クルツ・ウェーバー

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クルツ・ウェーバー(Kurz Weber)

相良宗介ミスリルでの同僚で、宗介と同じミスリルの陸戦コマンドSRT(特別対応班)に所属し、コールサインはウルズ6。

雑誌のモデルを務めたことがあるほどの美形だが、非常にスケベで女好きな性格でよく色んな女性に手を出しては殴られ、風間信二達と女性陣の風呂を覗こうとした事もある。挙句には「歩く猥褻図鑑」のレッテルを張られることも。
しかし世界屈指の狙撃手であり、その狙撃の腕前は既に超人の域に達しており、1Km以上離れた500円玉をドーナツ状に射抜くようなことも彼にとっては容易い。本人曰く「放たれた弾丸の軌道を完全にイメージできる」とのことで、M9に搭載されている超高性能な照準補正機能ですら、彼の超人的な才能の前では邪魔になり、設定されていない。
敵からは圧倒的戦果を誇ってきた宗介とアーバレストの後継機よりも脅威とされ、恐れられている。

宗介と知り合いになったのはミスリルのベリーズ訓練キャンプの時で、以降は共にウルズのナンバーに着任してからの付き合い。正反対な性格のため時に諍いも起こすものの、互いに人格と腕を認め合っており、その超人的な狙撃技術で宗介の窮地を幾度も救ってきた。

ドイツ人であるが、かつて親の仕事の都合で日本の中学(東京都江戸川区のとある中学)に在籍していた過去があり、ある意味宗介よりも日本人じみている。好きな球団は東京ヤクルトスワローズ。
中学時代はプロのミュージシャンを目指していたが、テロで家族を失ったのを機に敵討ちのために兵士となり、後にミスリルに参加することになる。ギターを得意としており、歌唱力もなかなか。かの名曲である「レイラ」を演奏できるほど。

登場作品と役柄

乗機の火力が物足りないが、合体攻撃があるのでフォロー可能。基本は安全圏からの遠距離攻撃、ここぞとばかりに近づいて合体攻撃……と使える存在である。

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
音声初収録。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
原作のイメージ通りに狙撃などを覚え、女性の援護攻撃の時に特殊な台詞があったりする。射撃と命中のステータスが味方キャラ中2位(一位は最終話のみ参戦のアル=ヴァン・ランクス)と原作通りのスナイパーぶりを発揮する。
スーパーロボット大戦W
今作では射撃と命中のステータスが味方キャラ中1位。ミス一番星コンテストで解説を務めた。何気にあしゅらの意表をついてグールの格納庫を開かせ、さやかを助けたのも彼である。

パイロットステータスと傾向

能力値

作中でも存分に披露したスナイパーぶりを反映してか、射撃命中はイベントで一時的に共闘するゲストパイロット(アル=ヴァン等)を除けば自軍トップ。技量も非常に高く、Wでクルーゾーが参戦するまではウルズトリオNo.1だった(そのクルーゾーとも大差はない)。

精神コマンド

狙撃必中とスナイパーらしいものを修得する。また幸運脱力といった有用なものも修得する。

JW
狙撃集中必中熱血幸運脱力
第3次Z時獄篇
必中狙撃閃き幸運直撃

特殊技能(特殊スキル)

長射程武器を有効に使えるヒット&アウェイをデフォルトで所持。また、長射程武器+援護攻撃によるサポートも心強い。

J
撃ち落としヒット&アウェイ底力L5援護攻撃L3援護防御L3コンボL3
W
ヒット&アウェイ底力L5援護攻撃L2援護防御L2コンボL3
第3次Z時獄篇
援護攻撃L2サイズ差補正無視L1ヒット&アウェイ

エースボーナス

女性への与ダメージ0.9倍、男性への与ダメージ1.1倍
女好きのクルツらしいボーナス。

人間関係

相良宗介
チームメイト。喧嘩もするが基本的に信頼し合った相棒同士。
メリッサ・マオ
頼れる上官で、信頼する仲間。初対面の時に、強引にキスを迫ってぶっ飛ばされている。紆余曲折あった末に原作後日談でマオとの間に子供が出来て結婚したのだが、その後は離婚したり結婚したりを繰り返している。
ベルファンガン・クルーゾー
新たに赴任したウルズ1。初対面以来何かと折り合いが悪い。
千鳥かなめ
護衛対象。当然、目をかけていたが…。
常盤恭子
かなめと行動していた彼女をナンパした。
風間信二
共謀して女風呂を覗こうとした事も。

他作品との人間関係

ガンダム系

東方不敗マスター・アジア
Jでは宗介と共に生身で彼と対決する場面も。
デュオ・マックスウェル
第3次Zでは記憶が戻った彼に同族認定される事に。
ナタル・バジルール
Jでセクハラ紛いのナンパをした事で殴り倒され、周りから呆れられる。
ロックオン・ストラトス
「声が三木眞一郎氏、スナイパー、ムッツリした後輩の兄貴分」と共通点の多い人物。
第3次Zでは破界事変の裏側で度々彼と狙撃対決を行っていたことが明らかになる。ちなみに戦績はクルツによれば5勝5敗とのこと。
ロックオン・ストラトス (2代目)
初代ロックオンの弟で彼から先代の死を聞かされる。第3次Z中断メッセージでは彼や青山と共演するものが用意されている。

リアル系

アカツキ・ナガレ
ロンゲーズ。よく気が合うようで会話する機会も多く、Wでは第一部から一緒に合コンに参加したりしていた。
マキ・イズミ
自分のダジャレセンスのなさを指摘された後、ダジャレの本家ともいえるダジャレを聞き、自分以下のセンスだと評した。
タカスギ・サブロウタ
ロンゲーズ。声も同じ。
ダービット・クリューゲル
ロンゲーズ
ノアル・ベルース
ロン毛ではないが、行動を共にする事が多い。
アクア・クリムゾン
Wでは序盤に金欠にあえいでいたところを彼女に騙され、ナデシコを攻撃するバイトをさせられてしまう。
ミハエル・ブラン
ACERを経て、第3次Zで共演。彼とはスナイパーやナンパ好きの他にも年上の本命がいることや狙撃後に撃墜されるという共通点が存在する。第3次Zでは「スナンパーズ」というあだ名を揃ってつけられる。
キリコ・キュービィー
南米でスカウトに行った際に名前(キリ子だと思った)から女だと勘違いして、ちょっとした喜劇になった。
フィアナ
彼女をキリ子という名前だと勘違いした。

スーパー系

シンクライン皇太子
Wでは内心彼のハーレムぶりを羨ましがっていた。
結城沙羅
Jでの同僚。彼女にも以前からアプローチをかけていたが、馬鹿扱いされていた。
式部雅人
Jでの同僚。マオからは似たようなのと扱われている。

名台詞

「つまんねぇぜ、グェン。俺に言わせりゃそんな五百万は紙くず同然だよ。ケツ拭く紙にもなりゃしねぇ。痔になるし、便器が詰まるからな…!」
アニメ第1期(原作小説3巻)作中にて、金目当てでガウルン側に寝返り、仲間を殺したSRTの元同僚・グェンに向けて。彼はクルツにも金銭をちらつかせて裏切りを持ちかけてきたが、クルツなりにそれを下らないと断じた怒りの呟きである。
「指全部折っても足りねえぜ」
TSR』の序盤でミスリルを裏切り、部隊を全滅寸前に追い込んだビンセント・ブルーノ(SRW未登場)がミスリルに連行された後に拷問を受けて指を折られている様子を目の当たりにして……
「これでいつぞやの借りを返せたってもんだぜ」
一見カッコいいセリフだが、クルーゾーに対して子供じみた(ただし本当に子供にやったら間違いなく泣かれる)嫌がらせをしたときの言葉。
「どうよ、このタイミング?」
奇跡の復活を遂げての第一声。が、当たり前のように全員からこき下ろされる羽目に。台無しである。しかも、ここでマオと会話してしまったばっかりに宗介が後で死にかかる事になる。

迷台詞

「お、俺のアイドルが……」
アニメ第1期1話にて、宗介を軍事オタクと勘違いして引いた表情のかなめを見て。コックピットに貼っていた写真も落ち、幻滅するクルツであった。
「ハ~イ、ジャパニーズプリティガールズ! 私、遠い遠い国からやってきました。迷子になって困ってマース。道教えてください」
「迷子の迷子の子猫ちゃんデス。お願いしマース、プリティガールズ」
アニメ第1期3話にて、かなめと恭子の前に現れた際のナンパ台詞。流暢に喋れるにも関わらず、口調がエセ外国人になっている。

スパロボシリーズでの名台詞

「バケツ頭のクソ野郎。一発カマしてやるぜ!」
Jベヘモスに対して。原作では彼のM9でなく軽トラの荷台に乗って対峙した際に同じようなことを言っているが、実際にこの後、自衛隊のASの一斉射撃を完全に防ぐラムダ・ドライバで猛威を振るうベヘモスに、ASどころか装甲車の装甲版すら抜けないような普通のライフルで、宣言どおり一発カマしている。
「やれやれ。まさか現役でいる間に、大量破壊兵器の使用現場に立ち会うなんて思わなかった。信じられねえよ」
Jにて。まるで原作の未来を予言しているかのような発言。
「あのなぁ、お前! 破界事変の頃、あんだけやりあった俺の事をフルシカトかよ!」
「俺とお前…! それぞれの組織を代表するスナイパー同士の熱い狙撃の応酬…!」
「勝って負けて、負けて勝って…! 戦績は5勝5敗! あの名勝負を忘れちまったのかよ!」
時獄篇第31話シナリオエンドデモより。ライルの事を破界事変で戦った先代ロックオンと思って突っかかるクルツであったがこの後、ライルの口から先代の死を聞かされることになる。

余談

  • テロで家族を失った事や主人公の相棒で狙撃を得意とする設定は『機動戦士ガンダム00』の登場人物であるロックオン・ストラトスを想起させる(さらに中の人も同じである)。ただし登場はクルツの方が10年近く先だが、ロックオンほどあれこれ目立って主人公を導いたりはしていないので、実質的な役どころは少し違う。ただ、終盤でクルーゾーの推薦により曹長に昇進してからは、新兵や同僚の相談に乗ったりと、部隊の現場で兄貴分的リーダーシップを発揮するようになっていた(マオの感覚では『部活動のキャプテン的』とも評されている)。
    何故か退場のタイミング・状況まで被ってしまい(現実で退場シーンがそれぞれ出版・放送された時期の違いが一ヶ月もないという、リッシュガウルン以上の偶然の一致である)どちらも見ていた人を驚かせた。……のだが、ロックオンが弟のライルに引き継がれたのとは違い、マオのピンチに本人が復活するという強運を見せつける事となった。(少なくとも表面上は)誰も喜ばなかったが。