サブパイロット
サブパイロット(Sub Pilot)とは、副操縦士を指す言葉であり、メインパイロットの対義語。
概要
ゲーム用語であり、英語ではコ・パイロット(Co-Pilot,Coは「共同して」という意味の接頭辞)等と称する。狭義には複数人で操縦する機体において、メインの機体制御ではなくエンジンの出力調整や砲手などを担当していたりする人員のことを指すが、スパロボにおいては単にコクピットまでついてきて一緒にいるだけの者から、ほぼ同等の役割を持ちメインパイロットと一緒に乗り込んでいる者までを含み、本来はメインなのにこちらに設定されている者もいる。
ゲームシステム上はパイロットとしての能力設定がないか、あっても戦闘に反映されず、精神コマンドを使うのが役目であるキャラクターを指す。『スーパーロボット大戦EX』でのゴーショーグンが初出であり、『第4次スーパーロボット大戦』からサブパイロット専用キャラの乗り換えを行う妖精システムが登場した。作品が増えるにつれてサブパイロットに該当するキャラクターも増加し、システム的にも幅ができた。
「期待」などのSP回復系精神やパイロット養成システムなどが適用されるかはシリーズによって異なり、2000年代後半からは適用されない傾向にある。
モバイル向け作品における例外
モバイル端末向け作品である『スーパーロボット大戦Card Chronicle』や『スーパーロボット大戦X-Ω』、『スーパーロボット大戦DD』では、ユニット情報内にサブパイロットが存在しても1人乗りユニットに対する優位点は特に無く、戦闘演出(『CC』ではカードの絵柄)で登場するのみとなっている。また、『CC』『X-Ω』では「同じキャラクターの乗るユニットは同時編成不可」のルールが存在しており、サブパイロットにも適用されるため、メイン・サブ双方の立場で実装機数の多いゲッターチームやC.C.(『X-Ω』ではアサヒ・シャッテ・ホノカチームもこれにあたる)などは編成制限対象が多い事になる。
『X-Ω』に関してはVer.4.0以降パイロットパーツの育成システムが追加され、搭乗者が複数存在するユニットはパイロットアビリティのコスト上限が高く、特殊なものが取得できるというメリットも発生するようになった。なお、このPAに関するメリットは「複数人搭乗」の機体に適応されるため、サブパイロット欄に名前がなくとも、アルやハロなどの同乗者がカウントされているケースがある。
種類
- 任意乗せ替え型
- サブパイロットを選択して乗せ替えられるタイプ。妖精システムや『J』の主人公機サブパイロット乗せ替えが代表的。
- 多くの場合、精神コマンドのみが反映されるが『J』のように他のパラメータに影響を与えるものも。
- パイロット従属型
- 特定のパイロットに従属するタイプ。メインパイロットが乗り換えた場合、自動的にそのパイロットについて乗り換える。特定のパイロットが特定の機体に乗った時にしか登場しないサブパイロットもいる。
- 『Vガンダム』のハロやヌケ・ムチャ(『GC(XO)』は除く)、一部シリーズにおけるティファ・アディールなど。
- 機体従属型
- 特定の機体に従属するタイプ。そもそもメインも乗り換え不可能な場合、上の「パイロット従属型」との区別はあってないようなものになる。
- 母艦のクルーやエレドア・マシスなど。
- 合体型
- 合体能力を持つロボにおいて、合体前の各ロボではそれぞれが自分の機体のメインパイロットを担っているが、合体後はそのうちの一人のみがメインパイロットとなり、残りは全てサブパイロットとなる。作品によって設定上では合体ロボットでも仕様の都合で分離不可能のためサブ専門となっているものもある。コン・バトラーチームや獣戦機隊など。
- 合体能力を持ち、尚且つ幅広く乗り換えが可能な種類のユニット(スーパーガンダムなど)の場合、多くのメインパイロットをサブとして使える。
- 変形型
- 変形能力を持つロボにおいて、各形態のパイロットをそれぞれ担当しているもの。自分が担当していない形態の時はサブとなる。
- ゲッターチーム、J9の木戸丈太郎&スティーブン・ボウィー、アクエリオンの各エレメントなど。
- グレンラガンやマジンカイザーSKLといった「操縦者交代」が可能な機体も同様のケース。
- メインパイロット昇格型
- 途中でメインパイロットに昇格するタイプ。メインパイロットが別機体に乗り換えたり、本人が別機体に乗り換えると以降サブパイロットに戻すことは原則不可能。
- 一部作品の母艦やレントン・サーストン、明神タケルなど。
- 『第2次Z再世篇』の扇要や『T』のジェオ・メトロなど、本来のメインパイロットが別機体で出撃している場合のみメインパイロットに昇格し、それ以外ではサブパイロットに戻るタイプも存在する。
- 季節限定メインパイロット昇格型
- 『X-Ω』で採用されている仕様。サマーシーズンやクリスマスなどの季節イベントに合わせた特別な衣装で、一時的にメインパイロットに昇格するタイプ。性質上、女性パイロットがほとんどとなる。
- 一部の水着ユニットやミサキ・シズノ(和服)、ルネ・カーディフ・獅子王(サンタ2018冬)など。
- サブ化乗り換え型
- 『IMPACT』のクィン・マンサや『MX』のセルファイター系列機、ウォーカーマシンの大多数等はメイン・サブそれぞれにパイロットを自由に乗せ換えられる。『IMPACT』のナデシコもサブへ乗せ換えできるキャラにはメイン要員も含まれるため、この範疇か。
- イルボラ・サロやティエリア・アーデも自分がメインパイロットを勤める機体の他に、他機体のサブに乗り換えが可能な場合がある。
- 乗り換えシステムがない『OE』のムンベイとシュバルツ大佐は自機で出撃していないときだけウルトラザウルスのサブパイロットになる。
- イベント限定型
- 特定のイベント中のみ乗っているタイプ。
- 城崎絵美、マリュー・ラミアス(ストライクガンダム)など。
- 複数人一組型
- 『X-Ω』にて採用されている仕様。同乗しているパイロット全員が連名で1人分のメインパイロットとして扱われるタイプ。過去のシリーズ作品で上記のいずれかに当てはまっていた場合でも、2人乗り程度であれば『X-Ω』ではこちらに分類されるケースも少なくない。
- アミ/マミやイオリ・セイ/レイジなど。
- その他
- 皆城総士はジークフリードシステム搭載のファフナー全機のサブパイロットになる(SPは共有)。