せば他が総崩れになる」「クロスゲートは移動用のツール」という点はアインストにも見られた特徴だが、関連があるかは不明。
      • アインストとの関連は、OGMDに登場した同属「XN-L」において指摘されている。
  • カドゥム・ハーカームを始めとする巨人族の個体や武装名はヘブライ語が由来とされ、特に必殺武装である「エルヨウンシェフェット」の名称はアダマトロンを連想させる(あちらは「エルヨウン・イェダ・ドーマー」という技を持つ)ことから、ゼ・バルマリィ帝国とも関連があるのではないかと囁かれている。ただし作中ではまったく言及されていない上、そもそも共通点が「ヘブライ語が由来である」という点のみであるため、現時点では関連がない可能性のほうが高い。作中では巨人族の力は「負の力」と表現されており、どちらかと言えば霊帝破滅の王闇黒の賢者等に近い存在とも言える。
  • 設定的な穿った見方をすればゴッツォ一族のオマージュ対象であり、かつてのユーゼスが憧れた光の巨人のOGにおける代役者と見る事もできる。とすると、様々な星でその姿を見せたらしい彼らは何を暗示するのだろうか。
  • カドゥム・ハーカームは個体名ではなく種族名という事がOGMDにて判明した。現存するカドゥム・ハーカームそれぞれが個人名を名乗ったりはしていないので、ハーカーム間では個々の名前という概念が存在しないのかもしれない。
  • OGMDでは語られずに終わったが、ラマリスの根源はラ・ギアスのカドゥム・ハーカームである可能性がある。根拠としては、負想念を媒介に化け物として具現化する点、人間にやられる→負想念を媒介に具現化という流れは三邪神で実際にやっている点、カドゥム・ハーカームが撃破されておらずクロスゲートで飛ばされている点、ラ・ギアスから転移してきたマサキたちとクロスゲートバーストの反応がほぼ同じという点、マサキたちの転移タイミング的にカドゥム・ハーカームが飛ばされた時期とクロスゲートバーストの時期が被る点、などが挙げられる(マサキが地上とラ・ギアスの時間の違いについて少し言及している)。