人類軍
人類軍
『蒼穹のファフナー』シリーズに登場する新国連が有する対フェストゥム軍事組織。
日本を核攻撃で消滅させるなどフェストゥム殲滅のために手段を選ぼうとしない面が強く、特に日本消滅の件はアルヴィスとの確執をも生み出している。
『HEAVEN AND EARTH』以降(北極ミール破壊後)もその方針は変わらず、むしろより強硬的になり(実際はそうせざるを得なかったことがEXODUSで明かされるが)、アルヴィスのファフナーごとフェストゥムを核ミサイルで焼き払おうとした。
しかしながら、スパロボで再現されていない原作のファフナー世界はガンパレード・マーチシリーズやマブラヴシリーズ(両者ともスパロボ未参戦)と同様に数十年に渡る戦争で人類が地球から駆逐されつつある世界であるため、綺麗事を並べる余裕など人類には既になくなっている。高い戦力と技術を持ちながら積極的に戦いに加わらず、数えきれない人間たちの仇との共存すら模索するアルヴィスが疎まれるのも、作中の人類の視点からすれば仕方のない事ではある。ただし、日野洋治に代表されるように良心的な人物も多く、決して非情なだけの組織というわけでもない。
戦力としてファフナーグノーシス・モデル、メガセリオン・モデル、ベイバロン・モデルを有している。グノーシスモデル30000機以上(メガセリオンはその3%)、そこに戦闘機等をくわえた大規模なものだが、肝心のファフナー3種がコアを搭載しておらず、フェストゥム自体の強さもありジリ貧の様相を呈している。
『HEAVEN AND EARTH』以降はコア搭載型の発展後継機(ベイバロン除く)として新たにパワーズ・モデルとトローンズ・モデル、更にマークザインマークニヒトの量産型ドミニオンズ・モデルが配備。無印の作中のある出来事で搭乗者も確保され戦力の増強に成功するが、北極ミールの破壊でフェストゥム自体も変質したことでむしろ戦況は悪化している。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 本作では地球連合軍に統合されているため、人類軍としては出てこない(一般兵のみ人類軍名義で登場)。最終的にはヘスターがオーブやプラントとも和解するなど、原作やUXに比べて印象は悪くないものとなる。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作とは異なり、フェストゥム以外にもスクラッグやバジュラなどの敵対勢力を一掃する目的でハザード・パシャらにより設立される。所謂本作におけるティターンズやブルーコスモス&ロゴス、OG版ガイアセイバーズなどのポジションを担っており、配備されている兵器群も他作品の物が大半を占めている(というより、原作で配備されていたグノーシス・モデルが未登場なので、メガセリオン・ベイバロンを除けば他作品の兵器しかない)。
- また、原作での主人公サイドと敵対関係にある面子が多く揃っており、アレックスのような良識派も中にはいるが、裏切り者の卑劣漢を筆頭に、卑怯なマッドサイエンティスト、度の過ぎた野心家、力に溺れる愚か者などなど、UXのメンバーはもちろん、プレイヤーをも不快にさせる碌でなし共の集まりとなってしまっている。
- さながら、名前が同じだけの別物の組織(ハザードの私兵の色が非常に強い)のようになっており、歴代の敵対組織の中でも1、2を争うほど印象は悪く、一応人類の味方であった原作はおろか、似たような組織であるアロウズやティターンズ、そして同じく碌でなしの集まりであるファイヤバグが遥かにマシに見えてしまう程である。オリジナルの敵組織が存在しない本作において、ある意味その立ち位置を担っている勢力とも言える。
- 設立までの経緯や、主要陣の過激で利己的な振る舞い等により、結成当初からカティやクラウスたち地球連邦内部の良識派たちからは「アロウズの再来」とみなされ、連邦大統領からも不信感を抱かれている。
- ハザードの暴走もあり、ストーリー中数々の暴挙を繰り返し、遂には終盤にELSの地球圏到達に前後してマクロス・フロンティア船団と手を結び地球圏を見捨てて逃げ出し、バジュラ本星を手にして銀河での勢力圏を広げようと企てるというティターンズ等も為し得ていない前代未聞の暴挙を敢行しており、端的に言えばこの組織は「人類」と冠しておきながら、同じ人類を抹殺し、最終的にはその人類を見捨ててしまっている。
- 最後は地球を裏切ったことで、地球連邦からも完全に反逆者と認定され、人類軍とフロンティア船団の暴挙を食い止めるべくバジュラ本星へ追撃したアルティメット・クロスによりハザードが誅滅され、先にバジュラの母星へと辿りついた面々もショット・ウェポンの謀反とマクロス・ギャラクシー船団の策略によりフロンティア政府首脳部共々壊滅させられ、ノーヴル達ごく一部のメンバーを除いて全滅する。
関連人物
- ヘスター・ギャロップ
- 新国連の事務総長であり、人類軍の代表。高圧的な態度とフェストゥム殲滅のためには手段を選ばない過激さからアルヴィスとは敵対することが多い。
- ミツヒロ・バートランド
- ファフナーザルヴァートル・モデルマークニヒトの開発者で「一体でも多くの敵を倒す」という思想の持ち主。
- 日野洋治
- ファフナーザルヴァートル・モデルマークザインの開発者で「一人でも多くの兵士を生き延びさせる」という思想の持ち主。
- 日野道生、カノン・メンフィス
- 人類軍の兵士。後に離反してアルヴィスのメンバーとなる。
- イアン・カンプ、ジェレミー・リー・マーシー 、陳晶晶、ベラ・デルニョーニ 、オルガ・カティーナ・ベトレンコ
- 人類軍の良心その1。SRW未登場。竜宮島占拠の際に破壊工作の為の捨て駒として島に取り残された。その後は島民として迎え入れられ、アルヴィスのメンバーとして活動する。
- ナレイン・ワイズマン・ボース、ジョナサン・ミツヒロ・バートランド、アイシュワリア・フェイン、ビリー・モーガン
- 人類軍の良心その2。SRW未登場。EXODUSより登場。
- 人類軍兵士
- 人類軍の一般兵士。
他作品の関連人物
リアル系
- スウェン・カル・バヤン、ミューディー・ホルクロフト、シャムス・コーザ
- 地球連合軍の特殊部隊ファントムペインの兵士。Kでは道生とカノンが彼らと同行している。
- アレックス・ゴレム
- UXでの良識派。第2部終盤にハザードとヘスターに背いたことで謀殺されかけるが、地球連邦大統領の密命を受けていたヒューズに救われる。その後は人類軍を離脱し、地球連邦軍に帰順したものと思われる。
- 矢藩朗利、金本平次
- UXでは第2部終盤に密かにハザードに取り入り、彼から受け取った核弾頭で東京壊滅を企てる。尤もハザードにとっては「利用価値のある捨て駒」に過ぎない。
- ショット・ウェポン
- UXでの協力者。ホウジョウ軍の放逐後に同行するようになるが、第3部終盤にてギャラクシー船団と手を結んで謀反を起こし、ヘスターを殺害する。
- レオン・三島、ハワード・グラス
- マクロス・フロンティア船団の首脳部の面々。UX第3部終盤に人類軍と結ぶも、人類軍共々バジュラ本星にてギャラクシー船団とショットにより抹殺される。
- 電脳貴族
- UXではバジュラ本星にて、彼らとショットによって壊滅させられる。
スーパー系
- ハザード・パシャ
- UXでの創始者兼総司令。この男が総司令という時点で、既にこの組織の命運は(悪い方に)決まってしまったと言えるだろう。
- ドッグ・タック
- ハザードの副官を務める。
- ドクターミナミ
- UXでは協力者。
- 推進派
- UXでは最大の後ろ盾。第3部にてアルティメット・クロス側の支援者となる。
- キバの輩、ガラン軍兵士
- UX第2部にハザードの手引きでアルカトラズ刑務所を脱獄するも、第3部にて人類軍の特攻兵器に仕立て上げられた挙句、悲惨な最期を遂げる事となる。彼らを特攻兵器に仕立てたのは、バジュラを人類軍とフロンティア船団の生体兵器に仕立て上げる為の試金石でもあった。
バンプレストオリジナル
- ノーヴル・ディラン
- 彼女にとっては人類軍も自らの目的を果たすための『事象』に過ぎなかった。
- ジン・スペンサー
- 人類軍特務機動中隊の隊長。
- アユル・ディラン
- 人類軍特務機動中隊の隊長となったジンのパートナーで、ノーヴル博士の娘である。