ノノ

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ノノ(Nono)

トップをねらえ2!』の主人公ヒロイン。ピンクのロングヘアーとアホ毛が特徴の少女でかなりの天然ボケ。また、長身でありスタイルも良いのだが、本人がいかんせん子供っぽいため色気に欠ける。「師匠」と呼ぶ老人と共に山奥の家で過ごしていたが、憧れの「ノノリリ」のような宇宙パイロットになるため、街へ出てレストランの住み込みバイトをしていた。

実はナノマシンで構成されたアンドロイド。食物をエネルギー源として摂取できる他、味覚も備えており、体温や肌の質感も人間に近いなど、人間と遜色が無いほど物凄く精巧に出来ている。また、アンドロイドであるため宇宙空間を生身で活動可能。物語後半にて自身が地球帝国の遺産「バスターマシン7号」である事に目覚め、自ら戦いに赴いていく。なお、バスターマシン7号として活動するときは髪の色がオレンジに近い赤となり、瞳の紋章が地球帝国宇宙軍のものに変化する。ちなみにフラタニティの検査ではただのアンドロイドとしか解析できず、後述のフィジカルリアクターすら発見できなかった。

バスターマシンとしての復活を遂げた後は、軍人達の腫れ物に触るような対応や隔離され自暴自棄となったトップレス達の嫉妬と言った逆境に晒され、さらにエグゼリオ変動重力源の脅威が迫るという最悪のタイミングでラルクとすれ違いを起こし、人類と袂を分かつ結果となる。地球を衝突させる最終兵器「ドゥーズミーユ」を用いてでもエグゼリオを倒そうとする人類に対し、そこに帰ってくる「ノノリリ」と、彼女の帰還を信じた人達の想いを知っていたノノは地球を守ろうと一人戦い続け、最終的には縮退炉を取り戻して全力を発揮したディスヌフと、あがりを迎えた代わりに努力根性の精神を得たラルクの助けも受け、エグゼリオの撃破に成功。

最後には、変動重力源の消滅でむき出しとなった特異点を抱え、「時空検閲官の部屋」でラルクに後を託し、多元宇宙の彼方へ去っていった。

バスターマシン7号(Buster machine No.7)

  • 分類:第六世代型恒星間航行決戦兵器
  • 所属:地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊→フラタニティ
  • 全長:1m80cm(アドミラル・ホーン込み)
  • 総重量:不明

ノノの本来の姿である、地球帝国黄金期に製造された同世代最後のバスターマシン。人間のサイズに宇宙戦艦、マシーン兵器、それらを扱う人員の機能を集約した超高性能機をコンセプトとした、バスター軍団の指揮管制統括機たる自律人型人工知性体。第四世代の技術が使われているガンバスターに比べると、戦闘力は僅かに劣るものの総合機能では大きく上回っている。最大の特徴は、ヱルトリウムに使われている第五世代の技術である思考推進システムの発展型、物理法則変換機構「フィジカルリアクター」である。

これは、純粋数学で周囲の空間の物理法則を書き換えて移動するそれを物質に対して応用し、如何なる物をも変化させ、望みの物体を作り出すことが出来る。これにより、武装などの必要な機材を自ら作り出し、必要なくなれば最小限のシステムに移行する。ただし効果範囲に限界があり、7号が通常のマシンではなく自律型のガイノイドとして作られたのはこれが理由の一つ。極限のリーズナブルを追求した結果である。そのため、7号が戦闘を行う場合、圧倒的多数の宇宙怪獣を相手にすることになるため、それをカバーすべく彼女の手足となる無人バスターマシンが無数に配備されていた。

「NeXT GENERATION」から「2!」までの間に何らかの理由で行方不明になり、発見された時には彗星に巻き込まれており、再起動した時にはメモリーを全損していた。それ以降はノノとして暮らしており、フラタニティに引き取られてから後の戦闘でフィジカルリアクターが再起動、バスターマシンとして復活を遂げた。

ちなみに「トップ」世界の技術は、アポロ11号時代の「第一世代」、光子力推進による「第二世代」、るくしおんなどの「第三世代」、エーテル流体力学とバニシングモーターを採用したヱクセリヲンなどの「第四世代」、思考推進機関が完成したヱルトリウムの「第五世代」があり、ノノの「第六世代」は艦艇・兵器・乗員の機能の集約。その集大成がノノこと7号である。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
初登場作品。OPムービーでもバスターマシン7号として登場(なお、OPムービーで人間サイズのロボットが出るのは初)。
出撃時はEVO-4に搭乗しているが、EVO-4は全体的に性能が低く、とても前衛で戦える能力では無い。基本は補給装置を活かしたスーパー系サブ向き。中盤からは専用コマンド「戦闘モード」が追加され、気力120を超えるとバスターマシン7号に「変身」出来るようになる。ここからが本番。
バスターマシン7号になると全体的に性能が上昇するものの、移動後攻撃が要気力130のイナズマキックしかない。「突撃」持ちと組みたいところ。また解禁後も出撃時は引き続きEVO-4なので、気力が溜まるまで大人しく後衛でサポートに徹するか、闘争心と精神コマンド・気合を活かしたい。
後述するようにエースボーナスと闘争心を組み合わせれば開始時から変身することが可能になるが、この場合ゲーム全体の仕様として変身可能を示すカットインが表示されなくなるので見たいプレイヤーは注意(ただし、エース+エースボーナスで初期気力115、「軍神の鼓舞」で120になる)。
実は下記の通り典型的なスーパー系の能力の持ち主である為、バスターマシン7号のスペックとは少々相性が悪い。加えて集中も不屈も無い為単騎特攻には不向き。EVO-4には補給装置があるため、状況によってはサポートに徹するのも手。終盤ダイバスターが解禁されれば能力通りの活躍が出来るようになる為解禁されたらさっさと変形するのが吉。ダイバスターはALL武器が無いと言う弱点があるにはあるが、解禁された後は単体の敵が多く出てくるのであまり問題は無い。タッグユニットを一掃するまでは7号で戦うのも手。
ストーリー上でもその天真爛漫さと大ボケレベルの天然ぶりで周囲を大いに振り回し、竹尾ワッ太から「大人の身体に子供の脳みそ」と言われるなど、部隊のムードメーカーとして機能している。しかしその天然ぶりは、コミュニケーションが一応は可能であるというインベーダーバアルの概念に当てはまらないのではないか、と指摘する意外な点で活躍することになる。エグゼリオ撃破後のやり取りでは、Zシリーズの世界観設定に絡める形で特異点が消滅したため、無事帰還している。「残ったものを抱えて彼方へと消える」役割は、エンディングで別のキャラクターが担当することになる。
ちなみに、ライブラリ・ロボット図鑑でのバスターマシン7号の項目では身長がアドミラル・ホーン抜きの1.72m(172cm)と記述されている。

装備・機能

武装・必殺武器

バスターミサイル
脚部から両足併せて8基のランチャーが露出してミサイルを撃つ。見た目はどう見てもレーザーなのだが、トップ世界では「遠隔操作や自律飛行によって目標を攻撃する兵器」をミサイルと呼称するので正しい。ランチャーサイロは移動時のブースターとしても使用可能。
バスタービーム
人差し指からビームを発射する。天獄篇ではトドメ演出でスラッシュになる。
バスタービーム・スラッシュ
両手の人差し指から発射したバスタービームで切り裂く技で、惑星サイズの物体をも真っ二つに出来る。
アドミラル・ホーン
頭部のアホ毛。アンテナであり、これでバスターマシン軍団をコントロールする。バスターコレダー使用時には見づらいが、しっかり動いている。
バスターコレダー
召喚攻撃。空間にヒビを入れてバスターマシン軍団を呼び出して突撃させ、同時一斉のバスターコレダーで粉砕する。この技で出て来るバスター軍団は、原作中盤まで宇宙怪獣と誤認されていたもの。
イナズマキック
伝統の必殺技。使用時には脚部のブースターで加速する。実は7号を運用する上でのネックがこれで、単独でのP兵器がこれしかない上に気力制限130、EN消費70と重い
ちなみに原作では第1話でノノの状態で放ったのみであり、7号に戻ってからは使用していない。
イナズマダブルキック
ディスヌフ改めバスターマシン19号との合体攻撃。文字通り二人掛りでドリル顔負けのスピンをかけたイナズマキックを叩き込む。

特殊能力

フィジカルリアクター
ノノの戦闘能力の根幹である、胸部と両手の甲に装備された物理法則変換システム。ヱルトリウムの思考推進機関の発展型。効果範囲に限界があり、7号が人間大なのはこれが理由。武装その他はこれで周囲の物質を変換することで賄っている。
第3次Zではバリア扱いで、全属性ダメージを3000軽減する。強力な分消費も20と重めだが、カスタムボーナスで大幅に消費を抑えられる。
バスターマシン7号はサイズと運動性の都合で簡単に被弾しない為保険としての意味合いが強いが、軽減数値が高いことを活かして援護防御に回すのも手。

移動タイプ

フィジカルリアクターの作用により単独で飛行可能。

サイズ

SS
『第3次Z天獄篇』では唯一のSSサイズであり、回避率は圧倒的…と言いたいところなのだが、前述の通りノノの回避値が恐ろしく低い為雑魚相手でも2桁を叩き出す事も。
小さい分不意に攻撃を喰らった際のダメージが(フィジカルリアクター込みでも)馬鹿にならない。

カスタムボーナス

フィジカルリアクターの消費ENが5になる
第3次Z天獄篇で採用。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

主人公らしく高めだが、「お姉さま」と慕うラルクと比べると格闘が1高い以外は僅かに下。と言うより完全に典型的なスーパー系パイロットの能力を有している為か回避の数値が信じられないくらい低い(初期値75。参考だがガンダムチームは90前後、バルキリー乗りは80強)。なまじバスターマシン7号は耐久が低い為不意の被弾が怖い。また機体・本人とも格闘特化なのだが、機体の方はアシスト武器が全部射撃属性なのに注意。

精神コマンド

第3次Z天獄篇
努力根性直感気合+、熱血
トップ勢の主役なので「努力」と「根性」持ち。Zシリーズ以前のノリコを思わせるシンプルな構成。EVO-4ならともかく、7号時は一撃当たると致命傷なので「根性」の出番は難しい。ちなみにラルクは乗換えまで「集中+」を持っているため、不安の残る回避を補う意味でもベストコンビとなる。

特殊技能(特殊スキル)

第3次Z天獄篇
戦闘モード⇒決戦モード、底力L5、戦意高揚
前述通り、戦闘モードは中盤終わり頃に解禁される。
武装全てにサイズ差補正無視が付いている為、養成で付けるのは非推奨(と言うより付けても終盤死に技能と化す)。底力を徹底的に伸ばして「ガード」「見切り」をつければ多少は安定する。前述通り移動後攻撃と移動力が不安なのでヒット&アウェイ及びダッシュは欲しい。
「戦闘モード」は第33話で解禁。7号になった後は「???」表記となり、第55話で「決戦モード」が解禁されダイバスターが使用可能になる。

固有エースボーナス

出撃時の気力+10、「努力」「根性」の消費SP-10
第3次Z天獄篇で採用。
元ネタはF完結編でのスーパーガッツの効果だろうか。闘争心と合わせて取得すれば、出撃直後から戦闘モードが発動出来るようになる。また「努力」が消費10で使えるようになるため、成長の遅れたパイロットを育てるにも役立つ。
問題はEVO-4が弱く、戦闘モードが解禁される前までに入手できる可能性が薄い事か。サブオーダーで地道に育てるのも手。

機体BGM

「バスターマシン7号」

人間関係

ラルク・メルク・マール
お姉さまと(一方的に)呼び慕う。ラルクは当初鬱陶しがっていたが、やがて互いに大切なパートナーと化していく。なお、実は彼女より身長が高い。
ノノリリ(タカヤノリコ)
ノノが憧れている人物。「伝説の宇宙パイロット」と呼ばれているが、実は伝わっているイメージは彼女本人とその「お姉さま」のものが混同されている。
そのためか、『第3次Z天獄篇』では(すぐに打ち解けるものの)当初はノリコを一方的に敵視していた。
アマノ(オオタ)カズミ
ノノが当初(彼女とノリコとを混同していたため、ある意味間違って)「ノノリリとして」憧れている人物。
『天獄篇』ではノリコと同様に彼女にも強い思慕の念を見せており、自軍で共に戦うようになってからは「カズミお姉さま」と呼んで慕っている。
カズミもそんなノノを後輩として大切に思っており、大先輩としてノリコと一緒にノノをより良い方向へ導いていている。
ユング・フロイト
銀河連邦の大統領になった彼女がノノを作らせたのではないか、と推測されている。天獄篇では翠の地球に残されていたノリコとカズミへのメッセージを届けるよう任務を与えられていた。
師匠
彗星の調査中にノノを発見して引き取った老科学者。
店長
バイト先のレストランの店主である女性。失敗ばかりのノノに手を焼いていたが、クビにせず面倒を見ていた。
かつて歌手を志していたものの挫折した過去を持ち、そのためか現実主義者な性格である。

他作品との人間関係

碇シンジ
『第3次Z天獄篇』では、バスターマシンを手に入れようとするノノの姿を見て、時獄戦役時の自分と重ね合わせ、「バスターマシンがなければ戦えないのか」と問うた上で自らの経験を語っている。
シモン
『第3次Z天獄篇』DLCで、彼の作った料理(ニアの手料理の再現)を食べて卒倒。記憶が吹き飛ぶところだったらしい。
ハマーン・カーン
『第3次Z天獄篇』DLC「強き事は美しき哉II」では髪の色繋がりでペアを組んでいる。当のハマーンの方はノノの独特のテンションに振り回され気味だった。
AG
原作でもいろんなものを(悪意無く)割っていたノノだが、『第3次Z天獄篇』ではよりにもよって彼のフェイスモニターをブチ割るという暴挙に出る。
おまけにその回数が一度や二度ではないDトレーダーエーストークなど、基本的に彼女と相対して話す場面では軒並み叩き割られている)ためか、食えない性格のAGも彼女に対しては警戒感を抱いており、ある意味ノノは彼にとっての天敵と言える。

名台詞

「ノ…ノ…リ…リ…」
「コ…」
彗星で発見された際のうわ言。メモリーと基本機能が損傷していたためまともに喋ることが出来ず、目を覚ました時には前半の部分をそのまま記憶してしまっていた。「ノノリリ」の呼称はこれが原因。
「なぜならば!!」
随所で使用された決め台詞。単体で使用された事はなく、「〇〇○!なぜならば!!~~~だから!」という風に使われる。
「やりましたよお姉さま~! トップレスになりましたよ~!」
1話ラスト、宇宙怪獣にイナズマキックをお見舞いした後、ラルクに向けて。一方で当のラルクは唖然としていた(アンドロイドであることを知らなかったとはいえ、生身の少女が宇宙空間で宇宙怪獣を倒した事に驚かない方が無理ではある)。
ちなみに、このシーンのノノは本当の意味でトップレスである
ラルク「ノノ…なのか!?」
チコ「冥王星からどうやって!?」
ノノ「ワープです!ノノとお姉さまの絆に、もはや距離など関係無いのです!!」
ニコラ「なんなんだ…こいつは…!?」
ノノ「地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊直属、第六世代型恒星間航行決戦兵器、バスターマシン7号!! 」
第4話、変動重力源により甚大な被害を受けたトップレス部隊の前に、バスターマシン7号へと覚醒したノノが現れた際の前口上。直後に、バスター軍団が現れバスターコレダーを叩き込んでいく。
ガンバスター登場時のBGMと合わせて非常に熱い場面でもある。
「そして…ノノは本当に馬鹿でした! バスターマシンがあるとか、ないとか、関係ないのです! バスターマシンさえあれば、なんて思っている者が、本当のトップになれるはずがありません! なぜならば……!」
「自分の力を最後まで信じる者にこそ、真の力が宿るからです! きっと本当のバスターマシンパイロットは……本物のノノリリは…心にバスターマシンを持っているのだから!!」
同じく第4話。想いを力強く、熱く語りバスタービーム・スラッシュで変動重力源を討つ。

スパロボシリーズの名台詞

「ノノリリ直伝!! イナズマァァァァァ! キィィィィィィィィック!」
『第3次Z天獄篇』におけるイナズマキック使用時の戦闘台詞。ノノ役の福井氏は「2!」の収録当時、ノリコ役の日高氏から必殺技のシャウトのコツを教えてもらったというエピソードがあるが、恐らくそれに引っ掛けた台詞。
ちなみにノリコと異なり、ラルク共々シャウトが凄まじく長い。
「悪の組織は叩いて壊す!ノノがやらねば誰がやる!」
『第3次Z天獄篇』におけるサイデリアルとの特殊戦闘台詞。『新造人間キャシャーン』のOPの口上が元ネタ。
「スフィア・リアクターには、フィジカルリアクターで相手をします!」
『第3次Z天獄篇』におけるサイデリアル幹部との特殊戦闘台詞。リアクター違いです。
ノノ「あなた達には心がないのですか!」
ラルク「当たり前のことを言ってるな、ノノ! 相手は戦闘用の人工知能を積んだロボットだ! お前とは違う!」
ノノ「いいえ、違いません! 全ての存在には心が宿っているのです! だからノノはあなた達と戦います! 悪い心に支配されたものをノノは許しません!」
『第3次Z天獄篇』「大気圏突入」におけるロボット軍団との戦闘前会話にて。ノノらしい物言いだが、実は本作の根幹に関わる超重大発言
「そんなのが通るなら、並行世界の竜馬さんが爽やかな学生さんだっていうのだってありえちゃいます!」
『第3次Z天獄篇』でニコラとチコに「ノリコは並行世界のノノリリではないか」という推測を聞かされた際の反論。ノノさん、ありえるどころかUCWにいました
とはいえ、その「並行世界の竜馬」がどこにいったのかは最後まで不明のままである。
「大きく育って、やがて地球を越えるほどに……」
『第3次Z天獄篇』DLC「バスターマシンの心」にて。ラルクには一蹴されたが、実際終盤のノノはそれくらい大きくなる(さすがに地球より大きくはならないが、同等のサイズにはなった)。
「何を言いますか! ノノのお姉さまは未来永劫……未来、永劫……」
『第3次Z天獄篇』第43話のシナリオデモ(シャアルートはエンドデモ)にて、カズミと挨拶をしている時に「お姉さまを乗り換えるのか」とからかわれて。ノノにとってはアイデンティティの一つであるため本気で反論しかけるが、勢いで口走った「未来永劫」の一言が心に影を落とす。
出会った以上いつかは別れる、それは世の習い。しかし、バスターマシンであるノノにとってその事実は別の意味を持つ。ラルクと別れてなお、無窮の時を一人生きていかなければならない、という意味を。後に、同じ様に永い時を孤独に生き続けたアサキムとの戦闘前会話でも、ノノはこの事へ対する指摘に明確な答えを出すことは出来なかった…。
インベーダーって…バアルじゃないんじゃないですか?」
「だって、あのコーウェンとスティンガーって人とは話が出来るわけなんですし…」
『第3次Z天獄篇』第53話真ドラゴンルート「歪んだ進化」にて、艦内での会話でニコラが何気なく発した一言に対して敵襲によって中断した問い―以前から浮かんでいた疑問を代わりに勇者ガラダブラへ問うた際に。
ELSとの和解を可能にした脳量子波ですらコミュニケーションが全く不可能な宇宙怪獣と違い、単純に言葉を交わすことも出来るコーウェンスティンガーを含むインベーダーが、なぜコミュニケーション不能の怪物と呼ばれるのか、破界事変から彼らと戦い続けた者がほとんどのZ-BLUEの中で、インベーダーと接触する機会の少なかった事もありノノにはそれが奇妙に感じたのであろう。
消滅しようとする力そのものが生み出したものと、それを内包する因子を取り込んだものの違い。ノノの発言は同じバアルと呼ばれながらコミュニケーション不能なもの可能なものが存在する理由、バアルの定義そのものへの疑問をZ-BLUEに気付かせる切欠となった。
「突貫工事でミスがあったみたいですね……」
『第3次Z天獄篇』で地球に浮かんだ『オカエリナサイ』の文字の「イ」の向きが違っていたことについて。『NeXT GENERATION』が単行本化された時に記された後書きが元ネタである。
ノリコ「ノノ! ラルク!」
ラルク「了解だ!」
ノノ「奇跡のトリプルイナズマキィィィック!」
『第3次Z天獄篇』第56話「覚醒」にてAGに制裁を加えた際に。似たような前例同様、ゲーム中で使えないのが惜しい限りである。
アサキム「君は永遠に生きる……」
ノノ「!」
アサキム「親しい者達が死んでも、君だけは生き続ける……その孤独に君の魂は耐えられるのかな」
ノノ「……わかりません。でも! お姉さまや大切な人達との思い出があれば、ノノは自分の使命を果たすために生きていけます!」
アサキム「……悲しいね。不死の宿命を持つ者は。だから、僕は君を解放する! その永遠という牢獄から!」
ノノ「その言葉、そっくりそのままお返しします!」
『第3次Z天獄篇』におけるアサキムとの戦闘前会話。永遠を生き、死ぬことさえ許されなかった呪われし放浪者は、自分と似たような運命を背負っている彼女へと問いかける。未来はわからない、いつか大切な人達も自分を残し、老いて死ぬだろう―だが大切な者達との思い出が今の、そしてこれからの自分を支えていく事だけは自らにとっての真実だとノノは答える。これを聞いたアサキムの胸の内に過ぎたのは自分とは違い前を向いて生きて行けることへの羨望か、それとも思い出さえもすり減らす永遠を生きるモノへの憐れみか。
「人を戦うしか能のない子みたいに言わないでください! 言っておきますけど、ノノには平和になったらやりたいことが幾らでもありますから!」
「お姉さまとショッピングに行って、お姉さまと美味しいものを食べて、お姉さまと旅行に行って、白鳥を見て…とにかく! あなたなんかにノノの人生設計の邪魔はさせませんから!」
『第3次Z天獄篇』における聖アドヴェントとの戦闘前会話より。一方的で独善的な慈悲の言葉を掛けるアドヴェントに対し、バスターマシン7号ではなく、一人の少女、ラルクの友人として平和な世界でやりたい事を叶えるため 、それを邪魔しようとする神を気取る男へのノノの怒りの言葉。
なお「旅行に行って、白鳥を~」のくだりは、原作でラルクと共に白鳥の映像を見ていた時に、彼女から「そんなに見たいんなら(白鳥を見に)連れてくよ」と言われたシーンからだろう。今作では回避されたが原作最終話でノノは剥き出しとなった特異点を抱え、因果地平の彼方へ消えてしまったためにその約束は叶わなかった。
「あれ…話してませんでしたっけ? シリウスと地球の交流があった頃、宇宙怪獣とコミュニケーションを取る試みが行われたって」
「ご、ごめんなさい、お姉さま! ノノも最近になって、やっと思い出したんです! あの変動重力源とは全然違う方向に進化した宇宙怪獣もいるって事を」
『第3次Z天獄篇』エンディングにて。これも『NeXT GENERATION』のネタである。
「何言ってるんですか! シャア大佐の前では可愛い女性だって知ってますよ!」
「行きますよー! ノノも3倍のスピードでゴーゴーです!」
『第3次Z天獄篇』DLC「強き事は美しき哉II」の戦闘前会話にて、ハマーンに対して。持ち前のかっ飛ばしぶりに、さすがのハマーンも「飛ばし過ぎ」と半ば呆れていた。

スパロボシリーズの迷台詞

「お、お姉さま! ヒトデです、グロです、コスモ星丸です!」
『第3次Z天獄篇』第12話「憎しみの翅、愛しさの翼」より、宇宙形態インベーダーを見た際の反応。コスモ星丸とは1985年のつくば万博のマスコット……なのだが、よく知っているものである。ある意味『トップをねらえ!』らしいネタとは言えるが。
「ひらめき…? ふくつ…? 何です、それ?」
「プレイヤーのみなさん!ノノにも努力と根性以外の精神コマンドを速く覚えさせてください!」
『第3次Z天獄篇』中断メッセージにて。ノノに他の精神コマンドを覚えさせるかどうかはプレイヤー次第だが、努力を使えばいち早く覚えさせることが可能である。ちなみに習得レベルは「直感」が21、「気合+」が40、「熱血」が54。
しかし習得コマンドを見れば分かる通り1行目の「ひらめきと不屈を知らない」と言うのは最終話まで当てはまる事である。一応「直感」を使えば「ひらめき」はかかるが。
「何と!では、ノノもZクリスタルの力でセクシー、ワイルド、ロリータ、ツンデレの属性効果の付加を…」
同じく『第3次Z天獄篇』中断メッセージにて。属性の意味が違います。
「……銀河が……見える……」
『第3次Z天獄篇』DLC「戦わざるもの食うべからず」にてシモンが作った料理(シモンがニアの手料理を再現したシロモノ)を食べてのリアクションで本人いわく食べた瞬間に思考回路が変なところに飛んでしまったそうな……。
この時の顔グラはツインテール級にイナズマキックを披露した時や、バスターマシン七号として覚醒した際にも使われる目の部分のアップになっている。
「ありがたき幸せ! ノノの生命、ハマーン様に捧げます!」
『第3次Z天獄篇』DLC「強き事は美しき哉II」にて ハマーンに「ノノも、ハマーン様とお呼びしてよろしいでしょうか?」と聞いて「好きにしろ」と答えられた時の台詞。 もはやただのマシュマーである。
ちなみに当のハマーンは妙なプレッシャーに圧倒されてうろたえていた。

対決・名場面

お姉様と呼ばせてください!
火星で宇宙パイロットを夢見る少女ノノは、住み込みで働く店先でラルクというトップレスの少女と出会う。そこへ宇宙怪獣が出現し、バスターマシン・ディスヌフがラルクを乗せ戦闘を開始する。戦闘に巻き込まれたノノは「努力」と「根性」を胸に秘め、伝説のイナズマキックを放ち、ラルクと共に宇宙怪獣を倒すことに成功する。果てしない時が流れた一万二千年後の物語が始まる…。
復活!! 伝説のバスターマシン!
タイタンにおいて発掘・復活させた「伝説のバスターマシン」は制御を離れ、圧倒的な力で無差別に攻撃を始めた。仲間のトップレスも次々と死んでいく中、ラルクはディスヌフからの声を聞き、それが「本当の宇宙怪獣」であることを知る。そして絶対絶命となったラルク達の前に空間を割りワープアウトしてきた「バスターマシン7号」が現れる。バスターマシンがないことでラルクのお荷物になっていると心配していたノノは迷いを断ち切り、タイタン変動重力源に立ち向かう。かつてノノリリも心にバスターマシンを持っていたことを信じて…。

搭乗機体・関連機体

ガンバスター
2世代前の機体。ノノと比べた場合、武器の数が多い分、ガンバスターの方が戦闘力は僅かに上回るとのこと。
バスター軍団
手足となる無人バスターマシンの軍団。ちなみに彼らが襲ってきていた理由の半分はノノの失踪である。
ダイバスター
自身をコアとしたバスター軍団の集合体。

余談

  • ノノ役の福井裕佳梨氏は月刊ニュータイプ誌の2005年1月号インタビューにて、スパロボで初めて『トップをねらえ!』という作品の存在を知ったとコメントしている。

商品情報