「コンパチブルカイザー」の版間の差分

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'''コンパチブルカイザー'''とは「[[バンプレストオリジナル]]」の[[登場メカ]]。
 
'''コンパチブルカイザー'''とは「[[バンプレストオリジナル]]」の[[登場メカ]]。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
大破していた謎の人型機動兵器が、[[キサブロー・アズマ]]博士の手によって修復・改造され生まれ変わった姿。別名バトルフォース・ロボ。素体となった機体「コンパチカイザー」は異世界から流れ着いたものであり、[[戦士ロア|ロア]]から博士に託されたものである。
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大破していた謎の人型機動兵器が、[[キサブロー・アズマ]]博士の手によって修復・改造され生まれ変わった姿。別名バトルフォース・ロボ。素体となった機体「コンパチカイザー」は異世界から流れ着き、[[戦士ロア|ロア]]から博士に託されたものである。
  
改修作業は素体のカイザーが殆ど使い物にならなかったため、修理というよりはパーツを流用した新造と言った方がいいものであった。異世界の技術であったためそれも一筋縄ではいかず、完成までには実に20年以上の歳月が費やされており、エンジンや一部のパーツ以外は「[[ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン]]([[DGG]])」の技術で補われている。そのため、フレームはDGGと同一の物が使用されていると推測され、同系機に似たシルエットを持つ機体に仕上がっている(そのためDGGの一機と思われたことも)。なお、胸につけているBFのマークは、オリジナルであるコンパチカイザーが所属していたチームの名前、「バトルフォース」の略である。
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素体のカイザーがほぼ全損していたため、修理というよりはパーツを流用した新造と言える状態である。異世界の技術であったためそれも一筋縄ではいかず、完成までには実に20年以上の歳月が費やされており、エンジンや一部のパーツ以外は[[ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン]] (DGG) の技術で補われている。そのため、フレームはDGGと同一の物が使用されていると推測され、同系機に似たシルエットを持つ機体に仕上がっている (そのためDGGの一機と思われたことも)。なお、胸につけているBFのマークは、オリジナルであるコンパチカイザーが所属していたチームの名前、「バトルフォース」の略である。
  
こうして修復された本機であったが、起動には戦士ロアに選ばれし者の覚醒と搭乗を必要としており、その選ばれし者が長い事現れていなかったため、[[BFベース]]の地下格納庫で眠りについていた。だが、[[修羅]]と[[デュミナス]]配下の部隊の暴力を目の当たりにし、怒りに燃えた[[コウタ・アズマ]]が新生[[ファイター・ロア]]として覚醒した事で長い眠りから目覚める事となる。基本的には素体同様に「コンパチカイザー」と略称されて呼ばれることが多い。
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こうして修復された本機であったが、起動には戦士ロアに選ばれし者の覚醒と搭乗を必要としており、その選ばれし者が長い事現れていなかったため、[[BFベース]]の地下格納庫で眠りについていた。だが、[[修羅]]と[[デュミナス]]配下の部隊の暴力を目の当たりにし、怒りに燃えた[[コウタ・アズマ]]が新生[[ファイター・ロア]]として覚醒した事で長い眠りから目覚める事となる。コウタからは名前を略され、素体同様「コンパチカイザー」と呼ばれる。
  
本機は動力源として、[[オーバーゲートエンジン]](OGエンジン)と呼ばれる装置を搭載している。[[ダークブレイン]]の発言や最近のスパロボとの関連性から[[次元力]]や[[因果律の番人]]に関連するものであろう事は想像に難くないが、詳細は不明。ロアの台詞からすると、次元の扉を開く機能を備えているらしい。事実、カイザー単体でも短距離の空間転移を行い、Gサンダーゲートとの共鳴により異世界への扉を開いている。既存の作品の技術で近いものを上げるとすれば、[[天のゼオライマー|次元連結システム]]であろう。何にしても、今後の展開のキーとなる要素だと思われる。OG外伝初期の頃は、このエンジンの稼働率が低かったため、本来の半分の力も出せていなかったが、「[[Gサンダーゲート]]」と合体する事により、エンジンが稼働を開始し、本来のものに近い力を引き出す事が可能になった。しかし、これでも真の力を発揮できた訳ではないらしい。
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本機は動力源として、[[オーバーゲートエンジン]](OGエンジン)と呼ばれる装置を搭載している。[[ダークブレイン]]の発言や最近のスパロボとの関連性から[[次元力]]や[[因果律の番人]]に関連するものであろう事は想像に難くないが、詳細は不明。ロアの台詞からすると、次元の扉を開く機能を備えているらしい。事実、カイザー単体でも短距離の空間転移を行い、Gサンダーゲートとの共鳴により異世界への扉を開いている。既存の作品の技術で近いものを挙げるとすれば、[[天のゼオライマー|次元連結システム]]であろう。何にしても、今後の展開のキーとなる要素だと思われる。『OG外伝』初期の頃は、このエンジンの稼働率が低かったため、本来の半分の力も出せていなかったが、「[[Gサンダーゲート]]」と合体する事によりエンジンが本格稼働を開始し、本来のものに近い力を引き出す事が可能になった。しかし、これでも真の力を発揮できた訳ではないらしい。
  
 
合体形態については「[[Gコンパチブルカイザー]]」を参照。
 
合体形態については「[[Gコンパチブルカイザー]]」を参照。
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特殊部隊「バトルフォース」が誇るスーパーロボット。[[コンパチヒーローシリーズ]]の『ザ・グレイトバトルIV』に登場する。
 
特殊部隊「バトルフォース」が誇るスーパーロボット。[[コンパチヒーローシリーズ]]の『ザ・グレイトバトルIV』に登場する。
  
この機体は各ステージの通常ボス戦の後にある巨大ボス戦で、ファイター・ロア、[[V2ガンダム]]、ウルトラマンパワード、仮面ライダーZOが乗るカイザーマシンが4体[[合体]]して完成する戦隊モノのロボのポジションにあった。敵側のスキャンによると出力ポイントは16000でかなりの高出力らしい。
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この機体は各ステージの通常ボス戦の後にある巨大ボス戦で、ファイター・ロア、[[V2ガンダム]]、ウルトラマンパワード、仮面ライダーZOが乗るカイザーマシンが4体[[合体]]して完成する戦隊モノのロボのポジションにあった。敵側のスキャンによると出力ポイントは16000でかなりの高出力らしい。更に、戦うたびに性能が向上していき、最終決戦直前では戦闘によるダメージを自動回復する機能まで身につけ、生みの親の[[キサブロー・アズマ|キサブロー博士]]すら性能を把握できない未知の存在となっていった。
  
更に戦うたびに性能が向上していき、最終決戦直前では戦闘によるダメージすら自動回復する機能まで身につけ、生みの親の[[キサブロー・アズマ|キサブロー博士]]すら性能を把握できない未知の存在となっていった。
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『ザ・グレイトバトルIV』のエンディングでは、ラスボスの悪あがきでニューコンパチネイションめがけて発射された巨大ミサイルを食い止めるためにヒーロー達がコンパチカイザーを発進させたところ、突如脱出装置が勝手に起動。それは最後の戦いの中で自意識を獲得し、共に戦ってきたヒーロー達を巻き込むまいとしたカイザーの意思だった。そのままカイザーは巨大ミサイルに特攻し爆発に飲まれ姿を消す。
  
グレバトIVのエンディングではラスボスの悪あがきでニューコンパチネイションめがけて発射された巨大ミサイルを食い止めるためにヒーロー達がコンパチカイザーを発進させたところ、突如脱出装置が勝手に起動。それは最後の戦いの中で自意識を獲得し、共に戦ってきたヒーロー達を巻き込むまいとしたカイザーの意思だった。そのままカイザーは巨大ミサイルに特攻し爆発に飲まれ姿を消す。
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『OGシリーズ』では上記と経緯が異なり、エミィの駆るGサンダーゲートとともにダークブレインを追い詰め、最後の戦いで次元の彼方へ逃走するダークブレインに特攻を仕掛けて大破、そのまま残骸同然の状態でOG世界に漂着したらしい。出現先は札幌の[[最上重工|モガミ重工]]であり、[[赤月瑞雲|ズイウン・アカツキ]]もコンパチカイザーのことを知っている。
  
OGでは設定が変わっており、戦士ロアの説明によればこちらのコンパチカイザーは、エミィの駆るGサンダーゲートとともにダークブレインを追い詰め、最後の戦いで次元の彼方へ逃走するダークブレインに特攻を仕掛けて大破、残骸同然の状態でOG世界の札幌、モガミ重工の試験場に漂着。その後、浅草に帰ったキサブローの研究所に送られ、そこで修復されていた……と言う事らしい。
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『ザ・グレイトバトルIV』は2人同時プレイ可能なゲームだが、カイザーの操縦は一人でしかできない。もう一人はボタン連打でエネルギーを回復させる役を担う事となる。カイザーは燃費が悪く、この回復が無いと苦戦を強いられる。上述の通り『OG外伝』のコンパチブルカイザーはGサンダーゲートと合体するまでは出力が本来の半分にも満たなかったとされるが、これはこの2人プレイのネタの再現である。
 
 
『ザ・グレイトバトルIV』は2人同時プレイ可能なゲームだが、カイザーの操縦は一人でしかできない。もう一人はボタン連打でエネルギーを回復させる役を担う事となる。カイザーは燃費が悪く、この回復が無いと苦戦を強いられる事になる。上述したとおり、OG外伝のコンパチブルカイザーはGサンダーゲートと合体するまでは機能が半分にも満たなかったとされるが、これはこの2人プレイのネタの再現である。
 
  
 
まさかの懐かしの作品からの参戦で古参ファンを狂喜させ、概ね良好に受け入れられたが、対象が古参ファンであるはずなのにバリバリしたマシンへと改修されてしまったため、それに拒否感を持つファンも少なくなく、喜びを中途半端なものとしてしまった感は否めない。大本のコンパチカイザーは元々4機合体のロボットである(しかもその内3機は版権キャラが操縦し、おまけに一人はSDガンダム)ため、合体機構のオミットはOGの都合上仕方のないことではあるが。
 
まさかの懐かしの作品からの参戦で古参ファンを狂喜させ、概ね良好に受け入れられたが、対象が古参ファンであるはずなのにバリバリしたマシンへと改修されてしまったため、それに拒否感を持つファンも少なくなく、喜びを中途半端なものとしてしまった感は否めない。大本のコンパチカイザーは元々4機合体のロボットである(しかもその内3機は版権キャラが操縦し、おまけに一人はSDガンダム)ため、合体機構のオミットはOGの都合上仕方のないことではあるが。
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=== [[OGシリーズ]] ===
 
=== [[OGシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS]]
:2.5版で第1話から登場。攻撃役としては素晴らしい能力を持つが、スポット参戦なのが泣き所。
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:OG2.5シナリオで第1話から登場。攻撃役としては素晴らしい能力を持つが、スポット参戦なのが泣き所。
 
;[[スーパーロボット大戦OG外伝]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG外伝]]
:本格的に登場。OG2.5シナリオでの出番が[[クロガネ隊]]共々増え、ユルゲンとの決戦にも登場。コウタが中盤以降の事実上の主役である関係から出番が多いため、活躍する機会が多い。そのため常時[[改造]]を加えよう。使い勝手が良いが、コウタに[[気合]]が無いのが致命的。とにかく敵を撃墜しよう。本格的な活躍は[[Gコンパチブルカイザー]]登場後となる。
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:本格的に登場。OG2.5シナリオでの出番が[[クロガネ隊]]共々増え、ユルゲンとの決戦にも登場。コウタが中盤以降の事実上の主役である関係から出番が多いため、活躍する機会が多い。そのため常時[[改造]]を加えよう。使い勝手が良いが、コウタに[[気合]]が無いのが難点。とにかく敵を撃墜しよう。本格的な活躍は[[Gコンパチブルカイザー]]登場後となる。
 
;[[無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティアEXCEED]]
 
;[[無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティアEXCEED]]
 
:前日譚であるドラマCDで[[マッドネット]]が乗っ取っている。ただしファイター・ロアでないと使用できないため、操縦するのではなく稼動していないカイザーを自力で物理的に動かしている状態。
 
:前日譚であるドラマCDで[[マッドネット]]が乗っ取っている。ただしファイター・ロアでないと使用できないため、操縦するのではなく稼動していないカイザーを自力で物理的に動かしている状態。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
:オープニングデモで遊園地「浅草花やしき」から発進するシーンが描かれた。C武器がないのでこの機体登場後はコウタの連続攻撃はとっとと上書きしてしまおう。
 
:オープニングデモで遊園地「浅草花やしき」から発進するシーンが描かれた。C武器がないのでこの機体登場後はコウタの連続攻撃はとっとと上書きしてしまおう。
:性能自体はほぼ据え置きだが、コウタが「アタッカー」を失った関係で火力はやや低下。Gサンダーゲートの存在もあるので、合体するよりは分離したまま戦った方が良い。今作はとにかく敵の数が多いため、火力よりも手数が欲しい。
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:性能自体はほぼ据え置きだが、コウタが「アタッカー」を失った関係で火力はやや低下。最初からGコンパチブルカイザーになれるが、Gサンダーゲートも単機で十分戦えるため、分離したまま戦った方が良い。今作はとにかく敵の数が多いため、火力よりも手数が欲しい。
 
;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]
:地上ルート第1話から登場。だが、1話では[[ソウルセイバー]]の模擬戦の相手役なので、実質使用可能になるのは2話から。[[戦士ロア]]とコンパチカイザーは、北海道札幌市周辺に転移してきたことが明かされた。最初から[[Gコンパチブルカイザー]]状態だが、序盤は[[ソウルセイバー]]と[[Gコンパチブルカイザー]]だけなので、2次OG同様手数の関係から基本分離して戦闘することになる。
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:地上ルート第1話から登場。だが、1話では[[ソウルセイバー]]の模擬戦の相手役なので、実質使用可能になるのは2話から。[[戦士ロア]]とコンパチカイザーは、北海道札幌市周辺に転移してきたことが明かされた。最初から[[Gコンパチブルカイザー]]状態だが、序盤は味方が[[ソウルセイバー]]とGコンパチブルカイザーだけなので、『第2次OG』同様に分離して戦闘するのが良い。
 
;[[スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター]]
 
:最終話で修復途中の状態が描写されている。
 
:最終話で修復途中の状態が描写されている。
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:額部分から緑色のビームを放射する。
 
:額部分から緑色のビームを放射する。
 
;スパイラルナックル
 
;スパイラルナックル
:腕を射出して、回転させながら相手にダメージを与える。例の人恒例のドリルプレッシャーパンチ。OG外伝ではコウタの汎用カットインが入る。
+
:腕を回転させながら射出する[[ロケットパンチ]]系武装。『OG外伝』ではコウタの汎用カットインが入る。
 
:;ダブル・スパイラルナックル
 
:;ダブル・スパイラルナックル
::カイザー・トルネードの演出で登場する、両手を撃ち出すスパイラルナックル。Gになってからの同名武器とは違う。
+
::カイザー・トルネードの演出で登場する、両手を撃ち出すスパイラルナックル。[[Gコンパチブルカイザー]]の同名武器とは異なり、両手を別々に射出する。
 
;カイザー・ブーメラン
 
;カイザー・ブーメラン
:両肩の突起部分を射出・連結し、ブーメラン状にして投げつける。
+
:両肩・両足の突起部分を本体から切り離して連結し、ブーメラン状にして投げつける。
 +
:コンパチカイザー時代には突起そのものがなく、コンパチブルカイザーのオリジナル技。
 
;カイザー・バースト
 
;カイザー・バースト
:全体攻撃。胸部から高出力エネルギーを放射し、相手にBFマークを刻む。OGエンジンではなく補機として搭載されているプラズマ・リアクターを用いている。ファイナルではないため、まだ完全ではないと思われる。
+
:全体攻撃。胸部から高出力エネルギーを放射し、相手にBFのマークを刻む。OGエンジンが本調子ではないため、補機として搭載されているプラズマ・リアクターを用いている。そのためか、オリジナルと異なり名前に「ファイナル」が付いていない。
 
;カイザー・トルネード
 
;カイザー・トルネード
:両腕のスパイラルナックルを射出して、カイザー・バーストを放射、止めに竜巻のようなエネルギーを纏った右腕で相手に渾身の鉄拳、カイザー・トルネードによる一撃を加える連続コンボ。カイザー・トルネード単体は、コンパチカイザーだった時の主力技。ちなみにカットインで入るカイザーの絵は、OGSとOG外伝で微妙に違う(OG外伝では叫ぶように口が開いている)。
+
:ダブル・スパイラルナックルとカイザー・バーストを続けざまに放って敵を怯ませ、突撃して腕を回収しつつ竜巻をまとった拳、カイザー・トルネードを打ち込む連続コンボ。ちなみにカットインで入るカイザーの絵は、『OGS』と『OG外伝』で微妙に違う (『OG外伝』では叫ぶように口が開いている)。
 
+
=== コンパチカイザーの武装 ===
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;カイザーバルカン
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:頭部から実弾を連射する。
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;ショルダーキャノン
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:放物線状に飛ぶミサイルを連射する。
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:Gコンパチブルカイザーにも同名の武装が存在するが、そちらはエネルギー弾であり別物。
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;ナックルボマー
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:腕を突き出し、掌からエネルギー弾を放つ。
 +
;カイザートルネード
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:竜巻をまとった拳を打ち出す。連続ヒットするため威力が高く、使用制限もないため接近戦での主力となる技。
 +
;ファイナルカイザーバースト
 +
:胸のBFのマークから直進するビームを放射する。コンパチカイザーの最強武器で威力は絶大だが、エネルギーが最大まで溜まっていないと使用不可能な上、使用するとエネルギーを50%も消費する。
 +
;ビームシールド
 +
:盾を構える。エネルギーを殆ど消費せず、敵の攻撃を完全に無効化するが、防御範囲が狭い。
 +
;リフレクトバリアー
 +
:腕を突き出し、ビームなどのエネルギー攻撃を跳ね返すバリアを前方に展開する攻防一体の技。エネルギー消費はビームシールドより大きい。
 +
;カイザースキャン
 +
:敵ロボット兵器の内部をスキャンする。武装や動力炉を探ることで、敵の大技の予兆が分かるようになったり、ショルダーキャノンが弱点に向かってホーミングするなど戦況を有利にできる。
 +
:『OGシリーズ』ではGコンパチブルカイザーのオーバー・カイザー・ソードの演出で、敵の弱点を調べるのに使用する。
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
;[[エネルギーフィールド]](Eフィールド)
+
;[[エネルギーフィールド]] (Eフィールド)
:ダメージ1500までを軽減する[[バリア]]。コンパチカイザーからの引き継ぎ。さすがに反射能力はない。
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:ダメージ1500までを軽減する[[バリア]]。リフレクトバリアーの再現か。
 
;[[合体]]
 
;[[合体]]
:[[Gサンダーゲート]]と合体して[[Gコンパチブルカイザー]]となる。ただしこれはイベントの演出で、SRXなどのようにコマンドが表示されるわけではない。第2次OGで正式にコマンドとして追加された。
+
:[[Gサンダーゲート]]と合体して[[Gコンパチブルカイザー]]となる。『OG外伝』では合体状態で固定され、任意の分離はできない。『第2次OG』で正式にコマンドとして追加された。
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
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;[[Gサンダーゲート]]
 
;[[Gサンダーゲート]]
 
:コンパチブルカイザーの背部と接続し[[Gコンパチブルカイザー]]となる。
 
:コンパチブルカイザーの背部と接続し[[Gコンパチブルカイザー]]となる。
;ダブルGシリーズ
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;[[ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン]]
 
:この系統の技術を用いて修復されている。
 
:この系統の技術を用いて修復されている。
 
;ゴッドフラッシュ
 
;ゴッドフラッシュ

2019年7月7日 (日) 09:04時点における版

コンパチブルカイザー
外国語表記 Compatible Kaiser
登場作品

バンプレストオリジナル

デザイン 大張正己
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 特機
全高 56.8 m
重量 148.1 t
動力 オーバーゲートエンジン
補助動力 プラズマ・リアクター
合体形態 Gコンパチブルカイザー
開発者 キサブロー・アズマ
所属
主なパイロット ファイター・ロア
テンプレートを表示

コンパチブルカイザーとは「バンプレストオリジナル」の登場メカ

概要

大破していた謎の人型機動兵器が、キサブロー・アズマ博士の手によって修復・改造され生まれ変わった姿。別名バトルフォース・ロボ。素体となった機体「コンパチカイザー」は異世界から流れ着き、ロアから博士に託されたものである。

素体のカイザーがほぼ全損していたため、修理というよりはパーツを流用した新造と言える状態である。異世界の技術であったためそれも一筋縄ではいかず、完成までには実に20年以上の歳月が費やされており、エンジンや一部のパーツ以外はダイナミック・ゼネラル・ガーディアン (DGG) の技術で補われている。そのため、フレームはDGGと同一の物が使用されていると推測され、同系機に似たシルエットを持つ機体に仕上がっている (そのためDGGの一機と思われたことも)。なお、胸につけているBFのマークは、オリジナルであるコンパチカイザーが所属していたチームの名前、「バトルフォース」の略である。

こうして修復された本機であったが、起動には戦士ロアに選ばれし者の覚醒と搭乗を必要としており、その選ばれし者が長い事現れていなかったため、BFベースの地下格納庫で眠りについていた。だが、修羅デュミナス配下の部隊の暴力を目の当たりにし、怒りに燃えたコウタ・アズマが新生ファイター・ロアとして覚醒した事で長い眠りから目覚める事となる。コウタからは名前を略され、素体同様「コンパチカイザー」と呼ばれる。

本機は動力源として、オーバーゲートエンジン(OGエンジン)と呼ばれる装置を搭載している。ダークブレインの発言や最近のスパロボとの関連性から次元力因果律の番人に関連するものであろう事は想像に難くないが、詳細は不明。ロアの台詞からすると、次元の扉を開く機能を備えているらしい。事実、カイザー単体でも短距離の空間転移を行い、Gサンダーゲートとの共鳴により異世界への扉を開いている。既存の作品の技術で近いものを挙げるとすれば、次元連結システムであろう。何にしても、今後の展開のキーとなる要素だと思われる。『OG外伝』初期の頃は、このエンジンの稼働率が低かったため、本来の半分の力も出せていなかったが、「Gサンダーゲート」と合体する事によりエンジンが本格稼働を開始し、本来のものに近い力を引き出す事が可能になった。しかし、これでも真の力を発揮できた訳ではないらしい。

合体形態については「Gコンパチブルカイザー」を参照。

コンパチカイザー

特殊部隊「バトルフォース」が誇るスーパーロボット。コンパチヒーローシリーズの『ザ・グレイトバトルIV』に登場する。

この機体は各ステージの通常ボス戦の後にある巨大ボス戦で、ファイター・ロア、V2ガンダム、ウルトラマンパワード、仮面ライダーZOが乗るカイザーマシンが4体合体して完成する戦隊モノのロボのポジションにあった。敵側のスキャンによると出力ポイントは16000でかなりの高出力らしい。更に、戦うたびに性能が向上していき、最終決戦直前では戦闘によるダメージを自動回復する機能まで身につけ、生みの親のキサブロー博士すら性能を把握できない未知の存在となっていった。

『ザ・グレイトバトルIV』のエンディングでは、ラスボスの悪あがきでニューコンパチネイションめがけて発射された巨大ミサイルを食い止めるためにヒーロー達がコンパチカイザーを発進させたところ、突如脱出装置が勝手に起動。それは最後の戦いの中で自意識を獲得し、共に戦ってきたヒーロー達を巻き込むまいとしたカイザーの意思だった。そのままカイザーは巨大ミサイルに特攻し爆発に飲まれ姿を消す。

『OGシリーズ』では上記と経緯が異なり、エミィの駆るGサンダーゲートとともにダークブレインを追い詰め、最後の戦いで次元の彼方へ逃走するダークブレインに特攻を仕掛けて大破、そのまま残骸同然の状態でOG世界に漂着したらしい。出現先は札幌のモガミ重工であり、ズイウン・アカツキもコンパチカイザーのことを知っている。

『ザ・グレイトバトルIV』は2人同時プレイ可能なゲームだが、カイザーの操縦は一人でしかできない。もう一人はボタン連打でエネルギーを回復させる役を担う事となる。カイザーは燃費が悪く、この回復が無いと苦戦を強いられる。上述の通り『OG外伝』のコンパチブルカイザーはGサンダーゲートと合体するまでは出力が本来の半分にも満たなかったとされるが、これはこの2人プレイのネタの再現である。

まさかの懐かしの作品からの参戦で古参ファンを狂喜させ、概ね良好に受け入れられたが、対象が古参ファンであるはずなのにバリバリしたマシンへと改修されてしまったため、それに拒否感を持つファンも少なくなく、喜びを中途半端なものとしてしまった感は否めない。大本のコンパチカイザーは元々4機合体のロボットである(しかもその内3機は版権キャラが操縦し、おまけに一人はSDガンダム)ため、合体機構のオミットはOGの都合上仕方のないことではあるが。

ちなみに「コンパチ」は「コンパチブル」、「互換性」のことである。

登場作品と操縦者

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
OG2.5シナリオで第1話から登場。攻撃役としては素晴らしい能力を持つが、スポット参戦なのが泣き所。
スーパーロボット大戦OG外伝
本格的に登場。OG2.5シナリオでの出番がクロガネ隊共々増え、ユルゲンとの決戦にも登場。コウタが中盤以降の事実上の主役である関係から出番が多いため、活躍する機会が多い。そのため常時改造を加えよう。使い勝手が良いが、コウタに気合が無いのが難点。とにかく敵を撃墜しよう。本格的な活躍はGコンパチブルカイザー登場後となる。
無限のフロンティアEXCEED
前日譚であるドラマCDでマッドネットが乗っ取っている。ただしファイター・ロアでないと使用できないため、操縦するのではなく稼動していないカイザーを自力で物理的に動かしている状態。
第2次スーパーロボット大戦OG
オープニングデモで遊園地「浅草花やしき」から発進するシーンが描かれた。C武器がないのでこの機体登場後はコウタの連続攻撃はとっとと上書きしてしまおう。
性能自体はほぼ据え置きだが、コウタが「アタッカー」を失った関係で火力はやや低下。最初からGコンパチブルカイザーになれるが、Gサンダーゲートも単機で十分戦えるため、分離したまま戦った方が良い。今作はとにかく敵の数が多いため、火力よりも手数が欲しい。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
地上ルート第1話から登場。だが、1話ではソウルセイバーの模擬戦の相手役なので、実質使用可能になるのは2話から。戦士ロアとコンパチカイザーは、北海道札幌市周辺に転移してきたことが明かされた。最初からGコンパチブルカイザー状態だが、序盤は味方がソウルセイバーとGコンパチブルカイザーだけなので、『第2次OG』同様に分離して戦闘するのが良い。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
最終話で修復途中の状態が描写されている。

単独作品

スパロボ学園
携帯機以外で唯一のバンプレストオリジナルとして登場。動きはOG外伝そのままにアニメーションする。

装備・機能

武装・必殺武器

スーパーロボットには珍しく、武装が飛び道具に偏っているのが特徴。

オーバー・ビーム
額部分から緑色のビームを放射する。
スパイラルナックル
腕を回転させながら射出するロケットパンチ系武装。『OG外伝』ではコウタの汎用カットインが入る。
ダブル・スパイラルナックル
カイザー・トルネードの演出で登場する、両手を撃ち出すスパイラルナックル。Gコンパチブルカイザーの同名武器とは異なり、両手を別々に射出する。
カイザー・ブーメラン
両肩・両足の突起部分を本体から切り離して連結し、ブーメラン状にして投げつける。
コンパチカイザー時代には突起そのものがなく、コンパチブルカイザーのオリジナル技。
カイザー・バースト
全体攻撃。胸部から高出力エネルギーを放射し、相手にBFのマークを刻む。OGエンジンが本調子ではないため、補機として搭載されているプラズマ・リアクターを用いている。そのためか、オリジナルと異なり名前に「ファイナル」が付いていない。
カイザー・トルネード
ダブル・スパイラルナックルとカイザー・バーストを続けざまに放って敵を怯ませ、突撃して腕を回収しつつ竜巻をまとった拳、カイザー・トルネードを打ち込む連続コンボ。ちなみにカットインで入るカイザーの絵は、『OGS』と『OG外伝』で微妙に違う (『OG外伝』では叫ぶように口が開いている)。

コンパチカイザーの武装

カイザーバルカン
頭部から実弾を連射する。
ショルダーキャノン
放物線状に飛ぶミサイルを連射する。
Gコンパチブルカイザーにも同名の武装が存在するが、そちらはエネルギー弾であり別物。
ナックルボマー
腕を突き出し、掌からエネルギー弾を放つ。
カイザートルネード
竜巻をまとった拳を打ち出す。連続ヒットするため威力が高く、使用制限もないため接近戦での主力となる技。
ファイナルカイザーバースト
胸のBFのマークから直進するビームを放射する。コンパチカイザーの最強武器で威力は絶大だが、エネルギーが最大まで溜まっていないと使用不可能な上、使用するとエネルギーを50%も消費する。
ビームシールド
盾を構える。エネルギーを殆ど消費せず、敵の攻撃を完全に無効化するが、防御範囲が狭い。
リフレクトバリアー
腕を突き出し、ビームなどのエネルギー攻撃を跳ね返すバリアを前方に展開する攻防一体の技。エネルギー消費はビームシールドより大きい。
カイザースキャン
敵ロボット兵器の内部をスキャンする。武装や動力炉を探ることで、敵の大技の予兆が分かるようになったり、ショルダーキャノンが弱点に向かってホーミングするなど戦況を有利にできる。
『OGシリーズ』ではGコンパチブルカイザーのオーバー・カイザー・ソードの演出で、敵の弱点を調べるのに使用する。

特殊能力

エネルギーフィールド (Eフィールド)
ダメージ1500までを軽減するバリア。リフレクトバリアーの再現か。
合体
Gサンダーゲートと合体してGコンパチブルカイザーとなる。『OG外伝』では合体状態で固定され、任意の分離はできない。『第2次OG』で正式にコマンドとして追加された。

移動タイプ

飛行可能。適性は陸の方が高い。

サイズ

L
コウタの能力もあり、サイズの割に避ける。

カスタムボーナス

武器の攻撃力+100
ただでさえ高い攻撃力がさらに高くなる。

機体BGM

「吼えろ! コンパチカイザー」
『ザ・グレイトバトルIV』で使用されたコンパチカイザーのテーマのアレンジ。いかにもテーマソングといった曲調だが、残念ながら歌詞はない。

対決・名場面

バトルフォースロボ、再臨
「蘇る炎」より。浅草を襲う機動兵器の集団。それと戦うためにコウタが得た力は、異世界の戦士ファイター・ロアの力。しかし、続けて現れた増援は空を飛んでおり、手が出せない。進退窮まったコウタを一喝したのは、祖父・キサブロー。鎧に宿るロアとの会話が理解できずに混乱するコウタだったが、急かすキサブローに押されるままに「カイザー」というらしい巨人を呼ぶ。その声に答えて姿を現したのは、真紅を纏う鋼の巨人。かつて異世界にて激闘を潜り抜け、この地で生まれ変わった戦士ロアの剣・コンパチブルカイザーだった。乗り込んだコウタはカイザーを起動させ、無人機の集団を迎え撃つ。

関連機体

コンパチカイザー
オリジナル機。
Gサンダーゲート
コンパチブルカイザーの背部と接続しGコンパチブルカイザーとなる。
ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン
この系統の技術を用いて修復されている。
ゴッドフラッシュ
コンパチヒーローシリーズ『THE GREAT BATTLE VI』に登場した巨大ロボ。ウイングガンダムゼロ、ウルトラマンパワード、仮面ライダーBlackRXの3名が搭乗するフラッシャージェット3機が変形合体して完成する。コンパチカイザー同様巨大ボス戦を担当するが、そちらと違いディフォルメされた体型になっている。

商品情報

資料リンク

  • C/Fe別館
    • Mがんぢー氏のリファイン前のコンパチカイザーのデザインが公開されている。