ヴァルシオーネR
ヴァルシオーネR(Valsione Return)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 分類:人型機動兵器
- 全高:28.2 m
- 重量:68.9 t
- 動力
- 不明(OG)
- 量子波動エンジン(αシリーズ)
- エネルギー:プラーナ
- 製作者:ビアン・ゾルダーク、リューネ・ゾルダーク
- 主なパイロット:リューネ・ゾルダーク
- メカニックデザイン:寺島慎也
ラ・ギアスの練金技術を施して改良したヴァルシオーネ(αシリーズではラ・ギアスの錬金術ではなく、木星圏でEOTを用いた改造)。「R」とは「リファイン」ではなく「リターン」を差す。主に胴体に改良が施されており、スタイルが向上している。
新たにプラーナをエネルギー源として採用しており、動力炉が「フルカネルリ式永久機関」に換装されているものとも考えられるが、現在においてもヴァルシオーネの動力炉については不明である(αシリーズではEOT技術による試作型の量子波動エンジン)。新武装としてクロスソーサーを装備しており、プラーナの恩恵を得たことによってリューネが修行で「円月殺法」を会得した。
その特徴的な容貌から、相対した人間の感想も実に様々。シナリオ「精霊界の修行」(「試練の神殿」)でテュッティは「改めてみると異色ね」と評価し、ミオが「モニター越しに向かい合うと変な気分になる」と洩らしている。ちなみに、実戦でRと対峙した狂気の練金学士ゼツは「なんと奇矯な!この儂ですらその発想はなかった!!」と驚愕している。
αの開発中、スタッフの一人がこの機体の戦闘アニメーションに力を入れすぎてしまい、他の機体と比べても明らかに動く機体となってしまい、結果他の作品の機体のアニメーションも全てやり直すこととなり、発売時期が延びた話がある。しかしそれがファンの心を掴み、現在の『動くスパロボ』になった。そのスタッフがいなければ今のスパロボは非常に地味になっていたかもしれない。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。カロッゾにプレシア・ゼノサキスがさらわれたのでやむなく敵として登場する。ギリアムもしくはガトーに撃墜されることがある為、マサキによる説得は早めに。総ターン数320以下だと味方から離れる。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 上記に加えプレシアをカロッゾから救いだすシナリオが追加されて、その主力機体となる。今回は最終決戦まで味方のまま。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 参戦と同時にサイバスターのサイフラッシュが使用可能になるのが大きい。今回は長期的に使え、サイバスターと同感覚で使える。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ジュピトリアンにより改造され、試作の量子波動エンジンが追加された設定である。今回のヴァルシオーネはイレギュラーな存在。髪が風で揺れ、瞬きまでするアニメーションは多くのプレイヤーに衝撃を与えた。サイバスターに近い性能で水準以上の実力はあるが加入時期が遅めで出撃枠から外されてしまいがち。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 後半戦で「円月殺法」が追加される。遠距離と近距離をこなせる機体ではあるが、パイロットシステムがそれを邪魔して使いにくくしている点もある。アニメーションはα以上に進化し、PSとは思えないほどに動く。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- クロスソーサーと円月殺法の攻撃力がアップ。円月殺法の演出は今回もこだわりまくっている。
魔装機神シリーズ
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 第2部より登場する。修行により円月殺法を身につける。基本的に遠距離武器が充実しており、改造すれば魔装機神より化ける。なお、本作で初めて分身が搭載され(この時は正確には特殊技能だったが)、以後のシリーズにも引き継がれることになった。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- デザインが一新。新たに日本刀(ディバイン・ブレード)が付け加えられた。また、ディバイン・アームの装飾がOGシリーズの物とは違っているが、阪田氏が新規デザインした物である。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- リューネ待望の合体攻撃を引っ提げて登場。魔装機神Iに比べると、プラーナ消耗扱いのユニットとなったために使い勝手は良くなくなったものの、それでも十分強い。合体攻撃はプラーナを消耗するが、サイバスターはポゼッションするとプラーナが全回復するのでリューネ側だけ気を付ければいい。
装備・機能
武装・必殺武器
- ディバイン・アーム / ディバイン・ブレード
SFC版で武器のグラフィックがつかなかったため、ながらくその形状は不明であった。「手刀」と思われていたこともある。αシリーズで両刃の長剣であることが判明。LOEリメイクから装飾も新たに専用の鞘が備え付けられ、攻撃時には鞘をパージしてから斬りかかる描写で固定されつつある。
- ディバイン・ブレード:「ディバイン・アーム」のランクアップ。リューネの趣味か日本刀に拵えてある。
- ROE:本作で斬り返し発動時に(アームとブレードと)2種類のアニメーションを残す唯一の近接兵器。僚機となるサイバスターも2振りの実体剣を所有しているのだが、こちらは常にディスカッターを手にしているため、斬り返しでバニティリッパーが姿を現すことはない。ただし、ポゼッション発動時のサイバスターは「ディスカッター彊」を使用して斬り返しを行う。
射撃兵装
- サイコブラスター
- サイフラッシュを参考にして開発されたマップ兵器。同一規格に改造したのか、サイフラッシュの部品と同じものを使っている。輝きは桃色。『II』ではプラーナのみ消費するかたちで使用する。
- メガビームキャノン
- 携行する小型の銃。『LOE』では「クロスマッシャー」にランクアップする。
- クロスソーサー / 魔球・ミラージュボール
- ヴァルシオーネの両肩から、円形のユニットを回転させながら飛ばす。魔装機神シリーズではフル改造すると別の武器にランクアップする。発動時にユニットが赤と青に染まる。
- 魔球・ミラージュボール:『魔装機神II』から「クロスソーサー」のランクアップとして登場する新技。「クロスソーサー」のエネルギーを応用した技で、蹴り上げた赤と青のエネルギーが渦巻く球体を、右腕のジャンピングサーブ で加速をつけて相手に叩き付ける。何でもビアンに見せられたアニメが元になっているらしい。射程2~4のP武器なので便利。
- メビウスジェイド
- インフィニティ(∞)の軌跡に沿って光の素粒子が続けざまに命中する長射程の攻撃兵器。
- LOE:「クロスソーサー」のランクアップで使用可。リメイクから、インフィニティ(∞)の軌跡を描いた蒼紅の「クロスソーサー」が、分裂を繰り返して宝石状の弾丸を無数に生み出すという華やかな描写に固定された。本作ではランクアップ前の攻撃時にあった乳揺れ演出が消える仕様。
- ROE:通常の追加武装として登場する。前作のアンケートの結果か、「寄せて上げる」ようなカットインになって「揺れる」。
- クロスマッシャー / 拡散クロスマッシャー
- 両腕から青赤の螺旋状のビームを放つ。『II』ではプラーナ消耗武器として設定されている(なんと弾数もMG消費もない)。
- LOE:メガビームキャノンのランクアップ武器。
- 拡散クロスマッシャー:「クロスマッシャー」のランクアップ。「クロスマッシャー」の放射中に両手を払って複数の螺旋に拡散。分かたれた螺旋の波動が引き寄せられるように一箇所に収束し、一斉に相手を貫く。
必殺技
- 円月殺法
- 元ネタは「眠狂四郎」の必殺技「円月殺法」。演出も本家と同じ。『LOE』では例え「ディバイン・ブレード」にランクアップしていなくても、この時のみブレードを使用する。αシリーズでは「ディバイン・アーム」を使用。『II』の描写は、真一文字に切り下ろした後、返す刀で横一文字に切り捨て十字に裂くもの。
合体攻撃
- 十八番参会名護屋暫(じゅうはちばんさんかいなごやしばらく)
- リューネ待望のマサキとの合体攻撃。サイバスターとヴァルシオーネRが斬撃を叩き込む。歌舞伎十八番の一つとして知られ、元々は『参会名護屋』のクライマックスであった一場面が独立した作品となった『暫』が元ネタ。清原武衡ら悪党の手に攫われた加茂次郎義綱ら善男善女らが打ち首にされそうになっている所に、「しばらく~!(意味合いとしては「今からそっちに行くからしばらく待っていろ!」、要は「待てい!」)」と言いながら鎌倉権五郎景政が颯爽と現れ、超人的な力で暴れまわって救うという荒事の見本のような単純明快なストーリー。
特殊能力
移動タイプ
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