信頼補正
信頼補正またはリレーション補正は、スーパーロボット大戦シリーズのシステムのひとつ。
概要[編集 | ソースを編集]
特定の味方同士の隣接中、戦闘時に命中・回避率など各パラメーターへ補正効果を与える。主に友情補正と愛情補正があり、作品によってはライバル補正も存在する。
作品ごとの詳細[編集 | ソースを編集]
スーパーロボット大戦F、スーパーロボット大戦F完結編[編集 | ソースを編集]
双葉社の『スーパーロボット大戦F完結編ディープファイル』のインタビュー記事に書かれているように、一部のキャラクターには信頼補正が存在する。この時点では「ラブラブパートナーシステム(仮)」と呼称されていた。扱いとしては隠し要素に近く、ステータスに技能レベルは表示されず、マップ画面でも効果範囲の確認はできない。
特定のキャラクターが範囲内にいる場合、お互いに攻撃力と防御力が上昇。兜甲児と弓さやかなど、基本的には恋愛関係にあるキャラクター同士で設定されているが、カミーユとフォウだとカミーユにのみ効果が適用されるなど「片思い」のキャラクターも存在する。技能レベルによって効果範囲と補正倍率が変化する。倍率は最大25%だが、キャラクターによっては5%しか上昇しないなど振れ幅が大きい。
なおガンダム系キャラクターで信頼補正があってもスーパーガンダムに2人乗りだと効果は発生しない。
スーパーロボット大戦64[編集 | ソースを編集]
「パートナー補正」として恋愛補正のみ存在する。攻撃力が一律30%増しなので、非常に効果が高い。
スーパーロボット大戦α / スーパーロボット大戦α外伝[編集 | ソースを編集]
信頼補正のかかる関係にあるキャラクター同士の距離が近い場合に気力が上昇する。計算式は、(キャラクターの平均レベル÷16+1)×距離(隣接している場合3、1マスはなれるごとに2、1)となる。パイロットのレベルが上がれば上がるほど強力な補正がかかり、またキャラクター同士で重複して補正がかかるため、9人全員に補正がかかるシュラク隊や、終盤の『ガンダムW』の主役キャラ5人などは凄まじい気力上昇効果がある。例えば、平均レベル64の『ガンダムW』のキャラ5人を十字に隣接させた場合、中心にいるキャラクターは気力が60プラスされる(気力150なら内部処理では210)。
基本的に影響するのは原作での仲間や恋愛関係にあるキャラクター同士だが、主人公が特殊技能勇者を持っていた場合のみ、主人公とならどのユニット同士でも補正がかかる。
スーパーロボット大戦A(GBA版)[編集 | ソースを編集]
一人のパイロットに各作品のグループへ別個に信頼度が設定されており、0~255の間で変動する。各グループへの信頼度の初期値は、パイロット毎に異なる。 信頼度を上げていくと、以下のような特典が得られる。
- 隣接したユニットへ、命中率と回避率補正がかかる。
- サポート回数が増える。回数増加に必要な信頼度と回数上限は、パイロット毎に異なる。
- 複数のサポート可能ユニットが隣接した場合、グループ信頼度が最も高いユニットが入る(GBA版『A』はサポートアタックの武器と対象、サポートガードの対象を自由に選択できない)
グループの分類[編集 | ソースを編集]
- UCガンダム系(初代、第08MS小隊、0083、Ζ、ΖΖ、逆襲のシャア)
- Gガンダム系
- ガンダムW系
- ドラグナー系
- ナデシコ系
- ダイナミック系(マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザー、ゲッターロボ)
- 長浜ロマン系(コン・バトラーV、ボルテスV、ダイモス)
- 無敵系(ザンボット3、ダイターン3)
- バンプレストオリジナル系
信頼度の変動条件[編集 | ソースを編集]
各行動の変動値は全て重複する。フェイズや行動の前後は問わない。
変動条件 | 信頼度の増減値(自分) | 信頼度の増減値(他者) |
---|---|---|
マップに出撃する | 全グループへ+1 | |
味方と隣接し、敵機へ攻撃が命中 | 隣接グループへ+2 | 攻撃ユニットのグループへ+1 |
味方と隣接し、敵機を撃墜 | 隣接グループへ+1 | |
サポートアタック&ガードを行う | サポートしたグループへ+1 | サポートを受けたグループへ+1 |
合体攻撃に参加する | 自分のグループへ+1 | 自分のグループへ+1 |
マップに出撃しない | 全グループへ-1 |
命中率と回避率の補正値[編集 | ソースを編集]
信頼度が高くなるほど、補正率の上昇値が高まっていく。
信頼度 | 命中率 | 回避率 |
---|---|---|
0~29 | +0% | +0% |
30~59 | +5% | +5% |
60~89 | +10% | +5% |
90~119 | +15% | +10% |
120~149 | +20% | +10% |
150~179 | +25% | +15% |
180~209 | +30% | +20% |
210~239 | +40% | +25% |
240~ | +50% | +30% |
サポートアタックとサポートガードのダメージ変動率[編集 | ソースを編集]
信頼度 | SA | SG |
---|---|---|
0~49 | +100% | -50% |
50~74 | +103% | -53% |
75~99 | +106% | -56% |
100~124 | +109% | -59% |
125~149 | +112% | -62% |
150~174 | +115% | -65% |
175~199 | +118% | -68% |
200~224 | +121% | -71% |
225~ | +124% | -74% |
スーパーロボット大戦R[編集 | ソースを編集]
グループ分けは『A』と似ている(ドラグナー系に代わりガンダムX系・電童系が存在)。友情、愛情、片思いがあるが、効果はどれも同じ。信頼関係を結べる人数は最大9人で、パイロットごとに固定である。複数隣接しても効果は重複しないが、十分に強力である。
主人公(ラウル・グレーデン、フィオナ・グレーデン)のみ誰とでも信頼関係を築くことができる。LVは1~3までで、エフェクトの大きさによって画面上で確認できる。
種類 | 効果 | 備考 |
---|---|---|
友情 | 攻撃・防御にLv×5% | |
恋愛 | ||
片思い | 片思い側にのみ効果 |
スーパーロボット大戦J / スーパーロボット大戦W[編集 | ソースを編集]
決まった相手と隣接して戦闘することで命中率、回避率に15%の修正。
- 複数の相手と隣接していても一律15%で、戦闘による上昇なども無い。
- 恋愛補正と友情補正に分かれているが、違いはない。
スーパーロボット大戦K[編集 | ソースを編集]
本作では信頼補正の内容が細かく分けられており(例としては「攻撃力アップ」「命中率アップ」「回避率アップ」等)、自分の補正内容と相手の補正内容が同時に発動する(内容が重複した場合は、補正率が高い方が優先)。
信頼補正(強)、信頼補正(弱)は便宜上の記載で攻略本等では信頼補正(強)が信頼補正として記載され、信頼補正(弱)は記載されていない。
信頼補正(強)
- 補正率は初期値+同時に出撃した回数(スポット参戦等含む。場合によってはイベントで一瞬登場してすぐ撤退した場合も加算される)。初期値は0%から開始する事が多いが、親しい仲間か因縁の相手の場合は初期値が5%となっている。最大値は30%。
- 発動する条件は以下の3パターン。
- シングルユニット同士で決まった相手と隣接して戦闘する。最大4機から補正を得る事が出来る。
- パートナーを組んでいるユニット同士が補正対象。補正を得る事が出来るのはパートナーの相手だけ。
- 合体ユニット(サブパイロットが追加されるタイプのみ)も補正対象。上記2つのどちらかと併用可能。
- 発動する相手はユニットのアイコン選択時に確認できるが、発動対象でも0%の相手には確認できない。また、シングルユニットとパートナーユニットがお互いに発動可能かどうかの確認はできない。
信頼補正(弱)
- 補正される内容自体は信頼補正(強)と同じ(信頼補正(強)が発生しないロール・クランにも補正内容は存在する)、補正率は最大値2%。
- こちらはサブパイロット(合体によるサブパイロット追加は除く)に対しても発生するため、複数人乗り機体のみパイロットの数だけ補正率が上がる。複数人乗りでない機体側に対しては補正率は変わらない。
- サブパイロット1人の場合2倍
- サブパイロット2人の場合3倍
- サブパイロット3人の場合4倍
- こちらはサブパイロット(合体によるサブパイロット追加は除く)に対しても発生するため、複数人乗り機体のみパイロットの数だけ補正率が上がる。複数人乗りでない機体側に対しては補正率は変わらない。
- 発動する条件は以下の3パターン。
- シングルユニット同士で決まった相手と隣接して戦闘する。最大4機から補正を得る事が出来る。ただし、お気に入り選択で同一グループ扱いの場合のみ、セレーネとスウェンは別グループ扱いとなる。
- パートナーを組んでいるユニット同士が補正対象。補正を得る事が出来るのはパートナーの相手だけ。
- 合体ユニット(サブパイロットが追加されるタイプのみ)も補正対象。上記2つのどちらかと併用可能。
- 発動条件の関係上他グループの戦艦ユニットからもしくは戦艦ユニットへの補正は発動しない。
スーパーロボット大戦GC(スーパーロボット大戦XO)[編集 | ソースを編集]
一人のパイロットにつき各作品グループごとに信頼度が設定され、信頼度が高い程攻撃力と防御力が上昇する。友情と愛情の二種類があるが、隣接させた時に出るエフェクトの違いのみで効果に変化はない。
グループ[編集 | ソースを編集]
GBA版Aより分類が細かくなっているが、どのパイロットもグループごとに初期信頼度は一定。
- J9系(ブライガー、バクシンガー、サスライガー)
- 無敵最強系(トライダーG7、ダイオージャ、ライジンオー)
- ダイナミック系(ネオゲッター、マジンカイザー)
- ダンクーガ系
- ダルタニアス系
- UCガンダム系(初代、第08MS小隊、0080、Ζ、ΖΖ、逆襲のシャア)
- エルガイム系
- ドラグナー系
- レイズナー系
- バンプレストオリジナル系
信頼度変動条件[編集 | ソースを編集]
各行動の変動値は全て重複する。フェイズや行動の前後は問わない。
変動条件 | 信頼度の増減値(自分) | 信頼度の増減値(他者) |
---|---|---|
援護攻撃、援護防御を行う | 援護したグループへ+1 | 援護を受けたグループへ+1 |
合体攻撃に参加する | 自分のグループへ+1 | 自分のグループへ+1 |
攻撃力と防御力の補正率[編集 | ソースを編集]
どちらも補正率は同じ。信頼度が高くなるほど上昇値が高まっていく。
信頼度 | 補正率 |
---|---|
0~49 | +0% |
50~99 | +5% |
100~149 | +8% |
150~199 | +10% |
200~249 | +13% |
250~ | +15% |
スーパーロボット大戦OGシリーズ[編集 | ソースを編集]
パイロット同士に「友情Lv」「ライバルLv」「愛情Lv」が設定されていて、隣接・同乗・ツインユニット編成時(OGs以後・Lv+1)に各種パラメーター補正が入る。チームを組んでいるメンバーだと全員に友情補正がかかる事が多いが、恋人や両想い・片想いのパイロットは愛情補正のみ。
複数の相手と隣接していると、補正効果は重複する。SRX搭乗のリュウセイにマイ、キョウスケが隣接している場合、ライ、アヤ、マイが友情Lv2、キョウスケがライバルLv2なので友情Lv6で命中・回避に30%、ライバルLv2でクリティカル率に10%の修正。SRXが意外と避ける要因の一つ。
ただし加算Lvが9を超えると初期値に戻ってしまう。例としてはゼンガーの四方をレーツェル、ギリアム、カイ(友情補正Lv3)、キョウスケ(友情補正Lv2)で固めた場合。実質、対象は旧教導隊メンバー+αの友情補正のみ。同じく全員が友情補正Lv3のスクール組もラトゥーニのみ有り得るが、オウカがスポット参戦なので実質無関係。
戦闘による上昇は無いが、シナリオ進行に伴い補正が変化・削除されることがある。
種類 | 効果 |
---|---|
友情補正 | 命中・回避率にLv×5% |
ライバル補正 | クリティカル率にLv×5% |
愛情補正 | ダメージにLv×4% |
第2次スーパーロボット大戦Z[編集 | ソースを編集]
上記スーパーロボット大戦OGシリーズと同様の仕様で採用されている。第3次スーパーロボット大戦Zではタッグバトルシステムとの兼ね合いからか不採用。