「ガンレオン」の版間の差分
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2014年12月3日 (水) 10:51時点における版
ガンレオン(GUNLEON)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 分類:修理工作マシン(自称)
- 全長:43.4 m
- 重量:165.3 t
- 動力:不明(購入できる何かであるのは確か)
- 開発者:不明
- 所属:ビーター・サービス
- 主なパイロット
- メカニックデザイン:Mがんぢー
「ビーター・サービス」の運用する修理用工作マシン。
師匠のシエロ・ビーターが発掘・所有していたが、ある事件で行方不明となってからは弟子のランド・トラビスが受け継いだ。本来は修理用マシンで、機体の全長以上ある対艦用レンチ「ライアット・ジャレンチ」など、工作機械を多数保有しているが、機体そのものの持つパワーは通常の機動兵器を凌駕しており、戦いとなれば戦闘用マシンとして運用される。
しかし、ガンレオンの実体は「傷だらけの獅子のスフィア」と呼ばれる特殊エネルギーを運用するために作られたものであった。
誰がどのような目的で作ったかは不明となっている。アサキム曰く、ガンレオンは元々別世界の物で、先代の『傷だらけの獅子』のスフィア・リアクターの搭乗機だったという。その人物はスフィア・リアクター同士の殺し合い『聖戦』を最後まで否定したらしいが、何らかの事情で命を落とし、ガンレオンは『傷だらけの獅子』のスフィアと共に転移することとなった。そこでシエロ・ビーターに拾われたようだ。シエロが特別に改造したのでなければ、当初から作業用として作られたことになるが、完全な戦闘形態であるマグナモードの由来と目的は全く不明。あるいは、平時に使える武装は全て外付けのものであるため、何かしらの経緯で機体を入手したシエロが修理用に改造した可能性が考えられる。チェイン・デカッターやライアット・ジャレンチはマグナモード時の変形形態が存在するため、元々あった武装を改造した、という説にも信憑性が出る。なお、明言されていないが変形機構そのものはランド・メールも知っていた節がある(シエロが教えた可能性が高い)。
また、スフィアそのものは動力源ではないらしく、スフィアと同化したメールを欠いても問題なく戦闘が可能であった。バリア・フィールドを装備して攻撃を無効化すると、メールが「燃料だってタダじゃないんだから」とこぼすことから、どうも「キングゲイナー」「ザブングル」の世界観で購入可能な何からしい。オーバーマンは光子エネルギーで動き、シルエットマシンは専用のエンジンで駆動することから、ガンレオンの燃料は下手をするとガソリンである可能性が……。
第一次多元戦争終結後、「傷だらけの獅子」はメールの体から離脱してガンレオン本体に再融合しているが、能力や性能は以前と変わらず、メールの意志で起動し、ランドの意志によって制御されている。
ちなみに、現在登場したリアクト・マシンの中では唯一、デフォルトで複座となっている機体である(ジェニオンは後付け)。
なお、設定の原型は遥か『第2次スーパーロボット大戦』の時代までさかのぼり、当時の没設定である、工具を武器として戦う「ゼペット・パイレーツ」というオリジナルキャラを一部受け継いでいる。
ガンレオン・マグナモード
スフィアを解放することで出現する本来の姿。両肩のチェイン・デカッターが変形、背部に畳まれている翼が開き、頭部・胸部が展開して獅子頭を象り、両手足が開いて眼球上のクリスタルが露出する。この状態になって初めて、ガンレオンは「傷だらけの獅子」の真の力を引き出すことが可能になる。羽と頭部の展開が目立つが、つま先や手など全身のパーツが展開しており、まさに獅子のようなワイルドな姿になっている(翼を持つ獅子ということでグリフォンにも見える)。
スフィアに依拠するものかは不明だが自意識を宿している。この自意識の正体については、ガイオウの戦闘台詞を考えると、アイムがいう所の「御使い」であると思われる。ちなみにマスクの奥がどうなっているかは不明であり、獣人の様な眼光と口元が光って見えるだけになっている。
ちなみにマグナモードは完全な戦闘形態(=破壊するための形態)であるため、「修理屋」であるランドは地球の危機やアサキムとの遭遇、巨悪との戦いなど、危急の事態に陥らない限りこれを解放することはない。
登場作品と操縦者
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 最初から最後まで運用するスーパー系男主人公の機体。修理用マシンなので、修理装置は当然所持。素の攻撃力は高いが、空中適正が低いのでパーツで補おう。序盤に敵となるシナリオ「集う異邦人」では、こちらが初登場&無改造で決定力に欠けるフリーデンチームである事もあるが、その圧倒的な硬さと回復力に加えてランドが底力を持つ為、撃墜が非常に困難である。ランドの撃破で装備していた強化パーツが手に入る(増殖する)が、下手な物を付けておくと手が付けられずに詰んでしまう事も。この時点での改造などはもっての他である。どうしても撃墜したいなら、援護攻撃を最大限に活かす陣形を組む必要がある。イベントで強化後全体攻撃「ペイン・シャウター」と、最強技「ザ・ヒート・クラッシャー」が追加され補給装置が付く。対ボス戦闘ではメールの覚醒と併せて絶大な力を発揮する。なお、マグナモードは戦闘デモのみで、翼が展開されるが飛行はできない。ガンレオン単体で小隊のHPもENもターン回復するのでシナリオ序盤から容赦なく強力な攻撃を連発できる。
- スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
- セツコ駆るバルゴラ・グローリー及びグローリー・スターとの共闘が実現。スフィアが本体に戻ったものの、性能は変わらないため本編同様に運用できる。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 25話で登場し、30話で離脱。54話で復帰。使える期間は6話にも満たないが、機体スペックはZとほぼ同等。但し、Zにあった「精神効果無効」はなく、避ける機体でもないため、確実に相手を仕留めるボスキラーとして活躍させよう。余談だが、本作の「ザ・ヒート・クラッシャー」の演出は前作と変わらないものの、ガンレオン以上の全長がある敵ユニットにパイルバンカーを打ち込む姿は「ガンレオンが巨大化している」としか形容できないほどの演出効果である。
残念ながら補給装置は今回なし。
装備・機能
ガンレオンの武装は本来『工具』であり武器ではない(らしい)が、シエロ・ビーター仕込みの『ビーター殺法』により、武器としても充分な攻撃力を持つ(普通に使っても工具は危ないのだが)。なお、「マグナモード」のガンレオンで解放される純粋な武器は「ペイン・シャウター」のみ。
武装・必殺武器
- デッカー・スパナ
- 機体修理時に使う小型のスパナ。相手に投げつけた後に殴りつける。「デッカー印のでっかいスパナ」との事。ちなみに、攻撃を外すとウォーカーマシンやボスボロットのようなコミカルな動きを見せてくれる。
- ブンマー・スパナ
- 二つのデッカー・スパナを連結して、ヌンチャクとして使う。ぶん回すスパナだからブンマー・スパナ。ランド曰く「スパナにゃ、こんな使い方もある!」だそうだが……工具を武器に使うのは、他にはガオガイガーくらいである(ちなみにガオガイガーのハイパーツールは「工具がモチーフ」なのであり、実際に工具を武器にしているのはガンレオンのみ)。ちなみに、両機とも獅子をモチーフにしている。
- ギーグ・ガン
- 二丁の釘打機(ネイルガン)。あくまで釘打機であって拳銃ではない。ちなみに、日本製の釘打機は安全装置が付いている為、釘を飛ばす事は出来ない。ギーグとは英語で機械オタクを指す言葉であるが「釘」とのダブルミーニングがかかっている。Zではトライチャージ武器。非使用時は背部ウイングにマウントされる。マグナモード時には明らかに不自然な位置にあるため、スパナ共々後付けの武器だと思われる。
再世篇では単独武器として使用可能。ジャレンチで瓦礫を投げつけて敵の背後を封じ、そこから連射して文字通り釘づけにする。 - チェイン・デカッター
- 両肩に装備したチェーンソー型のカッター。スクラップの解体や装甲の切開作業に使用する。両腕に持って突撃し、相手を切り裂く。
ランドが「ビーター殺法! マシン大切断!」と叫ぶが、元ネタは仮面ライダーアマゾンの必殺技『大切断』と思われる。デカッターは恐らく『でっかいカッター』の略。展開形態が存在するため、恐らく元々在った武器だと思われる。 - ライアット・ジャレンチ
- 手に持っている大型艦用のレンチ。振り回して相手を思いっきり殴り飛ばす。更に空中の相手をジャレンチで掴み、大地を砕くほどの力で叩きつける。こちらは「ビーター殺法! マシン大圧殺!」と叫ぶ。デカッター同様こちらも特撮作品が元ネタであろう(五星戦隊ダイレンジャーの『重甲気殿・大圧殺』)。ジャレンチとは恐らく、『ジャイアント・レンチ』の略。元々は完全な武器で、中央部にはドリル式のパイルバンカーが隠されているのだが、「傷だらけの獅子」のリアクターでないと展開できない。なお先端部の構造を見る限り、レンチとしてのタイプはモンキーレンチと思われる。
- ペイン・シャウター
- 「マグナモード」で解放されるガンレオンの武器。全身を展開、雄叫びを上げながら両腕、両脚から衝撃波を発生させる全体攻撃。命中すると、少し間を置いてから敵がダメージを受ける演出が入る。再世篇ではフィニッシュデモが追加され、飛行するガンレオン、続いて一息つくランドをメールが押しのけてサムズアップ&ウインクのカットインが入る。
- ザ・ヒート・クラッシャー
- ランドの二つの異名を繋ぎ合わせた、「マグナモード」で解放されるガンレオンの必殺技。ライアット・ジャレンチで相手を殴り飛ばし、更に両手の爪でズタズタに引き裂く。続けて封印を解いて展開したライアット・ジャレンチで相手を締め上げつつ杭打ち攻撃を加える。止めを刺すと相手を挟み切って粉砕。その後ガンレオンの涙の咆哮が見られる。これと「ペイン・シャウター」使用時にはランドの体にとんでもない負担がかかる(破界篇のゲインの台詞を考えると相当なものだと思われる)。ちなみにこの武器のみ2ページ目にある上、イベントで言及されないので、前情報なしだと見逃しやすい。
トドメにならなかった場合はノーマルモードに戻って離脱するのだが、この時も二人のやり取りがあるので見ておくのも一興。
特殊能力
- 修理装置
- 最初から所持。毎ターンHP回復するので、装甲の厚いガンレオンには非常に恩恵がある。小隊員にも効果があり、ランドの隊長効果との相性も良い為、スーパー系の小隊員を守るのに最適。
- 補給装置
- 「マグナモード」が解放されると追加される。毎ターンENが回復するので、燃費が良い。トライチャージがEN消費タイプでP属性のあるオーバーマンを小隊員機にすると、『移動後にトライチャージを撃てない』というガンレオンの弱点をフォローできる。バリア・フィールドを追加すれば堅さが跳ねあがる。再世篇ではなぜかオミットされたが(後述)。
- EN回復(小)
- 再世篇でカスタムボーナスを得るとこちらが追加される。これでZと同様の燃費の良さを実現できる。いわばZにおける補給装置の効果を自機限定で再現したものといえよう。
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「LAND CRASHER」
- ガンレオン前半のテーマ、ランドのテーマでもある。「ガン! ガン! レオン、ガンレオン!」という熱い歌声が特徴。ものすごく中毒性の高い曲でつい口ずさむファンは多い。
- 「負けないぜ! ガンレオン」
- ガンレオン・マグナモード開放時にテーマが変わる。CDのタイトルにもなった。これも中毒性が高く、やはり口ずさむファンは多い。第2次Z 再世篇ではこれのみ採用。ガンレオンに限らず、葉山氏作曲のBGM持ちの機体は「硬くて頑丈でパワーがある」「乗り手が暑苦しい」という共通点がある。
対決・名場面など
- 俺が俺であるために
- アサキムの策略によってメールから拒絶され、ビーター・サービスが分裂の危機に陥ってしまう。再びの会敵時にメールを何とか説得し、ジエー・ベイベルによって修理されたガンレオンで出撃。シュロウガによって一撃を受けるものの、ランドは痛みにも負けないと、「修理屋」としての信念を貫く。絆を取り戻した二人によってガンレオンは真の姿「マグナモード」を発動。獅子から放った咆哮によってシュロウガを退けたのであった。
- 対カオス・レオー
- レーベン・ゲネラール駆るカオス・レオーとの対決。最初の対決は不意打ちからだったが、予測済みだったランドはこれを軽く防ぎ、レーベンを驚愕させた。
- 天秤との邂逅
- 時空振動に巻き込まれたビーター・サービスとガンレオンを待っていたのは、かつての仲間達を擁するZEXISだった。が、スフィアに取り込まれ、暴走するクロウが向かってきた途端、反射的に放ったライアット・ジャレンチが直撃。ブラスタは機能停止を起こして墜落し、新天地に出るなりクラッシャーぶりを発揮してしまったランドであった……。
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