スカルムーン連合
スカルムーン連合は『スーパーロボット大戦Z』に登場する組織。
概要[編集 | ソースを編集]
名前の由来は、同盟が締結された場所であり、連合の拠点でもある月面のスカルムーン基地から。ブレイク・ザ・ワールド後にガイゾック、ベガ星連合軍、エルダー軍、アルデバロン軍で結成し、後にゼラバイアも加入した。
登場作品[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Z
- 上述の通り。一応協力関係にあるという建前ではあるが、作戦の方針について足並みが揃わないことも多く、あくまで相互不可侵の協定を守っているだけとの印象も受ける。その辺りの不和については、端的に言えば「外道」と「外道になりきれない悪役ないしきちんとした信条を持った敵役」が連合体を組んでいることにその原因がある。ブッチャー等が破壊や殺戮を楽しむ狂気染みた様を見せつける傍らで、ベガ大王が慄く、テラルやガットラーが危険視するというのが概ねの構図である。
- なお、今作の月には人間達が作った施設もいろいろ存在しているが、ギンガナム艦隊が多元世界誕生直後から異星人部隊との戦闘を行っていた影響か、それらの施設が襲われることはなかった。
- 最終的にはZEUTHとの決戦で幹部格が軒並み戦死、ブッチャーを裏から操っていた存在もゼラバイアの最終兵器も全て倒され壊滅する。
- なお、カイメラが例によって情報操作を行い、異星人勢力の打倒の手柄は新地球連邦によるもので、ZEUTHは作戦行動の妨害を行ったとUNを通して世間に報じられた。
人物[編集 | ソースを編集]
外道派[編集 | ソースを編集]
ブッチャーは連合結成の当初から、その狂気により連合のイニシアチブを握る存在であった。後にこれまた極悪非道なガガーンとの間に最恐コンビが結成され、更に彼が招聘したヒューギの加入により手がつけられない状態になる。
- キラー・ザ・ブッチャー
- 原作通り人間爆弾など狂気的な作戦を実行。更にスペシャルディスクでは処刑を趣味とまで豪語し平然と(無関係な者も含めて)部下を血祭りに上げるなど、外道派の中でも特に危険人物として敵味方双方から警戒されている。
- なお、終盤ブッチャーが追い詰められた際に彼を裏から操っている「神」の存在が仄めかされるが、神の名を呟き続ける様子をガットラーから「壊れた」と評されただけで誰一人明確に把握していない。
- ガガーン
- 自身の意に従わないリーツを容赦なく粛清し、他の外道派と盛り上がってジーラをダーツの的に見立て余興と称して処刑しようとする。
- 最終決戦で追い詰められるとS-1星の民を人質に取るなど最後まで傍若無人ぶりを見せつけたが、逆にガットラーに銃撃される。
- ヒューギ・ゼラバイア
- ガガーンの誘致を受けて連合に参加。目的が同じブッチャーと意気投合するが、ルフィーラを「人形のようだ」と小馬鹿にしたブッチャーに対して怒りを滲ませたり、リィルの説得を跳ね除ける際にもどこか悲しそうな表情を見せるなど、外道派の中ではまだまともな一面を見せている。ジェノサイドロンシステムの影響で豹変したに過ぎないからだろうか?
- クライン・サンドマンに敗れた際にジェノサイドロンシステムから解放され、穏やかな最期を迎えた。だが、その直後…。
良識派[編集 | ソースを編集]
侵略者の中でも、一応戦闘行為にきちんとした目的があり、また組織の規律を重んずる人物。快楽のために殺戮を行うブッチャーや、部下を楽しみのために射殺するガガーンとは相容れず、彼らを常に警戒していた。
- テラル
- 連合内ではブッチャーを特に警戒している人物。人間爆弾の作戦には反対しブッチャーを制止しようとしたが、結局止めきれずに一部の捕虜は助けられたがアキが人間爆弾にされてしまう。この件で「全てが空しくなった」として潔くザンボット3とダイターン3の攻撃を受けて墜落、ZEUTHに捕虜として捕らえられた後にZEUTHに協力するようになる。
- 最後はスカルムーン連合外道派に裏切った風見博士を闘志也に代わり斬り、そして闘志也達と共にガガーンに引導を渡す。
- ゼオ・ガットラー
- 面白半分で殺戮行為を繰り返すブッチャーを「快楽主義者の豚」と内心蔑視していた。
- また、ガガーンにS-1星の民を人質に取られた際には逆に彼を銃撃している。曲がりなりにもS-1星の民に安住の地を齎すために戦っているガットラーにとってガガーンの行動は裏切り以外の何物でもなかった。
- 最後はゴーマからエネルギーを供給し、再起を図ろうとするが…。
- ローザ・アフロディア
- キャリン・フリックを利用してマリンを罠に嵌める非情な作戦を敢行したものの、最後は改心してマリンとも和解し、ガットラーに代わりS-1星の民を導いて旅立つ。
- ベガ大王
- スカルムーン基地の本来の持ち主であるが、元の世界で戦力が疲弊していた事もあってか、組織内における立場は弱い。彼自身も割と悪人なのだが、ゲーム気分で部下を撃ち殺す他のメンバーを見て「いくら自分でもこんなことはしない」とまで吐露している。
- もっとも、そんなベガ大王も本作ではデューク側に付いた娘ルビーナをも「もはや娘ではない」と容赦なく攻撃するなど負の側面も見せている。
- また、スペシャルディスクでは対立するガットラーとテラルを宥めるなど、苦労人として描かれる傾向にある。