「秋津マサト」の版間の差分

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==秋津マサト(Masato Akitsu)==
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{{登場人物概要
*[[登場作品]]:[[冥王計画ゼオライマー]]
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| 読み = あきつ マサト
*[[声優]]:関俊彦
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| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|冥王計画ゼオライマー}}
*種族:地球人(日本人・試験管ベビー)
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| 声優 = {{声優|関俊彦|SRW=Y}}
*性別:男
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|菊池通隆}}
*所属:[[ラスト・ガーディアン]]
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦MX}}
*[[年齢]]:15歳
+
| SRWでの分類 = [[パイロット]]
*キャラクターデザイン:菊池通隆
+
}}
  
[[冥王計画ゼオライマー]]』の[[主人公]]。<br />
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{{登場人物概要
15年前に[[木原マサキ]]によって[[日本]]に齎された試験管ベイビー。実はマサキの[[クローン]]受精卵から生まれた存在である。
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| タイトル = プロフィール
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| 種族 = [[種族::地球人]](日本人・試験管ベビー)
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| 性別 = [[性別::男]]
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| 年齢 = [[年齢::15]]
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| 所属 = {{所属 (人物)|ラスト・ガーディアン}}
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}}
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'''秋津マサト'''は『[[冥王計画ゼオライマー]]』の[[主人公]]
  
[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]のパイロットとして登録されていた為、[[日本]]政府の監視下に置かれていた。15歳の誕生日に真実を知らされ、自分の意思とは関係なく狂気の戦いに身を投じる事となる。潜在意識に[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]に関するかすかな記憶と知識を持ち、無意識の内に[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]の操縦ができる。
+
== 概要 ==
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15年前に[[木原マサキ]]によって[[日本]]に齎された試験管ベイビー。実はマサキの[[クローン]]受精卵から生まれた存在である。[[天のゼオライマー]]のパイロットとして登録されていた為、[[日本]]政府の監視下に置かれていた。
  
本来は内気な普通の中学生であり、非情になれない優しい面を持つが、戦闘中に凶悪な[[木原マサキ]]の人格に変貌してしまう二面性がある。それは木原マサキが自らが仮に死亡しても冥王になるという野望から、マサトがゼオライマーに乗るとマサキとしての人格が上書きされ覚醒するように仕組まれていたものだった。
+
15歳の誕生日にラストガーディアンに拉致されてしまい、独房の中で養父母が養育料をもらう姿を見せられる過程で真実を知らされ、自分の意思とは関係なく狂気の戦いに身を投じる事となる。潜在意識にゼオライマーに関するかすかな記憶と知識を持ち、無意識の内にゼオライマーの操縦ができる。
  
事実を知った後はそんな自分に恐怖したものの、悩み苦しんだ末にマサキを受け入れ、それでいても秋津マサトとして生きることを決意した。最後はマサキの野望を砕く為に、[[幽羅帝]]と共に消滅する道を選んだ。
+
本来は内気で繊細な普通の中学生であり、非情になれない優しい面を持つが、戦闘中に凶悪な人格に変貌してしまう。それは「冥王」となる野望を持つ[[木原マサキ]]が、マサトがゼオライマーに乗った時に自分の人格が上書きされる様プログラムしていた為だった。
  
人格合一後は美久や八卦衆に対する視点が大きく変化しており、この部分から終盤の彼を「マサトの人格に引きずられたマサキ」と見る向きもある。
+
マサキに人格を書き換えられて消滅してしまったと思われたが、[[ロクフェル]]の死と[[塞臥]]と[[祗鎗]]の突撃を前に良心を目覚めさせ、マサキを吸収する形で消し去った。しかし、マサキの全ての記憶を取り込んだマサトは「マサトでもマサキでもない存在」となっており、マサト本来の優しい心を持ちながらマサキとしての十字架を背負う事となってしまう(人格合一前後で美久と八卦衆に対する視点も大きく変化している)。最後はマサキの野望を砕く為に、[[幽羅帝]]と共に消滅する道を選んだ。
 
 
なお、原作漫画版での主人公の名前は秋津マサキ。アニメでは声の演技だけでは音が同じ為区別が難しいという事情からマサトへと変更されている。
 
スパロボユーザー間では下の名前の「マサト・マサキ」で区別しているケースが多いが原作漫画版では両方とも読みはマサキである為、[[木原マサキ]]の項にも記して有るが
 
苗字呼称で表記した方が混同が少なくなる為そちらの表記が望ましい。
 
  
 
==登場作品と役柄==
 
==登場作品と役柄==
原作では最後はゼオライマーもろとも消滅してしまうマサトだがスパロボでは補正がかかることもあってか、彼の辿る結末が大きく変わっている。
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原作ではゼオライマー諸共消滅という悲惨な最期を迎えるマサトだがSRWでは彼の辿る結末は大きく変わっており、いずれの作品でも最後まで生存する。また似た様な境遇でパイロットになった面々と仲間として出会える事もあり精神的にも原作程の苦悩はない。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦J]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
:[[覚醒]]を覚えなくなったが、美久が代わりに覚えるために特に問題はない。[[声優ネタ]]で[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]と対戦すると[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]が特殊な戦闘台詞を喋る。また、[[MX]]ほど邪険に扱われてはいない。
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:[[覚醒]]を覚えなくなったが、美久が代わりに覚えるために特に問題はない。[[声優ネタ]]で[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]と対戦すると[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]が特殊な戦闘台詞を喋る。また、『[[MX]]』ほど邪険に扱われてはいない。
 
:初期レベルの設定の都合上、たいていの場合は最後まで美久よりレベルが低くなる。[[MX]]よりゼオライマーの性能が向上したため非常に強力。
 
:初期レベルの設定の都合上、たいていの場合は最後まで美久よりレベルが低くなる。[[MX]]よりゼオライマーの性能が向上したため非常に強力。
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦MX]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}}
:初参戦作品。幾つかのイベントを経て味方に参入するが、イベントでマサキ化するおかげで[[マグネイト・テン]]に攻撃してしまうため、[[マグネイト・テン]]参入時に白い目で見られることになり、わだかまりが解けるのは原作イベント終了後になる。
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:初登場作品。幾つかのイベントを経て味方に参入するが、イベントでマサキ化するせいで[[マグネイト・テン]]にも攻撃してしまうため、[[マグネイト・テン]]参入時に白い目で見られることになり、わだかまりが解けるのは原作イベント終了後になる。
:機体性能は強力だが、最初は性格が「弱気」のため、気力上げに苦労するがマサキと統合されると「強気」に変化。この際、ステータスもマサキと同値になりパワーアップする。
+
:([[再動]]が無い作品で)[[覚醒]]を覚え、更に乗機も凶悪なMAP兵器を搭載しているが、覚醒の習得時期は遅く、武器どころか機体性能も気力に大きく左右されるため序盤は不安定。原作イベント終了後に人格がマサキと統合されると、性格が「強気」に変化しステータスもマサキと同値になりパワーアップ、そして他の味方の[[激励]]や[[期待]]が充実してくるなど、あらゆる面で後半からが本領発揮となる。[[EXPアップ]]も覚えているため、後半から活用してもすぐにレベルは1軍に追いつける。
 
:言動その他を見る限り、本作での彼の人格はマサキをベースにマサトの性格が融合した状態らしい(マサキの中に在った「人間性」が表に出ている、とも言い換えられる)。
 
:言動その他を見る限り、本作での彼の人格はマサキをベースにマサトの性格が融合した状態らしい(マサキの中に在った「人間性」が表に出ている、とも言い換えられる)。
;[[スパロボ学園]]
+
:EDではゼオライマーを沖に頼んで解体処分してもらい、美久と共に平穏な生活に戻ることになった。
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;{{参戦作品 (人物)|スパロボ学園}}
 
:グー属性以外の天のゼオライマーのメインパイロットとして参戦。他作品ほどではないが、1ターン目で気合を使うと2ターン目には次元連結システムが発動するため、本作でもかなりの強さを誇る。
 
:グー属性以外の天のゼオライマーのメインパイロットとして参戦。他作品ほどではないが、1ターン目で気合を使うと2ターン目には次元連結システムが発動するため、本作でもかなりの強さを誇る。
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
:
 
:
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
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:2019年1月のイベント「唸れ!滾るリビドーと魂」期間限定参戦。[[グレートゼオライマー]]に乗っての参戦となる。イベント報酬のパイロットパーツはボイス付き。
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:イベントでは原作終了後の設定で、鉄甲龍撃破後に行方不明となっているところからスタートする。
  
==パイロットステータスの傾向==
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== パイロットステータス ==
===[[能力|能力値]]===
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=== [[能力|能力値]] ===
MXでは射撃に優れていたが、Jでは格闘寄りのスーパー系で、ゼオライマーとは相性が悪い。秀でているのもMXでは防御・技量だったがJでは回避。MXで暴れすぎたためにゼオライマー共々下方修正されてしまっている(それでも強すぎるのだが)。
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『MX』では射撃に優れていたが、『J』では格闘寄りのスーパー系で、ゼオライマーとは相性が悪い。秀でているのも『MX』では防御・技量だったが『J』では回避。『MX』で暴れすぎたためにゼオライマー共々下方修正されてしまっている(それでも強すぎるのだが)。
  
===[[精神コマンド]]===
+
=== [[精神コマンド]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦MX|MX]]
 
;[[スーパーロボット大戦MX|MX]]
:[[必中]]、[[鉄壁]]、[[直撃]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[覚醒]]
+
:'''[[必中]]、[[鉄壁]]、[[直撃]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[覚醒]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
:[[不屈]]、[[直撃]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[鉄壁]]
+
:'''[[不屈]]、[[直撃]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[鉄壁]]'''
 +
;[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]
 +
:'''[[必中]]、[[鉄壁]]、[[覚醒]]'''
 +
:;パイロットパーツ装備時
 +
::'''[[再動]]、[[魂]]、[[決意]]'''
  
===[[特殊技能]](特殊スキル)===
+
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
;[[底力]] 、[[援護攻撃]]、[[EXPアップ]]
+
;[[スーパーロボット大戦MX|MX]]
:[[スーパーロボット大戦MX|MX]]のもの。[[マップ兵器]]の使用頻度が高い為か、獲得経験値ダウン補正を補えるEXPアップを覚える。しかし、他に覚えたい技能も多い為、思い切って上書きするのも手である。<br />[[アタッカー]]、[[SP回復]]、[[集中力]]といった基本のものを除けば、[[Eセーブ]][[ヒット&アウェイ]]が最優先で習得させるべき技能である。前者は燃費の悪さを補う為に、後者はマップ兵器版の「メイオウ攻撃」を連発する時の位置取りに役に立つ。余裕があれば、[[ガンファイト]]を覚えさせると攻撃力や射程の面で、通常戦闘をこなすのが楽になるだろう。あるいは、[[SPアップ]]で不足しがちなSPを補うのも良い。通常攻撃版の「メイオウ攻撃」は射程が長い為援護攻撃向きだが、ゼオライマーそのものが単機で戦う事が多いので、援護攻撃は上書きの候補になる。
+
:'''[[底力]] 、[[援護攻撃]]、[[EXPアップ]]'''
 +
:[[マップ兵器]]の使用頻度が高い為か、獲得経験値ダウン補正を補えるEXPアップを覚える。しかし、他に覚えたい技能も多い為、思い切って上書きするのも手である。
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:マップ兵器版の「メイオウ攻撃」を連発する時の位置取りに非常に役に立つため、[[アタッカー]]、[[SP回復]]、[[集中力]]といった基本のものと同じくらい、もしくはそれ以上に[[ヒット&アウェイ]]を優先して習得させたい。また燃費の悪さを補える[[Eセーブ]]も推奨。余裕があれば、[[ガンファイト]]を覚えさせると攻撃力や射程の面で、通常戦闘をこなすのが楽になるだろう。あるいは、[[SPアップ]]で不足しがちなSPを補うのも良い。通常攻撃版の「メイオウ攻撃」は射程が長い為援護攻撃向きだが、ゼオライマーそのものが単機で戦う事が多いので、援護攻撃は上書きの候補になる。
 +
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
 +
:'''[[底力]] 、[[援護攻撃]]、[[援護防御]]、[[コンボ]]'''
  
;[[底力]] 、[[援護攻撃]]、[[援護防御]]、[[コンボ]]
+
== パイロットBGM ==
:[[スーパーロボット大戦J|J]]のもの。
+
;「覚醒、ゼオライマー」
 +
:
  
==[[BGM|パイロットBGM]]==
+
== 人間関係 ==
;「覚醒、ゼオライマー」:
+
;[[氷室美久]]
 +
:マサトと共に[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]に乗る少女。
 +
;[[沖功]]
 +
:彼率いるラストガーディアンに拉致され、ゼオライマーに乗ることを強要される。マサトを戦闘マシーンにしようとする。
 +
:ちなみにSRWではマサトはただ無理矢理連行されたように見えるが、本編ではマサトを拉致する際に沖の部下が'''激しい暴行を加え、独房内でも拷問に近いことを行っている'''。
 +
;[[木原マサキ]]
 +
:マサトのオリジナルであった人物。自身の野望のためにマサトを作り出し、利用しようとする。
 +
;[[幽羅帝]]
 +
:「恋人・[[耐爬]](たいは)の仇」「裏切り者の血を引くクローン」(どちらもマサキのせい)として、彼女から理不尽な虐待を受けた。
  
==人間関係==
+
== 他作品との人間関係 ==
;[[氷室美久]]:マサトと共に[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]に乗る少女。実は重大な秘密をその体に秘めている。
+
=== スーパー系 ===
;[[沖功]]:マサトを戦闘マシーンにしようとするが…。
+
;[[碇シンジ]]、[[神名綾人]]
;[[木原マサキ]]:マサトのオリジナルであった人物。自身の野望のためにマサトを作り出し、利用しようとするが…。
+
:[[MX]]では境遇が近いこともあり、友人同士になった。
;[[幽羅帝]]:[[鉄甲龍]]の首領。「恋人・[[耐爬]](たいは)の仇」「裏切り者の血を引くクローン」(どちらもマサキのせい)として、彼女から理不尽な虐待を受けた。しかし彼女もまた…。
+
;[[渚カヲル]]
 +
:[[MX]]終盤では、彼に自分と同じ「野望の道具として創られた生命」という匂いを敏感に感じ取った。後にターミナルドグマ内での対話で、彼の口からゼオライマーと[[ゼーレ]]の関連性を明かされ、衝撃を受ける事となる。
 +
;[[ロム・ストール]]
 +
:[[MX]]では[[鉄甲龍]]との決着が着いた直後に訪れた窮地を彼に救われた。
 +
;[[デューク・フリード]]
 +
:[[マグネイト・テン]]配属当初の険悪な雰囲気の中、彼から敢えて「仲間」として受け入れられる。
 +
;[[剣鉄也]]、[[神隼人]]
 +
:[[MX]]に於ける[[シ・アエン]]&[[シ・タウ]]の姉妹との決戦で、メイオウ攻撃に[[マグネイト・テン]]の面々を巻き込んだ事から、部隊配属当初は彼らから敵視される。
 +
;[[式部雅人]]
 +
:[[J]]で同じ名前の彼に対して言った[[結城沙羅]]の発言に反応するシーンがある。
  
==他作品との人間関係==
+
===[[ガンダムシリーズ]]===
===スーパー系===
+
;[[レイモンド・ビショップ]]
;[[碇シンジ]]、[[神名綾人]]:[[MX]]では境遇が近いこともあり、友人同士になった。
+
:[[J]]では彼に叱咤激励され、戦う事を決意した。
;[[渚カヲル]]:[[MX]]終盤では、彼に自分と同じ「野望の道具として創られた生命」という匂いを敏感に感じ取った。後にターミナルドグマ内での対話で、彼の口からゼオライマーと[[ゼーレ]]の関連性を明かされ、衝撃を受ける事となる。
+
;[[アスラン・ザラ]][[カガリ・ユラ・アスハ]]
;[[ロム・ストール]]:[[MX]]では[[鉄甲龍]]との決着が着いた直後に訪れた窮地を彼に救われた。
+
:[[J]]では[[ジェネシス]]から彼らを救出した。
;[[デューク・フリード]]:[[マグネイト・テン]]配属当初の険悪な雰囲気の中、彼から敢えて「仲間」として受け入れられる。
+
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
;[[剣鉄也]]、[[神隼人]]:[[MX]]に於ける[[シ・アエン]]&[[シ・タウ]]の姉妹との決戦で、メイオウ攻撃に[[マグネイト・テン]]の面々を巻き込んだ事から、部隊配属当初は彼らから敵視される。
+
:[[J]]では彼に一貫して「[[木原マサキ]]」と呼ばれ、世界を破滅に導く事を促されるが、マサトも一貫して彼を拒絶した。
;[[式部雅人]]:[[J]]で同じ名前の彼に対して言った[[結城沙羅]]の発言に反応するシーンがある。
 
  
===[[ガンダムシリーズ]]===
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=== リアル系 ===
;[[レイモンド・ビショップ]]:[[J]]では彼に叱咤激励され、戦う事を決意した。
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;[[グン・ジェム]]
;[[アスラン・ザラ]]、[[カガリ・ユラ・アスハ]]:[[J]]では[[ジェネシス]]から彼らを救出した。
+
:[[MX]]での試作型[[ギルガザムネ]]との戦闘前会話では、バイオフィードバックシステムに取り込まれ、狂乱状態に陥った彼の姿にマサキの傀儡だった頃の自分を重ね合わせ、撃破する事で彼を欠陥システムの呪縛から解放しようと決意する。
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]:[[J]]では彼に一貫して「[[木原マサキ]]」と呼ばれ、世界を破滅に導く事を促されるが、マサトも一貫して彼を拒絶した。
+
;[[千鳥かなめ]]
 +
:[[J]]ではレイモンドと同様、彼女にも叱咤激励される。
  
===リアル系===
+
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
;[[グン・ジェム]]:[[MX]]での試作型[[ギルガザムネ]]との戦闘前会話では、バイオフィードバックシステムに取り込まれ、狂乱状態に陥った彼の姿にマサキの傀儡だった頃の自分を重ね合わせ、撃破する事で彼を欠陥システムの呪縛から解放しようと決意する。
 
;[[千鳥かなめ]]:[[J]]ではレイモンドと同様、彼女にも叱咤激励される。
 
===[[バンプレストオリジナル]]===
 
 
;[[紫雲統夜]]:[[J]]では境遇が近く、友人同士になった。終盤では、[[木原マサキ]]と[[フューリー]]の因縁もあり絡みが多い。
 
;[[紫雲統夜]]:[[J]]では境遇が近く、友人同士になった。終盤では、[[木原マサキ]]と[[フューリー]]の因縁もあり絡みが多い。
 
;[[フェステニア・ミューズ]]:Jでは中盤で原作通りに自身の正体を知った後、自身の出生に絶望して生きる事を諦めかけていたところを彼女に叱咤される。
 
;[[フェステニア・ミューズ]]:Jでは中盤で原作通りに自身の正体を知った後、自身の出生に絶望して生きる事を諦めかけていたところを彼女に叱咤される。
 
;[[フューリー]]の面々:彼らからも一貫して「[[木原マサキ]]」と呼ばれた。
 
;[[フューリー]]の面々:彼らからも一貫して「[[木原マサキ]]」と呼ばれた。
  
==名台詞==
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== 名台詞 ==
;「教えてくれ……ゼオライマーは……ゼオライマーとは何だぁぁっ!!」:1話の締め。[[風のランスター]]と対戦して、気がついたら相手が消滅していたのだから叫びたくなるのも無理はない。
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;「教えてくれ……ゼオライマーは……ゼオライマーとは何だぁぁっ!!」
 
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:1話の締め。[[風のランスター]]と対戦して、気が付いたら相手が消滅していたのだから叫びたくなるのも無理はない。
;「もし、それを知ることでその仕打ちの意味がわかるのなら、僕が誰なのかわかるのならっ! 僕は…知りたい」:[[ラスト・ガーディアン]]に引き続き、[[幽羅帝]]に拉致されて、訳の分からないままに虐待されるので、その意味を知りたくて叫んだ。
+
;「もし、それを知ることでその仕打ちの意味がわかるのなら、僕が誰なのかわかるのならっ! 僕は…知りたい」
 
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:[[ラスト・ガーディアン]]に引き続き、[[幽羅帝]]に拉致されて訳の分からないままに虐待を受け、その意味を知りたくて叫んだ。
;「……こいつに乗ることぐらいしか、僕に出来ることはないからね」:シ姉妹が出撃してきたので、迎撃に出るために[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]に乗り込んだ時、美久に「大丈夫? 出来るわね」と聞かれた際に答えた台詞。幽羅帝から出生の秘密を聞かされて、すっかりやさぐれてしまっている。
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;「……こいつに乗ることぐらいしか、僕に出来ることはないからね」
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:シ姉妹が出撃してきたので、迎撃に出るために[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]に乗り込んだ時、美久に「大丈夫? 出来るわね」と聞かれた際に答えた台詞。幽羅帝から出生の秘密を聞かされて、すっかりやさぐれてしまっている。
 +
;「……駄目だよ」<br />「僕はあれに乗る人を知っている。僕はその人を殺してしまうかも知れない」<br />「……だけど、人間の女だ。それに……まだ足下に避難していない人がいっぱいいる……出来ないよ!! 僕には!!」
 +
:[[シ・タウ]]と交戦する直前の台詞。[[風のランスター]]の時には中の人がいるなんて思いもよらなかった、あるいはゼオライマーが有人操縦の点から予想はしておりその事実から目を逸らしていたが、確実に操縦者がいると知ってしまったからには戦えなくなった。沖の懸念が当たってしまったわけで、マサトの優しさが滲み出ている台詞である。<br />…が、その想いはマサキによって無残にも踏みにじられることになる。
 +
;「……僕はマサトでもマサキでもない」<br />「わかった…わかってしまったんだよ…。僕はどちらでもない……もう、どちらにもなれはしないんだ」<br />「僕は木原マサキのクローンだ。そして、ゼオライマーにはマサキの人格と記憶がインプットされていた。僕は、それを受けることで、木原マサキそのものになったはずだった。そう…思っていたんだ…」<br />「だけど、消せなかったんだ。秋津マサトを…!15年間平凡な少年として生きていたもう一つの人格を…!木原マサキの野望に引きづられて悲鳴を上げている愚かな少年が…ここに生きているんだ…」<br />「僕は……誰だ…?」
 +
:[[幽羅帝]]以外の[[八卦衆]]を皆殺しにしたマサキの中でマサトの優しい心が反乱を起こしたことで、「マサトの思考と記憶を保ったままマサキの記憶を取り込んだ存在」へと人格統合された彼が吐いた絶望の声。「'''僕は'''人格と記憶を受けることで木原マサキそのものになるはずと思っていた」「木原マサキの野望に引きづられて悲鳴を上げる愚かな少年がここに生きている」という台詞から、マサキの視点とマサトの視点の両方で話していることが分かる。この時から関俊彦氏の声色と演技はマサトとマサキを折衷したものに変わっている。
 +
;「美久、僕を殺せ」
 +
;「ゼオライマーがある限り、僕はまたすぐに木原マサキになる!その前に殺してくれ!」
 +
;「優しいな、君は。…君だけじゃない。八卦衆もみんな、美しい心を持っていた。どうして、僕の造った君たちだけが優しく…そして、僕だけが薄汚いんだ!!」
 +
:[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]による木原マサキの人格再生プログラムの再実行(決定権はゼオライマーが有する)を恐れたマサトは美久に介錯を頼んだが、涙を流して拒む彼女にこぼした台詞。'''僕の造った'''という台詞と美久の「'''あなたの中に'''きれいなものがあったから」という反論から、マサトはマサキの良心の様な存在になってしまったことが伺える。<br />「八卦衆が美しい心を持っている」と評した理由に関しては、マサキの記憶を抱えたマサトにとって、マサキの醜い野望で植え付けられたコンプレックスを抱えながら、精一杯生きて愛に殉じた八卦衆が眩しく見えた事が考えられるが、憶測の域は出ない。
 +
;「ゼオライマー……お前が僕の宿命ならば、共に消えればいい」
 +
:最後の出撃前、ゼオライマーに語りかけた言葉。やるべきことをきっちり定めて達観してしまっている。
 +
;「行こう、美久」<br/>美久「はいっ!」
 +
:最後の出撃時の台詞、消滅への出発なのにその表情はとても明るい。
 +
;「僕は何をしたっていうんだ!?何でいつもいつも逃げる羽目になるんだ、まったく!」
 +
:[[ドラマCD]]『大冥界』オープニングより。冒頭の台詞は本編のセルフパロディである。この直後ゴミ箱に隠れるも、美久にゴミ箱を蹴られて出てきてしまい連行される。
  
;「……駄目だよ」<br />「僕はあれに乗る人を知っている。僕はその人を殺してしまうかも知れない」<br />「……だけど、人間の女だ。それに……まだ足下に避難していない人がいっぱいいる……出来ないよ!! 僕には!!」:[[シ・タウ]]と交戦する直前の台詞。[[風のランスター]]の時には中の人がいるなんて思いもよらなかった、あるいはゼオライマーが有人操縦であることから予想はしておりその事実から目を逸らしていたが、確実に操縦者がいると知ってしまったからには戦うことができなくなった。沖が懸念していたことが出てしまったわけで、マサトの優しさが滲み出ている台詞である。<br />…が、その想いはマサキによって無残にも踏みにじられることになる。
+
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
+
;「次元連結システムの力を使えば……ゼオライマーは、負けない…!」
;「……僕はマサトでもマサキでもない」<br />「わかった…わかってしまったんだよ…。僕はどちらでもない……もう、どちらにもなれはしないんだ。」<br />「僕は木原マサキのクローンだ。そして、ゼオライマーにはマサキの人格と記憶がインプットされていた。僕は、それを受けることで、木原マサキそのものになったはずだった。そう…思っていたんだ…。だけど、消せなかったんだ。秋津マサトを…!15年間平凡な少年として生きていたもう一つの人格を…!木原マサキの野望に引きづられて悲鳴を上げている愚かな少年が…ここに生きているんだ…」<br />「僕は……誰だ…?」:[[幽羅帝]]以外の[[八卦衆]]を殲滅した後のマサトが、自身のアイデンティティを見出せなくなってしまって吐いた絶望。
+
:スパロボでのメイオウ攻撃時の決め台詞の一つ。実際負けないほどに強すぎる。
 
+
;「今、僕達は……真の冥王となる……!」
;「優しいな、君は。…君だけじゃない。八卦衆もみんな、美しい心を持っていた。どうして、僕の造った君たちだけが優しく…そして、僕だけが薄汚いんだ!!」:[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]に乗ればまた[[木原マサキ]]になってしまう(これは再度ゼオライマーから木原マサキの人格再生プログラムを実行される事を危惧しての発言でありかつその決定権はゼオライマー自体に有る為である)と介錯を頼んだが、それを拒み涙を流す美久を見てこぼした台詞。'''僕の造った'''という台詞から、マサトとマサキとの意識が混在しているのが伺える。<br />なお、確かに八卦衆の「美しい心」が窺い知れるエピソードはあるのだが、それらはマサトの目が届かない場所で展開されている。'''自身'''を卑下する相対的手段として'''対立者'''を極度に美化しているのか、「そういう風に作った」というマサキの知識に基づく物言いかは不明。心優しいマサトにとってはそれほど絶望が深いことを表す台詞でもある。
+
:『MX』第29話「冥王、暁に出撃す」or『MX PORTABLE』第30話「ゼオライマー、暁に出撃す」より。ハウドラゴンの本拠地に乗り込み自爆する直前の台詞。
 
+
;「…ふ、ふふふ…」<br />「これが…僕の運命だっていうのか…?僕は…彼らを全て犠牲にし…自分一人だけ生き残ってしまった…! 僕もゼオライマーと共に滅ぶべきだったのに…僕一人だけ…!」
;「ゼオライマー……お前が僕の宿命ならば、共に消えればいい」:最後の出撃前、ゼオライマーに語りかけた言葉。やるべきことをきっちり定めて達観してしまっている。
+
:同上。[[幽羅帝]]との最終決戦で、諸共に滅する覚悟を決めながらも生き残ってしまい、絶望の中で発した台詞。しかし、直後の美久の発言に救われることとなる。
 
+
;マサト「…僕に…木原マサキの業を背負って、生きていけというのか…?」<br />美久「…そうよ。私達が生き残ったことには、何かの意味があるはず…」「まだ私達には、この世界でやらなければならないことが残っているのよ」<br />マサト「やらなければならないこと…」<br />美久「マサト君…あなたはわかっているはずよ」<br />マサト「…ああ。僕は知っている…冥王計画と同時に、この世界へ終末をもたらそうとする者達がいることを…だから、僕は……」
;「行こう、美久」:最後の出撃時の台詞、消滅への出発なのにその表情はとても明るい。
+
:同上。美久の励ましによって、マサトは決意を新たにするが…
 
 
;「僕は何をしたっていうんだ!?何でいつもいつも逃げる羽目になるんだ、まったく!」:バラエティドラマCD『大冥界』オープニングより。冒頭の台詞は本編のセルフパロディである。この直後ゴミ箱に隠れるも、美久にゴミ箱を蹴られて出てきてしまい連行される。
 
 
 
==スパロボシリーズの名台詞==
 
;「次元連結システムの力を使えば……」<br />「ゼオライマーは、負けない…!」
 
:スパロボでのメイオウ攻撃時の決め台詞の一つ。本当に強すぎる。
 
;マサト「これが…」<br />幽羅帝「我らの宿命…」<br />マサト「今、僕たちは……」「真の冥王となる……!」
 
:[[MX]]にて、ハウドラゴンの本拠地に乗り込み自爆する直前の台詞(上から二段目は[[幽羅帝]])。
 
;「…ふ、ふふふ…」<br />「これが…僕の運命だっていうのか…?」<br />「僕は…彼らを全て犠牲にし…自分一人だけ生き残ってしまった…!」<br />「僕もゼオライマーと共に滅ぶべきだったのに…僕一人だけ…!」
 
:[[MX]]での[[幽羅帝]]との最終決戦で、諸共に滅する覚悟を決めながらも生き残ってしまい、絶望の中で発した台詞。しかし、直後の美久の発言に救われることとなる。
 
;マサト「…僕に…木原マサキの業を背負って、生きていけというのか…?」<br />美久「…そうよ。私達が生き残ったことには、何かの意味があるはず…」「まだ私達には、この世界でやらなければならないことが残っているのよ」<br />マサト「やらなければならないこと…」<br />美久「マサト君…あなたはわかっているはずよ」<br />マサト「…ああ。僕は知っている…」「冥王計画と同時に、この世界へ終末をもたらそうとする者達がいることを…」「だから、僕は……」
 
:美久の励ましによって、マサトは決意を新たにするが…
 
 
;「や、やっぱり、これが…これが僕の運命なのか…!?」
 
;「や、やっぱり、これが…これが僕の運命なのか…!?」
 
:直後に現れたギャンドラーに追い詰められ、絶体絶命の状況で再び絶望しかける。だが次の瞬間、戦友の命を救うべく[[ロム・ストール|あの男]]が姿を現した…
 
:直後に現れたギャンドラーに追い詰められ、絶体絶命の状況で再び絶望しかける。だが次の瞬間、戦友の命を救うべく[[ロム・ストール|あの男]]が姿を現した…
;「僕は……」<br />「僕は木原マサキでもあり、秋津マサトでもある…でも、僕は冥王にはならない…」<br />「僕は秋津マサトとして生きる…!」
+
;「僕は……僕は木原マサキでもあり、秋津マサトでもある…でも、僕は冥王にはならない…僕は秋津マサトとして生きる…!」
:自らの宿命にケリをつけ、[[マグネイト・テン]]へと戻ってきたマサトに、改めて「お前は誰だ?」と問う[[神隼人|隼人]]へ毅然と言い放つ。『秋津マサト』としての個人を確立した宣言に、隼人も長く引き摺っていた彼への不信感を棄てる。
+
:同上。自らの宿命にケリをつけ、[[マグネイト・テン]]へと戻ってきたマサトに、改めて「お前は誰だ?」と問う[[神隼人|隼人]]へ毅然と言い放つ。『秋津マサト』としての個人を確立した宣言に、隼人も長く引き摺っていた彼への不信感を棄てる。
 
;「自分しか存在しない地平…木原マサキは全てが失われた世界こそ、安らぎを得られると思ったのでしょう…」
 
;「自分しか存在しない地平…木原マサキは全てが失われた世界こそ、安らぎを得られると思ったのでしょう…」
:マサトなりに解釈した『木原マサキ』の人物像に対する総論。
+
:同上。マサトなりに解釈した『木原マサキ』の人物像に対する総論。
;「僕はゼオライマーを本来の目的通りに使うつもりはない…」<br />「それが…僕の贖罪なんだ。決して、この世界を終わらせたりはしない…!」
+
;「僕はゼオライマーを本来の目的通りに使うつもりはない…それが…僕の贖罪なんだ。決して、この世界を終わらせたりはしない…!」
:ターミナルドグマ内での[[渚カヲル|カヲル]]との対話で、彼が言う「ガフの扉を開く鍵」=[[次元連結システム]]を、終末をもたらす為に使わない事を力強く宣言する。
+
:第49話(『PORTABLE』では第50話)「シト新生」に於けるターミナルドグマ内での[[渚カヲル|カヲル]]との対話で、彼が言う「ガフの扉を開く鍵」=[[次元連結システム]]を、終末をもたらす為に使わない事を力強く宣言する。
;「パーツじゃない…!美久は僕を支えてくれる存在だ!僕にとってかけがえのない人なんだ!」<br />「僕だってそうだ…!僕もゼオライマーのために作られた人形だ!だけど、僕達は人としてみんなと同じ世界で生きていく…!そのために…僕はゼオライマーの力を使う!!」<br />「'''あなたを冥府に誘うために!!'''」
+
;「僕だってそうだ…! 僕もゼオライマーのために作られた人形だ! だけど、僕達は人としてみんなと同じ世界で生きていく…! そのために…僕はゼオライマーの力を使う!! あなたを冥府に誘うために!!」
:MXの最終決戦にて、エルデに対して。肥大したエゴのままに暴走するAI1を破壊すべく、「天」の名を持つ冥王が冥府への扉を開く。悲劇的な原作とはまったく違う答えに至った、MXのマサトの決意表明とも取れる台詞である。
+
:『MX』最終話「約束の地」に於ける[[エルデ・ミッテ|エルデ]]との戦闘前会話より。肥大したエゴのままに暴走するAI1を破壊すべく、「天」の名を持つ冥王が冥府への扉を開く。悲劇的な原作とはまったく違う答えに至った、『MX』のマサトの決意表明とも取れる台詞である。
;沙羅「雅人! あんた人に面倒押しつけて自分はこんな所でのんびりかい!?」<BR/>マサト「え!? す、すみません」
+
;沙羅「雅人! あんた人に面倒押しつけて自分はこんな所でのんびりかい!?」<BR/>マサト「えっ!? あ、す、すみません」
:Jにて。名前ネタである。
+
:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』第16話「ブレンパワード」より。名前ネタである。
 
;「あんたの悪意には吐き気がする…どうしてそんなに、人を憎めるんだ?」
 
;「あんたの悪意には吐き気がする…どうしてそんなに、人を憎めるんだ?」
:Jにて[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]と対峙した際の台詞。クルーゼはマサトを木原マサキと呼んだ上で「人道主義者になった」「君にそんな事を質問する権利があるとは思えない」と嘲笑するが、マサトとクルーゼが同じ立場であることに目を背けているのだから、マサトの発言は至極当然だろう。
+
:『J』第48話「終末の光 後編」に於ける[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]との[[戦闘前会話]]。クルーゼはマサトを木原マサキと呼んだ上で「人道主義者になった」「君にそんな事を質問する権利があるとは思えない」と嘲笑するが、マサトとクルーゼが同じ立場であることに目を背けているのだから、マサトの発言は至極当然だろう。
;ジュア=ム「自分で作った物を自分で殺す!てめえのやった事と同じだろうがよ、木原マサキ!」<br />美久「やめて!マサト君はマサキじゃないって、何度言えばわかるの!?」<br />マサト「お前の言うとおりだ、ジュア=ム」<br />美久「マサト君!?」<br />マサト「だから俺は、幽羅帝や八卦衆の命も背負っていかなきゃいけないんだ!こんなところで死ぬ事は出来ない、行くぞ美久!」<br />美久「はいっ!」
+
;「お前の言うとおりだ、ジュア=ム」<br />「だから俺は、幽羅帝や八卦衆の命も背負っていかなきゃいけないんだ! こんなところで死ぬ事は出来ない、行くぞ美久!」
:Jの第50話で[[ジュア=ム・ダルービ|ジュア=ム]]と戦闘したときの会話。彼にも木原マサキ扱いされた際、自らの手でマサキの創造物を手にかけたことを非難されるが、当のマサトは彼の言葉を認めつつも、その罪を背負う覚悟でジュア=ムを断じた。<br />創造主の名の下で自身の創造物を殺すという点では、[[フューリー]]のやり方もマサキと似ているが、その創造物である多くの地球人を非常に身勝手極まりない理由で虐殺した所業に加え、マサキ以上に傲慢かつ卑劣なジュア=ムの性根もあってか、説得力が殆ど皆無である。
+
:『J』第50話「百億の夜と千億の闇」に於ける[[ジュア=ム・ダルービ|ジュア=ム]]との[[戦闘前会話]]。彼にも木原マサキ扱いされた際、自らの手でマサキの創造物を手にかけたことを非難されるが、当のマサトは彼の言葉を認めつつも、その罪を背負う覚悟でジュア=ムを断じた。
 +
:この時、一人称が'''「俺」'''になっていることに注目。マサトとマサキの意識が完全に合一となった証である。
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== 搭乗機体 ==
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;[[天のゼオライマー]]
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:
  
==余談==
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=== SRWでの搭乗機体 ===
戦うために生み出された存在である事や、生まれてからずっと仮の親に育てられたという点を持つキャラクターは枚挙に暇がないが、スパロボ参加作品では『[[蒼穹のファフナー]]』に登場する[[羽佐間翔子]]、[[春日井甲洋]]の境遇が類似していると言える。
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;[[グレートゼオライマー]]
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==話題まとめ==
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== 余談 ==
==リンク==
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*人格統合後の状態は、一部の視聴者に'''秋津原マサトキ'''と呼ばれることがある。
{{DEFAULTSORT:あきつまさと}}
+
*原作漫画版での主人公の名前は秋津マサキで14歳。アニメでは声の演技だけでは音が同じ為区別が難しいという事情からマサトへと変更されている。スパロボユーザー間では下の名前の「マサト・マサキ」で区別しているケースが多いが原作漫画版では両方とも読みはマサキである為、[[木原マサキ]]の項にも記してあるが、苗字呼称で表記した方が混同が少なくなる為そちらの表記が望ましい。
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{{DEFAULTSORT:あきつ まさと}}
 
[[Category:登場人物あ行]]
 
[[Category:登場人物あ行]]
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[[Category:冥王計画ゼオライマー]]

2023年4月3日 (月) 09:13時点における最新版

秋津マサト
読み あきつ マサト
登場作品 冥王計画ゼオライマー
声優 関俊彦
デザイン 菊池通隆
初登場SRW スーパーロボット大戦MX
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人(日本人・試験管ベビー)
性別
年齢 15歳
所属 ラスト・ガーディアン
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秋津マサトは『冥王計画ゼオライマー』の主人公

概要[編集 | ソースを編集]

15年前に木原マサキによって日本に齎された試験管ベイビー。実はマサキのクローン受精卵から生まれた存在である。天のゼオライマーのパイロットとして登録されていた為、日本政府の監視下に置かれていた。

15歳の誕生日にラストガーディアンに拉致されてしまい、独房の中で養父母が養育料をもらう姿を見せられる過程で真実を知らされ、自分の意思とは関係なく狂気の戦いに身を投じる事となる。潜在意識にゼオライマーに関するかすかな記憶と知識を持ち、無意識の内にゼオライマーの操縦ができる。

本来は内気で繊細な普通の中学生であり、非情になれない優しい面を持つが、戦闘中に凶悪な人格に変貌してしまう。それは「冥王」となる野望を持つ木原マサキが、マサトがゼオライマーに乗った時に自分の人格が上書きされる様プログラムしていた為だった。

マサキに人格を書き換えられて消滅してしまったと思われたが、ロクフェルの死と塞臥祗鎗の突撃を前に良心を目覚めさせ、マサキを吸収する形で消し去った。しかし、マサキの全ての記憶を取り込んだマサトは「マサトでもマサキでもない存在」となっており、マサト本来の優しい心を持ちながらマサキとしての十字架を背負う事となってしまう(人格合一前後で美久と八卦衆に対する視点も大きく変化している)。最後はマサキの野望を砕く為に、幽羅帝と共に消滅する道を選んだ。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

原作ではゼオライマー諸共消滅という悲惨な最期を迎えるマサトだがSRWでは彼の辿る結末は大きく変わっており、いずれの作品でも最後まで生存する。また似た様な境遇でパイロットになった面々と仲間として出会える事もあり精神的にも原作程の苦悩はない。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦J
覚醒を覚えなくなったが、美久が代わりに覚えるために特に問題はない。声優ネタクルーゼと対戦するとクルーゼが特殊な戦闘台詞を喋る。また、『MX』ほど邪険に扱われてはいない。
初期レベルの設定の都合上、たいていの場合は最後まで美久よりレベルが低くなる。MXよりゼオライマーの性能が向上したため非常に強力。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦MX
初登場作品。幾つかのイベントを経て味方に参入するが、イベントでマサキ化するせいでマグネイト・テンにも攻撃してしまうため、マグネイト・テン参入時に白い目で見られることになり、わだかまりが解けるのは原作イベント終了後になる。
再動が無い作品で)覚醒を覚え、更に乗機も凶悪なMAP兵器を搭載しているが、覚醒の習得時期は遅く、武器どころか機体性能も気力に大きく左右されるため序盤は不安定。原作イベント終了後に人格がマサキと統合されると、性格が「強気」に変化しステータスもマサキと同値になりパワーアップ、そして他の味方の激励期待が充実してくるなど、あらゆる面で後半からが本領発揮となる。EXPアップも覚えているため、後半から活用してもすぐにレベルは1軍に追いつける。
言動その他を見る限り、本作での彼の人格はマサキをベースにマサトの性格が融合した状態らしい(マサキの中に在った「人間性」が表に出ている、とも言い換えられる)。
EDではゼオライマーを沖に頼んで解体処分してもらい、美久と共に平穏な生活に戻ることになった。
スパロボ学園
グー属性以外の天のゼオライマーのメインパイロットとして参戦。他作品ほどではないが、1ターン目で気合を使うと2ターン目には次元連結システムが発動するため、本作でもかなりの強さを誇る。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
スーパーロボット大戦X-Ω
2019年1月のイベント「唸れ!滾るリビドーと魂」期間限定参戦。グレートゼオライマーに乗っての参戦となる。イベント報酬のパイロットパーツはボイス付き。
イベントでは原作終了後の設定で、鉄甲龍撃破後に行方不明となっているところからスタートする。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

『MX』では射撃に優れていたが、『J』では格闘寄りのスーパー系で、ゼオライマーとは相性が悪い。秀でているのも『MX』では防御・技量だったが『J』では回避。『MX』で暴れすぎたためにゼオライマー共々下方修正されてしまっている(それでも強すぎるのだが)。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

MX
必中鉄壁直撃熱血気合覚醒
J
不屈直撃必中熱血気合鉄壁
X-Ω
必中鉄壁覚醒
パイロットパーツ装備時
再動決意

特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]

MX
底力援護攻撃EXPアップ
マップ兵器の使用頻度が高い為か、獲得経験値ダウン補正を補えるEXPアップを覚える。しかし、他に覚えたい技能も多い為、思い切って上書きするのも手である。
マップ兵器版の「メイオウ攻撃」を連発する時の位置取りに非常に役に立つため、アタッカーSP回復集中力といった基本のものと同じくらい、もしくはそれ以上にヒット&アウェイを優先して習得させたい。また燃費の悪さを補えるEセーブも推奨。余裕があれば、ガンファイトを覚えさせると攻撃力や射程の面で、通常戦闘をこなすのが楽になるだろう。あるいは、SPアップで不足しがちなSPを補うのも良い。通常攻撃版の「メイオウ攻撃」は射程が長い為援護攻撃向きだが、ゼオライマーそのものが単機で戦う事が多いので、援護攻撃は上書きの候補になる。
J
底力援護攻撃援護防御コンボ

パイロットBGM[編集 | ソースを編集]

「覚醒、ゼオライマー」

人間関係[編集 | ソースを編集]

氷室美久
マサトと共にゼオライマーに乗る少女。
沖功
彼率いるラストガーディアンに拉致され、ゼオライマーに乗ることを強要される。マサトを戦闘マシーンにしようとする。
ちなみにSRWではマサトはただ無理矢理連行されたように見えるが、本編ではマサトを拉致する際に沖の部下が激しい暴行を加え、独房内でも拷問に近いことを行っている
木原マサキ
マサトのオリジナルであった人物。自身の野望のためにマサトを作り出し、利用しようとする。
幽羅帝
「恋人・耐爬(たいは)の仇」「裏切り者の血を引くクローン」(どちらもマサキのせい)として、彼女から理不尽な虐待を受けた。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

スーパー系[編集 | ソースを編集]

碇シンジ神名綾人
MXでは境遇が近いこともあり、友人同士になった。
渚カヲル
MX終盤では、彼に自分と同じ「野望の道具として創られた生命」という匂いを敏感に感じ取った。後にターミナルドグマ内での対話で、彼の口からゼオライマーとゼーレの関連性を明かされ、衝撃を受ける事となる。
ロム・ストール
MXでは鉄甲龍との決着が着いた直後に訪れた窮地を彼に救われた。
デューク・フリード
マグネイト・テン配属当初の険悪な雰囲気の中、彼から敢えて「仲間」として受け入れられる。
剣鉄也神隼人
MXに於けるシ・アエンシ・タウの姉妹との決戦で、メイオウ攻撃にマグネイト・テンの面々を巻き込んだ事から、部隊配属当初は彼らから敵視される。
式部雅人
Jで同じ名前の彼に対して言った結城沙羅の発言に反応するシーンがある。

ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

レイモンド・ビショップ
Jでは彼に叱咤激励され、戦う事を決意した。
アスラン・ザラカガリ・ユラ・アスハ
Jではジェネシスから彼らを救出した。
ラウ・ル・クルーゼ
Jでは彼に一貫して「木原マサキ」と呼ばれ、世界を破滅に導く事を促されるが、マサトも一貫して彼を拒絶した。

リアル系[編集 | ソースを編集]

グン・ジェム
MXでの試作型ギルガザムネとの戦闘前会話では、バイオフィードバックシステムに取り込まれ、狂乱状態に陥った彼の姿にマサキの傀儡だった頃の自分を重ね合わせ、撃破する事で彼を欠陥システムの呪縛から解放しようと決意する。
千鳥かなめ
Jではレイモンドと同様、彼女にも叱咤激励される。

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

紫雲統夜
Jでは境遇が近く、友人同士になった。終盤では、木原マサキフューリーの因縁もあり絡みが多い。
フェステニア・ミューズ
Jでは中盤で原作通りに自身の正体を知った後、自身の出生に絶望して生きる事を諦めかけていたところを彼女に叱咤される。
フューリーの面々
彼らからも一貫して「木原マサキ」と呼ばれた。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「教えてくれ……ゼオライマーは……ゼオライマーとは何だぁぁっ!!」
1話の締め。風のランスターと対戦して、気が付いたら相手が消滅していたのだから叫びたくなるのも無理はない。
「もし、それを知ることでその仕打ちの意味がわかるのなら、僕が誰なのかわかるのならっ! 僕は…知りたい」
ラスト・ガーディアンに引き続き、幽羅帝に拉致されて訳の分からないままに虐待を受け、その意味を知りたくて叫んだ。
「……こいつに乗ることぐらいしか、僕に出来ることはないからね」
シ姉妹が出撃してきたので、迎撃に出るためにゼオライマーに乗り込んだ時、美久に「大丈夫? 出来るわね」と聞かれた際に答えた台詞。幽羅帝から出生の秘密を聞かされて、すっかりやさぐれてしまっている。
「……駄目だよ」
「僕はあれに乗る人を知っている。僕はその人を殺してしまうかも知れない」
「……だけど、人間の女だ。それに……まだ足下に避難していない人がいっぱいいる……出来ないよ!! 僕には!!」
シ・タウと交戦する直前の台詞。風のランスターの時には中の人がいるなんて思いもよらなかった、あるいはゼオライマーが有人操縦の点から予想はしておりその事実から目を逸らしていたが、確実に操縦者がいると知ってしまったからには戦えなくなった。沖の懸念が当たってしまったわけで、マサトの優しさが滲み出ている台詞である。
…が、その想いはマサキによって無残にも踏みにじられることになる。
「……僕はマサトでもマサキでもない」
「わかった…わかってしまったんだよ…。僕はどちらでもない……もう、どちらにもなれはしないんだ」
「僕は木原マサキのクローンだ。そして、ゼオライマーにはマサキの人格と記憶がインプットされていた。僕は、それを受けることで、木原マサキそのものになったはずだった。そう…思っていたんだ…」
「だけど、消せなかったんだ。秋津マサトを…!15年間平凡な少年として生きていたもう一つの人格を…!木原マサキの野望に引きづられて悲鳴を上げている愚かな少年が…ここに生きているんだ…」
「僕は……誰だ…?」
幽羅帝以外の八卦衆を皆殺しにしたマサキの中でマサトの優しい心が反乱を起こしたことで、「マサトの思考と記憶を保ったままマサキの記憶を取り込んだ存在」へと人格統合された彼が吐いた絶望の声。「僕は人格と記憶を受けることで木原マサキそのものになるはずと思っていた」「木原マサキの野望に引きづられて悲鳴を上げる愚かな少年がここに生きている」という台詞から、マサキの視点とマサトの視点の両方で話していることが分かる。この時から関俊彦氏の声色と演技はマサトとマサキを折衷したものに変わっている。
「美久、僕を殺せ」
「ゼオライマーがある限り、僕はまたすぐに木原マサキになる!その前に殺してくれ!」
「優しいな、君は。…君だけじゃない。八卦衆もみんな、美しい心を持っていた。どうして、僕の造った君たちだけが優しく…そして、僕だけが薄汚いんだ!!」
ゼオライマーによる木原マサキの人格再生プログラムの再実行(決定権はゼオライマーが有する)を恐れたマサトは美久に介錯を頼んだが、涙を流して拒む彼女にこぼした台詞。僕の造ったという台詞と美久の「あなたの中にきれいなものがあったから」という反論から、マサトはマサキの良心の様な存在になってしまったことが伺える。
「八卦衆が美しい心を持っている」と評した理由に関しては、マサキの記憶を抱えたマサトにとって、マサキの醜い野望で植え付けられたコンプレックスを抱えながら、精一杯生きて愛に殉じた八卦衆が眩しく見えた事が考えられるが、憶測の域は出ない。
「ゼオライマー……お前が僕の宿命ならば、共に消えればいい」
最後の出撃前、ゼオライマーに語りかけた言葉。やるべきことをきっちり定めて達観してしまっている。
「行こう、美久」
美久「はいっ!」
最後の出撃時の台詞、消滅への出発なのにその表情はとても明るい。
「僕は何をしたっていうんだ!?何でいつもいつも逃げる羽目になるんだ、まったく!」
ドラマCD『大冥界』オープニングより。冒頭の台詞は本編のセルフパロディである。この直後ゴミ箱に隠れるも、美久にゴミ箱を蹴られて出てきてしまい連行される。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

「次元連結システムの力を使えば……ゼオライマーは、負けない…!」
スパロボでのメイオウ攻撃時の決め台詞の一つ。実際負けないほどに強すぎる。
「今、僕達は……真の冥王となる……!」
『MX』第29話「冥王、暁に出撃す」or『MX PORTABLE』第30話「ゼオライマー、暁に出撃す」より。ハウドラゴンの本拠地に乗り込み自爆する直前の台詞。
「…ふ、ふふふ…」
「これが…僕の運命だっていうのか…?僕は…彼らを全て犠牲にし…自分一人だけ生き残ってしまった…! 僕もゼオライマーと共に滅ぶべきだったのに…僕一人だけ…!」
同上。幽羅帝との最終決戦で、諸共に滅する覚悟を決めながらも生き残ってしまい、絶望の中で発した台詞。しかし、直後の美久の発言に救われることとなる。
マサト「…僕に…木原マサキの業を背負って、生きていけというのか…?」
美久「…そうよ。私達が生き残ったことには、何かの意味があるはず…」「まだ私達には、この世界でやらなければならないことが残っているのよ」
マサト「やらなければならないこと…」
美久「マサト君…あなたはわかっているはずよ」
マサト「…ああ。僕は知っている…冥王計画と同時に、この世界へ終末をもたらそうとする者達がいることを…だから、僕は……」
同上。美久の励ましによって、マサトは決意を新たにするが…
「や、やっぱり、これが…これが僕の運命なのか…!?」
直後に現れたギャンドラーに追い詰められ、絶体絶命の状況で再び絶望しかける。だが次の瞬間、戦友の命を救うべくあの男が姿を現した…
「僕は……僕は木原マサキでもあり、秋津マサトでもある…でも、僕は冥王にはならない…僕は秋津マサトとして生きる…!」
同上。自らの宿命にケリをつけ、マグネイト・テンへと戻ってきたマサトに、改めて「お前は誰だ?」と問う隼人へ毅然と言い放つ。『秋津マサト』としての個人を確立した宣言に、隼人も長く引き摺っていた彼への不信感を棄てる。
「自分しか存在しない地平…木原マサキは全てが失われた世界こそ、安らぎを得られると思ったのでしょう…」
同上。マサトなりに解釈した『木原マサキ』の人物像に対する総論。
「僕はゼオライマーを本来の目的通りに使うつもりはない…それが…僕の贖罪なんだ。決して、この世界を終わらせたりはしない…!」
第49話(『PORTABLE』では第50話)「シト新生」に於けるターミナルドグマ内でのカヲルとの対話で、彼が言う「ガフの扉を開く鍵」=次元連結システムを、終末をもたらす為に使わない事を力強く宣言する。
「僕だってそうだ…! 僕もゼオライマーのために作られた人形だ! だけど、僕達は人としてみんなと同じ世界で生きていく…! そのために…僕はゼオライマーの力を使う!! あなたを冥府に誘うために!!」
『MX』最終話「約束の地」に於けるエルデとの戦闘前会話より。肥大したエゴのままに暴走するAI1を破壊すべく、「天」の名を持つ冥王が冥府への扉を開く。悲劇的な原作とはまったく違う答えに至った、『MX』のマサトの決意表明とも取れる台詞である。
沙羅「雅人! あんた人に面倒押しつけて自分はこんな所でのんびりかい!?」
マサト「えっ!? あ、す、すみません」
J』第16話「ブレンパワード」より。名前ネタである。
「あんたの悪意には吐き気がする…どうしてそんなに、人を憎めるんだ?」
『J』第48話「終末の光 後編」に於けるクルーゼとの戦闘前会話。クルーゼはマサトを木原マサキと呼んだ上で「人道主義者になった」「君にそんな事を質問する権利があるとは思えない」と嘲笑するが、マサトとクルーゼが同じ立場であることに目を背けているのだから、マサトの発言は至極当然だろう。
「お前の言うとおりだ、ジュア=ム」
「だから俺は、幽羅帝や八卦衆の命も背負っていかなきゃいけないんだ! こんなところで死ぬ事は出来ない、行くぞ美久!」
『J』第50話「百億の夜と千億の闇」に於けるジュア=ムとの戦闘前会話。彼にも木原マサキ扱いされた際、自らの手でマサキの創造物を手にかけたことを非難されるが、当のマサトは彼の言葉を認めつつも、その罪を背負う覚悟でジュア=ムを断じた。
この時、一人称が「俺」になっていることに注目。マサトとマサキの意識が完全に合一となった証である。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

天のゼオライマー

SRWでの搭乗機体[編集 | ソースを編集]

グレートゼオライマー

余談[編集 | ソースを編集]

  • 人格統合後の状態は、一部の視聴者に秋津原マサトキと呼ばれることがある。
  • 原作漫画版での主人公の名前は秋津マサキで14歳。アニメでは声の演技だけでは音が同じ為区別が難しいという事情からマサトへと変更されている。スパロボユーザー間では下の名前の「マサト・マサキ」で区別しているケースが多いが原作漫画版では両方とも読みはマサキである為、木原マサキの項にも記してあるが、苗字呼称で表記した方が混同が少なくなる為そちらの表記が望ましい。