新住日重工

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新住日重工(しんすみにちじゅうこう)とは、桜多吾作による漫画版『グレートマジンガー』に登場した企業

概要

日本でも指折りの軍需企業。科学要塞研究所の職員を買収してグレートマジンガーの設計図を入手[1]し、量産型グレートマジンガーを製造。世界各国に売りさばこうとした。なお、外装がグレートと同じ超合金ニューZかは作中で言及されておらず、新住日重工がニューZを所持していたのかは不明。

基本的に自社の利益と名誉が行動原理で「顔も知らないようなヤツが何人死のうが知ったこっちゃない」という代物であり、そのこと自体は企業のスタンスとしては間違ってはいないものの、ブラック・グレートの強さを宣伝すべく自衛隊基地を襲撃したり、半ば脅迫されたとはいえ日本侵略を企むミケーネ帝国にブラック・グレートと量産型グレートを売り捌くなど、ほとんど悪の組織のような扱いであった。

ただし藤獰社長の思惑は別にあり、衰退していく日本の貿易を量産型グレートを輸出することで活性化させることを目指していた。

短期間で量産型グレートを数台製造できるほどの工業力を有しているが、反面、ソフトウェアには致命的に疎く、「自動操縦のGMFA1が、グレートマジンガーを攻撃しなかった」理由に気づかず、「原因不明」で片付ける有様であった(しかも、剣鉄也には量産型グレートに搭載された電子頭脳の欠陥……「同じ設計のグレートマジンガーや同社で製作されたGMFA1を味方と思い込み、攻撃を控え目にする」ことを短時間で看破されている)。

結局工場は鉄也に爆破されてしまい、続編『UFOロボ グレンダイザー』終盤で文明が壊滅してしまったがために、最早存続は不可能となってしまった。

登場作品

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
第52話「魔神皇帝」にて「量産型グレートの開発を委託された新住日重工が、ミケーネ帝国に買収され超合金ニューZを引き渡した」というゴーゴン大公の台詞が出てくる。
作中での出番はそれまでだが、反地球連邦勢力に兵器を売り捌く一方で連邦からの製造委託も完璧にこなしているアナハイム・エレクトロニクスと比べ、新住日重工の行った「地球連邦が使う兵器の製造を委託された立場でありながら、その為に提供された超合金ニューZを反地球連邦勢力に売った」という行為はれっきとした契約違反であり、それを暴露された以上は商売人としての信用が急降下する事はまず避けられないだろう。そもそも明確に地球人類の殲滅・従属を目論む勢力に与する行動を敢行した事も踏まえると、新住日重工が『α』以後も存続するかはかなり怪しいところである。

関係者

いずれもSRW未登場。

藤獰(ふじどう)
新住日重工の社長。貿易立国たる日本の将来を憂いて、量産型グレートの流通に固執する。そのためならば、自衛隊科学要塞研究所に犠牲・被害を出すことも厭わない。
α』では「新住日重工の社長」の存在がゴーゴン大公より語られるが、藤獰の名前までは未言及。
香織理(かおり)
藤獰の娘。安田の凶弾から鉄也を庇い、死亡。
安田
藤獰の秘書兼ボディガード。鉄也以上の格闘能力を誇り、会社にとって不利益をもたらす存在を、秘密裏に葬り去る殺し屋でもある。

製品

量産型グレートマジンガー
(1)~(8)まで発番されている場合もある。劇中では電子頭脳を搭載していたが、同じ設計のグレートマジンガーや同社で製作されたGMFA1を味方と思い込み、攻撃を控え目にしていた。
ブラック・グレート
量産型グレートのプロトタイプ。
SRWでは『MX』で初登場。
GMFA1
新住日重工がデモンストレーション用(要するにかませ犬)に作った「マジンガーに似せたロボット」。科学要塞研究所に拿捕された後は、兜シローが操縦した。
SRWでは『α』の第51話「あしゅら男爵、散る」にて、新住日重工が数年前に開発していた事が語られている(名前のみ)。

脚注

  1. 勿論、その職員はすぐに海難事故に見せかけて始末された。