キャリコ・マクレディ

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キャリコ・マクレディ(Calico Mc Cready)

ゼ・バルマリィ帝国ゴラー・ゴレム隊を指揮する部隊長。その実体は自らが指揮する他のゴラー・ゴレム隊員と同じくゼ・バルマリィ帝国が生み出したハイブリッド・ヒューマンの「バルシェムシリーズ」である。本人曰く指揮官モデルとして造られた個体で、他のバルシェムシリーズとは一線を画す戦闘能力を有している。本来の名としてコードネーム「ギメル・バルシェム」(ヘブライ数字で3の意、3番目に製造された個体)の名を持つが、その出自からか複製ではない唯一絶対の存在になる事に固執している。そのため、複製物の証である製造ナンバーで呼ばれることを嫌い、自ら付けた名前「キャリコ・マクレディ」を名乗っている。なお、イングラムと酷似している顔を嫌ってか、常に仮面を纏っている。

スパイとしてロンド・ベルαナンバーズ)に送り込んだ「アイン・バルシェム」ことクォヴレー・ゴードンの内にオリジネイターたるイングラムの魂が潜んでいることを知ったキャリコは任務の遂行と同時に幾度もクォヴレーの前に立ちはだかり、彼ごとイングラムの意思を抹消しようとした。しかし、自己の存在を確立させる為に行ったこれらの一連の行動は悉く失敗に終わり、皮肉にも己の存在を脅かすイングラムへの恐れと執着を深めていくこととなった。この部分はαナンバーズの戦友たちとの交流で己の存在を確立していったクォヴレーとは対照的である。最終決戦となったバルマー本星での戦いでは今まで纏っていた仮面を外し、己の全てを賭してクォヴレーαナンバーズに戦いを挑むが、最期までイングラムの幻影から逃れる事叶わずクォヴレーに討たれた。

名前の由来はアメリカの銃器メーカー「キャリコ」からだと思われる。

登場作品と役柄

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
主な行動はプロフィール参照。能力や機体の強さもあり、強敵の一人。クォヴレー編以外の扱いは単なる強敵にしか見られず、キャラクターが目立たない。逆に言えばクォヴレーがいるからこそ目立つキャラクターである。
担当声優の成田剣氏は当作品でスパロボ初参加。

パイロットステータス設定の傾向

イングラムのデータを元に製作されたクローンだけあってどの能力も高水準。しかし、肝心の特殊技能はサイズ差補正無視を除いて地味な物しか習得しておらず念動力もL3が上限とかなり低い。彼の強みは小隊長能力、ジャミング機能、見切りによる強力な最終命中補正にある。

能力値

敵パイロットらしく命中回避が高い。

精神コマンド

偵察 集中 加速 熱血 直感
バルシェムシリーズは全員最後の魂を除いて同じ精神を習得する。ちなみにバルシェム達は魂では無く直撃を習得する。

特殊技能(特殊スキル)

念動力L3 援護攻撃L3 援護防御L3 サイズ差補正無視 見切り
イングラムのデータが元になっているのに何故か念動力の上限レベルが僅か3とかなり低い。そのため、自軍の戦力が整ってくる中盤以降になると徐々に味方側のインフレに付いていけなくなり、単なるHPの高い敵になり易い。ボスご用達の技能である底力も持っていない。

小隊長能力(隊長効果)

命中率+10%、クリティカル率+20%」
習得している見切りと乗機の特殊能力ジャミング機能の効果が合わさって、最終命中率+30%の効果を得ている。このせいでかなりの確率で自軍に対し、強力な一撃を命中させてくる。小隊長能力の補正とジャミング機能の効果はこちら側も最終回避率を得なければどうやって打ち消せないのため注意が必要。見切りには気力制限があるので、気力が130以上になる前に速攻で撃破してやろう。

人間関係

スペクトラ・マクレディ
ゴラー・ゴレム隊の副隊長。キャリコと同じく指揮官モデルとして製造されたバルシェムであるが、キャリコ同様製造ナンバーで呼ばれることを嫌い、自身で付けた名前を名乗っている。キャリコとは信念を共有する仲である。
イングラム・プリスケン
バルシェムシリーズの基となった存在、オリジネイター。己の存在意義を脅かす彼に対して強い憎しみと恐怖を抱いている。
クォヴレー・ゴードン
ゴラー・ゴレム隊に所属していた元部下であるが、クォヴレーの内にイングラムの意思が潜んでいる事を知って、彼の抹殺を目論むが、最終的に彼に討たれることとなる。
ヴィレッタ・バディム
オリジネイターたるイングラムのクローン。イングラム同様にその存在を敵視している。
ハザル・ゴッツォ
直属の上司。だが、自らの出生の秘密も知らずにキャリコを人形呼ばわりする彼を内心嘲っていたりと忠誠心はまったく抱いていなかった。
エイス・ゴッツォ
ハザルの副官。寡黙な彼に従い、目的を果たそうとする。
イルイ・ガンエデン
彼が率いるゴラー・ゴレム隊の主目的は彼女の捕獲で、イルイを確保すべく暗躍する。

名台詞

「デッド・エンド・シュート!」
イングラムやヴィレッタと同じセリフ回し。具体的にこのセリフが引用されたのが第3次αからである。
「フッ……やるな、アイン。だが、それはお前自身の力ではない」
「誘う声」でキャリコを撃墜する(かなり困難)と、この台詞が出る。ベルグバウの圧倒的な力に感嘆しつつも、その本質を見抜く。
「奴が乗るミューテイション…。あれが気になる」
「それに加え、アインに取り憑いたと思われるもの…。あれはオリジネイターか、それとも…」
この時点では「内なる存在」がオリジネイターではなくその創造者である可能性も考慮していた。
「…アイン、お前の内なる存在を呼べ。その正体を俺の前にさらすのだ」
「そうだ。おそらくは、そのベルグバウの心臓に憑依していたオリジネイター…」
「二人の男のいずれかだ。その答えを俺に示せ」
同上。
「この件、司令の耳に入る前に俺が片を付けよう」
「アインを消せば全ては済む。上に報告するまでもない」
司令に報告が入ればシヴァーの耳に入り、その判断如何では自らの存在意義に関わってくる。
「それはこちらの台詞だ」
「アイン…お前の中にいるのは、どちらだ?」
クォヴレーに何者かと問われ、逆に内なる存在について問い返す。
「アイン…お前だけは消す。我々の存在意義のためにな」
「そうだ、お前の内なる存在と共に消滅しろ」
シヴァーに知られる前にアインごと内なる存在を抹消しようとするキャリコ。ゼオラをいつでも撃墜できる状態で他が動けないよう牽制してアインを撃墜しようとした。
「フ、フフフ…待っていたぞ。お前が現れるのをな」
オリジネイターの意識が表層に立ち、アキシオン・バスターを受けた後の台詞。このときの彼にとっては直接乗り越える機会を得られた僥倖に見えたのだろう。
「覚えておけ。俺はオリジネイターを抹消し…その機体を手に入れる」
ベルグバウの真の力を見たことで、オリジネイターの機体と融合したこの機体を手に入れることでオリジネイターを越える存在に成ろうとしたようだ。
「俺はオリジネイターの存在など認めん。そして…奴に取り憑かれたお前もな」
クォヴレーに潜むイングラムの存在を確認すると、改めてイングラムへの拘りを見せる。
「だが…アインの存在を認めるわけにはいかん」
「ベルグバウとオリジネイターの力を手に入れ、その存在になり代わるのは…この俺だ」
「この俺こそが新たなるイングラム・プリスケンとなるのだ」
わざとアインを逃がしてアストラナガンの力を引き出す茶番に、自身の存在意義の危機をおぼえる。
「さあ、目覚めろ…アインの内なる存在よ」
「ディス・レヴを御するにはアインではなく、オリジネイターの力が必要だ…」
「でなければ、お前の同胞達の魂がベルグバウへ取り込まれることになるぞ?」
「その上、あのベルグバウにはアストラナガンのデータを基にして造られたパーツが組み込まれている…」
「そうだ…あれがアインを取り込み、覚醒すれば…新たなアストラナガンとして新生する」
このままでは暴走したディス・レヴによってαナンバーズの魂が取り込まれるという、アインにもオリジネイターにも他の選択がない状況。ディス・レヴを御するためにオリジネイターの力を必要としたのはシヴァーも同じだったのだろう。
「さあ、アイン…呼び出せ、己の内なる存在を」
「そして、オリジネイターよ…お前に相応しい器は用意されている」
「ベルグバウを破壊しても構わん。…やれ」
イングラムをアストラナガンに近い機体と危機的状況で呼び起こし、ディス・レヴに取り込ませせて、新たなるアストラナガンの動力炉として覚醒したディス・レヴを撃墜後に回収する作戦だったと思われる。しかしこの事態が、皮肉にもアインを紛い物ではなく真の生命として確立させてしまう。
「俺はバルシェムではない。…俺はキャリコ・マクレディだ」
αナンバーズに敗れたハザルにエイスが直接手を下し、エイスの裏切り行為を見逃したキャリコが「ギメル」と言われると、即自身の名でハザルを否定。彼のハザルへの憎しみが込められた言葉と同時に、自己の存在を表現した言い回し。
「スペクトラも壊れたか……だが、俺は奴らとは違う……」
「たとえ、他のバルシェムが全て破壊されようと俺は違う…。俺は奴らとは違うんだ!」
「まつろわぬ神」にて、スペクトラが先に撃破された際の台詞。自身がオリジネイターとなることへの強い願望からだが…。
「俺は…俺は…ギメル・バルシェムではない…」
「俺はキャリコ・マクレディ…俺は人間…」
「俺は…俺は!! アインーッ!!」
断末魔。最期の瞬間まで、彼はイングラムの影におびえ続けていた。

搭乗機体

ヴァルク・バアル
彼の専用機で、偵察・潜入など万能能力を発揮する人型機動兵器。特殊能力を5つも所持(内1つはスペースの関係上表示されない)している極悪な機体だが、あくまで中ボスクラス。