クェパロク・ナーモ

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

クェパロク・ナーモ(Qepaloc narmo)

ゾヴォークの戦争商人の一団「ゴライクンル」に所属する傭兵。ウユダーロ級の一隻である「メッケンノーザ」に座乗して指揮を執る。豪放磊落な性格だが、本質はかなりドライ。

その後、地上が混乱している隙をつき、配下のキナハ・ソコンコを派遣して月のマオ社を襲撃した。その際にバラルの園やガンエデンクロスゲートにも兵器としての価値を見出し、それを奪い取ろうと画策したが、ゼゼーナンの共謀者=自身を利用した者の一人としてシュウ・シラカワの復讐の対象として目を付けられ、最終的には応現したネオ・グランゾンの前に消え去ることとなった。

ゾヴォークの国民性なのか彼自身の性格かは不明だが、地球人を「蛮奴」と徹底的に見下している上、ゴライクンルの資金力と組織力で何でも解決しようとしている節がある。そのためか、ネオ・グランゾンを前にしても(事前情報が全くなかったためでもあるだろうが)全く動ぜず、手土産にしようと嘯いていたが、最終的には破滅することになった。

ちなみにかなり大柄。会話シーンで並んでいるキナハと比べると肩幅がかなり違う。

登場作品と役柄

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
ラスボスとして登場。しかし、相手になるのがよりによってシュウネオ・グランゾンである上、クロスゲートやバラルの園を「金になる」と口にしているなどの言動やその際のリアクションが行き当たりばったりに見える事から、小物の印象が否めない(実際小物であるが)。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

全体的に高めの能力を持ち、防御命中に優れる。メッケンノーザの高いHPと相まって異様にタフだが、相手が相手なので攻撃面で勝てないのがなんとも。

精神コマンド

DP
鉄壁不屈ド根性気迫熱血直撃(ツイン)
さすがの構成だが命中関連がひとつもない。詰めの甘さを露呈しているのか。

特殊技能(特殊スキル)

DP
指揮官2回行動底力L6、見切りEセーブ気力+ (ダメージ)
なぜか指揮官にレベルが設定されておらず、効果を発揮しない。彼の周りにはライグ=ゲイオスが増援として頻出するので、本来なら厄介な能力であったのだろうが、設定ミスだろうか?

固有エースボーナス

HP30%以下で、自軍フェイズ開始時に「覚醒」がかかる
DPでのボーナス。
ユーゼス同様の3回行動により、大火力の砲撃を連発して来るのだが……

パイロットBGM

「魂なき機神達」
専用曲。『F』のPPMAP曲「ハートフルメカニック」のロックアレンジ。
原曲(=意訳すれば「心ある機械達」)に対応したネーミングであり、こちらは言わば「ハートレスメカニック」と言ったところか。
原曲が味方側(=さまざまな人間たちが操縦するロボット達)攻撃時のBGMであったことを踏まえると、こちらはバイオロイド兵(=命令通りに動くだけの人形に近い生体人間)のことを指しているのかもしれない。
『OGDP』のラスボス曲だけあって優先度は高いが、最も優先度の高い「ダークプリズン(Ver.OGDP)」には負ける。

人間関係

キナハ・ソコンコ
腹心の部下。
グロフィス・ラクレイン
部下。最終的にはゼゼーナンとの決戦を機に離反される。
テイニクェット・ゼゼーナン
以前からコネを持っており、ゲストが地球圏に侵攻した際には兵器を供給した。しかし、ゼゼーナンとの繋がりはあくまでも利害の一致のみによるものであり、特異点の仕掛けが見破られた直後に、結果を焦るゼゼーナンから「手出し無用」と言われたこともあってその後は静観。最終的には彼を見限っている。
シュリコ・ハバーデ
告死鳥戦記』に登場したゴライクンルの女性。ホワイトスターへ向かう鋼龍戦隊を妨害しようとした直後に現れたFDXチームに撃墜された。最終話で言及しており、「同じ轍は踏まぬ」と豪語していたが、結局は彼女と同じ轍を踏んでしまった(なお、両者共に鋼龍戦隊本隊と対峙するまえにそれよりも少数の戦力で潰されている)。
シュウ・シラカワ
ゼゼーナンの共謀者という理由で彼の復讐の対象となる上、怒らせてしまう。

名台詞

戦闘台詞

「一網打尽にしてやるわぁッ!!」
「本艦の圧倒的な火力……慄けぇぇい!!」
「メッケンノーザの火力……身をもって思い知れい!!」
MAP兵器「リフレクタービーム」使用時の台詞。ヨンもそうだが、ゾヴォークの人間は戦闘台詞のイントネーションがどこかしらおかしな時がある。
「ぬおお! メッケンノーザがぁぁぁ!!」
撃墜時の台詞。

シナリオデモ

「ワシは月より、地球に興味がある。南極の結界、地球を覆う光の膜……あのような物を造り出すテクノロジーは、高く売れる」
「知られざる決戦」IMにて。事前情報がないため戦争商人のクェパロクがこういう思考になるのは当然の成り行きだが、ユーザーから見れば身の程知らずにもほどがある発言である。
キナハ「ナーモ様、例の巨大構造物が消えています! その代わりに……」
クェパロク「うむ、こちらも拡大映像で確認した。何だ、この巨大なリングは……!?」
キナハ「人工物のようですが……」
クェパロク「興味深いな。行って確かめるとしよう」
シュウ「あれは、あなた達の手に負える物ではありませんよ」
クェパロク「ふっ、ますます興味が湧いたわ。あのリングは、雇い主への土産となろう」
シュウ登場時の会話にて。突然現れた謎のリングに興味を持ち、手を出そうとしている。最悪の土産になる事は間違いない。
シュウ「……あなた達は、ゼゼーナンの密謀に加担していたのですね」
クェパロク「貴様に事実を知られた所で、憂いはない」
シュウ登場時の会話にて。よりによって、一番知られてはならない事実を、一番知られてはならない人物に、一番知られてはならない状況で知られてしまったことに、相手を完全に侮りきったクェパロクが気づく事はなかった…。
ちなみにこの時、シュウの顔グラフィックが怒りを現す横向きの流し目のものに変わる。
「ふん、土産の価値が上がったわ。是が非でも手に入れてやる」
「ほざくな。ゼゼーナンやハバーデと同じ轍は踏まぬぞ」
ネオ・グランゾンを前にしてもこの余裕。無知とは恐ろしいものである。
ついでに言うと、この時点で思いっきり同じ轍を踏んでいることにも全く気付いていない。
クェパロク「シュウ・シラカワ……。貴様を殺し、ネオ・グランゾンを我が物とする」
シュウ「その欲があなたの命取りとなるのです」
クェパロク「戯言を。ワシのメッケンノーザに敵うと思うな」
シュウ「フッ……過信もあなたの敗因の一つとなりますよ」
シュウとの戦闘前会話。ここまで来るとある種見事に思えてくる。死亡フラグの立て方の見本と言っても過言ではなかろう。クェパロクのこんな言動(とシュウの勝利宣言)を見ていれば、そりゃサフィーネだって身の丈不相応の台詞はやめろと言いたくもなる。プレイヤーもあまりの滑稽ぶりに憐れみを向け、旧シリーズを知るユーザーなら「そろそろやめたほうが……」と止めるレベルである。
「うううおおおああああああ……!!!」
最期の断末魔の叫び。死の間際まで「地球圏でもっとも敵に回してはならない存在を怒らせた事」に気付かぬまま、クェパロクはメッケンノーザごと芥となって宇宙へと消えていった…。

余談