「歪曲フィールド」の版間の差分

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== 歪曲フィールド(Misinterpretation Field) ==
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'''歪曲フィールド'''は、[[特殊能力]]のひとつ。
  
全属性攻撃のダメージを半減する、[[バリア]]系の[[特殊能力]]。本来の意味合いはバリアの別名である。
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== 概要 ==
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全属性攻撃のダメージを半減する[[バリア]]系の[[特殊能力]]
  
[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]からの[[グランゾン]]の特殊能力で、表記は「間接攻撃無効」が元。その後、『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』で初登場し、グランゾンが持つ。同作では全攻撃を無力化する反則バリアであった。
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初出は『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』の[[グランゾン]]の特殊能力で、同作では全ての攻撃を無力化するバリアであった。
  
その後「[[OGシリーズ]]」でも登場し、あらゆる属性の攻撃によるダメージを半減するバリアとして再設定された。ただし、[[直撃]]や[[バリア貫通]]属性を持つ武器には通用しない。また、[[EN]]を消費するのでEN切れでも発動しなくなる。単純に敵のHPが2倍になったと思えば多少気が楽になる。
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その後「[[OGシリーズ]]」でも登場し、あらゆる属性の攻撃によるダメージを半減するバリアとして再設定された。ただし、バリアなので[[直撃]]や[[バリア貫通]]属性を持つ武器には通用しない。また、[[EN]]を消費するのでEN切れでも発動しなくなる。単純に敵のHPが2倍になったと思えば多少気が楽になるが、HP回復を持っているユニットの場合、ダメージが回復量を上回れず詰むこともありうる。
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「[[スーパーロボット大戦OG Record of ATX]]」で設定面で詳しい説明が入り、機体周辺に発生させた均質化力場によって球状のフィールドが発生。このフィールド外縁を通過しようとする運動エネルギーを歪曲し、境界面に沿って張力拡散させるというギミックが解説された。電磁波も波そのものを喪失するため、ビーム・実弾問わずに威力の無効化が行われる可能性があるとのこと。また、外部から干渉し続けると結晶化し、この時崩壊点に攻撃を加えることで物理的な破壊・突破が可能であると[[イングラム・プリスケン]]の口から語られており、[[アルトアイゼン]]のヒートホーンからのリボルビング・ステークを起点として[[ビルトシュバイン]]のサークルザンバー、[[ジガンスクード]]の押し潰し、[[ヴァイスリッター]]、[[シュッツバルト]]、[[ゲシュペンスト・タイプR]]の一斉砲撃、アルトアイゼンと[[R-1]]の挟撃で崩壊点発生から結晶化した所を[[グルンガスト]]の計都羅喉剣・真っ向唐竹割りで突破している。
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「[[スーパーロボット大戦DD]]」のイベント「イングラムの回顧録」で上記の設定がゲームに持ち込まれ、ヴァイスリッターの砲撃→ビルトシュバイン、R-1による挟撃→アルトアイゼンの攻撃に簡略化される形で突破している。
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なおグランゾンの初登場作である『[[第2次スーパーロボット大戦]]』では本能力の前身ともいえる「間接攻撃無効」と呼ばれる特殊能力を有していた。効果は「射程2以上の全攻撃を無効化する」というもの。
  
 
== 主なユニット ==
 
== 主なユニット ==
基本的に、大ボスクラスのユニットの一部が所持する。
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基本的に大ボスクラスのユニットが所持する。
 
;[[グランゾン]]、[[ネオ・グランゾン]]
 
;[[グランゾン]]、[[ネオ・グランゾン]]
:かつては、この機体の専売特許だった。
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:かつては、この機体の専売特許だった。第2次OGではシナリオの展開の中で歪曲フィールドを使用する場面が存在する。その中で「衝撃を緩和するバリア」であることが明言された。
;[[ヴァルシオン]]
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;[[ヴァルシオン]]、[[ヴァルシオン改・タイプCF]](OGsのみ)
 
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;[[アウルゲルミル]]
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:実際に搭載されていないが、[[メイガス]]の没台詞に歪曲フィールドを発動するものがある。ゲームバランスの問題から見送られたのだろう。
 
;[[R-GUNリヴァーレ]]
 
;[[R-GUNリヴァーレ]]
:OGシリーズの[[イングラム・プリスケン|イングラム]]は何故か[[念動力]]を所持していないので代わりに搭載された。
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:OGシリーズの[[イングラム・プリスケン|イングラム]]は何故か[[念動力]]を所持していないので代わりに搭載された。GBA版ではこれのおかげで恐ろしい防御力を誇り、初回登場時は撃破不可能とまで言われた。
 
;[[セプタギン]]
 
;[[セプタギン]]
 
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;[[ノイ・レジセイア]]、シュテルン・レジセイア(GBA版OG2)
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;[[ノイ・レジセイア]][[シュテルン・ノイレジセイア]]
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:頑強さに拍車をかける要因となっている。それでも、OG1と比べ強力な合体攻撃が多く登場しているため、撃破は難しくない。
;[[シュテルン・ノイレジセイア]](OGs)
 
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;[[アウルゲルミル]]
 
:メイガスに歪曲フィールドを発動する没台詞がある。ゲームバランスの問題から見送られたのだろう。
 
  
 
== 同じ、あるいは類似する効果を持つ要素 ==
 
== 同じ、あるいは類似する効果を持つ要素 ==
;[[念動フィールド|念動フィールドS]](GBA版OG1のみ)
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;[[念動フィールド|念動フィールドS]]
:敵専用の[[バリア]]。かつては歪曲フィールドと同等の性能を持っていた。しかしOGsでは、[[念動力]]Lv✕250以下の全属性ダメージを無効化する効果に変更されている。
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:初登場のGBA版『OG1』では歪曲フィールドと同等の性能を持っていたが、『OGs』以降は[[念動力]]Lv×250以下の全属性ダメージを無効化する効果に変更されている。味方では[[エグゼクスバイン]]が持つ。
 
;[[プロトデビルン]]
 
;[[プロトデビルン]]
:歌属性以外の全属性のダメージを半減する。
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:歌属性以外の全属性のダメージを半減する。こちらは気力が100を割ると発動不能になる。
 
;[[フォトンマット]](超)
 
;[[フォトンマット]](超)
:Zのスペシャルディスクに登場した[[XAN|ラスボス]]の反則能力。その効果は'''全てのダメージを90%軽減する'''(ゲーム中では「10分の1に軽減」と表記)、という凶悪極まりない能力。更に発動条件には'''気力制限やEN消費も一切ない'''ため常時発動状態。そして、'''[[直撃]]・バリア貫通の影響を受けない'''ため、'''絶対に無効化できない'''。それに加えて、ラスボスに対して与えるダメージがあまりにも低かった場合、与えたダメージが無効化されてしまうこともあるらしい。まさにOGシリーズの歪曲フィールドの完全上位互換といえる能力である。
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:ZSPDの[[XAN-斬-]]専用能力。その効果はOGシリーズの歪曲フィールドの完全上位互換で、'''全てのダメージを90%軽減する'''(ゲーム中では「10分の1に軽減」と表記)という破格の効果を持つ。
;[[堅忍不抜]]
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;[[ラムダ・ドライバ]](ベリアル)
:魔装機神IIに登場する神祇無窮流の奥義の一つで特殊技能扱い。EP中、防御しているときに限りダメージを50%軽減するという、歪曲フィールドが限定発動するような能力(防御しているので実質さらに硬い)。[[プレシア・ゼノサキス|プレシア]]と[[シュウ・シラカワ|シュウ]]が使用可能。特にシュウはグランゾンの装甲が味方機体中トップなので物凄く硬くなる。しかし、他作品を含めると[[ビッグ・オー|上には上がいる]]
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:[[プラン1055 ベリアル]]専用能力。XAN-斬-同様に全てのダメージを90%軽減する。
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;堅忍不抜
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:『魔装機神II』に登場する神祇無窮流の奥義の一つで特殊技能扱い。EP中、防御しているときに限りダメージを50%軽減するという、歪曲フィールドが限定発動するような能力(防御しているので実質さらに硬い)。[[プレシア・ゼノサキス|プレシア]]と[[シュウ・シラカワ|シュウ]]が使用可能。特にシュウはグランゾンの装甲が味方機体中トップであるため非常に堅牢となる。
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:『魔装機神III』ではプレシアのみが使えるようになったが、'''常時ダメージを50%カットできるようになった'''ため、完全に歪曲フィールド化した。
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;神獣盾
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:[[武雀王]]専用能力。ほぼ同じ効果だが、気力制限110と歪曲フィールドより厳しい。
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;神の盾
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:『第2次OG』の[[ナシム・ガンエデン]]専用能力。名前が違うだけで効果は全く同じ。
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;ガンエデンの加護
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:同上。こちらは少々特殊で、マップ上に残っている敵ユニットの数×100ダメージを軽減。あらゆる手段でも無効にできないが、敵ユニットが減ると効果が低くなる。
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;超高速移動
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:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』の[[ナギド・シュ・メイン]]専用能力。被ダメージ0.6倍、被クリティカル率0%。ダイレクトアタックによるダメージ軽減貫通は無効。
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:カスタムボーナスでダメージ軽減効果が0.5倍に強化される。
  
 
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2022年3月13日 (日) 23:08時点における最新版

歪曲フィールドは、特殊能力のひとつ。

概要[編集 | ソースを編集]

全属性攻撃のダメージを半減するバリア系の特殊能力

初出は『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』のグランゾンの特殊能力で、同作では全ての攻撃を無力化するバリアであった。

その後「OGシリーズ」でも登場し、あらゆる属性の攻撃によるダメージを半減するバリアとして再設定された。ただし、バリアなので直撃バリア貫通属性を持つ武器には通用しない。また、ENを消費するのでEN切れでも発動しなくなる。単純に敵のHPが2倍になったと思えば多少気が楽になるが、HP回復を持っているユニットの場合、ダメージが回復量を上回れず詰むこともありうる。

スーパーロボット大戦OG Record of ATX」で設定面で詳しい説明が入り、機体周辺に発生させた均質化力場によって球状のフィールドが発生。このフィールド外縁を通過しようとする運動エネルギーを歪曲し、境界面に沿って張力拡散させるというギミックが解説された。電磁波も波そのものを喪失するため、ビーム・実弾問わずに威力の無効化が行われる可能性があるとのこと。また、外部から干渉し続けると結晶化し、この時崩壊点に攻撃を加えることで物理的な破壊・突破が可能であるとイングラム・プリスケンの口から語られており、アルトアイゼンのヒートホーンからのリボルビング・ステークを起点としてビルトシュバインのサークルザンバー、ジガンスクードの押し潰し、ヴァイスリッターシュッツバルトゲシュペンスト・タイプRの一斉砲撃、アルトアイゼンとR-1の挟撃で崩壊点発生から結晶化した所をグルンガストの計都羅喉剣・真っ向唐竹割りで突破している。

スーパーロボット大戦DD」のイベント「イングラムの回顧録」で上記の設定がゲームに持ち込まれ、ヴァイスリッターの砲撃→ビルトシュバイン、R-1による挟撃→アルトアイゼンの攻撃に簡略化される形で突破している。

なおグランゾンの初登場作である『第2次スーパーロボット大戦』では本能力の前身ともいえる「間接攻撃無効」と呼ばれる特殊能力を有していた。効果は「射程2以上の全攻撃を無効化する」というもの。

主なユニット[編集 | ソースを編集]

基本的に大ボスクラスのユニットが所持する。

グランゾンネオ・グランゾン
かつては、この機体の専売特許だった。第2次OGではシナリオの展開の中で歪曲フィールドを使用する場面が存在する。その中で「衝撃を緩和するバリア」であることが明言された。
ヴァルシオンヴァルシオン改・タイプCF(OGsのみ)
アウルゲルミル
実際に搭載されていないが、メイガスの没台詞に歪曲フィールドを発動するものがある。ゲームバランスの問題から見送られたのだろう。
R-GUNリヴァーレ
OGシリーズのイングラムは何故か念動力を所持していないので代わりに搭載された。GBA版ではこれのおかげで恐ろしい防御力を誇り、初回登場時は撃破不可能とまで言われた。
セプタギン
ノイ・レジセイアシュテルン・ノイレジセイア
頑強さに拍車をかける要因となっている。それでも、OG1と比べ強力な合体攻撃が多く登場しているため、撃破は難しくない。

同じ、あるいは類似する効果を持つ要素[編集 | ソースを編集]

念動フィールドS
初登場のGBA版『OG1』では歪曲フィールドと同等の性能を持っていたが、『OGs』以降は念動力Lv×250以下の全属性ダメージを無効化する効果に変更されている。味方ではエグゼクスバインが持つ。
プロトデビルン
歌属性以外の全属性のダメージを半減する。こちらは気力が100を割ると発動不能になる。
フォトンマット(超)
ZSPDのXAN-斬-専用能力。その効果はOGシリーズの歪曲フィールドの完全上位互換で、全てのダメージを90%軽減する(ゲーム中では「10分の1に軽減」と表記)という破格の効果を持つ。
ラムダ・ドライバ(ベリアル)
プラン1055 ベリアル専用能力。XAN-斬-同様に全てのダメージを90%軽減する。
堅忍不抜
『魔装機神II』に登場する神祇無窮流の奥義の一つで特殊技能扱い。EP中、防御しているときに限りダメージを50%軽減するという、歪曲フィールドが限定発動するような能力(防御しているので実質さらに硬い)。プレシアシュウが使用可能。特にシュウはグランゾンの装甲が味方機体中トップであるため非常に堅牢となる。
『魔装機神III』ではプレシアのみが使えるようになったが、常時ダメージを50%カットできるようになったため、完全に歪曲フィールド化した。
神獣盾
武雀王専用能力。ほぼ同じ効果だが、気力制限110と歪曲フィールドより厳しい。
神の盾
『第2次OG』のナシム・ガンエデン専用能力。名前が違うだけで効果は全く同じ。
ガンエデンの加護
同上。こちらは少々特殊で、マップ上に残っている敵ユニットの数×100ダメージを軽減。あらゆる手段でも無効にできないが、敵ユニットが減ると効果が低くなる。
超高速移動
30』のナギド・シュ・メイン専用能力。被ダメージ0.6倍、被クリティカル率0%。ダイレクトアタックによるダメージ軽減貫通は無効。
カスタムボーナスでダメージ軽減効果が0.5倍に強化される。