雷鳳

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雷鳳
読み らいおう
外国語表記 LIOH
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

デザイン 土屋英寛
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン【3号機】(の予定だったが未承認の為、結果的にはダブルGシリーズではない)
型式番号 DGG-XAM3(抹消されているため公式には存在しない)
全高 48.3 m
重量 122.5 t
動力

不明

  • 追加ブースター:プラズマコンバータ
MMI システムLIOHダイレクト・モーション・リンク
原型機 ジンライ
開発者 カオル・トオミネ
ミナキ・トオミネ
所属
パイロット トウマ・カノウ
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雷鳳は『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』のスーパー系男主人公の前半の主役メカ。

概要

ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」(ダブルG,或いはDGG)の3号機に画期的なマン・マシン・インターフェイス「システムLIOH」を搭載した機体。接近戦、格闘戦を得意とし、その蹴撃は強力。また、システムLIOHは搭乗パイロットの特性を学び、その潜在能力を引き出すものであり、戦闘用のOSであると同時に兵員養成システムでもある。なお、開発者のカオル・トオミネ博士の遺志により、DGGシリーズ3号機としての承認は受けていない。

戦乱の中で偶々居合わせたトウマ・カノウの手で運用されることとなり、彼の熱心な努力により雷鳳を超えた機体「大雷鳳」へと強化される。

『電撃ホビーマガジン』の連載企画によると、ダブルGの3号機は元々忍者ロボとして開発された機体であるため、本機にも腕に鎖かたびら状のモールドが施されている[1]。また赤いマフラーは蹴り技主体の機体ということで取り付けられたことが明かされており[1]、仮面ライダーをモチーフにしたことが示唆されている。そのモチーフデザインは『第2次スーパーロボット大戦OG』でジンライとして登場した。こちらは武装からして本格的に忍者になっており、それを改修した本機もまた動きがより忍者に近くなった。トウマ自身の戦闘スタイルである『カラテ』や『仮面ライダー』のイメージからは遠ざかるため、『第3次α』版の戦闘アニメと好みが分かれるかもしれない。

アウセンザイター同様、誤記の多い機体。読み方が「らいおう」なので雷凰と書かれる事もあるが、正しくは雷鳳である。これは鳳は雄、凰は雌を表す為で、『第2次OG』において機体名を決める時にトウマが「システムLIOH機体だからライオウ、雷の鳳凰の"凰"で雷凰」と提案したが、ミナキにその点を突っ込まれて雷鳳となったシーンがある。

登場作品と操縦者

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
本作のスーパー系男主人公の前半機。近接戦闘の機体で、射程が短く反撃戦法はやりにくい。PALLのライトニングフォールが優秀で敵が小隊を組んでいるならばまとめてなぎ倒せるが弾数は少なく、また初期状態では単体必殺武器が無いため援護攻撃を活かせず、ボス戦でも活躍しきれない。
他主人公と比べると運動性が低い割に装甲が特別高いわけではない上にバリア分身のような防御系の特殊能力も無く、序盤は底力も育ちきっていないため精神コマンドで耐えるしかないのも痛い。
序盤における一連のイベントを経てライジングメテオが追加されてからは攻撃力不足も解消され、ボス戦でも頼れる機体となる。しかしこの段階は繋ぎに過ぎず、やはり大雷鳳になってからが本番。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
パッケージイラスト及びPV第4弾にも登場し、トリを務めた。また、企画段階での姿がジンライとして登場。終盤に鋼龍戦隊が鹵獲し、第3次αと同様にトウマの乗機となる(ちなみに「雷鳳」の名付け親もトウマ)。
ジンライの時に冠されていたダブルG3号機の称号は、ジンライの非道に心を痛めたミナキによって改修された際に取り下げられた。
後半参入で育成機会が短いものの攻撃力の割に燃費が良いのが利点だが、スーパー系としては頼りないHPと装甲が欠点。とはいえ、トウマの底力と今作で追加された分身である程度はカバーできる他、LIOHと入れ替わりで手に入るパイロットブロックがあるためトータルでの防御性能はそこそこ高い。
ツインを組む際に本機と相性がいいのは、武装・性能・特殊能力が似たような傾向を持つヴァイサーガグルンガスト零式あたり。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
参戦は第12話終了時。新技として「ラッシング・スピン」と「レイジング・ストライク」が追加されている。
性能に関しては相変わらずのリアル寄りスーパー系。無消費武器や従来より射程の長いP武器を得たこともあり前作にも増して継戦力・利便性が増している。
反面バリア貫通がライジング・メテオにしか備わっていないのと、シナリオ上での追加強化が無いのが悩みか。

その他

アイドルマスター シンデレラガールズ
OGシリーズとのコラボイベント「スーパーロボット大戦CG-奏鳴の銀河へ-」にて登場。
メインストーリーで搭乗するパイロットは宇宙忍者アヤメ(浜口あやめ)。
他の機体の残骸を利用して「スペース空蝉の術」、グランゾン戦で宇宙忍法秘奥義「スペース鏡返し」を披露するなど忍者ロボ寄りの描写をされている。

装備・機能

武装・必殺武器

『第3次α』では中点なし。

ハーケン・インパルス
両脚のプラズマコンバータを使用し、脚部からプラズマを打ち出して攻撃する。『第3次α』では回し蹴りで、『第2次OG』ではオーバーヘッドキックで打ち出す。
カウンター・ブレイク
両手から放つプラズマビュートで相手を引き寄せ、その勢いを利用して蹴り砕く。『第3次α』ではプラズマを地面に流してからの回し蹴りで、『第2次OG』ではプラズマを直接敵に当てて飛び蹴りで蹴飛ばす。
『第3次α』では第1話のみ「ミドルレンジ格闘攻撃」名義。
ライトニング・フォール
両脚のプラズマコンバータを使用して、機体全体をプラズマを纏って急転落下して、その衝撃でダメージを与える。『第3次α』では真上に飛んでブースターで加速を付けた飛び蹴りで、『第2次OG』では敵陣に飛び込んでの回転蹴りで竜巻を発生させ敵を拘束してから真上から叩き落す動作になっている。
『第3次α』では3発の弾数制だが、『第2次OG』ではEN消費20になった。
『第2次OG』では飛び込みの際にニンジャ走り(十傑集走りとも)で助走をつける。ZLAIの影響が微妙に残っているらしい。『第2次OG』が竜巻状の演出になったのは、強化型の「プラズマスパイラル・ダイブ」を意識したものだろうか。
『第3次α』では第1話のみ「ワイドレンジ格闘攻撃」名義。
ライジング・メテオ
システムLIOH排除後、特訓の果てに使用可能となった必殺技。
怒涛の連続攻撃からイナヅマのようにジグザグ軌道の連続蹴りを繰り出して空中に打ち上げ、最後に踵落としで地面に叩き落とす。
『第3次α』では雷鳳の武装の中で唯一パンチ動作が入る。攻撃動作後は敵の爆発を腕組み姿勢で眺める。EN消費70・射程1とかなり癖はあるが、それでも序盤のうちは強力な必殺技。
『第2次OG』では全ての攻撃を蹴りで行う他、吹き飛ばした敵を追跡する動きが残像を残しつつの瞬間移動となり、更にスピード感が向上している。また後半のイナヅマ軌道は敵を踏み潰した時に吹き上がった岩を足場にして繰り出すようになっている他、最初に腕組み姿勢で出現し、最後は空中で降下しながら爆発を見守る物になっている。射程1~4、消費30(『MD』では25)と破格の燃費と使いやすさを両立し、援護攻撃も仕掛けやすくなった。
ラッシング・スピン
『OGMD』で追加された新技。ニンジャ走りで接近し、上段回し蹴りで吹っ飛ばす。
ハーケン・インパルスよりも低威力だが無消費のコンボ属性武装。射程もあるため消耗した相手にトドメを刺すには十分な性能。
レイジング・ストライク
『OGMD』で追加された新技。ニンジャ走りから分身を伴う高速移動で接近し左回し蹴り→右後ろ回し蹴りで吹っ飛ばした直後に高速移動で先回り蹴り上げジャンプ→プラズマコンパータを起動し真横に加速を付けた飛び蹴りで敵を粉砕する。加速を付けた飛び蹴りは『第3次α』でのライトニングフォールを髣髴とさせる。
移動後可能で射程2~5かつライトニングフォール以上の威力でありながらEN消費15と、多少気力が要ること以外はかなり優秀で、ライジング・メテオが使えない時の次善択として十分な性能。

特殊能力

システムLIOH
気力130以上で格闘・命中・技量に+20。発動ムービーはなし。
いずれのタイトルでも暴走イベントを起こし、その同話ないし次話でライジング・メテオの追加と引き換えに無くなる。そのためこの能力の恩恵を受けて戦えるのは『第3次α』では9話、『第2次OG』では7話とだいぶ短め。
『第3次α』では1話から参入する事もあり、9話「内なる修羅」とかなり早めの段階で無くなる。設定上は排除されておらず搭載されたままになっている。
『第2次OG』では55話「雷迅昇星」でミナキによって爆破され、物理的に排除された。DMLのモーション負荷を抑えるためにLIOHのレジスター(抵抗器)を使用しているため、以降は機体の操縦が困難になったという扱い。
分身
ジンライの名残なのか、『第2次OG』ではこちらも所持。接近戦特化の割に打たれ弱い雷鳳にとってはありがたい能力。使い勝手がよりヴァイサーガに近くなった。
パイロットブロック
『第2次OG』でLIOHと引き換えに所持。システムLIOHの件でパイロット保護が強化されたのだろうか? 今作ではP系の特殊武器を持つ敵が多いので実に助かるが、ファートゥムの場合は直撃すると特殊効果以前に撃墜されかねない。

移動タイプ

『第2次OG』以降はも付加されている。

サイズ

L

カスタムボーナス

格闘武器の攻撃力+200
『OG2nd』『MD』。ハーケン・インパルスも含めて全て格闘なので腐る事は無く、高い攻撃力がさらに高くなる。

機体BGM

「闘志、果てなく」
雷鳳及びトウマのデフォルトBGM

対決・名場面

ベミドバン
バルマーの猛将、バラン・ドバンの駆る巨大な機体を相手に、幾度となく戦いを繰り広げるトウマと雷鳳。しかし、越えられない壁を前に焦るトウマは次第に力のみを追い求め、闘志が空回りするようになって行く。その様はバランからも失望され、最後には相手にすらされなくなる。それでも意地のみで挑んだ雷鳳最後の戦いは、ベミドバンの鉄球の前に闘志もろとも完全粉砕されるという敗北で幕を閉じる……。
その猛威、羅刹の如く
地球に降りたαナンバーズは、早乙女研究所に襲来した星間連合を退ける。だが、帰還しようとしたその時、雷鳳に異変が起こる。突如としてシステムが再起動し、闘争心に囚われたトウマは雷鳳諸共暴走状態に陥ってしまう。羅刹の如く荒れ狂う雷鳳の前に翻弄される一行だったが、ダイゼンガーの一閃が雷鳳を破壊し、ミナキの叫びと共に事態は収拾される。その後、目覚めたトウマがミナキから告げられたのは、雷鳳の根幹であり、彼が必死に使いこなそうとしていたシステムLIOHの真実……先ほど起動したそのファイナルモードとは、操縦者を極限状態に叩きこんで火事場の馬鹿力を発揮させ、最終的には廃人にしてしまうという、人道を無視した最悪のシステムであるという事実であった……。
駆け上がる稲妻
暴走の一件の後、修復され、システムLIOHが取り除かれた雷鳳にはある改修が施されていた。それに対応すべく、トウマは鉄也の教えを受けつつ特訓に明け暮れる。そんな中、科学要塞研究所を狙って地底帝国が来襲。敵部隊の中にいた幻魔要塞ヤマタノオロチが、突如研究所に向けて突撃を開始する。だがその時、研究所から雷鳳が出撃する。そして、今までとは違う見事な動きでヤマタノオロチに接近すると、稲妻の如き一撃でそれを弾き飛ばす。雷鳳に施された改修とは、ダイゼンガー同様のダイレクト・モーション・リンクの搭載であり、トウマの特訓はそれを使いこなすためのものであったのだ。そして生み出された成果たる必殺技「ライジングメテオ」。生まれ変わった雷鳳を駆り、トウマは再び戦いに臨む。
妄念、未だ断てず
第2次OG第49話「闘志、炎に燃ゆる」より。鹵獲されたジンライを奪還すべく、イティイティ島に量産型ジンライが送り込まれる。鋼龍戦隊が戻ってくるまでの時間を稼ぐため、改修され「雷鳳」として生まれ変わったジンライが出撃。乗っていたトウマは実戦経験のない素人だったが、LIOHは彼をパイロットとして認証。島の反対側へ量産型を引き付けたトウマは、数に押されながらも次々と量産型を叩き潰していく。しかし、4機目を撃破したところで異変が起きる。まともに動けなくなった雷鳳は、本隊の後ろに一旦後退。だが、量産型が全滅した直後、LIOHが「BSKモード」に移行。ダブルGに向けて猛攻をかけ始める。戦隊の尽力でどうにか雷鳳は停止したが、帰還後の調査で判明した事実は、LIOHのBSKモードとは、万が一ジンライが有人機に改造されてもダブルGを破壊するための「保険」であったというものであった。
雷迅昇星
暴走の一件が収まった後、ミナキは雷鳳にチューンを施す。BSKモードの起動を防ぐため、LIOHのサポートを最低レベルにカットし、レジスターを使用するというものだったが、これを使いこなすにはトウマ自身の格闘スキルの上達が必須となる。指南役に抜擢されたアクセルのもと、研鑽を積むトウマ。そんな中、グランド・クリスマスへの威力偵察に向かうハガネ。その前に現れたのは、ジンライ奪還を狙うカオルであった。未だに妄念を捨てないカオルの根性を叩き直すべく、トウマはカオルの乗るストークへ詰め寄る。が、その時遠隔操作でまたもLIOHが起動。「S-BSKモード」に入った雷鳳は再びの暴走に陥るが、ミナキはそれを見越して安全策をかけていた。LIOHを爆破してトウマを救い出したものの、それはDML使用のサポートがなくなるということだった。しかし、トウマは日々の特訓とアクセルの指導の成果を十全に引き出し、稲妻の如き一撃で雷鳳を捕える量産型を破壊。生まれ変わった雷鳳の奥義、その名は「ライジング・メテオ」。必殺の一撃はカオルの妄念を木端微塵に蹴り砕き、ついにダブルGを巡る因縁に終止符が打たれた。そう、ひとまず今は……。

関連機体

大雷鳳
正式に雷鳳がDGG系統に認定された3号機であり、その強化型。
ダイゼンガー
DGG系統の1号機。
アウセンザイター
DGG系統の2号機。

脚注

  1. 1.0 1.1 メディアワークス『電撃スパロボ!』Vol.5、78頁。