フォルカ・アルバーク

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フォルカ・アルバーク(Folka Albark)

スーパーロボット大戦COMPACT3』で初登場したキャラクターであり、同作の主人公。「修羅」と呼ばれる戦闘民族の一員であり、「機神拳」という拳法を会得している。

闘争を至上の喜びとする修羅の中にあっては珍しく、闘争を全てに優先させる修羅の掟に幾分かの迷いを抱いており、義兄弟にして無二の親友、またライバルでもあったフェルナンドとの戦いの末、その生命を奪わなければならなくなった際には、掟に反し彼を生き延びさせる道を選ぶ。その後、修羅界の崩壊から逃れる形で地球へと流れついた彼は、地球人の少女(リィナ・アーシタショウコ・アズマ)に出会い、彼女やその仲間を通じて地球人の生活や考え方を学ぶ。この経験を経て、以前から感じていた迷いの正体が「命の価値」である事を知り、遂に修羅としての生き方を捨て、指導者である修羅王の下を離れることを決意するのだった。

闘士としての彼は冷静さと激しい闘志を併せ持ち、戦闘民族である修羅の中にあっても群を抜いて優秀な素質を持っている。その一方、修羅には地球人の日常生活に相当する概念がほとんど存在しないようであり、生活能力は皆無に等しく一般常識にも疎い。味方に合流して以降はその点を指摘される場面が目立ち、その様子はさながら近代的な日常生活を知らない古い部族のようである。

乗機は双子の轟級修羅神の片割れであるヤルダバオト、そしてフォルカの心により神化(しんか)したヤルダバオト (神化)

スーパーロボット大戦COMPACT3

前述の通り、本作では主人公として活躍する。

羅国の民全員が地球へと転移した後、彼は他の修羅達の動きを掴むため、ジャブローで出会ったアーガマ隊に同行・協力関係に。裏切り者である彼に向けて差し向けられる刺客を次々と打ち破り、掟を破ったことで強い恨みを抱かれていた親友のフェルナンドとも数多の戦いの末に和解。最後には修羅の指導者である修羅王・アルカイドと正面から激突、勝利を収めた彼は修羅王の称号を得、戦いに頼らない新たな修羅の生き方を探すことを誓うのだった。

スーパーロボット大戦OG外伝

今回は最初から修羅と距離を置いているわけではなく、当初は修羅の一員として自軍とは敵対関係になっている状態。

彼は修羅の協力者であるデュミナスの要請により、ショウコ・アズマの誘拐作戦に参加。首尾よく彼女を攫うことに成功した彼は、デュミナスの下へ引き渡すまでの間、彼女の世話を担当することになる。しかしその過程で地球人の考え方や優しさを彼女から学んだ彼は、以前から闘争に対し抱いていた迷いの答えを外の世界で探すため、遂には彼女を連れ出し修羅を離脱。ショウコは一瞬の隙を突かれて連れ戻されてしまうが、彼自身はクロガネ隊に合流、戦い以外の生き方を探し、また自身の責でデュミナスの手に渡ってしまったショウコを取り戻すべく、彼女の兄であるコウタとその仲間達への協力を誓った。

彼の修羅からの離反は義弟であるフェルナンドの憎しみを増大する一方で、兄アルティスアリオンからは興味を抱かれ、修羅界全体を変革するきっかけとなっていく。その後は戦いの中で、エミィと化したショウコを取り戻すことに成功、またソーディアン要塞内部では乗機ヤルダバオトの神化も果たす。その後の修羅との最終決戦の中、アルティスこそ失うことになったものの、フェルナンドやアリオン、メイシスら上級修羅の理解を勝ち得た彼は、遂に修羅王アルカイド・ナアシュをも撃破。戦い以外の新たな生き方を見つけ出す決意を語った彼に、アルカイドは修羅王の称号を譲渡した。

その後、デュミナスダークブレインといった敵を駆逐した彼は、残された修羅らと共にソーディアン要塞の次元転移装置で新天地へと旅立っていった。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦COMPACT3
前述の通り、主人公。彼自身の能力値が高い上、愛機ヤルダバオトの能力も非常に高く、作中で最強のキャラクターといっても過言ではない。
豪腕カウンターといった所持特殊技能もヤルダバオトとの相性が良く、無双もしやすくなっている。強運持ちなので資金稼ぎにも使える上、精神コマンド面でも最終的に奇跡まで修得するなど優遇されている。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
2.5においてスポット参戦した後、13話で敵として登場。この時点では本人の能力もさることながらヤルダバオトの性能がぶっ壊れており、HP回復こそないもののEN回復に分身、攻撃力5900の機神猛撃拳と隙なし。味方はコウタ以外強化出来ないため、数値以上に強い。
スーパーロボット大戦OG外伝
2.5同様の経緯で当初は敵だが、ヤルダバオトから分身と機神猛撃拳がなくなった他、味方を存分に強化できるため2.5ほど強くはない。逆に合流後はいきなり一線を張れるほどのステータスで大活躍してくれる。前作に引き続きパイロットとしては非常に優秀で、ゼンガーコウタリシュウらに勝るとも劣らない格闘能力と、高い命中・回避能力を兼ね備えている。
ヤルダバオトはツイン戦よりは一対一の格闘戦に強いため、敵の懐に潜り込んでからが勝負となる。ヤルダバオトの燃費が良いので、援護攻撃を養成すると優れた援護攻撃役になるだろう。デフォルトでアタッカーを持たないのが痛いが、なくても十分強い。ツイン精神を持つので最大火力も文句なし。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

格闘防御が高くスーパー系並みである。命中回避においてもリアル系中堅どころと肩を並べるほど。技量も高めである。射撃は高くないがヤルダバオトに射撃武器はないので問題なし。ちなみに敵の時は迷いのせいで格闘が下がっている。

精神コマンド

加速 熱血 見切り 気合 修行 奇跡
COMPACT3での設定だが、OG外伝では必中集中を持つ。その代わり修行はツイン精神扱いで、奇跡に入れ替わった。

特殊技能(特殊スキル)

豪腕(インファイト)L9 カウンター 強運 闘志 底力L9
格闘タイプ向きの技能を多数習得し、ヤルダバオトとの相性はかなり良い。
底力L9 見切り インファイトL9 カウンターL9
OGシリーズではこのラインナップ。C3に比べてより尖っている。

固有エースボーナス

クリティカル発生率+30%」「格闘攻撃の与ダメージ+5%」
獲得すれば後半の無双ぶりに磨きがかかる。しかも、「未知への飛翔」でザコを一人で撃墜すれば、その時点で獲得できるという優遇ぶり。

パイロットBGM

「紅の修羅神」
フォルカのデフォルトBGM。
「轟き、覇壊せし者」
ヤルダバオト (神化)後の戦闘BGM。実は「轟覇機神拳」の武器BGMなのだが、優先度の問題で切り替えないと聞けない。

人間関係

フェルナンド・アルドゥク
義弟関係であったが、戦いに敗れた彼の命を掟に反し奪わなかったため、「生き恥」を晒させられていると恨まれることに。確執は長く続くが、最終的には分かりあうことが出来る。COMPACT3ではフォルカのために命を散らすが、OG外伝ではライバル関係と認知されつつも、共に戦うことが可能。
アルティス・タール
「閃光のアルティス」と呼ばれる修羅の副将格で、フォルカの実の兄。その身は病に侵されており、フォルカに修羅の行く末を託したいという想いから、彼の成長を見守っていた。
アリオン・ルカダ
修羅の「自由戦士」。COMPACT3ではこれといった絡みはないが、OG外伝ではフェルナンド、メイシスと共にフォルカに協調する。
メイシス・マルク
「氷槍のメイシス」と呼ばれる女将軍で、幼い頃からフェルナンド、アルティスと共に育った仲。フォルカの行く末をアルティスから託されていたため、アルティス没後はフォルカと共闘する道を選ぶ。COMPACT3ではフェルナンドと共に命を落とすが、OG外伝ではアリオンに促されてフォルカと共に歩む。
アルカイド・ナアシュ
修羅王。修羅の掟を変えるべく、フォルカは彼と対峙することに。
コウタ・アズマ
ショウコを誘拐したことで彼に恨まれるが、素直な謝罪が受け入れられて和解。彼と共に戦うことを誓う。
ショウコ・アズマ
フォルカが誘拐した少女で、コウタの妹。彼女に聞かされた地球の人々の生き方は、彼に修羅からの離脱を決意させるきっかけとなった。彼女の側もフォルカからは強く影響を受けたようで、全ての決着が付いた後、フォルカがこの世界を離れることになった際には涙を浮かべて別れを惜しんでいた。
アクセル・アルマー
お互いに搭乗機が近距離格闘戦仕様であり、『OGクロニクル』にて互角の戦いを繰り広げ、実力を認めあう。直後のイェッツトとの戦いでは共闘し、即席の合体攻撃を放った。

他作品との人間関係

リィナ・アーシタ
COMPACT3において、OG外伝でのショウコの役割を担う(時系列で言えばショウコがリィナの役割を担っているのだが)。リィナがスパロボ内でストーリーの根幹に関わるほど大きな役割を果たしたのはこのCOMPACT3だけである。

名台詞

「ここにいる戦士たちは己の為に命を張っているのではない。地球の人々の事を一秒たりとも忘れる事は無い。修羅では考えられない‥他人の為の戦いだ。背負っているものが違うのだ‥そこに存在する勝利への想いが違う!メイシス!その思いに貴様は勝てるのか!?」
COMPACT3「地上に近き者」における台詞。
「ありがとう…さあ来い、修羅王! 天が貴様を待っている…」
COMPACT3最終話における修羅王アルカイドとの決戦時。OG外伝でもセリフ回しが似ているが、同じようなことを喋る。

OGシリーズ

「貴様は俺を…怒らせたッ!!」
ヤルダバオトで轟覇機神拳を使用したときの戦闘台詞。
おそらく元ネタは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の主人公・空条承太郎の台詞。
「地球圏を切り裂く巨大な剣……その名はソーディアン!」
「守るべき者の為に…我らは、阿修羅の道を往く!」
OG外伝CM内での台詞。
「俺は……俺は修羅だ! 闘って生きる! それが修羅だ!」
「我が覇気で貴様を打つ!」
OGクロニクル「袖すり合うも管鮑の交わり」にて。アクセルの駆るソウルゲインと対峙し、自らに言い聞かせるかのように叫ぶ。
(奴からは生きる力が、覇気が感じられん。何故向かって来る!? 何故闘う!? 何故生きる!?)
上記の場面の直後、出現したイェッツトの姿を見て。偶然にも、イェッツトレジセイア自身の問いと全く同じものを投げかけていた。
「…おかえり、ショウコ」
OG外伝において、デュミナスから救出したショウコを前にして、ショウコの言い付けを守った。このいい雰囲気にエクセレンが「結構ヤルダバ」と喜びと冗談交じりで冷やかした。ちなみに、この「ヤルダバ」という冗談は、修羅の下級兵士も戦闘中に発する事がある。
「修羅王……この世界は確かに、争いがやまぬ所かもしれん。だが、それを理由に修羅が好きにしていいという道理はない
OG外伝にて、「争いを治められないのなら地球圏の守護者たる資格はない」と豪語するアルカイドに対して。フォルカの台詞の中でも特に秀逸なのがこれで、修羅どころかアインストインスペクターフューリーアンセスターにまで当てはまる。
「馬鹿な…エクスティムは神化した修羅神ではなかったのか!?」
ラハ・エクスティムを目の当たりにして。さすがのフォルカも天級が神化を遂げたことには驚かざるを得なかった。
「お前こそ、往くがいい!!阿修羅の頂天ではなく、我が兄が待つ霊天へな!!」
OG外伝でのアルカイドとの決戦時。ラハ・エクスティムで立ちはだかる修羅王を、気迫とともに一喝する。
「修羅王…戦い以外の道を探すことが、修羅の新たな戦いだ」
「戦わずに生きることも、戦いなのだ」
OG外伝より、決戦終結後。修羅の歴史が覆されることを危惧するアルカイドに対して、戦うだけが生きる道ではないと諭す。
「デュミナスを後ろ盾にしてか! そんなもの、認めるわけにはいかん!」
「そして、奴にまで欺かれるお前の姿が見えるぞ!」
「生まれ落ちた過ち」にて、ミザルとの戦闘前会話。自分こそが修羅王だと言い切るミザルに対し、器の小ささと視野の狭さを容赦なく指摘する。


話題まとめ

資料リンク